スピリットの強制分離

すぴりっとのきょうせいぶんり

漫画『ドラゴンボール超』に登場する技。

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概要

漫画版『ドラゴンボール超』の「銀河パトロール囚人編」にて登場する技。ベジータがモロに対抗するためヤードラット星にて修行の末手に入れた。

なお、以前ヤードラット星に行ったことがある悟空はこの技は習得していない。

他者から得た気(スピリット)、すなわち魂や生命エネルギーを強制的に引き剝がす能力。少しでも相手に攻撃を加えるだけで発動することが可能。

これはナメック星人の同化、ポタラ・フュージョンによる合体、セルや魔人ブウの吸収といった能力に有効で、文字通り強制分離させ対象を元の状態に戻すことができる。合体や吸収が数多く登場する本作の中で頭一つ抜けている紛れもないチート能力である。

モロとの再戦時にこの能力を使用、エネルギーを吸収する魔力を持つモロを弱体化させ窮地に追い込む。

しかしこの能力に対抗できる能力をモロが吸収したため形勢が逆転、再び敗北してしまうが…。

地球と一体化したモロの弱点を引き出すべく、ベジータは地球そのものに能力を使用するが、地球全体からエネルギーを吸収し続けているモロの影響で次第に効果は薄れていき、弱点への攻撃を試みた悟空もモロに捕まりエネルギーの大半を奪われてしまい、一同は絶体絶命のピンチに陥る。

そこへピッコロが「スピリットの強制分離を利用し、集めた気を悟空に与える」という逆転策を立案。これに一縷の望みを感じたベジータはZ戦士たちのエネルギーをかき集め悟空に投げ渡すも、身勝手の極意に変身できるまでの気は回復せず依然としてピンチに陥ってしまう。

今度こそ万事休すか……と絶望しかけたその時、彼方より神の力を纏った巨大なエネルギーが出現。ベジータが投げ渡したそのエネルギーによって気が全快した悟空は身勝手の極意へと変身、渾身の一撃によって星喰いの怪物はついに打ち破られた。

思いもよらぬ助力が勝敗を大きく分けたのは事実だが、そもそもベジータが能力を習得していなければこの勝利は実現しなかった、まさに銀河パトロール囚人編のMVPといっても過言ではない活躍だろう。

もしこの能力をフリーザとの決戦後にヤードラット星へ逃げ延びた悟空が習得していた場合、その後の展開は大きく変わっていたものと思われる。（セルも魔人ブウも吸収して強くなるため）
- 一方で、本エピソードでは「ベジータは他者の力に依存する強化（＝合体・吸収・同化etc）に否定的である」と明かされているため、「（それらの技に多少は肯定的な）悟空が同様の修業を受けても強制分離を会得できるかは不明」という考察もある。事実、悟空は上記の通り「エネルギーを集めて」モロとの決着をつけているが、これは優劣というよりは「資質の異なる二人は辿る進化も別物になっていく」事を示唆していると思われる。
2番手にまわりがちのベジータではあるがここぞという場面での活躍が数多くあり、今回の銀河パトロール囚人編におけるこの技を活かした最終決戦での活躍は歴代の場面の中でも1、2を争うほどの活躍ぶりではないだろうかという声も多い。
生残者グラノラ編以降、合体や吸収を使う敵が登場しないためか使用した場面は登場していない（グラノラに対して自分が使えることを忠告するのみ）。