概要
『ドラゴンボール』シリーズに登場する界王神界と呼ばれる世界に暮らす神々。
界王のリーダーである大界王の更に上の存在で、全宇宙果てはこの世とあの世を管轄する。
役職としては、惑星を作成し管理する創造神としての役割を持つ。
種族としては、モヒカンのような独特な髪の生え方をしており髪の色は白、エルフ耳といった特徴を持っているが、肌の色は青紫緑黃などと定まっていない。平均寿命は7万5000歳とされている。
ただし、東の界王神は約500万年前から生き続けており、老界王神も封印というイレギュラーな状態だったとは言え、約7500万年前から生き続けている(残りの寿命は1000年ほどらしい)。その為、本当は7500万歳が寿命だが、単位を間違えて7万5000歳と公表してしまった可能性があるが、真相は不明である。
『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』では、界王同様に界芯星で芯人として生まれるが特別な芯人というケースと界王神が死ぬと次の界王神が界王神界に生えてくるというケースが説明されており、とりあえずは最初から界王神になるべくして生まれるようだ(このようにドラゴンボールおなじみの設定変更があり、作中でも老界王神のような先代が生存しているケースもあるため超以降のシステムも合わせると現在どこまでこの辺りの設定が生きているか不明)。
『ドラゴンボールDAIMA』では、東の界王神は第2魔界出身のグリンド人と説明されている。
界王神ごとに異なった色のイヤリング「ポタラ」を両耳につけており、これを二人が左右交互に付けると磁石の様にお互いの身体を引き合い合体。二度と戻れなくなってしまう(一部例外あり)。
配色はアニメでは界王神各々で色が異なっているが原作では全員青を基調とした色彩となっている。
大界王神と東西南北4人の界王神が存在したが、約500万年前に魔人ブウとの戦いで東の界王神以外はブウに吸収、あるいは殺害されている。そして現在では東の界王神と約7500万年の間ゼットソードに封印されていた15代前の老人の界王神(通称老界王神)の二人体制となっている。
一般的には界王神と言えば、東の界王神のことを指す事が多い。
『神と神』以降の追加設定
劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』以降の作品では神が重要なテーマとなっており、界王神にも様々な設定が追加されている。
新たに登場した神「破壊神」は対をなす存在であり、どちらかが死ねば共に死ぬという一蓮托生的な存在。神格は界王神と同格で北の界王は「界王神様と同じくらいの神様」と発言している。
「見守る」というスタンスが強調されており、漫画版『ドラゴンボール超』での話によれば、魔人ブウの対処をしていた東の界王神の仕事も本来は破壊神であるビルスの管轄であることが述べられている。
また『ドラゴンボール』の世界は全部で12個の宇宙があるとされ界王神や破壊神も各宇宙ごとに存在することが明かされ、更に全ての宇宙の神々を統べる神「全王」やその付き人となる「大神官」の存在が明らかになった。
第7宇宙以外の宇宙は一人しか登場しておらず現状大界王神および、東西南北の界王神のシステムがあるかどうかすら描写がない。
昔は東の界王神が大界王神の弟子であったことから、ビルスが働かないことへの苦肉の策として、他の宇宙より多めに弟子をとり、次期界王神として育てていた可能性がある。
以上を統括すると、本編の東の界王神は未熟な状態で界王神を引き継がざるを得なくなった上に本来畑違いである魔人ブウの討伐をせざるを得なくなったということになり、間接的ではあるが魔人ブウ編における無能さに対してフォローが入る形となった。
また界芯星の芯人が後任の界王神となる設定の他に、才能のある界王が見習いを務め先代の界王神にその実力を認められると界王神になれるという事例も判明した。
見習い期間中は称号は界王のままだが、ポタラを付けることで界王神に昇格したことになり、界王神のみが扱える時の指輪を使用することが可能になる。ただし、この状態は言うなれば仮免許のようなもので、正式な昇格には至っていないらしい。
主な界王神
原作(『ドラゴンボール超』:第7宇宙)
- 東の界王神(シン)
魔人ブウとの戦いの生き残り。少年っぽい外見。これまで界王神と指す場合は彼を示していたが他の宇宙を担当する界王神が登場したため区分する必要性が出てきており、現在では登場当初のエントリー名である「シン」で区分されている。後にこれが本名であることが明かされた。
後にキビトとポタラで合体しキビト界王神となった。『ドラゴンボール超』ではドラゴンボールに願ったことで分離している。
『ドラゴンボールDAIMA』では魔人ブウの体内の特殊なガスにより分離している。
東の界王神から見て15代前の界王神。齢7500万歳以上。とある魔女とポタラ合体してしわくちゃになった代わりに、潜在能力を引き出すなどの特殊能力を手に入れた。
東西南北4人の界王神の頂点に立つ存在。体型は太ましく温和な性格。約500万年前の戦いで、封印される前の魔人ブウに最後に吸収された。魔人ブウ(善)にその穏やかな性格が引き継がれたようで、漫画版『ドラゴンボール超』でも再登場している。
大柄な体格で四人の界王神の中では一番強い界王神。封印される前の魔人ブウに吸収された。
原作では名前のみ。『ドラゴンボールZ』では初老で小太りな体格。封印される前の魔人ブウに殺された。
原作では名前のみ。『Z』では女性っぽい外見。封印される前の魔人ブウに殺された。
ドラゴンボール超
ほとんどが「宇宙サバイバル編」が初登場のキャラクターである。
シンと似ている。
豊かな髭を生やした小柄な老人風の外見だが、日々修行で鍛えている肉体派。
知性派な性格で、メガネをかけている。
橙色の肌をしている。
南の界王神を髣髴とさせる体型をしている。
「破壊神シャンパ編」から登場。緑肌で太ましい。第85話にて名前がフワであることが判明した。
第8宇宙の界王神。
界王神ながら悪人面な上に捻くれた性格で、他の宇宙を馬鹿にしている。
「“未来”トランクス編」から登場。厳つい老人風の外見とは裏腹に穏やかな性格をしている。
界王ザマスを界王神見習いとして連れている。
第11宇宙の界王神。優しくて正義感が強く命を大切にする。
第12宇宙の界王神。
その他
ゲーム『ドラゴンボールゼノバース』のオリジナルキャラクター。齢7500万歳以上。小柄で外見も口調も女の子っぽい。
『ドラゴンボールヒーローズ』では、7500万年前は「クロノア」という名の界王だったことが判明。
さらにスーパードラゴンボールヒーローズでは、時の力を解放する事で女性の様な姿へと変身も可能。
また、対となる破壊神の存在は現状確認されておらず、寿命も界王神としては遥かに長い上に、性別が存在しない所属でありながら自身の事を女の子と発言しており、かなり特殊な界王神である事が窺える。
(声 ヒーロー:松岡禎丞 エリート:木村良平 バーサーカー:植田佳奈)
ゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』に登場するアバター。ゴッドミッション3弾から登場。時の界王神が召喚した。見た目はヒーロータイプ・エリートタイプは少年っぽく、バーサーカータイプのみ少女っぽい。何故かバーサーカータイプは口調が関西弁である。
『スーパードラゴンボールヒーローズ』に登場する『先代』時の界王神。彼女もまた少女の様な見た目をしており、時の力の解放により大人の姿へと変貌する。
従者
界王神の側近が何人か登場している。
漫画版『ドラゴンボール超』では、キビトの回復能力は界王神に従事する者が持つことができる界王神のサポートのための「復活パワー」であることが判明し、重要な役割を持つことになる。サポートのための能力であることからこれは界王神になると使えなくなる様子。
なお、弟子と言っても立場はバラバラであり従者=将来的な界王神という訳ではない様子。
東の界王神(シン)の側近。一時期ポタラで東の界王神と合体していたが、その際には瞬間移動や復活パワーなどの使用ができている。
ゴワスの弟子。
- 東の界王神(シン)
大界王神の弟子。現在は復活パワーは失われている。
東の界王神(シン)の弟子。バビディ出現に備えていた際に彼のもとで修業しその時に本人の自覚はなかったが弟子となっていた。
関連タグ
ドラゴンボール ドラゴンボールZ ドラゴンボールGT ドラゴンボール改 ドラゴンボール超