概要
『ドラゴンボール』シリーズに登場するイヤリング。初登場は原作『魔人ブウ編』。
界王神やその付き人が両耳につけている。
このイヤリングの一方を装着者同士が互い違いに着ける事で合体が出来る。
一部資料ではコレをポタラ合体と称する事もある。
合体時の能力や外見は、衣装含め2人のそれぞれの特徴を備えた姿となる。
人格については人間同士なら2人の性格が混ざったモノとなる。アニメ版では2人の声が混ざる演出がされている。
一方、片方が界王神の場合はそちらが主人格になる様で、声も混ざらず界王神のモノとなる。
基本的には一度合体すると二度と解除することが出来ない。但し魔人ブウの体内に入るなどの解除方法も存在する(ブウの体内にあるイヤな空気が影響したと推測されている)…と思われていた。
原作に登場したポタラは、最終的に悟空とベジータの手により破壊されており、『GT』においても未登場のままだった。しかし近年のアニメではキビト界王神の合体を解除して貰った影響で復活し、界王神・老界王神が再び耳に付けている。
設定の追加・変更
原作者、鳥山明が脚本を務める漫画及びTVアニメ『ドラゴンボール超』では様々な追加設定がなされた。辻褄を合わせようとしているが苦しい部分もあるので後付け設定については賛否両論の意見がある。
合体の永続的効果は界王神にのみ発動し、人間同士の合体に対しては1時間のみである事が明かされた。コレによりブウの体内で分離した理由は、空気の影響では無く時間切れであるとされる様になった(漫画版ではハッキリとそう予想されている)。それを踏まえたとしても1時間も戦っているとは思えないが…通常ベジットの戦闘シーン等も追加され戦闘シーンが長くなっているアニメ版の方であれば辻褄が合わなくもないのかもしれない(とは言え、尺稼ぎが目立ったアニメの『Z』よりも話の流れがスマートになった『改』のゴテンクスの戦闘シーンからも分かる通り、リアルの時間で計算すると明らかに合体を維持してる時間が設定の時間よりも長いのでツッコむのは野暮である)。そもそも元々「ブウの体内にあるイヤな空気が原因」とかなり曖昧で確実性が低い理由だったので、曖昧な推測よりは時間切れとハッキリした理由の方が遥かにマシだと考える意見もある。
界王神に対する効果については、どちらか片方が界王神であれば変身は永続するとされ、老界王神、キビト界王神、合体ザマスの合体がこれに当たる。
そして、同じく界王神限定の効果として、ポタラを付けている事で界王神のみ使用が許される「時の指輪」の使用が可能になる。これは未来や並行世界を行き来出来る道具であり、ザマスは師匠である界王神ゴワスを殺して時の指輪とポタラを奪い取り、無理矢理界王神になっている。
但し、漫画版では正式に界王神に昇格していないザマスがゴクウブラックとポタラを使用した際には人間と同じ1時間で合体が解けてしまっている。その際、2人とも魂が同じ人物である事が影響し細胞レベルまで結合してしまい、分離した際にはそれぞれの肉体が合体ザマスと同じ細胞になり、結果2人の合体ザマスが誕生してしまうと言う異例の事態となった。この効果は肉片にまで及び彼らの肉体が千切れる度、魔人ブウの様に肉片が新たな合体ザマスへと変形していってしまう。
人間同士の場合では、ベジットブルー等、余りにも強大な力を持つ者の合体を維持するには限界があり、その場合は制限時間が短くなってしまうリスクを持つ事も明らかにされた(劇中の描写からして、特にポタラで合体した超サイヤ人ブルーのエネルギーが大き過ぎる模様)。
魔人ブウ編当時も同様の理由で実は1時間も経っていなかったと考えれば、描写との辻褄は合うのかもしれない。
『ドラゴンボールDAIMA』ではミスター・ブウの協力の下、キビト界王神がブウの体内のイヤな空気を利用して分離し、界王神とキビトの二人に戻っている。ブウ曰く「飲み込んで吐き出したら二人になっていた」とのこと。超とDAIMAでキビト界王神の分離理由は変わったものの、DAIMAはブウを倒してから1年後の出来事なので、この時点ではまだ界王神以外のポタラ合体にタイムリミットがある事を知らない可能性はまだあり、タイムリミットの設定の有無は不明である。
フュージョンとの相違と比較
同じく合体であるフュージョンとは度々比較され論争が起こっている(合体の比較よりもベジットとゴジータでの比較だが)。
フュージョンが30分なのに対しポタラは1時間、もしくは無制限。
合体時もポーズをとる必要が無くポタラを耳に着けるだけなので非常に手軽である。
見た目はフュージョンが固有の衣装になるのに対し、こちらは合体元の2人の衣装を足して2で割った見た目である。
戦闘能力については様々な意見があるが、実際の所は曖昧である。
よく言われる掛け算に関しては、当時の公式書籍である大全集において、「掛け算になる程の凄まじさ」と例えられた比喩表現にも拘わらず、掛け算の部分だけが切り取られてしまい、結果的にポタラの効果は掛け算だと誤報が広まってしまった可能性が高い。
しかし、老界王神が「あの2人だからここまで行けた」と発言していたので、合体には相性も非常に重要である事が窺える。
また、老界王神の「効果はフュージョン以上」の発言から、ポタラの方が戦闘力は上だとする人も居るが、あくまで持続時間についての話とも解釈が可能(但し、大全集ではパワーがポタラ>フュージョンだと明記されている)。
実際に合体時間が永続であると判明するのはこの後のシーンなので、効果=持続時間として発言していたとしても変な所は無い。
現在の正史上では、特殊な潜在能力を秘めたブロリー(超サイヤ人の時点でブルー以上)の暴走をブルーになったゴジータで止めており、フュージョンの成功時のパワーが凄まじい事が描写されている一方で、ポタラもベジットと同じサイヤ人のケースで言えば超サイヤ人の時点で(消耗している状態ではあるが)ブルー+界王拳の悟空と渡り合えており、元々戦闘力が神の領域&片方は不死身の合体である合体ザマスもベジットじゃないと対抗出来ない程の強さになっているので、戦闘能力の飛躍的な向上はしっかり描写されている。
また、ベジータはフュージョンの恥ずかしいポーズのせいか、合体するとすれば現在はポタラの方が積極的である。
使用例
フュージョンのリスクがポタラよりも多いからか、はたまた単に相手がフュージョンを知らないからか、ゲームオリジナルを除いたアニメ等の映像作品の合体戦士はポタラの使用率が圧倒的に多い(と言うか悟空達が戦う相手にフュージョンをする相手が基本的に存在しない)。
15代前の界王神とその知人の老いた魔女が合体した姿。
魔女の特殊能力を得たが外見が一気に老け口調も個性的になった。上記の声が混ざらないケースその1。
2人の能力が使用可能になり、戦闘力も上がったことでゴテンクスを吸収したブウとも戦えると意気込んでいたが、老界王神には「元が大したことないんだから吸収されるのがオチ」と酷評された。
『超』ではナメック星のドラゴンボールを使い分離に成功している。上記の声が混ざらないパターンその2。
合体するまで劣勢だった悟飯吸収ブウを相手に終始優勢に立ち回っている。老界王神曰く「あの世でもこの世でも3本の指に入るライバル同士が合体したんだから最強」との事。
孫悟空とミスター・サタンが合体した姿。
本来合体するはずの悟飯がいなくなって焦った悟空の想像上の産物。
一部のゲーム作品では実際に登場し使用が可能。
ちなみに悟空はデンデとの合体も考えていたようで『Z』ではその姿も想像している。
TVアニメドラゴンボール超に登場。
大幅なパワーアップを果たしたが、性格はよりナルシストな物に進化している。
不死身のザマスと只の人間である悟空の肉体が融合したので不死身の力が落ちている。上記の声が混ざらないパターンその3。
TVアニメドラゴンボール超に登場。
伝説の超サイヤ人と超サイヤ人2が混ざった特殊な超サイヤ人へと変身する。
女性キャラ同士がポタラを使用するのは作中では唯一の例である(ポタラを使用しない合体ならゲームオリジナルでブラパンがいる)。
ゲーム『スーパードラゴンボールヒーローズ』に登場。