概要
CV:伊藤かな恵
原作である漫画『ドラゴンボール』には登場しない、本作オリジナルキャラクターの一人。後に『ドラゴンボールヒーローズ』や『スーパードラゴンボールヒーローズワールドミッション』にも登場した。
ゼノバースではタイムパトロール隊を組織し、各時代で起こる歴史の改変をトランクスや主人公(プレイヤー)を使い軌道修正させると同時に、自身も原因の究明に頭を悩ませる。
基本的にトキトキ都から外へ出ることはないため、他の神々との交流関係は今のところ不明。少なくとも破壊神ビルスや老界王神とは面識があり、特に破壊神についてはどれほど危険であるかも認知しているようで、作中ドミグラが魔術で彼まで利用しようとした際には激しく動揺した。
また、ゼノバース2のDLCで登場したザマスは追加シナリオ内にて、彼女の存在に最終的に気付いてしまった。
『ヒーローズ』では、ゴッドミッション3弾からURとして参戦。ゴッドミッション7弾では7500万年前の、時の界王だった時代の彼女が登場。本名はクロノアというらしいが、同じバンダイナムコ出身のワッフ~なアイツではない。
ゼノバース2のDLC第六弾にて、彼女の生死自体が歴史の存在自体と密接に関わっていることが判明、万が一彼女が死ぬと管轄している歴史自体が完全に消滅してしまう。
人物像
前述通り、年齢7500万歳以上とは思えぬ小柄で幼い外見をしており、立ち振舞もその外見に違わず何処か子供っぽい。(初期デザイン案は今と違い、長身でグラマーなナイスバディであった。)
髪型はオレンジ色の外巻きショートボブで、ややおでこが広め。ピンク色の肌にエルフ耳と、亜人的な印象の身体的特徴は他の界王神に共通している。
本来界王神には性別の概念がないのだが、彼女は完全に女性として扱われている。
服装は、女性ということもあってか他の界王神たちの衣装に若干のアレンジが加えられており、襟元が胸のラインまで大きく開き両肩を露出させ、下に黒いハイネックブラのようなインナーを着用したセクシーなデザインとなっている。デザイン当初の名残か少しながら胸に膨らみがあり、決して貧乳ではない。
その立場からこれまで人と接する機会も少なかったらしく、その反動か「神」という肩書きからは考えられないほど気さくで天真爛漫。また新し物好きでもあり、トランクスの持ち込んだカプセルコーポレーションの機械に興味津々であるらしい。
一方で跳ねっ返りの強いところもあり、トランクスに対して問答無用で手間のかかる仕事を押し付けることもしばしば。またトランクスの話では、自室の片付けも苦手であるなどズボラなところがあるらしい。
基本的に男性に対しては「悟空くん」「サタンくん」「界王くん」のように君付けで、女性に対しては「ビーデル」という風に呼び捨てで呼ぶ。老界王神に対しては「おじいちゃん」、トランクスに対しては呼び捨てと、身近な者には砕けた呼び方となる。主人公(プレイヤー)に対しては「あの子」「この子」と年下扱い。
趣味は料理で、機嫌がいいときにはトランクスたちに手作り料理を振る舞うが、その味は「邪悪龍よりも凶悪」と表現されている。彼女の手料理の腕前は周囲に限らず神々のあいだでも有名であるようだが、本人は全く自覚がない模様。『ゼノバース2』では、機嫌を損ねて全てを破壊しようとするビルスを止めるため自作のプリンを振る舞うが、そのあまりのマズさにビルスは激昂(付き人のウイスの見立てでは「太陽を2つ破壊した時くらい怒ってる」とのこと)、悟空も強烈な腹痛で無力化してしまった。騒動の後、お詫びとしてお弁当を作ろうと提案するも、ビルスから「やめろ!ボクを殺す気か!」と制止された。
好みのタイプはワイルドな男性であるらしく、とある任務で主人公がバーダックと関わった際には「カノジョとかいるのかな?」と年頃の少女のような言葉をもらしている。
一方で気が乗らない時は時の裂け目を放置したりなど、適度に仕事をサボっているようである。
戦闘力
ゼノバースでは戦闘シーンが一切ないため不明。しかし2020年8月27日の無料アップデートによりゼノバース2にてプレイアブル化。なかなかの戦闘力を持っていることが判明した。
本作の設定が反映されたヒーローズでは、戦闘メンバーとして参加しており、オリジナルの必殺技や戦闘形態が登場した。また時間を止めるという芸当まで見せている。
人間関係
トキトキ
時を作るとされる不思議な鳥で、時の界王神のパートナー。
その卵は新たな宇宙を誕生させるとされ、トキトキの管理こそが時の界王神としての最も重大な職務とされている。彼女はトキトキのことを「親友」と呼んでいるが、足蹴にされたり急に襲いかかられたりと信憑性がない。
トランクス(未来トランクス)
トランクス:ゼノ。原作の人造人間編に登場した、未来からやってきた方のトランクス本人(髪の色は「超」放送以前の色)。
タイムマシンを使って時空を移動し、人造人間たちを倒すことで歴史の改変を行ったとし、その罪を償わせるために刻蔵庫での時の巻き物の管理や自身の身の周りの世話などで酷使している。一応、酷使しているという自覚はある。また歴史改変でつらい思いをさせてしまっているという罪悪感も抱いており、ゼノバース2ではそのことを詫びている。
トランクスには、彼の行為を重罪だと脅してはいるが、実際はタイムマシンで時空を移動するという前人未到な行為を感心しているらしい。
余談だがゼノバース、ゼノバース2の描写からDB超に登場したトランクスとは別人と思われる(超の出来事が起きる前のトランクスを連れてきたから?)。
老界王神
『ゼノバース』では主人公の師匠として登場。『ゼノバース2』においては、組織化されたタイムパトロール隊の管理運営の手伝いをしており、ストーリーにも登場した。
ただし、時の界王神自身が本来の職務であるトキトキの世話のために手持ち無沙汰になっており、実質は隊員の養成などを任せっきりにされている。
ドミグラ
『ゼノバース』の黒幕。トキトキと時の界王神の座を狙う魔神を名乗る魔導師。7500万年前、自分こそが神に相応しいと「刻蔵庫」のある「時の巣」を襲撃するが、時の界王神との戦いの際に発生した次元の狭間に落ちてしまい封印された。
DBHによると7500万年前、まだ時の界王だった頃のクロノアと共にトキトキの世話をしていた魔導師の一人。当時の彼は現在の魔神の姿ではなく、彼がいつ魔神になったのかは不明である。
ダーブラ
『ゼノバース2』の後日談を描いたDLCストーリー「∞の歴史編」に登場。妹が主人公に負けたことで復讐するべく時の界王神を狙う。
メチカブラ
SDBHより登場した暗黒帝国首領。3DSソフト『アルティメットミッションX』によると7500万年前、クロノアと時の界王神の座をめぐって争った。前述のドミグラは当時彼の配下だった。
シーラス
『ワールドミッション』から登場した元銀河パトロール隊員にして初代タイムパトローラー。時の界王神に仕えていたが「この世から悪を無くす」べく終わりと始まりの書を処分しようとしたため、彼女によって次元の狭間に投獄されていたが……
アイオス
先代の時の界王神。現在の時の界王神(クロノア)と同様の衣装を着ており、彼女の先輩にあたる。
ドラゴンボールヒーローズ
ゴッドミッション
仮面のサイヤ人、そしてその彼を引き連れるミラと戦うヒーローアバターとトランクス:ゼノたちとともに立ち向かう。
そして、トワや、彼女の兄ダーブラ:ゼノ率いる暗黒魔界軍と衝突し、トワを討ち取る。
しかし、ダーブラ:ゼノによって暗黒トワは復活。
そんな彼女らを孫悟天:ゼノや、孫悟空:ゼノ、ベジータ:ゼノに孫悟飯:ゼノと、新たなタイムパトロール隊員を続々引き入れ、戦いに挑む。
そこで、かつて自身が封印した魔神ドミグラの復活を知り、彼と交戦。
激戦の末に、再び封印することに成功する。
しかし……。
スーパードラゴンボールヒーローズ
魔神ドミグラとの激戦を繰り広げた彼女らであったが、暗黒魔界は健在。そして、暗黒帝国軍の帝王にして、彼女とも因縁のある男。メチカブラが復活。
全盛期の力を取り戻すべく暗黒ドラゴンボールを狙う彼を阻止するため、トランクス:ゼノたちと立ち向かう。
魔神となったトワたちを従えた彼らに加え、暗黒ドラゴンボールに寄生されたフリーザやブロリーダークらと、三つ巴の戦いを繰り広げる。
そしてメチカブラを討つも、願いは既に叶えられてしまっており、圧倒的な力の前に窮地に陥ってしまう。
しかし彼女は諦めておらず、トランクス:ゼノたちに望みを託すと時の力を解放。時の迷宮(タイムラビリンス)で自分諸ともメチカブラたちを封印する。
ユニバースミッション
メチカブラを封印した彼女であったが、メチカブラの力は増大し、遂には暗黒王へと変貌。
さらに彼によって洗脳されてしまい、トランクス:ゼノたちと対立してしまう。
そして、メチカブラ城にて再び邂逅。
時の力を解放して襲い掛かるも、トランクス:ゼノの呼びかけと、共闘していた魔神ドミグラによって解放される。
洗脳が解けた彼女は、トランクス:ゼノたちとともにメチカブラと対峙。
究極形態となったフィンや、時の力を解放した暗黒王メチカブラに立ち向かうが、魔神達との戦闘で既に疲弊している状況では分が悪く、劣勢となる。
しかし、彼女はこの戦況を覆す、ある策を実行する。
新たに加わったパン:ゼノを含めた5人の正しい心を持ったサイヤ人の力をトランクス:ゼノに注ぐことで、彼を超サイヤ人ゴッドへと覚醒させる。
その力でフィンを蹴散らし、メチカブラへも挑む。
が、メチカブラの力は凄まじく、彼を封印する為に用意したキーソードも奪われてしまう。
そして、タイムパトロールはおろか、配下であった魔神たちとともに吸収されてしまう。
しかし、バーダック:ゼノがキーソードを投げ入れてくれたおかげで脱出。
超サイヤ人4のベジット:ゼノ達の奮闘するなか、魔神ドミグラと共にキーソードの力を解放。それをトランクス:ゼノに託し、メチカブラを光のなかへと永遠に封印する。
こうして、暗黒魔界との長きに渡る闘いは終止符を打った。
かに思えたが。
監獄惑星編
突然現れた謎の惑星、監獄惑星の調査の為に孫悟空:ゼノとベジータ:ゼノを向かわせる。
有事の時の為、自分のポタラを持たせていた。
ビッグバンミッション
宇宙創成編
ある日、トキトキの行方がわからなくなり、トランクス:ゼノとパン:ゼノに捜索の命を出す。
すると、そこでフューの計画を知る事となる。
すぐさまタイムパトローラーたちを向かわせ、事態の終息に努める。
しかし、事態は二転三転し、宇宙樹は新たな宇宙を誕生してしまった。
新時空大戦編
暗黒王となったフューとともに封印された孫悟空:ゼノ、ベジータ:ゼノの安否、そして誕生した宇宙モドキの存在に頭を悩ませていた。
しかし、フューの復活。さらに宇宙モドキから脱出した孫悟空たちとの戦いを確認し、急行。
孫悟空と孫悟空:ゼノ、2人の気を融合させる。
そして、驚異的なパワーアップを果たした2人のかめはめ波をフューへと放つ。
それでもフューに有効打は与えられず、さらには宇宙樹のエネルギーを全て吸収されパワーアップしてしまう。
しかし、孫悟空もエネルギーを吸収。その力で遂にフューを撃破。
そして、宇宙樹によってエネルギーを失った宇宙を、トキトキの力を使い修復。
こうして、此度の一件は終息したのであった。
が、しかし……。
ウルトラゴッドミッション
時の界王神編
彼女の前に現れたのは先代・時の界王神アイオスであった。
アイオスは増えすぎた歴史を指摘し、時の巻物を渡すよう要求。率き連れてきた黒衣の戦士達に囲まれた結果、時の巻物を奪われてしまう。
そして、アイオスが開催した『超時空トーナメント』に、黒衣の戦士のようなフードを羽織り正体を隠しながらトランクス:ゼノ達タイムパトロール隊と共に潜入。
第2回戦の最中にかつての先輩であるアイオスのもとへ。
時の巻物を取り返すべく、互いに時の力を解放。しかし、自身は対話を求める為であった。今まで信じてきた歴史の可能性を説くが、アイオスには届かず敗北。
しかしそこへ孫悟空が参戦。
まだ見ぬ強敵を求める彼は、歴史の選定を阻止するべく身勝手の極意”兆”を発動し、アイオスと渡り合う。
互いに譲らぬ戦いの決着を見届ける。
が、そこに暗黒王となったドミグラが襲来。
孫悟空により危機は脱するが、依然としてダメージは残っており、歯痒いながらも彼らの戦いを見守る。
するとそこへベジータが参戦。
アイオスに時間稼ぎを頼み、自身のポタラでベジットへ合体させ、暗黒王ドミグラとの戦いを彼らに託す。
ドミグラを完膚なきまでに追い詰めたベジットであったが、ドミグラはさらに時の力を解放。ポタラの時間切れにより再び窮地に立たされるが、抵抗する孫悟空のもとに黒衣の未来戦士が駆けつけ、彼らに気を与えサポート。
黒衣の戦士も加わり、親子三代の力に歴史を託す。
その最中、アイオスから時空が増え続ければその都度悪人が現れ続けると警告を受けるが、自分はその都度現れる希望を信じ続けると返す。
その思いが届き、アイオスと共に孫悟空たちを見守る。
そして、孫悟空たちによる攻撃で、暗黒王ドミグラは消滅し、時の巻物により召喚された悪人たちと、荒らされた時空をあるべき姿へと還す。
その後は、孫悟空の提案でエキシビションマッチが開催され、彼らの戦いを見守る。
全てが終わった後、再び歴史の管理を任され、なにかあれば自分は再び戻ってくると鼓舞を受け和解。
歴史を巡る旅へと出るアイオスたちを見送った。
ワールドミッション
かつて部下だったシーラスが反乱を起こしたため次元の狭間に幽閉したという過去を持つ。しかしシーラスは脱獄し、現代において異変を起こし始めたことから時の界王神もその時代へと向かう。
この作品では珍しく時の界王神が歴史を移動して主人公たちについてきており、最終決戦の際は上記の「時の力の解放」を行い、一行に加勢した。
ドラゴンボールヒーローズでの性能
HGD3-58 時の界王神 ヒーロータイプ
HP:4300/パワー:2500/ガード:3600
パワーは高くはないが、HP、ガードがかなり高い防御型カード。
アビリティは「時の界王神の加護」で『サポーターにすると、そのラウンドの敵チーム全員の与えるダメージを半減する。パワーが15000以上の敵がいる場合、効果がアップする。[1回限り]』という非常に強力な効果。一度限りの効果なのでいつサポーターにするかは戦況に相談しよう。
ちなみに「敵チーム全員の与えるダメージを減らす」のであってこちらのダメージ軽減率を上げるものではないのでこちらの軽減率が一定数値以上で発動する「無慈悲な攻撃」がちっとも怖くないのも良い点である。
ただ、この効果は厳密には敵チーム全員の与えるダメージを0.5倍、パワーが15000以上の敵がいる場合0.1倍にする効果なので、敵チームのダメージ倍増効果を無効にするとアビリティが機能しなくなるという特徴がある。特にラムーシには注意が必要。
スーパードラゴンボールヒーローズでは、時の力を開放した姿の時の界王神が登場。
外見は成長して大人になったような姿で背後には時計の針を模したような光輪が現れる。(大人のような姿になった分、前述の初期デザイン案に近くなったと言えるかもしれない)
エリートタイプ
HP:3300/パワー:3200/ガード:2700
攻守バランスがとれているが、彼女が持っているアビリティはミラクルパーフェクト関連である。
TAA「神龍」2ラウンド以降にアタッカーにすると発動。神龍を呼び出して体力か気力を回復させる願いをかなえてもらえる。また、願いの力が最大になると全員のミラクルパーフェクト率が永続的にアップする。
アビリティ「時の界王神の祝福」サポーターにすると戦闘力バトル終了時、そのラウンドのみ自分チームのミラクル発生率がアップする。敵のエナジーが6個以上の時は効果がアップする。
アルティメットユニット「時の界王神の恩恵」悟空:ゼノとベジータ:ゼノがいる時にエナジー3個を消費して発動できる。自分チームのミラクル発生率がアップし、戦闘力が1000アップする。
必殺技
- 時の裁き
スーパードラゴンボールヒーローズでの必殺技。天空に開けた亜空間から紫の雷を落とす。
- 時の審判
スーパードラゴンボールヒーローズでの必殺技。形態変化後に使用可能となる。「時の裁き」の強化版。
- クロックホーリーレイ
ゼノバース2での必殺技。
- カイロスキャノン
ゼノバース2での必殺技。
- ホーリーイングレイブ
ゼノバース2での必殺技。
- カオスウォール
ゼノバース2での必殺技。
- ゴッドクロノスカノン
ゼノバース2での必殺技。
- ギャラクシータイムインパクト
ゼノバース2での必殺技。
ドラゴンボール ゼノバース2
無料アップデート第11弾にて戦闘キャラとして実装。
「女の子らしくスタイルを保つために運動したい」という理由でコントン都一武道会の開催を宣言。
決勝戦を勝ち抜いた主人公の前に現れ、真の決勝戦の相手として勝負を挑んで来る。
先輩パトローラーとの戦いから二連戦となるので油断していると敗北するので注意。
コントン都一武道会を二回クリアすると時の界王神がプレイアブル化する。
余談
声を担当した伊藤かな恵氏は本作以前にもDBシリーズへの出演経験があり、『オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』で端役を演じていた。
関連イラスト
関連タグ
トワ(ドラゴンボール) ミラ(ドラゴンボール) ドミグラ メチカブラ シーラス フュー アイオス(ドラゴンボール)