概要
CV:増谷康紀
『ドラゴンボール超』に登場人物。「宇宙サバイバル編」で登場。
『姑息な宇宙』と通称される第9宇宙の界王神。対となる破壊神はドワーフの様な姿と優柔不断な性格をしたシドラ。
外見は悪代官の様な悪人顔で、青白い肌色をしている。装着しているポタラは深赤色。
外見通り性格も悪く、他の宇宙を見下しており、目上以外には誰に対しても暴言を吐く粗暴な性格。自チームのメンバーにさえ、不備や失態に関しては容赦が無い。普段の一人称は「私」だが、感情が昂ると「俺」に変わる。また全王や大神官など目上の者の前では恐れおののく小物。
そのために、彼の言動を目の当たりにしたキビトとビルスからは、「なんとも下品な界王神ですね」「第9宇宙の程度が知れるな」と酷評されている。
ちなみにネーミングセンスが独特で、事ある毎に自チームの技やフォーメーションに名を付けるが、身内からは高評のようだが第三者からは揃ってダサいと不評である。二人の全王はそうでもなかったが、あの大神官様までサラッとダサいと言ったし。
他にも金銭至上主義的な面も持ち「全覧試合」の際に全王に報酬を求めるなど、神としては凡俗な姿も晒している。同じく第9宇宙担当の破壊神シドラも性格に難がある為、彼らの管理する第9宇宙は全12宇宙の中で最も人間レベルが低い物となっており、シドラの付き人である天使モヒイトからも呆れられている。
一方で曲がりなりにも界王神としての良識とプライドは持っており、第9宇宙には愛着を持ち悪党に対しても一定の良心があると信じている。
また、横暴かつ尊大な性格ながらチームメンバーからの信頼は厚いようで、実際に『力の大会』ではトリオ・デ・デンジャーズを含めたメンバーも士気・団結力は高く、ロウの指示には忠実に応えるなど、指導者として十分なリーダーシップを発揮している。
逆にシドラは大会中は狼狽えるのみで、戦士たちから一度も言及されなかった。
活躍
第78話で初登場。全王の呼びかけにより『力の大会』の前哨戦「全覧試合」に参加宇宙としてシドラとモヒイトと共にトリオ・デ・デンジャーズを率いて訪れ、第7宇宙との試合を観戦、バジルに対しては謎の丸薬でサポートした。
この際のロウは終始シドラに対して高圧的かつ辛辣な態度であり、界王神と破壊神が対等な関係を築けていない様子が見て取れる。シドラの方も語尾に「ですな」と付けて話したり、おずおずと「やりすぎではないか」と進言するなど、ロウへの接し方が格上に対するソレ。もちろん、シドラの進言は完全無視されるのであった。
しかし、全覧試合がきっかけとなったのか、終了後はそこそこ対等に話し合ったりするなど両者の関係に変化が見られた。
全覧試合後は、第11宇宙の界王神カイの召集に応じ通信会議に出席したが、「選手集めで忙しい」とカイの意見に耳を傾けず突っぱね、すぐに退席してしまった。
その『力の大会』の選手集めをシドラとモヒイト、トリオ・デ・デンジャーズに一任し、自身は界王神界に留まりその様子を見ていたが、開始4時間前にもかかわらずデンジャーズの3人しか集まっていなかったため、焦りと同時に激しい憤りを覚えていた。
その後、何とかメンバーを揃えた矢先に第4宇宙の破壊神であるキテラに唆されたシドラの相談を受け、悟空と蘇ったフリーザを秘密裏に消そうと刺客を送るが、最終的に計画は失敗に終わる。更に、フリーザに取引を持ち掛けられた際には、大会のルールから別宇宙の選手の勧誘も可能と知ったシドラは要求に応じようとしていたが、フリーザの冷酷さと残忍性を目の当たりにしたロウは「自分の宇宙が消える事を何とも思わない異常者」「裏切る奴はまた裏切る」と猛反対した。(この取引はフリーザの方から切上げてしまい、結局はご破算となってしまったが)
そして、『力の大会』にて自チームが敗北し第9宇宙消滅が確定。覚悟を決めたシドラとは逆に、消滅間際には絶望の表情と共に全王の名を叫んでいた。
最終話では、大会のMVPに選ばれた17号の超ドラゴンボールへの願いによって復活を果たした。
漫画版
破壊神シドラと共に星の破壊に携わっている最中に全王の呼び出しを受ける。アニメ版では初登場時はシドラより立場が上だったのに対し、漫画版ではほぼ対等に接している。
この時、例え更生不可でも何とか助かる方法がないか尋ねたりと、手腕はさておき情は深い一面を見せている。しかし、シドラは「これが破壊神としての仕事」として要望は届かず、ある意味でアニメ版とは逆のやり取りとなっている。