概要
劇場版『ドラゴンボールZ』、及び『ドラゴンボール超』に登場。
全部で12ある宇宙の中で、1つの宇宙につき1人の破壊神が存在する。
各々が宇宙そのものを破壊できる力を秘めており、宇宙のバランスを保つべく「破壊」を行う。
破壊する対象は様々で無意味に破壊する者もいれば、自らの宇宙の将来を考え、破壊を最小限に行う者もいる。その行いは自然の摂理そのものと評され、他の神々からは黙認されている。
破壊の規模は個人から惑星、果ては恒星単位までと幅広く、その裁量は破壊神の判断に任せられる。破壊の方法はシンプルに物理やエネルギー波を使った物から、特殊技として手を突き出し「破壊」と唱え一瞬で存在を消す(漫画版では灰状にする)破壊神特有の技を使って破壊する事もある。
また破壊神達の体内には彼らだけが持つ「破壊のエネルギー」という特殊なエネルギーが流れており、このエネルギーで破壊されると、どんな存在であろうと(霊魂も例外ではない。とはいえ対象は最後の瞬間まで意識自体はある)魂まで無に還され、あの世に逝く事も転生する事もできなくなる。この力は第三者に分け与える事が可能で、与えられた者は譲渡された分だけこのエネルギーを扱えるようになるが、神々に匹敵する戦闘力を持つ者には弾き返されたり、逆にエネルギーを奪われ利用されてしまう事もある。
その他にも全平行世界の同一人物の存在の消滅、それに伴う未来への歴修正、破壊のことだけを考えるだけで力の上限がなくなり、無際限に戦闘力を引き出せる技も存在する。
これらの能力を披露しているが、それでも破壊神の技の一部でしかなく作中で見せていない能力は他にも沢山あるとのこと。
この様に様々な破壊を行う破壊神だが、破壊行為を行う者達全てを好んでいるという訳ではなく、宇宙のバランスを変えてしまう規模の破壊を行う(或いは行おうとしている)者は容赦無く破壊する。そういった対象の判別のためか(或いは使命柄恨みを買いやすい事からか)内に抱く殺意を感じ取る事も出来、(天使もこの能力は備えている)、界王神すら気づけない相手の内面の危険性も判別できる。
また破壊神各々が強大な戦闘力を持つため破壊神同士の破壊及び戦闘行為は禁止されており、仮に破壊神同士が長時間ぶつかりあってしまうとそれぞれの宇宙が消滅してしまう(中立の空間であればこの限りではない模様)。ただし野球や腕相撲、ボードゲームなど娯楽やスポーツの範囲内であれば、対決は認められている。
壊すのが専門であるため創作センスに乏しい傾向にある。
創造の神である界王神は対を成す存在であり、神族としてのランクは同格。
1000年に一度ずつお互いの世界で、創造と破壊についての調整会議が開かれている。
両者は、かつてのピッコロと地球の神のように命を共有しており、どちらかが死亡してしまうと即座にもう片方も死亡してしまう一蓮托生の関係性となっている。なお、寿命は基本的に破壊神の方が長い模様で数億年務め続けている者がいるが界王神の方は7000万年余りの期間に10代以上引き継ぎが行われているケースもある(漫画超では少なくとも作中の500万年前より更に前に現職の破壊神は揃っていた模様)。
また付き人として、破壊神1人につき天使が1人仕える。
天使は破壊神の身の回りの世話から破壊の代行まで、破壊神に関する様々な役職を担当する。
他にも天使は後任の破壊神のスカウトを行うこともあり、後任が決まらないまま破壊神が死亡した場合には天使は次の破壊神が決まるまでの間、活動を停止する。
破壊神達の名前の由来は全てお酒が由来となっており、キャラクターデザインは原作者鳥山明と漫画版『超』の作者のとよたろうの二人が担当していてヘレス、ベルモッドは2人の合作となっている。(なお、本当は初登場の破壊神であるビルスは「Virus(ウィルス)」から来ている。当初『神と神』における破壊神は「破壊の意思を感染させ世界を破壊して回る悪神」であった(ポスターのビルスのデザインが妙に悪役っぽいのはそのため)が、鳥山明が「ビール」と勘違いした事と、直近の大災害もあって「みんなに希望を持たせられる様な明るい話にしたい」という意向から今の「恐ろしく、また厳しいが、何処か抜けている神」にリデザインされ、ビールから酒類のウィスキーをモデルにした付き人のウイスが作られた)
鳥山明の前作、ドクタースランプには、神様(DBの地球の神とは全くのベツモノ)というキャラがちょっとだけ登場しており、彼は『宇宙を巡り愚かな文明が栄えた惑星に光線を放って破壊する』という立ち位置的にDBの破壊神の前身・モデルかのような役を演じている。ちなみにこの神様は、亀仙人のデザインのベースになったキャラで、額にある星マークを取ってサングラスをかければ亀仙人そのものである
漫画版『超』によると、破壊神の「破壊」でも超ドラゴンボールによる不死身は無効化できないらしい。
破壊神一覧
いずれも古代エジプト風の装飾品を付けているのが特徴。
界王神と比べると、種族のバリエーションも豊富である。
名前の由来はワイン
毛むくじゃらの破壊神。その身には激烈な感情を秘めている。顔全体が黒い毛で覆われ、眼と耳だけが見える容姿をしている。身長は破壊神の中で一番小さい。 破壊神としての才能は高く彼の担当の第1宇宙は全宇宙の中で最も人間のレベルが高く、「至高の宇宙」とすら称される。
対となるのは界王神アナト。サポート役の天使はアワモ。デザインはとよたろう。
名前の由来はシェリー酒(別名:ビノ・デ・ヘレス)
クレオパトラのような女性の姿をした破壊神。美意識が非常に高く、美しい物を好む。逆に醜いものが苦手。一人称は「わらわ」で女王の様な喋り方をする。
対となるのは界王神ペル。サポート役の天使はサワア。デザインは鳥山明&とよたろう。
名前の由来はモスコミュール
巨体ロボットのような姿をした破壊神。言葉が喋れない為、体内から発する電子音を付き人のカンパーリが翻訳するという形でコミュニーケーションを取る。ちなみに電子音を鳴らす際には顔にある円形が朱色に点滅する。
…というキャラ付けで、実は中の人が居る、そっちは「ミュール」で、こっちが本当の破壊神、モスコは見た目通りロボットである。
対となるのは界王神エア。サポート役の天使はカンパーリ。デザインはとよたろう。
名前の由来はテキーラ
ネズミの様な姿をした小柄な破壊神。笑い方が「シシッ」と個性的。知的な策略家で他宇宙への謀略行為を厭わない。ビルスには対抗心を持っている。自分の部屋には自らを模した黄金の像が置いてある。
対となるのは界王神クル。サポート役の天使はコニック。デザインは鳥山明。
名前の由来はアラック
不気味なエイリアンのような破壊神。知性が高く、破壊する対象について深く検証してから破壊活動を行う事で破壊を最小限に抑え、第5宇宙の可能性を広げようとしている。
その甲斐あって人間レベルは3位、悪意すらも進歩の糧に出来、しかし手に負えない悪はない、という宇宙の運営におけるその絶妙な采配から「バランスの宇宙」と称される。
対となるのは界王神オグマ。サポート役の天使はクカテル。デザインはとよたろう。
名前の由来はシャンパン
太った猫の様な姿をした破壊神。ワガママで負けず嫌いな性格で怒りやすい。だが、人間達に対する情などある程度の良識も持っている。美味しい食べ物が大好きで、不摂生な生活が原因で肥えてしまっている。ビルスは双子の兄弟だがよく喧嘩をしている。
能力や働き振りはビルスと大差ない様で宇宙の人間レベルはワースト3、力の大会後は第7宇宙に抜かされワースト2になってしまった。
対となるのは界王神フワ。サポート役の天使はヴァドス。デザインは鳥山明。
名前の由来はビール(実際は上記の通りウィルス(Virus))
痩せた猫の様な姿をした破壊神。自らの機嫌次第で周囲の星や生命を破壊してしまう。だが邪悪な存在というわけではなく、どちらかと言うとワガママな子供の様な性格。美味しい食べ物には目がない。シャンパは双子の兄弟だがよく喧嘩をしている。
長期間眠るわよくサボるわでろくすっぽ働いていないせいか宇宙レベルはワースト2(力の大会後はワースト3)結構な無法地帯である。
対となるのは界王神シン。サポート役の天使はウイス。デザインは鳥山明。
名前の由来はリキュール
複数の尻尾を持つ狐の姿をした破壊神。不備を認めず、レベルが下がる存在を厳格に破壊する。
その厳格さ故少々可能性を狭めてしまっているが、その分レベルも高く第四位、「勤勉の宇宙」と称される
計画を建てるのが大好きな界王神の不備を指摘し彼が建てた計画を修正するのが生きがい。
対となるのは界王神イル。サポート役の天使はコルン。デザインはとよたろう。
名前の由来は林檎酒のシドラー
緑色で橙色のヒゲを蓄えた破壊神。軟弱で優柔不断な性格をしているため、中々破壊が出来ない。時折、義務として破壊活動も行うが、一度破壊すると決めると有益無益の区別をつけず無差別に破壊をするという厄介者。その為、界王神からは上目線で話され、天使からは冷めた目で見られている。
なお、人間レベル最低の宇宙であり、ワースト2だった第7宇宙ですら人間レベルは3.18なのに対し、この宇宙は1.86、ぶっちぎりの無法地帯であり出身者からすら「ゴミ溜め」と称される
対となるのは界王神ロウ。サポート役の天使はモヒイト。デザインは鳥山明。
名前の由来はラム酒
ピンク色の象の様な姿をした破壊神。頭ではなく体で考えるタイプ。怠惰な性格で破壊は体力を使うのであまりしたがらない。また破壊神ということで自分をちやほやしてくれる人達を気に入っている。よく物事を正義と悪で区別をつけてしまい天使からは注意されている。
対となるのは界王神ゴワス。サポート役の天使はクス。デザインはとよたろう。
ちなみにクスは1番幼い見た目だが、大天使を除く全天使のなかで最年長の長女。
名前の由来はベルモッド
橙色の髪の毛のピエロの姿をした破壊神。悪を許さない性格をしている。その為、自らの宇宙で活躍する正義のチーム『プライド・トルーパーズ』の活躍には胸を躍らせている。正義感から情に流される面があるようで、天使からは厳しさが足りないと注意されている。
対となるのは界王神カイ。サポート役の天使はマルカリータ。デザインは鳥山明&とよたろう。
名前の由来はジン
半魚人のような姿をした破壊神。無慈悲だが差別もなく必要な破壊だけを行う真っ当な破壊神。
最近は破壊するものがなくなってきていて退屈している、これは逆に言えば「壊さなければならないものがない」「壊すべきものがない」事を意味するため無駄や危険因子がない極めてハイレベルな宇宙運営が出来ている破壊神であると言え、それを示す様に宇宙のレベルは第二位、「究極の宇宙」とすら呼称される。
その有能さから、天使は彼をさらに上の地位へと押し上げようと考えている。
対となるのは界王神アグ。サポート役の天使はマティーヌ。デザインはとよたろう。
次期破壊神候補
ベルモッドの次期破壊神候補としてトッポを推薦している。
力の大会ではマルカリータの修行の元破壊神の力を会得している。しかし、まだ見習いであり課題や弱点がある。正義を捨てて得た力のためプライドを捨てないベジータに敗北している。
漫画版「生残者グラノラ編」でベジータが破壊神の力を身につけた姿。
ゲーム作品
アーケードゲーム「スーパードラゴンボールヒーローズ」のプレイヤーの分身であるアバターの1つ。ビッグバンミッション5弾から選べるようになる。外見はケモノがベースになっており、ヒーロータイプはビルスに近い。公式によるデフォルト名はヒーローは「シャンディ」、エリートは「サリア」、バーサーカーは「ケーサー」名義になっている。
- 壮絶!超絶!破壊神集結
ソーシャルゲーム「ドラゴンボールZドッカンバトル」の6周年を記念して開催されたキャンペーンで、上記の破壊神全員が登場するイベントが開催された。6周年キャンペーン当日(2021年1月29日)に第1宇宙から第4宇宙までの破壊神と戦えるステージが登場し、同年2月9日に第5宇宙から第8宇宙までの、22日に第9宇宙から第12宇宙までの破壊神と戦えるステージがそれぞれ追加された。
「超壮絶難易度イベント」と銘打たれており、破壊神たちは様々なスキルをもって、圧倒的な力で立ちはだかってくる。更にサポートアイテムも1種類しか持ち込めず、編成できないキャラクターも一部存在するうえ、ステージに挑戦できるのは1日3回までと制約が非常に多い。レアガシャでキャラクターを充実させて限界まで育て上げ、最高のチームで挑戦しよう。
各ステージをクリアすると、ミッション報酬でサポートメモリー「全王のありがたいお言葉」や龍石を入手でき、全ステージクリア時にはさらなる報酬も入手可能。「全王のありがたいお言葉」は各ステージをクリアするごとにミッション報酬で1個入手でき、全ステージをクリアすると完成するようになっている。