「絶対に赦さんぞ虫ケラ共!!じわじわと嬲り殺しにしてくれる!!!」
「フン、戦う事しか能が無いサル野郎共が!」
「偉そうな事を言いやがって……貴様等サイヤ人は罪の無い者を殺さなかったとでも言うのか?」
「あなたのそういう甘い処には反吐が出ますが、今だけは感謝して差し上げますよ」
私の概要をご覧なさい
銀河系一の軍隊と恐れられるフリーザ軍の首領。
銀河系中の惑星を片っ端から侵略し、占領や破壊と殺戮を行う宇宙規模の地上げ屋。
いくつもの変身能力を備えた変身型の種族で、変身する度に戦闘力が大幅にはね上がる。
かつてはサイヤ人を惑星占領の尖兵としていたが、その戦闘力を警戒し、超サイヤ人の誕生を恐れており、惑星ベジータを滅ぼし、一部を除いてサイヤ人を完全に絶滅させた。
つまり主人公・孫悟空やベジータにとっては、生まれ故郷や家族を直接的に滅亡に追いやった張本人であり、因縁の相手である。
作中においては、ピッコロとの闘いから5年後にサイヤ人のラディッツが地球に襲来してから、孫悟空とベジータの地球での死闘までの間において裏で全ての糸を引いていた黒幕であり、それに続くナメック星での一連の出来事における全ての元凶である。
作中で最も代表的な悪役であり、人気も非常に高い。
その悪行と恐ろしさは銀河を管理する界王にも轟き、あまりの戦闘力から放っておくしかないとされる「悪の根」であり、「宇宙の帝王」 「悪の帝王」の異名を持つ。
界王だけではなく、全宇宙を管理する界王神や、破壊神ビルスにすらその存在と行いが知れ渡っている程。
個体数はサイヤ人以上に少ないながらも高度な戦闘能力をもったフリーザ一族の歴代王家の中で、異常な能力と残虐な心を持った突然変異体であるコルド大王からその要素を強く持ち合わせ生まれた一族の王子。
一族の名を冠した超エリートで、同族の中でコルド同様な冷酷性を持ち、生まれた時から最も戦闘能力が高く、銀河系一と名高い。
異様なタフさと生命力も持ち合わせており、それに裏打ちされたプライドも非常に高い。
作中では体を真っ二つにされようが肉片にされようが生存しており、宇宙空間でも生身で活動することが可能。
名前の由来は「冷凍庫」(フリーザー)。前の章の敵であるサイヤ人が野菜をもじった名前であったため、さらにその上位の存在ということで、野菜や果物を収納する冷凍庫をネーミングモデルとした。
当初は「冷蔵庫」をもじる予定であったが、「リフリジレイター」ではおさまりが悪いため、現在の名前になった。
人物像
利己のためなら家族や有能な部下の犠牲も一顧だにしない冷酷無比な性格。
普段は目下の相手でも穏やかな口調と丁寧な敬語で接し、優雅に紳士的に振る舞う。しかしそれは飽くまでも彼の上辺だけの表面的な一面にすぎず、その本性は自分以外の人物(家族も含む)を徹底的に見下して、上から目線でマウントを常に取りまくる歴とした慇懃無礼の権化であり、粗にして野だが卑にあらずを地で行く悟空とは明らかに真逆であり、人望や信頼性がある悟空とは利害関係が合致しない限り、まさに一生相容れない不倶戴天な間柄でもある。
そして、逆らう者には皮肉を織り交ぜたり容赦なく掌を返して甚振ったり殺害に至る残虐さがあるので、却って人に恐怖・不快感・不信感を募らせる。相手を恐怖や暴力を以って屈服させ従わせることはできても、悟空とは異なり彼に対する人望や信頼性は限りなく皆無。
同時に自分に忠実かつ有能な存在には鷹揚さ(特に謎のポージング等で「このノリには付いていけない」とヒキ気味のギニュー特戦隊が顕著)を併せ持っているため、フリーザ軍の軍規はフリーザに逆らったり機嫌を損ねたりしない限りは然程きつくはない模様。
しかし自分の優位性が保てずマウントが全く取れなくなると機嫌が一気に悪くなり、今までの口調も急に荒っぽくなり、一人称も「私」⇒「僕」⇒「オレ」と変わってゆき、悟空などのサイヤ人を総じてサル野郎と罵倒したり、怒りが頂点に達して上記の凶悪さを剝き出しにし、相手を決して許さなくなり暴れまくるなど、その精神性は至って餓鬼そのもの。
家族構成は父にコルド大王を持ち、原作外では、兄のクウラや息子のクリーザ、祖先にチルドなどが登場している。母親の存在は不明。父コルドに対しては本人の前では「パパ」と呼び子供らしい態度をとっているが、内心ではコルドの常に偉そうしている態度が気に入らなかったらしく、自身が生き返った際、コルドも生き返らせる案もあったが、拒否している。
また、父親から「破壊神ビルスと魔人ブウには手を出すな」と言い含められていた。
劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』や『復活の「F」』ではビルスとの関係が明らかになった。破壊が趣味な者同士気が合う点もあったらしいが、過去にビルスの怒りを買ったことがあるため彼には頭が上がらず、ビルスも今度会ったら破壊するつもりでいたらしい。
また破壊神シャンパ編ではフリーザと対を成す第6宇宙のフロストが登場している。
連載・放映時、子供たちや視聴者からは「極悪非道」的存在として見られがちだが…
- 基本的に実力主義で出身や容姿を問わず、高齢者でも場合によっては幹部として雇用する事もある
- 敬語や丁寧な言葉遣いで接し、「さん」付けで呼ぶなど部下や相手に対して敬意を払う
- 末端の雑兵その1でしかないアプールの名すら覚えており、的確な指示を下せる
- また、親戚筋に会った時すぐに血縁と分かる程に顔と名前が一致している(悟飯とあった時、目を付けていたサイヤ人とは言えすぐに「ラディッツの子か、面影がある」と厳密には甥であり子ではないがフリーザの知り得る知識の中で最も正解に近い答えを出している、また悟空を見た時もすぐにバーダックを連想している)
- 優秀な部下とチームを自ら育成
- 部下に支給するための戦闘服をそれぞれの星(サイヤ人等一般的な人型の者やドドリア等大柄な者、グルドやリット星人等極端に小柄な者等)に合わせたサイズを開発、時期を見て新型(ベジータ襲来時やナメック星編でクリリンたちが着ていたのは新型、ベジータがよく着ている肩パッドなしのものは旧型、フリーザの船に載せてあった新型はサイズがしっくりこなかったらしい)に切り替えるなど開発に余念がない
- 治療のためのメディカルマシーンも完備
- 能力が伴わない部下には光線銃などの武器も支給する
- 部下の間違った提案も、モチベーションを考え、頭ごなしに否定しない
- アニメ版では、間違った提案を部下が勝手に始めても、とりあえずは付き合い、頃合いを見てから止める様にと促している
- 部下が大きな失敗をしても挽回のチャンスを与える(ただし事と次第によっては「次は無い」「逃したらアナタを消す」等プレッシャーを与える事も忘れない)
- 原作とアニメ版では多少描写が異なり、原作では慌てながらも的確かつ迅速な判断で外にいる部下に命令を下して直接「失敗したら殺す」と伝えていたが、アニメ版では一度部下を座らせてから処分を検討、挽回のチャンスを与えつつも「尻尾で叩き壊した床」を見せる事で失敗は許されない事を部下にお察しさせている
- 敵対する相手が優秀なら、戦闘中であっても自らスカウトする等、新規の人材発掘に余念がない
- かなりの大所帯であるはずの自軍内の人事状況を食堂勤務員の欠員に至るまで把握しており、出先で適当な者が見繕えればこれまた自ら勧誘して連れて帰る
- 本気を出せば自分一人で出来る仕事でも、あえて部下にやらせる事で仕事を覚えさせ、万が一ミスした際には、何処をどう間違えているのかをキチンと指摘している
- 功績をあげた部下に対して、部下の方が驚くほどの報酬を与える。また、功績をあげる前に部下側から報酬についての提案がされた際に、承認するばかりか追加の報酬をフリーザの方から提案している
- (父からの引き継ぎ等で)新たに配下を団体さんで迎え入れる際には文書や通信等で済ませたりせず、自軍配備品の最新型等を手土産に提げて自ら相手先まで出向いてご挨拶
- パワハラを行う等、成長の妨げになる悪い部下を即刻クビにして、新人が成長出来る環境を作り、その新人が期待通りに成長すれば絶賛する(ただし、両者の複雑な人間関係を考慮せず、合理的な判断としての対応である)
- 本当に必要と悟れば組織力や謀りだけに頼らず、ガチガチ級の『元からの強者』のプライドもかなぐり捨てて(部下の眼前であっても)自らのスキルアップを宣言し、ちゃんと至極真っ当な形で有言実行
- また、万が一同族に敗北した場合、トップの座に固執したり、姑息な手段での排除を目論んだりはせず、自身を「頭目に相応しくない」として組織を譲り渡す潔さを待っており、勿論「いつか必ず追い越して自分の手で殺す」というリベンジの気持ちも忘れない
- 民族的ニート気質のサイヤ人(しかも王子のベジータ)を真面目に働かせる手腕
- 戦闘が激しくなってきたので避難を申し出る部下に「その方が良いですね」と認めて自身は現場に残り、集めたドラゴンボールを部下に託す
と、度々「理想の上司」像として見られる事も少なくない。
ただし、
- 怖気付いている部下を消し飛ばす
- 部下に陰口で低身長な事を言われ消し飛ばす
- 口臭が酷いという理由で、その部下を消し飛ばす
- 基本スカウターでの会話を逐一傍受して気に食わない発言をしていたら直々に消し飛ばす
- 裏切り者は容赦なく粛清する(ただし、こればかりは下手に許してしまえば組織から反逆者が続出しかねないため)
- 任務に出掛けて、時間が経っても戻って来ない部下に愛想を尽かし、心配する素振りをしない(この辺りは上述の実力主義な性格が起因とも言える)
等々、しっかりと「極悪非道」な面も持ち合わせている。
ただし、見方を変えれば部下側が機嫌を損ねる様な過失でもあり、フリーザに限らず誰でもやられたら嫌な事ばかりである。
尤も、その原因はフリーザの「極悪」な一面ではある事には変わりない。
悟空の事は未だにこの手で殺す事を諦めてはいないが、今では何やかんやで長い付き合いになっており、基本的に敵でこそあるがある意味で悟空の理解者の1人(「こう言う時孫悟空は大抵こうする」と予想を立てると大体当たる)になりつつある。また、トレーニングを積んでゴールデンフリーザへの変身を身に付けた矢先に復讐に赴いて再度命を落とした事を反省したのか、今は本業の方に専念してチャンスがあれば悟空を殺そうとする程度に留めており、積極的に悟空に挑む事は無い。その悟空の方も自分に危害を加えなければ自分からフリーザに戦いを仕掛ける事は無い(ただし、ベジータは警戒はしている)。
一方で生残者グラノラ編では悟空とベジータの両名を簡単に殺せるチャンスがあったにも拘わらず、後述の新形態のお披露目と制圧のみに留めており、悟空達に対しても態度が多少軟化している。
ただし、過去に色々有り過ぎたおかげか復活時は強い相手を見るとワクワクする悟空からも珍しく嫌がられたり、話し合いと言いつつ互いに1発ずつパンチをお見舞いしていたりと決して慣れ合う事は無い間柄となっている。
また、サイヤ人嫌いは変わらずでも悟飯の様に頭が働くタイプであれば意外と反りが合う事もある様子。
見せてあげましょう、この私の変身をね
フリーザ一族は「変身型種族」でもあり、第一形態から第四形態(最終形態)まで変身する能力を持つ。
同じ変身型種族のサイヤ人であるベジータ曰く、変身型種族の能力は、通常時の余計なエネルギー消費を抑えたりカムフラージュのために行われる事などが殆どだが、フリーザ一族の場合はその力が強すぎてコントロールできないからとのことで、実際フリーザは自身の全力を扱いきれていなかった。フリーザ自身最終形態へ変身する際「わたしの真の姿を見せる」と発言している(ただし、兄のクウラは常に真の姿でいることで体を慣れさせさらにもう一段階上の段階を発現させている)。
第一形態の時は、身長はさほど高くない(ベジータより低い)。移動には主にポッドのような専用の乗り物を用いる(その気になればこんなポッドより早く飛べるフリーザがこの乗り物を常用してるのは単純にラクだから、らしい)。
頭部の形状から「角がつかえて鎧が脱げない」というネタがジャンプ放送局に投稿されたことがある(もっとも、この鎧はとても柔軟な素材で出来ており、ベジータ曰く「引っ張ればどこまでも伸びる、大猿に変身しても破けてなかっただろ」とのだが)。
なお、第一形態のフリーザは部下たちと同型の鎧を着ているように思われていたが、後に鎧ではなく外殻であり、フリーザ軍の戦闘ジャケットはフリーザへの畏敬の念から、この外殻を研究する事で開発された事が判明した。
第一形態
紫・白・濃ピンクを基調とした体色が特徴的(この特徴は第三形態まで共通して受け継がれる)。戦闘力は53万。
一人称は「私」。
『復活の「F」』で生き返った時には、メカフリーザからこの形態にまで一気に戻っている。
復活後は修業したため、この形態でも通常状態の悟飯を瞬殺できるほどパワーアップしている。さらに『ドラゴンボール超』では超サイヤ人に変身した悟飯に致命傷を与え、ピッコロを殺害している。
鳥山先生は「とある映画の女王みたいなキャラ」をイメージしたと語っており、実際に一人称や笑い方も相まって、どこか物腰の柔らかい老婆のような印象も受ける。
第二形態
第一形態から巨大化したような容姿で、筋骨隆々になり、身長もベジータやピッコロ(226cm)より遥かに高くなる。また、角が水牛のように伸び、曲がった形状に変化。父・コルド大王はこの形態に姿が似ている。
一人称は「オレ」。漫画・アニメ・ゲームのいずれにおいてもこの形態のみ丁寧語にならない。戦闘力は100万以上と語り、ネイルと同化したピッコロとほぼ互角の実力を持つ。ゲーム版ではクウラを「兄さん」と呼んでいるが、この姿の時のみ「アニキ」に変わっている。
後述のように演者の中尾隆聖氏は「時代劇の公家を意識した」と語っており、今度はそちらの面が強く出た形になる。
第三形態
全身に角・突起が増え、後頭部が縦長になり、全体としてエイリアンのような禍々しい姿になる。頭部の形状はファンからエクレア呼ばわりされることもある。また、唯一鼻がない形態でもある。一方で劇場版ブロリーのワンシーンでは、第二形態よりも身長が縮んでいるようで、特に下半身がスリムになっている。最終形態への布石かもしれない。
実力はパワーとスピードの両面において、ネイルと同化したピッコロをはるかに上回る。
見た目とは裏腹に第二形態よりも感情制御がしやすいのか、冷静で落ち着いた行動パターンに戻る。
一人称も「私」に戻り丁寧語を使うようになるが、声のトーンが低く荒っぽい。モンスターの凶暴さを前面に出したようである。全形態の中では登場期間が最も短かった。
ちなみに悟空役の野沢雅子はこの姿が一番嫌いだと話している。
最終形態
最終変身にして真の姿。
突起や外殻が無くなって、白い体色となる。
小柄でスリムな体形で、全形態中最も人型に近い容姿な上おそらく最も有名な姿。
クリリンは「小さくなって迫力が無くなった」と溢していたが、ピッコロ曰く「外見で実力を判断するなという良い見本だ。今までの方がずっと可愛かったぜ…」と直前までの自信が消え失せてしまっていた。
この形態時は子供のような口調で、「幼い子供の残虐さ」を押し出すことでかえって不気味さが際立つ形となっていたが、アニメでは後に丁寧口調となり『超』などでも以降は丁寧口調のまま喋る。一部のゲーム作品にも反映されている。
最終形態が余計なものを削ぎ落としたすっきりしたデザインというのは、当時の漫画界では画期的で衝撃的であった(強くなる程迫力を出すためにゴテゴテと装飾品や角等がついたり、ドンドン巨大になるのが当時の常識であり、実際第三形態まではその風潮が多分に反映されたパワーアップをしている)。
この形態でデンデ・ベジータ・クリリンを殺害し、後から来た悟空にもその卓越した強さを見せた。『ドラゴンボールZ』の時点でナメック星ごと消し飛ばせるエネルギー波を足蹴りで弾き返す、荒技を披露した。
pixivに上げられている作品にはこの形態のものが多い。
なお、このシンプルなデザインは、面倒くさがりの作者が余計な装飾を描きたくないという理由で考案したものだった(第三形態の登場期間が短いのも同じ理由)が、迫力あるアクションを描きづらくなるという弊害も生んだという。
復活しトレーニングを行った際には今まで一切トレーニングを積んでいなかったためか、ただ数ヶ月修行しただけにもかかわらず、(神の気を吸収しウイスの修行を受けたことで通常時でもゴッドに匹敵する力を発揮できるようになった)孫悟空とある程度渡り合えるレベルにまで成長している。
フルパワー形態
ナメック星での戦いにおいて全力を出したフリーザの姿。
最終形態から筋肉を増大させ、100%すべての力を発揮した状態。変身形態ではなく、気のコントロールでフルパワーを出しているだけである。滅多に使用しないのは手を抜いてるというのもあるが、そもそも全力を出すと体の方が耐えられないため。
超サイヤ人に変身した悟空と互角の力を持つが、フルパワーを出した反動でピークを過ぎると気を徐々に消耗しだす欠点がある。またいわゆる「キレている」状態でもあるため口調が終始乱暴なものとなっている。
超サイヤ人の悟空とマトモにやりあえていたのはおおよそ3分程。それ以降は弱体化していき勝ち筋を失い追尾型の気円斬に手を出してしまう。悟空の「つまらん技」という言葉は技の性能を過小評価しているというより、実力勝負を捨て、当たれば勝ちの技に頼ったことを指していると思われる。
一度復活し次なる形態を手に入れて以降は、この姿を披露する事は殆ど無くなったが、ゲーム等では追尾気円斬はフリーザの代名詞ともなっている。
メカフリーザ
原作におけるフリーザの最後の形態。
ナメック星で悟空に倒され失った肉体の一部を機械化した姿。ベースは最終形態で下半身は完全に機械化、上半身も所々機械化されている。
戦闘力はナメック星時よりもパワーアップしているものの、未来からやってきたトランクスには敵わず、彼の持つ剣で一刀両断され、その後細切れに切り裂かれた後消し飛ばされ死亡した。
『ドラゴンボールZ』では、ナメック星爆発後からコルド大王に発見され機械化するまでの経緯が、アニメオリジナルシーンとして描かれている。トランクスとの戦闘のシーンもわずかだが追加されている。
劇場版『復活の「F」』ではあの世でもこの形態であり、神龍の願いで生き返った際には死後から一年以上経過していたため、トランクスにバラバラにされた状態で復活した。
その様な状態でも辛うじて生き延びており、その後メディカルマシーンの力で完全復活を果たす。またその際、メカフリーザ(最終形態)から第一形態に戻っている姿が確認されている。
ゴールデンフリーザ
劇場版『復活の「F」』において登場した最終形態のさらに上を行く新形態。
名称は自称であり、安直なのは自覚している。
全体的に金色に輝きを放つようになり、外見は最終形態と似ているが、最終形態より前頭骨が発達し、体形は筋肉質なものになり、肩や脛、腰回りなどのパーツも変化している。
超サイヤ人ゴッド超サイヤ人と互角以上の強さを誇るが、欠点としてエネルギー消費が非常に激しく時間が経つにつれ徐々に弱体化し、最終的には変身が解けて最終形態に戻ってしまう。一度目の復活ではとっておきの切り札としてぶっつけ本番で披露したためこの欠点を見抜けず敗北したが、二度目の占いババによる復活ではあの世で魂の浄化を免れるべく行った精神統一により気のコントロール技術をあげ、その弱点を克服した。
体色が金に変化する、肩の水晶状のパーツが無くなる以外は外見の変化が少ない、エネルギーを使いすぎると元に戻ってしまうなどこれまでの変身とは性質が異なり、どちらかと言うとフリーザ版超サイヤ人の様な変身である(フリーザ曰く「他の色にも出来たがお前達への当てつけでこの色にした」らしいので意識したのは確からしい)。そういう経緯だからか、「ゴールデンフリーザ」という名称についても「やすっぽいネーミングですが」と自虐していた。
ドラゴンボールヒーローズではフルパワー形態ともいえる「怒り状態」が追加され、こちらでもやはり口調が荒く、一人称も「俺」に変わる。
ブラックフリーザ
漫画版『ドラゴンボール超』生残者グラノラ編にて登場した形態。
ゴールデンフリーザを基準にしつつ、両腕や下半身、尻尾等が黒く染まる。また、ゴールデンフリーザ状態では消失していた両肩の水晶体が発現している。
戦闘力はさらなる進化を遂げた身勝手の極意”兆”や我儘の極意を発動させた孫悟空とベジータの2人を纏めて一撃で沈め、さらには寿命を燃やし常に強さを更新するガスを一突きで死に追いやる程である。
ちなみに、第二形態から第一形態、といったような一つ前の形態へと戻る姿は描写されていない。
アニメではフルパワー形態から最終形態に戻る描写がある。
また劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』にて第一形態から第二・三形態を見せずに一気に最終形態へ変身できることが確認された。
映画『ブロリー』での各キャラのセリフを参考にすると、基本的にどの形態にも自由になれるようであり(映画ブロリーでは幼い頃のフリーザは第一形態であった)、現在は最終形態でいるのが基本のようだ。ただし、その拘り故にある問題もあり……。
私の戦闘力は53万です
原作・アニメに初登場したフリーザ編(ナメック星編)時点では、当時の孫悟空達だけでなく、読者・視聴者にも幾度と無く絶望を与えたと言われる、まさに絶望的なまでの強さを持つ。
第一形態の時に発した台詞「私の戦闘力は530000です」は非常に有名。このセリフをパロディした作品も多い。
第一形態ではベジータ王の襲撃を返り討ちにして殺害し、簡単に惑星ベジータを破壊(惑星ベジータの重力は10Gなので、単純計算すれば地球を破壊する10倍のエネルギーが必要)。またネイル戦では片手のみで圧倒している。
フリーザの恐ろしさはまさに圧倒的で、当時としては別次元である53万もの戦闘力、変身して100万以上。
パワーアップしたピッコロが善戦したかと思えば、更にそこから二度の変身を残しているという爆弾発言。おまけに変身するとダメージは完全回復し冷静さも取り戻す始末である。
そしてピッコロを速度でも攻撃でも上回った上で小規模気弾で延々嬲ってからいとも容易く倒し、この時点でその場の誰も敵わなかったにもかかわらず、更に大サービスで最後の変身を遂げいよいよ手がつけられない強さを発揮する。
- 超パワーアップを果たしたベジータに対し「ちょっと本気を出した」スピードで圧倒。更にはベジータの全力の一撃(ナメック星を完全に破壊しかねないほどの威力)を一蹴りで彼方へと弾き飛ばし、あの自信満々だったベジータの心を端折り絶望させ、恐怖のあまり涙すら流させ、その後あっさりと殺害。
- 悟空の到着も約50パーセント、つまりマックスパワーの半分の力で悟空を宇宙の塵にできると豪語する。
これには流石の悟空も冷や汗を流して「ハッタリをかませすぎだ」と強がるが、フリーザの冷静である様からハッタリなどではないと気付くも遅く、悟空がまるで反応できないスピードと驚異的なパワーで圧倒、ワンサイドゲームが始まる。ピッコロ曰く「隠していた実力に差がありすぎた」であり「何があっても界王の言う通りフリーザにだけは手を出すべきではなかった。完敗だ」と呟き、クリリンも「この世にあんな奴が存在するなんて」と震えていた。
しかしまだ悟空には界王拳が残っている……と思われたが、既に限界である10倍界王拳を使用していながら一方的に打ちのめされていることが直後に判明(アニメ版では界王拳を発動するもフリーザに反撃され続けたため効果が途切れ、使用していないように見えるという演出がされた)。
悟空はかつてない窮地に「本当に50パーセントしか出していなかったら終わり」と考えつつ限界突破の20倍界王拳を解放するも、これすらもフリーザは申告通り50パーセントの力で、更には片手のみで凌いでしまった。
これには流石の悟空も「く、くそったれめ……!!」と絶望の表情を浮かべていた。悟空の戦闘力を全て10倍どころか20倍にまで引き上げても、フリーザの半分の力にすら届かなかったのである。(とはいえフリーザも危なかったらしく、少々息を荒げており直後に激昂している。)
フリーザの脅威はこの程度では留まらず、上記の通り悟空は辺り一帯の星々から元気を集めた特大元気玉を放つがそれでもフリーザは生きていた。そしてその直後にピッコロを瀕死に追いやり、続けてクリリンを爆殺。本人は「流石に今のは死ぬかと思った」と発言しているが、まだまだ余力を残しており、悟飯まで手に掛けてから悟空をいたぶろうとする。だがクリリンの死が原因で最も恐れていた超サイヤ人の覚醒を促してしまい、悟空と激戦を繰り広げ、フルパワー形態では一度は悟空を押すも、その反動によりエネルギーの消耗が著しくなり、気は徐々に低下していく。
ドラゴンボール大全集によると、最終形態(フルパワー形態)では戦闘力が最大で一億二千万に達するらしい(ちなみに同誌には、この時点での超サイヤ人孫悟空の戦闘力は一億五千万と記述されている)。このように、作中にてフリーザが何度ももたらす絶望感は凄まじく、悟空も「自分が思ったよりも弱くあってほしい」と思い「勝てない」と一度は認めざるを得なかった相手である。フリーザ編以降は過去の人扱いで、孫悟空達から強い印象が抜けてしまっているが、それでも当時戦闘力数万レベルで争っていた登場人物たちとは一線を画す存在だった。
『復活の「F」』や『ドラゴンボール超』では、ドラゴンボールによって生き返った際に「生まれてから一度も努力をした事が無かった」と語っており、上述の戦闘力がゲームでいうレベル1の状態で、天賦の才能のみによるものだったことが判明。尤も原作でコルド大王から鍛え上げられた肉体と言われているため、実戦で鍛え上げられていた可能性はあるが。悟空への復讐を果たしたいという執念から生まれて初めてのトレーニングを重ねた結果、第一形態でも(実戦から遠ざかり弱体化していたとはいえ)超サイヤ人の悟飯を全く寄せつけないまでにパワーアップし、さらに最終形態を超える新たな形態であるゴールデンフリーザへの変身を果たし、超サイヤ人ブルーの悟空やベジータに匹敵する戦闘力を手に入れている(その急速成長は上述通りレベル1の必要経験値が低い事で例えられている)。
これが私の活躍ですよ
フリーザ編
初登場。ベジータとピッコロの会話をスカウター越しに盗み聞きしてドラゴンボールの存在と、それを生み出したナメック星人の存在を知る。不老不死を得るためにナメック星に侵攻し、ナメック星人を次々に虐殺してドラゴンボールを強奪していった。
しかしベジータ、クリリン、孫悟飯らによって阻止され願いを叶えることは出来ず、自分の野望を打ち砕いた彼らに「じわじわと嬲り殺しにする」ことを宣言する(とは言え彼らも願いを全て叶えられてはおらず、その理由は最長老の寿命によるものだったため、何もしなくてもフリーザは願いを叶えられなかったのだが)。
ベジータ、悟飯、クリリンを「3匹の蟻」と侮っていたが、ベジータの思わぬ奮闘に評価を改める。そこでベジータから「変身しろ」と挑発されたことで第二形態へと変身。悟飯、クリリンを圧倒してベジータを恐怖させる。
そこで参戦したピッコロと互角に渡り合い、手強いと見て第三形態へと変身。あらゆる面で圧倒するが、激怒した悟飯の巨大気弾で危うくやられそうになる。
このままではまずいと思い、父親にしか見せたことがない最終形態になることを決意。変身後、死の淵からデンデの能力で復活したベジータと戦うが「ちょっと本気を出した」だけで圧倒する。
ベジータの心を完全に折った後、すぐには殺さず悟飯たちの前で痛めつけていく。
そこへ駆け付けた悟空に止められるが、ベジータが「こいつが貴様の恐れていた超サイヤ人だ」という台詞に怒り、ベジータの心臓をビームで貫いて殺害。怒れる悟空と激突する。
マックスパワーの半分足らずで悟空を圧倒するも、悟空がナメック星とその周辺の星々から力を集めて作った元気玉の直撃を受けてしまう。これで勝負が決まったかに思えたが、フリーザはダメージこそ負ったが死んでおらず、クリリンを見せしめのように殺害したことにより、その怒りで悟空が超サイヤ人に覚醒。
100%のパワーを発揮することで互角の戦いを展開するもフルパワーの反動で弱っていき、自らが放ったデスソーサーで身体を横一線に切断されてしまう。
その後、悟空に命乞いをし、哀れみを感じた悟空は自らの気をフリーザに分け与えるが、それでも敗北を認めないフリーザは「オレに殺されるべきなんだ―――っ!!!!!」と恩を仇で返すが如く背後から悟空にエネルギー波を放つも、結局悟空にエネルギー波を撃ち返され止めを刺された。
厳密にはこの後も一応生き延びたが、顔の一部を消し飛ばさる等、更に肉体の損傷が増した。
人造人間・セル編
悟空に敗れた後、父のコルド大王の宇宙船に回収されてサイボーグ(メカフリーザ)となって復活し、父と共に地球に侵攻。更なるパワーアップを果たす。しかし、未来からやってきたトランクスの超サイヤ人化に動揺、その剣術でバラバラにされた挙句、エネルギー波で跡形も無く消し飛ばされてしまうというあっけない最期を遂げた。
ちなみに未来のトランクスが干渉する前の本来の歴史では、悟空の宇宙船を追い抜いて先に地球へ到達し、悟空が来る前に地球人達を皆殺しにする算段だったものの、自分の宇宙船のスピードでは間に合わないと判断して瞬間移動でやって来た悟空により、コルド共々斃されたことになっている。
未来トランクスは悟空の瞬間移動能力を知らなかったため、このままでは地球が滅亡してしまうと判断し、歴史を変えてしまう事を覚悟の上で自らフリーザ親子を斃したのだが、到着した悟空から瞬間移動の能力を聞かされ不必要に歴史を変えてしまった事を後悔している。
その死後も戦闘力のインフレが相も変わらずどんどん進んでいったため、フリーザの力も大したものとは見られなくなり、魔人ブウ編では界王神なら誰でも一撃で倒せたレベルと言われるまで格落ちしている。
それに伴い、アニメ『ドラゴンボールZ』ではその後、あの世一武道会編で地獄でパイクーハンと戦い一瞬で敗れる。
劇場版『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』ではあの世とこの世の法則がめちゃくちゃになったどさくさで地獄から蘇る。この時はメカフリーザになる前の生身の姿(最終形態)になっていた。
成長した悟飯に会った際に悟空の息子だと知った際には驚くも「親の因果が子に報い……」と勝つ気満々だった。「たっぷりお返ししてあげましょうね」と息巻いて同じく蘇った部下達を含めた敵キャラ達(コマ送りしてみるとこの人の姿も見える)と共に悟飯とビーデルに襲いかかるが、フリーザ戦の後に戦士として実力を格段にあげた悟飯にとってフリーザはもはや相手にすらならなかったようで、瞬く間に間合いを詰められて腹パン1発でKOされそのまま地獄に送り返された。まさかの出オチ扱いである。他の敵たちもその光景を見て戦意喪失してしまい逃亡した。
たったひとりの最終決戦&ドラゴンボールマイナス
生前の惑星ベジータを破壊するまでの経緯が描かれた。超サイヤ人の可能性を恐れサイヤ人の母星である惑星ベジータを破壊し、ベジータなど一部の例外を除いてサイヤ人は星と一緒に根絶やしにされた。
また、この時たったひとりの最終決戦を挑んできたバーダック(ラディッツと孫悟空の父)を惑星ベジータごと返り討ちにしている。後にナメック星で悟空と対面した時はフリーザは悟空にバーダックの面影を見ている。
またアニメでは回想シーンとしてこの少し前にエリート戦士達を率いて襲撃してきたベジータ王とのやり取りも描かれており、パンチ一発で彼に致命傷を与え、目からの光線で襲撃に関わったサイヤ人全員を殺害している。
バーダック、孫悟空、惑星ベジータ、サイヤ人、ドラゴンボールの悟空誕生前から始まる物語は、フリーザから始まり中心には彼の存在が必ずあり、全てがフリーザ編へと繋がっている。
つまりフリーザは、悟空が地球に行くこととなる最大のきっかけとなっているため、無印からの悟空の地球での冒険は全てフリーザから始まっているのである。
ドラゴンボールGT
地獄とこの世が繋がった際に他の囚人達とは違って地上に行かず、地獄へやって来た悟空をセルとともに出迎える。地獄ではセルと同じく修行をしていたようで大幅なパワーアップをしていた。
セルと共に悟空を襲撃するものの以前とは比べ物にならないぐらい強くなっていた悟空の相手では無く、かつて使った気円斬を使うも利用されて体を真っ二つにされる。
しかし、生前と同様、真っ二つにされてもなおピンピンしており、更にすでに死んでいる身故に不死身で、すぐに体が再生した。その後セルとのコンビネーション技の「ヘルズバスター」を発動して悟空を地獄の地獄に送り、そこの拷問担当官の老女(声:摩味)の協力もあって悟空を氷漬けにする。
しかし悟空は生者だったために体温で氷が溶け、逆に氷漬けにした機械を利用されてセルと共に氷漬けとなってしまう。敗北後は鬼たちに縛りつけられて牢屋に運ばれていった。
復活の「F」/ドラゴンボール超 フリーザ復活編
劇場版『神と神』や『復活の「F」』ではビルスとの関係が明らかになっている。
破壊を好む者同士気が合う事もあったが、一度フリーザが調子にのり彼の怒りを買ったこともあったという。そのため、ビルスには頭が上がらず、ビルスも今度会ったら破壊するつもりでいたらしい。
また惑星ベジータの破壊にも間接的に関わっており、フリーザ自身が持つ伝説の超サイヤ人への懸念の他、ビルスからの指令もあり破壊した事が明らかになっている(ビルスの認識では、当時のサイヤ人は「悪い奴等」だったため)。
『神と神』ではビルスから「フリーザに勝てる奴なんて居るとは思えない」とフリーザのことを高く評価されていたことが判明する。が、当のフリーザはトランクスに殺されているため生前の悪行から地獄行きとなり、地球の地獄へと送られていた。
彼の送られた地獄は一面お花畑で天使や妖精、ぬいぐるみがダンスやパレードをしているという華やかなもの。フリーザ本人がミノムシ状に拘束されて身動きが取れない以外は一般人にとって楽園のような環境であったが、彼にとってはその環境こそが苦痛であり、「あれこそ正に地獄だった」「邪悪な私にとってそれがどれ程の苦痛か解りますか!?」と後にその時の怨嗟をぶちまけている。
その後、ソルベがかつてのフリーザ軍の勢いを取り戻すべく、地球のドラゴンボールでフリーザの復活を願い現世に舞い戻る。
ソルベたちによって復活させられた時は、本来有効な蘇生期間(死亡から一年以内)を超えた状態で願いを叶えたために肉体はバラバラにされた状態のままだったが、フリーザ軍の最新の修復装置で再生した時には生身・かつ第一形態に戻っていた。ちなみに蘇生直後にはバラバラの肉片状態でも蠢きくっつこうとする恐ろしすぎる生命力を見せつけている。
また、コルド大王の復活に対しては「偉そうだから復活させなくていい」と断っている。
そして自分を斃した悟空とトランクスへの復讐に燃えるもトランクスは未来に帰っており見つからなかったため、打倒悟空のために地球に襲来した。
その際、悟空が予想以上に強くなっていたため、生まれて初めてトレーニングを行うことになる。それまでは生まれながらにしてあまりにも強く、努力のドの字にすら縁が無く、本人曰く「トレーニングをした事が無いし、する必要も無かった」とのこと。しかし、そのせいで超サイヤ人に土を付けられることになったため、トレーニングを始めることを決意した。その結果、僅か4ヵ月ほどのトレーニングで以前とは比較にならないほどのパワーアップに成功。
トレーニングを終えると地球へ襲来し、手始めに都市を破壊し部下たちに悟飯たちの襲撃を命じた。部下たちが敗れると生き残っている者を皆殺しにし、第一形態の状態で通常状態の孫悟飯をパンチ一発で心肺停止に追い込んだ。さらに『ドラゴンボール超』では、トレーニングの際、タゴマを実験台にして「相手を殺さずにどれだけ痛めつけられるか」というトレーニングを行っており、その成果か第一形態の状態のデスビームで必要以上に悟飯を痛めつけ、それを庇ったピッコロを殺害している。
その後到着した悟空との戦いでは、以前の失敗を踏まえ第一形態から一気に最終形態へと変身し、通常状態の悟空と激突した。激突当初は互角に見えたが、悟空はビルスとの戦いで超サイヤ人ゴッドの神の気を体内に取り込んでいたため、通常状態でも圧倒的な力が発揮され押される形となる。
だが悟空が超サイヤ人ゴッド超サイヤ人へと変身したのに合わせ、新形態「ゴールデンフリーザ」へと変身すると形勢は一変。その実力は格段にアップしており、悟空も苦戦する強さを見せる。しかし復讐心に駆られ変身が完成しすぐ地球に向かったため、エネルギーの消耗が激しい欠点を見抜けておらず、それに気づいた悟空が距離を取り時間を稼ぐような戦い方へと移行すると、徐々に気が減り、遂には直撃させても大してダメージを与えられないほどにパワーダウンしてしまった。
窮地に追い込まれ、帰るように悟空からは言われるが、悟空が油断しているその隙にソルベに合図を送り光線銃で悟空の胸を撃ち抜かせ、重傷を負わせることに成功。倒れた悟空を一方的に甚振った。この際、ビルスからは卑怯だがやるじゃないかと言われている。
しかし瀕死の悟空に伴いベジータが出陣し、同じく超サイヤ人ゴッド超サイヤ人へと変身したため、パワーを使い切っていたフリーザは圧倒され、遂にはゴールデンの変身も解けてしまう。そしてベジータにとどめをさされかけるが、ベジータの攻撃よりも先に地球を消し飛ばし敗死を免れる。
だが、これはウイスにより巻き戻されて「無かった事」になり、最後は悟空のかめはめ波で再び地獄へと送られた。
宇宙サバイバル編
再び地獄に送り込まれたが、依然として魂は洗われず転生しないため、閻魔大王を困らせていたが、長期睡眠に入ってしまい「力の大会」に出場不可能となったブウの代わりの第7宇宙の代表選手として悟空にスカウトされる。
そこでフリーザはそれを利用し、力を貸す代わりに第7宇宙チームが優勝したら地球のドラゴンボールで自らを蘇らせる事を提案し、悟空は「対戦相手を殺さない」と言う条件で取引を受け入れ、まずは占いババの力で24時間だけ蘇った。
アニメ版では占いババにこの世に連れてこられた直後、第9宇宙の送り込んだ刺客達に悟空と共に襲われるが、地獄で魂の浄化を避けるため常に行っていた精神統一により、エネルギーのコントロール技術を格段に進歩させた真のゴールデンフリーザとなり、刺客達を次々と殺害し、さらに刺客から喰らったシドラの破壊のエネルギーから自力で抜け出してみせた。
そしてさらに、その破壊のエネルギーを悟空に食らわせ刺客が持っていた通信機でロウとシドラに連絡し、「試合前に自身を何らかの方法で生き返らせる」のを条件に第9宇宙の戦士として引き抜くよう取引を持ちかける。その際、自分の宇宙が消滅するのを何とも思わないという神々でさえ驚かせるような凶悪ぶりを見せた。
しかし、ロウとシドラが揉めている間にビルスとウイスが現れたため取引を辞め、通信機を破壊する。その際悟空が破壊のエネルギーを食らっているのを見て、ビルスに他の宇宙と繋がっているか疑われるが、悟空とウイスのフォローで難を逃れた。
その後悟空と1分間の一騎打ちをし、両者顔面ヒットによる相討ちで終わる。そしてその際に約束をした「恨みを忘れて仲間になる」を受け入れ、仲間になった。しかし心の奥では力の大会は宇宙の消滅が懸っているので、神々さえも手玉にとる事もできると企んでおり、ビルスに対し下克上を狙っている様子。
ベジータと強引に手を繋ごうとするがビルスが間に入り、ビルスと手を繋ぎ、力の大会の開催場所である無の界へ出向くと、そこで第6宇宙のフロストと対面した際には、お互いに気が合うとし両者間で同盟を結ぶ。
大会が始まると単独行動し、基本的に相手を甚振る事はあれど実力が劣る者から確実に叩いていく方法を取り着実に撃破数を伸ばしていく。
途中同盟通りフロスト側に寝返る様な素振りを見せたが、フリーザにとってはフロストはただの「小物」であり初めから組む気等無く悟飯と一芝居し、フロストに戦い方のを伝授し油断している隙に「誰も信用しない事です」とアドバイスした上でエネルギー波を放ち場外負けにさせた。
中盤ではジレンとの戦いで消耗した悟空に対し、ナメック星の借りとして力を分け与えたり内心の企みはともかくチームとして高い貢献を行っている。ただサイヤ人への執着心は大会内でも健在の様で第4宇宙のモンナ戦後のキャベを狙い脱落させたり、悟空が相手をしていたカリフラとケールも密かに狙っていた。
後半では、悟空達と協力して第3宇宙の合体戦士アニラーザを倒す等の活躍を見せ、第11宇宙のディスポとの戦いではディスポの超スピードに翻弄されたが、最終的に悟飯の捨て身の作戦によって彼もろとも場外へ落とす事に成功する。悪辣さは変わらないが戦う中で他の戦士たちと共闘する心情が微妙に強くなって行く(特にアニメ版ではディスポを落とした際に悟飯が自身も犠牲にする事を前提で作戦を提案した際には「流石はリーダー!これは素晴らしい作戦ですね!」とサイヤ人嫌いのフリーザが珍しく素直に称賛している)。その後17号とトッポの戦いに介入し、トッポを甚振りつつ追い詰め調子に乗るが、正義を捨てて破壊神の力を覚醒させたトッポに圧倒される。
そのまま場外負けになりそうになるが17号に助けられ生き延びる。その後も17号と共にトッポと衝突するがジレンの流れ弾を食らい吹き飛ばされ、その怒りをゴールデン化しジレンにぶつけるも眼力で動きを止められ重い一撃を食らいダウンし、さらに17号の自爆にまで巻き込まれ生死不明となる。
だが終盤、突如として姿を現し身勝手の極意の負担を受けジレンに突き落とされた悟空を救出。同じく自爆から生き延びた17号と再びタッグを組みジレンに最後の戦いを挑む。先程とは違いジレンは悟空との戦いで体力を消耗しており善戦に持ち込み、サポートに入った17号の攻撃でジレンは倒れ込む。しかしトッポの呼びかけで立ち上がったジレンはフリーザと17号に向けエネルギー波を放つ。
ゴールデンの力も解け窮地に陥る2人だったが、残った力で立ち上がった悟空に救われる。そして大会前に交わした約束を再確認すると、お互いに信頼し合い悟空の提案した最後の作戦にのる。そのまま17号の後方支援を受けながら悟空と共闘し、その中で自らを投げるよう指示しジレンを道連れに落下し、決着を付けようとする。それでも決定的な攻撃には至らず抵抗されるが、最後はエネルギーが尽き欠けの中、超サイヤ人に変身した悟空とのコンビネーションで自分達諸共ジレンを舞台から突き落とし決着を付けた。
これにより最後に武舞台に残ったのは17号となり第7宇宙の優勝で力の大会は幕を閉じた。
大会終了後は大会内での功績により、ビルスの恩赦でウイスの特殊能力で復活を果たす。悟空達にこの様な形で生き返ったとしても悪事を止めるつもりはないと述べ、その発言通り第7宇宙帰還後はフリーザ軍を再起し宇宙の帝王の完全復活を宣言する。
漫画版ではビルスに脅される形で悟空と手を繋ぎ、ウイスの魔法で会場に向かう。大会ではフロストにクリリンと天津飯、亀仙人が弱いことを教えた後、フロストに第9宇宙への攻撃を一人でするように指示し、第9宇宙の消滅に貢献。第9宇宙のメンバーが残り3人になったところで交代するフリをしてフロストを裏切り場外負けさせ、予定どおり残り3人を始末し第9宇宙を間接的に消滅させた。第6宇宙のサイヤ人と戦闘。超サイヤ人になったカリフラをあしらい、ゴールデンに変身しカリフラとキャベをあしらうがケールに苦戦。ブルー悟空に庇われ助かる。
場外に浮いている足場に避難したトッポとディスポの足場を攻撃し二人を場外負けさせ、ジレンと戦闘。ゴールデンでも勝てないが17号の作戦に付き合い気配を消す。17号が自爆し他のメンバーも脱落し生き残りが悟空一人になったところで再登場。場外負けしたベジータに代わり悟空をノーマル形態ながらアシストした。悟空が羽交い締めでジレンの動きを止めた隙を狙いデスボールをジレンにぶつけ、そのデスボールに苦戦している隙を狙い体当たり。悟空もろともジレンを場外負けさせることに成功するも自身も場外負けするが、17号が残っていたことで力の大会そのものには勝利した。
大会後は約束通りウイスの力で蘇生し、故郷に戻った後、宇宙の帝王として復活する。
ブロリー(BROLY)
物語冒頭の回想シーンでは『ドラゴンボールマイナス』の内容に加え、ベジータ王との初対面時の様子や惑星ベジータを破壊するシーンなどが描かれた。
現代ではフリーザ軍を再起して登場。またしても悟空達への復讐を狙っている。
ベジータからは以前の復活で見せた潜在能力の高さを脅威に感じられている。
再びドラゴンボールを狙っているが、一度地獄を経験した事で死生観が変わったらしく、不老不死の願いを叶えるつもりはなく、代わりに通常時や最終形態のまま身長を5cm伸ばしたいという願いを持っている(力の大会以降は半分仲間キャラになっているため、以前の願いのままだと仲間キャラとしてどうなのとなるため変更されたのだと思われる)。
ちなみになぜ5㎝なのかと言うと「急にそんなに大きくなったら不自然に思われる」「まだ成長している風にしたい」とのこと。
事前に地球に部下を送り込みドラゴンボールを回収させ、更にレモとチライが見つけ出したサイヤ人のブロリーとパラガスを使って、悟空とベジータに復讐するべく地球に降り立つ。
ブロリーの潜在能力に期待し、パラガスを始末することでわざとブロリーを超サイヤ人にさせた。彼が暴走し自らに襲い掛かりサンドバッグにされた際も、その戦闘力の高さを評価していた。尚、この際悟空とベジータはフュージョンを習得するべくピッコロの元に向かっていたため約一時間以上その場を離れており、フリーザはその間、ノーマル形態およびゴールデンフリーザの状態でその状況を乗り切っていたことになる。それほどの長時間サンドバッグにされてもなお軽傷で済み、ブロリーの戦闘力に感嘆する程の精神の強さがあるのは、心身共にタフとしか言いようがない。なお、この後のゴジータの登場で初めてフュージョンの存在を知り「合体とは卑怯なっ!」というコメントを残した
ブロリーがゴジータに始末される刹那、レモとチライが神龍に願ったことにより神龍の力でブロリーが強制的に故郷に帰されブロリーの戦いが終わった後は、無断でドラゴンボールを使い裏切ったレモとチライを始末しようとするがゴジータに阻止され、「また来ますからね」と言いつつ地球を去る。
エピローグでは惑星侵略を着々と進めつつ、悟空とベジータのコンビの様に、自らと同じぐらいの強さを持つ仲間を欲しており、軍を離れたレモとチライが面倒を見ているブロリーをそのうち軍に引き入れる案などを考えていた(なお、居場所も既に把握しているが、彼等との交流で制御不能な超パワーがコントロール出来るようになる可能性に期待して放置している)。
銀河パトロール囚人編
銀河刑務所に収監されていたモロの噂を過去に聞いた事があり、目的の惑星にその部下がいると知り、「犯罪者に関わると碌な事が無い」とその星に行くのを後回しにし、結果的に本編の騒動に関わる事はなかった。
ちなみにキコノに「我々も犯罪者では?」と問われると、「我々がしているのは住む所を失くして困っている異星人に売る為のビジネス」と諭すベリブルの言葉に賛同していた。
(地上げ屋はヤクザ稼業ではあるが、ヤクザは徒に暴れるだけのチンピラを仲間に入れようとはせず、独自の規律を持っているため、地上げ屋=ヤクザがモチーフのフリーザからすれば銀河パトロールに目をつけられた挙句に銀河パトロール"如き"に捕まるような間抜けかつ規律も何もないチンピラには用はないのだろう)
生残者グラノラ編
サイヤ人がまだフリーザ軍に所属していた時代に、サイヤ人達の手によって滅ぼされたシリアル人の生き残りグラノラに強く恨まれており、フリーザの復活を知った彼に復讐の機会を狙われている。
終盤にて孫悟空達とヒータ軍が戦っているシリアル星に突如来襲。(どうやらヒータが直接呼んだらしい)
ドラゴンボールの力で寿命と引き換えに宇宙一の戦士となったガス、そして自身の殺害とフリーザ軍の乗っ取りを企てていたエレクを一瞬で消し去った後、急激なパワーアップに疑問を感じた悟空たちの疑問に答える。曰く、征服した星にたまたま外界と時間の流れが異なる部屋が有ったので、そこで実質10年分のトレーニングを実施。ガスがドラゴンボールで「この宇宙で一番強い戦士」になる願いを叶えた際には「この宇宙に存在しない」扱いになっていた為、願いの対象外になった模様。その後トレーニングの成果である新たな形態・ブラックフリーザに変身。身勝手の極意・兆を極めた悟空と我儘の極意状態のベジータを腹パン一撃で変身解除させるほどのダメージを与え、「あなた達がこんな小さな惑星で遊んでいる間に何時の間にか私の方が強くなっていた様ですね」と自身のパワーアップを確信。
だが、トドメは刺さず「今回の目的はあなた達ではありませんので…今日はこの辺にしておいてあげましょう」と2人を見逃し、残ったオイル、マキには、前述のレモ、チライの離反で欠員となっていた自らの宇宙船内のレストランでのウェイター、調理員への雇用を打診、二人の「働かせてください!」との返答に、真意はともかく優しく笑いかけ、宇宙船へと案内して撤退した。
SUPER HERO
イメージとレッドリボン軍の撮影した映像でのみ登場(共にセリフ無し)。ブロリー達への接触を危惧した孫悟空が彼らをビルス星へ移住させており、原作最終回1年前時点でのフリーザの現存が確認されていた。また、「人造人間/セル編」のラスボスであるセル(正確にはドクター・ゲロのスパイロボ)がフリーザの細胞を採取しているのだが、後者の映像がレッドリボン軍が撮っていた事から、その時にスパイロボが送られていたと思われる。
ドラゴンボールDAIMA
第10話「ウナバラ」にて悟空(ミニ)の回想として映像でのみ登場(セリフは無し)。一行が第2魔界に初めて訪れた際、景観がかつて訪れたナメック星に似ているという悟空の発言に対し界王神(ミニ)が木の苗などを第2魔界から新天地に持ち出していったことを語った際、「それ(ナメック星)もフリーザのせいで無くなっちまったけどな」と感想を述べている。
私のゲーム作品への出演
『ドラゴンボールZ 悟空激闘伝』ではラスボスとして登場。原作通り最初は悟飯、クリリン、ベジータの誰かを選択して戦うことになる。第二形態からピッコロが駆けつけるので操作可能となる。最終形態とは二度戦うことになり、二度目の戦いから悟空を操作できるようになる。ある程度ダメージを与えると悟空が元気玉を放って戦闘終了となりエンディングが流れる。ただし低レベルでクリアした場合、原作通りの展開となって悟空が超サイヤ人へと覚醒。真ラスボスであるフリーザ(フルパワー)と戦うことになる。
『ドラゴンボールゼノバース2』では、先生にすることもでき、師事するとデスビーム、デスクラッシャー(突進技)、デススライサー(誘導気円斬)、デスボールを教えてくれ、部下として目を掛けてくれる。
クウラを先生にした状態で話しかけ、フリーザを先生にするかというシステムメッセージにいいえを選択するとクウラを先生にしている事に対し「何を吹き込まれたか知らないがあいつは碌なやつじゃないからやめた方がいい」と声を荒げる、逆にフリーザを先生にしてクウラに同じようにすると「あんな奴より自分に付け」とスカウトされる。
他に「巨大な時の裂け目」として全盛期のフリーザ軍の有った時代にお邪魔し、フリーザ軍に入隊することも可能、フリーザ一族以外では派閥闘争に揉まれながら徐々に成り上がり、側近としてプレイヤーと特訓した事でゴールデン化を会得したフリーザ(orメタル化したクウラ)とともに、選ばなかった方を屈服させ、クウラ機甲戦隊とフリーザ軍を合併、その後選んだ方を打倒して組織から抜ける事となり、フリーザから「入隊を志願してきた時に殺しておけばこんなことには」と言われる。
フリーザ一族では、ゴールデンフリーザ(orメタルクウラ)を打倒する事で「同族に破れた自分に組織の長たる資格はない」として、なんと自らフリーザ軍の長を退き、プレイヤーの下に着くことを宣言する。
その上で「同じ領域に立っているお前を倒さなければ意味がない、今のお前は我が一族最強なのだからそれを自覚しろ」と言い、クウラも「今のお前を打倒してもただの利権争いにしかならないし、お前との戦いをそんなくだらない理由にしたくない」として、「「帝王の誇り」というフリーザらしい感情と「同族への情愛」というらしくない感情の狭間にある戦い」を通してゴールデン化を教えてもらうことができるようになる。(クウラとフリーザのどちらを選んでいても展開は変わらない)
また、∞の歴史編にてパートナーとして連れて行くことが可能。
身体がなまっているのでいい機会ということで主人公に協力してくれる。歴史修正(タピオン&ジレンと戦う)ルートに行くとゴクウブラックに対して怒りを爆発させるフリーザが見れる。復讐相手である悟空の顔で人を見下した表情をされるのが我慢ならず、その場の全員(本来の歴史の流れに戻すのならゴクウブラックやザマスは相手にする必要はない)をブチのめすと宣言。主人公や時の界王神の言葉には訊く耳持たず。主人公と協力して本当に全員倒してしまった。なお、ゴクウブラックに対しては「ニセモノではオモチャにしかならない」と酷評しており、敗北の恐怖に臆する様を堪能していた。
黒幕との戦いでは、別の歴史から連れて来られたクウラと対峙。台詞からしてこのクウラはフリーザを手に掛けているようである。失言の応酬を繰り広げながら激闘を演じ、優位に立った際は「口先だけの兄」「メッキが剥がれてきた」と嘲笑する。苦戦する主人公に対して「勝ったら好きな星をいくらでも差し上げる」と告げて鼓舞させた。
ラストバトルの相手が悟空の場合、主人公と悟空の一騎討ちが終わったら倒すつもりだったようだが主人公の頼みで悟空を見逃したことがエンディングの会話で判明する。その際は、主人公が一人前になるまで死なないようにサポートする旨を伝えた。
『ドラゴンボールファイターズ』にも登場。選択したストーリーによって結末や立場が異なる。
「超戦士編」では、悟空たちと敵対したり、セルと言葉を交わしたりしつつ部下たちを率いて行動を起こす。自分をドラゴンボールで復活させ利用しようとした人造人間21号に勝負を挑むが、部下たち共々お菓子に変えられて食べられるという末路を辿った。
「敵戦士編」では、手違いにより主人公(地球人)の精神がフリーザとリンクしてしまう。これによりフリーザは肉体の主導権を奪われ、悪事を働こうとしても働けない状態となる。一度は悟空を追い詰めるが主人公に止められてしまい、仕方なく悟空の提案に従って手を組むことに。セルとも協力関係を結び、21号に戦いを挑む。最後はフリーザ、セル、悟空が放った同時攻撃により21号を消滅させた。主人公を精神から解き放った後、悟空たちと決着をつけるべく戦いを始めるのだった。
プレイアブルキャラとしては、強力かつ豊富な飛び道具やリーチの長い通常技を使用したアウトレンジ戦法を得意とする、所謂シューティングキャラ。
画面制圧力の高さに加えてフリーザ自身が小柄で機動力も並以上なので捕まらないような立ち回りも可能。加えて制約もあるものの強力なパワーアップが可能なゴールデンフリーザの存在から1人だけになっても爆発力が高く、共通システムである『Sparking!』も合わせれば一気に逆転してしまうことも。
難点は共通システムの関係で、全キャラが機動力や飛び道具対策を持っているため、飛び道具が機能しにくい場面が少なくないという点。遠距離の性能に尖った分近距離で活用できる技が少なくコンボ火力もあまり高いとは言えないため、強引にインファイトに押し込まれるとどうしても厳しい場面が出てくる。
ちなみに、原作再現の要素があらゆるキャラの中でも抜けて多い。攻撃の動きやエフェクトなどはもちろんのこと、特定の相手の時に起こるボイスの変化も非常に多い。また対フリーザの時のみ、ギニューたちの台詞が変わったりもする。
『スーパードラゴンボールヒーローズワールドミッション』では、異変の影響によって現れたフリーザが登場。このフリーザは時の裂け目の向こうにいる存在であり、本来の歴史とはまた異なる歴史の人物である。
地球にあるドラゴンボールを求めて降り立ったところ、ビートたちと激戦を繰り広げるメカフリーザの姿を認める。事情を聴くと「孫悟空」というサイヤ人にやられたので復讐に来たという。そこでフリーザは、もう一人の自分であるメカフリーザと手を組むことに。敗北後はビートたちから降伏することを勧められたが受け入れず、フローズからも降参した方がいいと言われたことで激昂。攻撃しようとしたためビートと悟空のダブルかめはめ波によって消え去った。消滅の際は「復讐してやる……」と怨み言を残していた。
その言葉通り異変の影響によって復活し、セルと共にヒーロータウンに姿を見せる。フリーザ自身もなぜ自分が生き返ったのかよくわからなかったが、好都合と見て再戦を挑むが敗北。セルと共に疲弊したところ、シーラスが従えるアムズによって吸収されてしまった。実はすべてはシーラスの謀略であり、アムズに吸収させるためにフリーザとセルはヒーロータウンに連れて来られたに過ぎなかったのだ。
フローズの番外編にも登場。こちらはナメック星を訪れた歴史のフリーザであり、上記とは別人。ナメック星のドラゴンボールは異変の影響で邪悪龍と化しており、ドラゴンボールを求めるフリーザは彼らと戦うこととなる。そこへ調査にやって来たフローズと出くわし、彼が咄嗟についた「部下」という嘘を真に受けて従えることに。邪悪龍を次々と倒すなどなかなかの働きをしたので「幹部待遇で迎え入れる」と約束する。ただし残りのドラゴンボールを集めてきたらという条件付きであり、「ナメック星人など皆殺しにして構わない」と言ってボール集めに行かせた。
無論、フローズはその命令を聞くことなくその場を後にした。フローズはフリーザの絶対的な強さにこそ憧れているが、「悪」に染まる気は毛頭ないのだった。
アーケードゲーム『スーパードラゴンボールヒーローズビッグバンミッション』では新時空大戦編にて登場。
フューの計画のため連れてこられたらしいが、乗り気では無かったため、静観を決めていた。
しかし、宇宙モドキ内で孫悟空を見つけるや否や兄のメタルクウラと共に宇宙船で孫悟空を襲撃。
ゴールデンフリーザで襲いかかるも、身勝手の極意”兆”を発動した孫悟空に手痛い反撃を喰らい、さらには宇宙モドキ脱出のため、力の大会時のように協力を要請される。
が、介入してきた紅き仮面のサイヤ人に暗黒ドラゴンボールを埋め込まれてしまい、ゴールデンフリーザ:ゼノへと変貌する。
黒衣の戦士により暗黒ドラゴンボールを奪われ、意識を失った後の消息は不明であったが、地球モドキでの最終決戦にて再び姿を現す。
自分たちを利用した紅き仮面のサイヤ人への屈辱を晴らすべく、ゴールデンメタルクウラと共に挑むも手玉にとられてしまう。
しかし、孫悟空たちの時間稼ぎになっていた様で、ゴジータとの戦いを見届けた。
決着後は、ドラゴンボールによって脱出。兄と共にトワによって強化された魔界兵達の大量虐殺をする。
時の界王神編でも引き続き登場。
兄であるクウラと共に超時空トーナメントに参加する。
第1回戦を難なく勝ち進み、第2回戦では黒衣のナメック戦士と戦う事に。
『ドラゴンボール Sparking!ZERO』の破壊神ビルス・フリーザ編では本来敗北してしまうが、条件を満たすとIFルートとなる。そのIFルートではついに孫悟空とベジータに勝利し、トドメを刺そうとする。しかし、地球を破壊されると美味しいご馳走を食べられなくなると言う理由からビルスに止められ、「この2人(悟空とベジータのお陰で強くなれたんだろ?」と言う指摘に思うところがあったのか、トドメを刺すのは止めたが、その代わりに条件として「ビルスは今後フリーザ軍のする事に口出ししない」、「地球を破壊しない代わりにドラゴンボールで部下達を蘇生させる」事を提示し、ビルスからも「僕以外に第7宇宙で勝てる奴はいないから誰も文句は言えない」として認められ、コルド大王やザーボン、ドドリア、ギニュー特戦隊等死亡した者たちを生き返らせ、軍を再建させる。
その後、ビルスに『力の大会』のことで呼び出され、宇宙消滅を防ぐため、やむなく悟空と協力。無論、自分も悟空のように部下を連れていくことを条件に参加、上記の生き返らせた家族や部下の中から4パターンがあるが何のルートでも最終的にフリーザの活躍によって第7宇宙が優勝し、フリーザ軍の強さと恐ろしさを全宇宙に知らしめることとなった。
それ以外にも「ナメック星編で悟空との死闘に勝利する」、「人造人間編序盤でトランクスと悟空に勝利する」IFストーリーも見ることが出来る。
あなた達が私のソックリさんですか
漫画アバターズ
『スーパードラゴンボールヒーローズ』を題材とした漫画作品。
サブキャラクターとして冷蔵機器の大企業「コルド」のお坊ちゃま「金田リイザ」が登場する。名前は恐らくゴール(金)、デン(田)フリーザから来ていると思われる。
詳細はリンク先を参照。
銀魂
週刊少年ジャンプ連載漫画としては後輩となる『銀魂』はドラゴンボールのパロディが多い作品であるが、フリーザもやはりパロディ化されており、単行本23巻収録(アニメ版第119話)「タバコは一箱に一、二本馬糞みたいな匂いのする奴が入っている」にて「ブリーザ(CV:太田哲治)」が登場。
こちらでも宇宙最強の様だが作中では登場間もなくタバコが吸えなくて苛立ってる人に瞬殺されてしまった。
『こち亀』への登場ですって!?
漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所(以下、こち亀)』には二回ゲスト出演しており、最初の登場はこち亀の単行本69巻収録「新たなる旅立ちの巻」。
この話の前まで3週に渡って作品を締めるような流れの話になっていたが、これが全て嘘でタイトルをリニューアルしただけだった事が判明。両津以外の登場キャラは激怒し両津を他作品に追い出すというものだったが、この他作品こそドラゴンボールで丁度ナメック星編だったのでナメック星へ飛ばされた両津を目の当たりにしザーボンとアプールと共に警戒するというオチだった。
そこから時が経ち、こち亀30周年の際に発売された『超こち亀』収録の秋本先生と鳥山先生の合作「こちらナメック星ドラゴン公園前派出所」で再共演。
「新たなる旅立ちの巻」の続編として描かれ、ナメック星へ転属となった両津が違法駐車(と見なしたフリーザ軍の宇宙船)を取り締まる際に抵抗したフリーザとの戦い?が描かれた。
フリーザは両津を始末しようとするもギャグ漫画特有のギャグ補正であらゆる攻撃を無効化し恐怖心を抱き逃亡するというオチ。(ちなみに部下(恐らくアプール)は異様な頑丈さに違和感を抱き、何も無いところから武器(ロケットランチャー)を取り出したのを見て「ま、間違いない!あいつギャグ漫画のキャラだ!」と確信、怒って追撃をかけたフリーザにまだ歯向かう両津を指して「ほ…ほら…永遠に死にませんよアイツ…」と進言したことで撤退する事になっている)
これより後に発売されたゲーム『Jスターズビクトリーバーサス』で共演した際にも本エピソードの設定が引き継がれており、フリーザにトラウマを植え付けていた。
これが私の余談ですか
TVCMでの描写
原作でのイメージとは裏腹にドラゴンボール関連作品のCMではコミカルな描写が目立ち、
・SFC用ゲーム『ドラゴンボールZ 超悟空伝 覚醒編』CMではギニューとベジータと共にゲームをプレイし内容に驚愕する
・映画『ドラゴンボールZ 神と神』TVスポットCMではセルと共に17年ぶりの映画化なのに二人共出番が無い事を嘆く(一応フリーザは登場するが回想のみで声の出演は無くそれをセルに指摘され驚愕していた)
・映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』公開記念にキリンビバレッジの『メッツ』とコラボしたCMでは部下と共にキレキレのダンスを披露する
・上記映画公開記念でアニマックスで映画ドラゴンボールZの過去作再放送を告知するCMではブロリーについて「自分より目立ってて許せませんね!」「最後なんて原型すら留めていませんよ!」と嘆く(余談だが、この時再放送された映画四作の内フリーザと縁のあるクウラの出演作が一本のみで続編は再放送されなかったのに対し、残りは全てZのブロリー映画だった)
といったものだった。
出演声優からの評価
アニメでフリーザ役を演じた中尾隆聖は、フリーザについて「見た目の品は良いんだけど、高飛車で鼻持ちならない、時代劇の公家のイメージを持った」と語っている。また、「フリーザには豊かな感情が欠落しており、その感情を持っている悟空に嫉妬しているため、自分より力も劣る存在の悟空を固執している」と考察して演じたという。
悟空役の野沢雅子は、嫌いなキャラクターとしてフリーザの名前を挙げており、2015年頃までは「悪役ぶりが良いだけに何度見ても頭にくる」と度々インタビューで述べていた。一方で2018年以降のインタビューでは「大人になりきれない部分が残っていて、憎らしいけどカワイイみたいなところがある」・「妙な子供っぽさがあるので好き」「愛すべきところがある。普通、戦ってやられたら痛いに決まっているのに、悟空にやられた時の台詞が『今のは痛かったぞ』って、『戦っているのにふざけてるの?』と思った」と語っている。
関連イラストですよ
別表記
私の関連タグです
ドラゴンボール ドラゴンボールZ フリーザ一族 ドラゴンボール超 復活の「F」
コルド大王…父親
クウラ…兄
チルド…祖先
クリーザ…息子
孫悟空…因縁の相手
悪役 ラスボス ︎︎悪のカリスマ ︎︎悪の美学 理想の上司 ︎︎侵略者 ︎︎どうあがいても絶望 勝てる気がしない ︎︎最強の敵 愛すべき外道 慇懃無礼