「どんな奴が来ても、どんな逆境でも、前を向いて笑っていられる強さ 俺はお前みたいに強くなりたい」
曖昧さ回避
ココでは1について説明する。
概要
其之二十五「ライバル?参上!!」で初登場。
主人公の孫悟空がドラゴンボール探しの旅を終え、亀仙人の下で修業を始めた頃に初登場。共に亀仙流を学ぶ兄弟弟子となる。
キャラクターとしての参入こそブルマやヤムチャよりも遅いものの、悟空とは長らく苦楽を共にし、彼にとっての無二の親友となっていく。
人物像
AGE736、10月29日生まれ。初登場時の年齢は13歳で、悟空よりも1歳年上。
スキンヘッドキャラの多いドラゴンボールにおいて、クリリンもその一人であるが、彼の頭は剃髪したものであることが明確に判明しており、髪が生えた姿で登場することもある。
坊主頭という特徴に加え、額に6つの点の印がある。
これは彼が亀仙流に入門する以前に身を置いていた「多林寺(おおりんじ)」の僧侶たちの共通した姿である。魔人ブウ編の頃には髪を伸ばしており、あまりの変わりように孫悟飯がその場で読者(視聴者)にわざわざ説明を挟んでいる。
『復活の「F」』以降では、戦いに赴く際にその都度気を引き締めるために改めて剃髪する場面がある。
瞳は点のように小さく鼻がないなど、他の人間のキャラクターたちに比べデフォルメされた顔立ちで描かれている。
アニメでは、目の輪郭線だけを残して白目部分まで肌色に塗られている。(目薬のCMでは白目に該当すると思しき部分が赤く腫れていた)
また、鼻に関しては単に省略されているわけではなく鼻そのものが無いらしく、作中で対戦相手の酷い体臭に苦悶しピンチに陥った際、応援する悟空から鼻が無い事を指摘されて形勢を逆転し勝利している。
ただ、どういうわけか鼻が無いのに鼻くそを飛ばした事がある(匂いを嗅ぐシーンもあり、アニメ版では鼻血を出すシーンもある)。
鼻がない理由は皮膚呼吸ができるかららしい。
背が低く、登場初期の背丈は一歳年下の悟空と同程度(悟空も齢の割に小柄である)だった。
青年期に入り多少なり身長は伸びたものの、急成長した悟空とは頭二つほどまで差が付けられてしまった。
ただし、アニメ版では隣に幼少期の悟飯がいる事が多かった為なのか、背が過剰に小さく描かれる事が多く、実際の身長は153cmと、印象ほど低いわけではなかったりする。
当初は天真爛漫で純真無垢な悟空とは対照的なずる賢い性格で「武天老師」こと亀仙人に気に入られるために媚びを露骨に売ったり、修行中に悟空を騙して手柄を横取りしようとしたりなどの卑怯な手段をとることもあった。
だが、修行を通して次第に丸くなり、武道家としても人間としても大きく成長する。
立ち位置について
多林寺で修行していたが仲間たちからチビだチビだとバカにされ、強くなってモテるために亀仙人に弟子入りした。
そして修行を通して苦楽を共にする事で、悟空の無二の親友となる。
クリリンが殺された際には普段は穏やかな悟空が凄まじい怒りをいずれも見せており、超サイヤ人覚醒へのきっかけにもなっている。
クリリンもまたサイヤ人編終盤で個人的な恨み辛みや仲間の仇討ちよりも悟空との友情を最優先し、ベジータを逃がしてほしいという悟空の我儘を後腐れ無く笑顔で了承するなど、作中では二人の友情が描かれる場面も多い。
サイヤ人編~ナメック星編ではまだまだ未熟な孫悟飯を技と機転で上手くサポートする兄貴分としての活躍を見せ、悟空だけではなく悟飯さらには孫悟天、またナメック星人の子どもで地球の新たな神となったデンデとも良好な信頼関係を築き上げている。
また、ヤムチャとは初期からずっと仲が良く、サイヤ人編の栽培マン戦でヤムチャが爆死した際にはそれまでにない激しい怒りを見せている。
セルゲーム後にクリリンが18号に想いを寄せていることがわかった際には、クリリンの恋愛の行方をヤムチャは心から応援していた。
その人当たりの良さは元々敵同士であるピッコロにベジータ、さらに自身を殺したフリーザとも成り行きで協力することになった際には率先して歩み寄る姿勢を見せて打ち解けるなど、Z戦士の中ではコミュニケーション能力に最も長け、個性が良くも悪くも大変強いメンバー間の潤滑油のような役割を発揮するキャラでもあり、多くの仲間と信頼関係を築いている。
ギャグキャラとしての場面も多く、ヤムチャ以上に三枚目的なポジションを担うこともある。
戦闘面では強敵を倒すなどの目立った活躍が描かれる事は少なく、小柄な体と持ち前の臆病さにより敵からは悟空達の中で一番弱いと見做され侮られる場面が多いが、第23回天下一武道会ではピッコロに敗れるも善戦し、気円斬の予想外な切れ味でナッパに傷を負わせたり、フリーザ(第2形態)の尻尾を切断するなど、勝利こそしていないが遥か格上な実力者相手にも一矢報いる活躍を所々で見せた。
純粋なフィジカルや格闘センスでは流石にサイヤ人などには遠く及ばないものの、気のコントロールが非常に上手く、亀仙流の人間では舞空術を最初に披露して周囲を驚かせたり、ダブル追跡エネルギー波や拡散エネルギー波といった強力な気功波を自在に操る技で相手の虚をついたり、悟空から託された元気玉の素をぶっつけ本番で形にするなど、その長所で戦いに大きく貢献する事もあった。
持ち前のずる賢さもあってなのか頭の回転が速く、第22回天下一武道会の準決勝における悟空との対決では実力に大きな開きが既にあったにもかかわらず数々の作戦を交える事で善戦している。
しかし超サイヤ人とそれを更に上回る戦闘力を有する敵が登場するようになってからは戦闘力のインフレについていけず、バトルシーンをまともに披露する機会は減っていった。
またお調子者で相手を外見で判断して侮り、返り討ちに遭う事が多いのも敗因の一つとなっている(対ラディッツなど)。
人造人間・セル編で、17号と18号を緊急停止させるコントローラーを受け取るために亀ハウスを飛び立った時のクリリン本人のセリフ「目一杯飛ばせばブルマさんの飛行機よりきっと速い!!」をそのまま解釈すれば、この時点での彼の舞空術による飛行速度は、飛行機より少し速い程度かと思われる。
ドラゴンボールZ時代の劇場版では毎度のごとく真っ先にぶっ飛ばされてやられてしまう事が多く、その度に「なんで俺だけ…」と言うのがお約束。
しかし映画の出演回数は回想のみの登場も含めれば全20作中17作と非常に多く、皆勤賞の悟空を除けばなんと単独最多出演である(次点および直接出演数最多タイは亀仙人。)。
ちなみに未出演3作の内2作はクリリンが初登場する前の最初のドラゴンボール探しの旅のリメイクである『神龍の伝説』と『最強への道』であり、つまり物語の時系列的にクリリンが存在している作品で出ていないのは『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』1作のみ。
初期の作品では悟空の窮地を救ったり(ある意味後のベジータポジション)、一線を退いた後も非戦闘員や気絶した仲間の救助を行うなど、サポート面での活躍シーンは決して少なくない。
亀仙人はZの映画シリーズでは1、2シーン程度のチョイ役で出番が終わってしまう作品が少なくなく(『超サイヤ人だ孫悟空』、『とびっきりの最強対最強』など)、ヤムチャ、天津飯、チャオズなどは映画の出演自体がかなり少ないため、それを考えれば脇役としては圧倒的に出番に恵まれていると言える。
そして『復活の「F」』では、久しぶりに戦士として活躍する姿が描かれた。
職業は長いこと不明だったが、『復活の「F」』で実は警察官をやっていた事が判明した。
ちなみに2回試験に落ちたらしいが、何故地球人最強であり、知能もそれなりにあってそんなに落ちたのかは不明。(ドラゴンボールの作中では当てはまらないだろうが日本の男性警察官は160cm以上(※2023年以降は制限廃止の傾向にある。)を求められたそうなので身長がネックだったのだろうか?)
なお、劇場入場者特典の完全書き下ろし設定集によれば、警官としては超優秀で「クリリンのおかげで管内の犯罪は激減した」との事。悟飯を筆頭に、身体的なチートスペックを社会生活の中で使う事を快く思わないキャラが多い中、自分の能力を長所として活かし(スピード違反の車を高速移動で先回りして止めたり、強盗犯を1人で鎮圧したり)、器用に立ち回っている数少ない人物である。
TVアニメ新作のドラゴンボール超では、復活のF編を経た宇宙サバイバル編から、家族の為にも格闘家として復帰する事を明確に表明し力の大会への参加を決意。
悟空と共に亀仙人の元で新たな修行に励んだ結果、戦いにおいての恐怖の感情を克服し、「無我の境地」へと到達する事に成功。
「分かりましたよ…武天老師様…。」
「過去に怯える自分を超えなきゃ 何時までも逃げてばっかりになる」
「これが 新しい俺だ!!!!」
一応、一線を退いてからも18号と多少なり組み手を行っていた事、悟空たちの戦いを間近で見届け続けてきた事等が功を奏し、修行開始時点でも意外と実力の維持ないしパワーアップはしていたのだが、この「無我の境地」と言う新覚醒状態を会得した事で、通常状態の悟空(この時点で純粋魔人ブウですら比較にならない神クラスの猛者とも戦り合えるスペックを持つ)と普通に組み手が出来る程にまで爆発的にパワーアップ。
その後、修行を再開した後に悟空と手合わせした際には、超サイヤ人状態の悟空とすら十分互角に応酬出来る程の強さを見せ付けた。
さすがに超サイヤ人ブルー状態の悟空とかめはめ波を撃ち合った際には簡単に押し負けたが、以前までならクリリンのかめはめ波など超サイヤ人ブルー悟空のかめはめ波相手では一瞬でかき消されてしかるべきであろう場面で、多少なりとも拮抗して見せた事は、やはり驚異的なパワーアップの証拠であり、驚嘆に値する成果と言える。
もしかしたら気の出力と扱いの上手さが奏功していた部分もあるのかもしれない。
また、これと同時に、かつてフリーザ・セル達にお株を奪われてしまった気円斬の最高の使い手としても返り咲いており、気円斬4枚を同時に発射し、それぞれ同時に異なる操作(時間差攻撃も可能)をしたり、一発発射した気円斬を発射後に3枚に分裂させて攻撃する「気円斬三枚刃」を開発してバリエーションを広げ、使い手の元祖としての意地を見せつけた。
更に、元々得意としていた太陽拳を更に発展させ、100倍太陽拳という大技も習得。
その光量たるや凄まじいの一言で、練習試合相手の悟飯が油断していたとは言え純粋な戦闘力では遥かに格上の彼を完全に無力化し、そのまま場外に出して勝利してしまう程の試合巧者ぶりであった。
力の大会本戦では、場外に落ちそうになった18号を助けたり、数名の敵を場外に落とすなど善戦するが、その際の勝利に油断し調子に乗っていたところをフロストに不意打ちされ、無念の第七宇宙初脱落者となってしまう。(ビルス達にも慢心を注意されていた)
しかし、力の大会出場選手=各宇宙の代表=通常の超サイヤ人程度では物の数ではない超強豪達を相手に普通に互角の殴り合いを演じ、しかも勝利してみせた事は十分に大金星であると言えよう。更に18号救出に至っては、後に第2宇宙への勝利や17号の場外負け阻止にも繋がっており、これが大会終盤の重要な局面に間接的ながら決して無視できない影響を及ぼしているため、クリリンの活躍もまた、第7宇宙の勝利並びに大会に参加した全ての宇宙の存亡をも左右するレベルの重大なものだったと評価できる。
天津飯や亀仙人が脱落するまでのしばらくの間は観客ポジションとなり、時折、選手に対して突っ込みを入れたり、仲間達を応援・心配する役割を担っていた。武舞台で倒れ込んだ師匠の亀仙人の身を案じるがあまりルールを無視してでも救助に向かおうとして諌められ、無事が判明するや観客席で泣いて喜んだり、クリリンの応援により18号が第2宇宙最強の戦士リブリアンを撃破する原動力になるなど、脱落後も随所で見せ場があった。
終盤では悟空の勝利を誰よりも信じ、悟空に辛棘な態度を取る第11宇宙の面々に対してピッコロや亀仙人と共に悟空の良さを語るなど親友らしい一面も見せた。
ドラゴンボール超 ブロリーでは残念ながら直接登場する事はなかったが、フリーザがとある場面を思い出した際の回想シーンで登場しており、その後の展開を大きく変える等、間接的に関わっている。
直接は未登場だったものの、ピッコロが強大な気を察知して警戒していた事を考えると、クリリンも今回の事態に気付いていた可能性はある。
ドラゴンボール超 スーパーヒーローにおいては、『復活の「F」』以来の直接出演を果たし、戦闘シーンも描かれた。
一応時間軸としては原作最終話に近い場所にあるが、力の大会以来も武道家を続けていた事もあってか、老け込んでいた原作とは違い若々しい見た目を保っている。
サタンシティの警察服を着て登場したクリリン曰く「こう見えても警察署じゃ超人と言われている」と発言している。
なお、クリリンがセルマックス戦の序盤では戦闘に参加しなかった理由に関しては、映画本編では臆病風に吹かれたという往年の劇場版を思い出させる締まらないやりとりのみで語られたが、集英社みらい文庫版『ドラゴンボール超スーパーヒーロー』漫画ノベライズ本では「クリリンも強い。だが彼等(ブルマが連れて来た頼もしい助っ人たち:孫悟天・トランクス・18号)は強さのレベルが桁違いなのだ」と説明されている。(しかし、この事によってセルマックスの無差別攻撃からブルマを守る事ができたり、同時に窮地に陥ったパンが舞空術の体得に至る最後のひと押しになったりと結果的にその場に留まった判断は大正解だったと言える。)
そしてそんなクリリンも終盤では18号と彼女に攻撃の狙いを定め襲いかかるセルマックスとの間に気円斬で割り込んで庇う形で戦いに加勢しており、更には得意の太陽拳でセルマックスを足止めしてガンマ2号の突撃をサポートしたり、第23回天下一武道会に参加した当事者しか知らず(ついでに当時ピッコロとは敵同士だったクリリンとしてはあまり良い思い出ではないはずの)、本人すら忘れていたピッコロの隠された能力を伝えた事で戦局を大きく変動させるなど、登場シーンでは終始重要な立ち回りを見せてくれた。
漫画版『ドラゴンボール超』の銀河パトロール囚人編では、モロの配下となったサガンボ銀河強盗団のメンバーだったユンバを単独で撃破する戦果を挙げている。
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モテたいという動機で修業を始めたにもかかわらず、女子に縁が無かったクリリンだったが、人造人間編にて18号が戯れでほっぺにキスした事をきっかけに、彼女に対して恋心を持ってしまう。その後はいろいろと健気なアプローチを経てついに結婚し、娘のマーロンを持つに至る。それに伴い、17号は義弟になった。
なお、娘・マーロンの名前の由来はクリリンの栗からきているため、ネットで広まっているアニオリのマロンから名付けたというデマネタに要注意(後述に詳細有り)。
原作での恋愛相手は18号が最初で最後となる。
結婚後は劇場版ドラゴンボールZ 復活の「F」以降のアニメ版から18号さん呼び(敬語)が基本となるが、原作、GT、および超の漫画版では何れも呼び捨て、かつタメ口のままである。(ただし、原作では結婚後に「お前」、「(オレの)嫁さん」等と呼ぶシーンはあるが、正確には名前を直接呼んだシーンがあるわけではない)
この18号への接し方の変更には賛否両論の声があり、現状では漫画版超では18号呼び・タメ口、アニメ版超ではさん付け・敬語(時々タメ口にもなる)と分けられている形になっている。
作中でも言及されているが、18号(と17号)は16号のような機械ベースの人造人間ではなく、生身な人間を生体パーツで改造したバイオサイボーグであり、後に女性としての機能も健在である事が明かされた。
なお、劇中で「男性から女性に思いを寄せる」というパターンの恋愛をしていたのはクリリンだけだったりする。人造人間編・セル編当初こそ18号の反応は芳しくなかったが、結婚後の魔人ブウ編では天下一武道会に備えて夫婦で組み手を行ったり、妻と娘を守るために魔人ブウに単身挑みかかるなど家族の絆を窺わせる描写もあり、『復活の「F」』では「自分も行く」と申し出た妻を制して1人でフリーザ軍との戦いに赴く姿を18号に「格好いい」と評されるなど、夫婦仲は円満である様子。
アニメ版では、18号の前に「マロンちゃん」というアニメオリジナルキャラの彼女(なぜかブルマに似ている)と付き合い、振られている。その為「昔の彼女の名前を娘に付けた」という不名誉な印象を持たれがちだが、マーロンには「ー」が付いており名前が異なる上に、そもそもマロンちゃんはあくまでアニメのみのオリキャラである事を忘れてはならない。
アニメ超では、17号がマーロンをわざとマロンと呼び間違え18号がキレるというシーンがあったためネット上ではアニオリのマロンの存在がしばしば考察されているが、鳥山明が全話監修する漫画版ドラゴンボール超ではこれらのシーンはすべてカットされているため、あくまでもアニメスタッフの遊び心によるネタであり原作者からは一切示唆されていない。
更に娘のマーロンの名前の由来も鳥山明自身がドラゴンボール完全版公式ガイド(人造人間編~魔人ブウ編)にて「単にクリリン(栗)の子どもですのでそのままマロンからとった」と正式に表明している。つまりアニオリの元カノから付けた説は完全なるガセネタで無関係であるので注意されたい。
アニメ版ではマロンちゃんの件を含めセル編以前は女性へ興味を示す面が強調されがちであったが、上述したように原作においてハッキリと恋心を抱いた恋愛相手は18号ただ一人である。
またクリリン役の田中真弓は18号について「初めて自分の命を捨ててでも守りたいと思うほど真剣に惚れた相手」と答えており、18号との出逢い・エピソードはクリリンを演じる上で強く印象に残っているとのこと。
単純な戦闘力でいえば当然18号の方が格段に上だが、アニメ、劇場版、ゲームシナリオ等、18号のピンチにはクリリンが闘おうとするシーンが度々描かれており、ひとえに惚れた女を守ろうとするクリリンの強い覚悟の表れであるといえる。
ゲームでの活躍
ゲームではファミコンソフト『神龍の謎』より登場。メインストーリークリア後のステージ7・武術大会初戦のボスとして登場する。また11ステージ以降では鳥山明書き下ろしの宇宙一の殺し屋「クリリアン」が登場するがクリリンとの関連性は不明。
二作目の大魔王復活では原作同様にタンバリンに倒され死体として登場する。この際にドラゴンボールらしからぬ暗い雰囲気のBGMが流れるため多くの子供達にトラウマを植え付けた。
『激神フリーザ』においては味方の中で唯一全体攻撃できる必殺技「拡散エネルギー波」が使えるため雑魚戦ではエース級の活躍を見せるが気円斬の基礎威力が低くボス戦は苦手。
『烈戦人造人間』では拡散エネルギー波の発動に予備動作が必要になり使い勝手が大幅に悪化。悟空や天津飯が予備動作無しで使える全体攻撃が出来るためほぼベンチ要因。
裏に回しても天津飯やチャオズほどサポートもしてくれないので存在にすら気付かないかも知れない…
PS版「ドラゴンボールZ」ではifストーリーにて18号を庇いセルに吸収されるという事態になり、セルは拒絶反応を起こし(通称・セルリン)戦闘力が大幅に低下…そこに現れたヤムチャと戦う事になりセルはあわやヤムチャに倒されるのか?…と、いうカオス展開を見せる。(なおオチはなんとかヤムチャを倒したところで夢オチ、「セルゲームの開催猶予が流石に長すぎたな…」と独り言を言うところで終わる)
一方、超究極武道伝では、地球人戦士の中で唯一クリリンだけがプレイアブルキャラクターに抜擢され、彼を主役としたIFストーリーが存在する。しかもその中には、相手が本調子でないものの原作では一撃で負けたラディッツや完全体のセルに善戦するというかなりの優遇を受けた。
『ドラゴンボールファイターズ』では、体力回復の仙豆など、自身が戦う以上に味方の回復・サポートを得意とするキャラクターとして参戦している。小柄な体格ゆえに打撃技のリーチが非常に短く真っ向勝負ではほとんどのキャラクターとまともに戦えない分、トリッキーかつ間合いを選ばない攻撃手段を豊富に持つのが強み。また全体的な動きが素早く、相手に捕まりにくい。それでも、圧倒的に使いにくさが目立つため、同じ地球人でも、癖があるものの使いこなせれば強い部類にも入るヤムチャ、安定感のある中堅どころの天津飯と対照的に、一貫して弱キャラとして扱われている。
ジャンプのお祭り作品ではファミコンジャンプⅡに登場。サブキャラであるため操作キャラではない。今作一番の鬼畜。まずクリリンが登場する場面では次に進むのに岩山が邪魔になって進めないのだがその解決法として唐突に悟飯を連れてきて自分の頭を満月の代わりにして悟飯を大猿化。そして岩山を破壊したら尻尾を切断して大猿化を解除させると言う一歩間違えたらラスボス戦の前に世界が終わりそうなめちゃくちゃな方法。
確かに大猿なら岩山を破壊するのは容易いので決して選択肢としては間違えてはいないのだが少なくともこの時期の悟空やクリリンならどう考えても岩山くらい難なく破壊できるはずなので何故危険を伴う方法にしたのかが謎。(ゲームの都合、と言う見方もあるのだがだとしてもそれならクリリンが破壊すれば良いので結局理由にならない。)しかもこのせいでクリリンの頭にはブルーツ波があると言う訳が分からない設定になる始末。
因みに悟飯は流石に一人で帰らせる訳ではなくちゃんと送って行く模様。
余談
「地球人最強はクリリン」説について
そもそもこの説は魔人ブウ編序盤に天下一武道会に出場するクリリンを心配するマーロンを励ますためにヤムチャが言った「おとうさんは世界で一番強い」という台詞と、マーロンに聞こえないように言った「地球人の中じゃね」という台詞から発生したもの。
永年にわたり悟空たちの戦いを間近で見てきた彼の言葉なので、かなりの信憑性と説得力がある発言といって良いだろう。
実際、クリリンの戦闘力が低いように見えてもそれは、悟空たちサイヤ人の血を引く面々、ピッコロのような異星人の血筋、そして数々の強大な敵たちと比べればさすがに及ばない、という話であり、ナメック星編ではクリリン自身も最長老に潜在能力を開放してもらったおかげで相当なパワーアップを遂げているし、上述した宇宙サバイバル編での修行による覚醒も含めればなおの事、『純粋な地球人』かつ『ただの人間』という括りの中でならクリリンが最強クラスである事は間違いない。
それを裏付ける理由として、以下のような周囲の事情も挙げられる。
- サイヤ人編の頃のクリリンはスカウターの戦闘力数値で悟空・ピッコロ・天津飯に次ぐ4番目の数値で、この時点で悟空とピッコロは宇宙人である事が判明している。
- いわゆる『地球人組』の中では(セル戦の件などを見るに)天津飯が一段上に抜きん出た実力を持っているが、これに関しては後に、天津飯は「実は純粋な地球人ではなく、『三つ目族』という異星人の血を引いている特異体質者である」という設定が明らかになった。但し、魔人ブウ編の時点でヤムチャが天津飯の血筋を知っていたのかは定かではないため、『天津飯はセルとの闘いから7年間仲間たちと会っておらず近況が分からない』という理由で除外した可能性もある。
- 人造人間17号や18号は地球生まれだが、只の人間ではなく所謂サイボーグである。(彼らはドクター・ゲロが人間をベースに改造手術を施した存在であるが神龍の力をもってしても元に戻す事は不可能な領域に達しているらしい。)どこで何をしているのか分からない17号はともかく、18号はマーロンの母親なのでヤムチャが失念しているわけもなく、彼の中でも普通の地球人ではないという位置付けなのだろう。
- ドラゴンボールと世界観上の繋がりがあるDr.スランプのキャラクター達に関しては、ギャグ漫画の登場人物達なので全体的に身体は頑丈であり、一時的にとはいえ則巻アラレをも上回る戦闘力を発揮した生身の人間のキャラクター摘突詰なども居たりする。彼は虎の姿に変身する(ただし変身後は身体能力はむしろ低下する)という一種の特異体質の持ち主なのだが、この世界ではプーアル達のような動物の姿をした動物型地球人も普通に存在しているため、ノーマルな地球人扱いをして良いだろう。しかしDr.スランプに関してはさすがにギャグ補正のある世界の話なので、ノーカウントとするのが妥当か。(あのフリーザも某警察官の不死身っぷりに逃走を選び、ベジータでさえいいようにボコられた挙句「あの出鱈目な強さ…間違いなくギャグ漫画の住人…バトル漫画の闘い方では埒が開かん!」と考える場面が存在するため、流石にその辺の法則には勝てない模様)ちなみに戦闘面以外の能力も考慮した場合、Dr.スランプ最強キャラとして、ターボくんの名前も挙げられるが、彼も一度絶命状態から宇宙人の蘇生技術の副作用で一種のミュータント化しているため、こちらは生身の人間とは言い難い。
このような「ただの地球人、ただの人間のように見えるが実はそうではない類」を除いていくとクリリンたちがトップに立つ、という事になるのである。
ただし、クリリン自身も鼻が無いなどの「本当に地球人なのか?」というツッコミどころを抱えており、「ドラゴンボールゼノバース2」でもこのことをヤムチャから指摘され、天津飯も驚愕した。
また、後にウーブという人物が現れた事により、やや特殊な事情を持つウーブを『ただの人間』とカウントするのであれば、地球人一位の座を譲る事となる。
死にまくった男
彼を語る上で欠かせないのが、劇中での『死亡回数』である。
このように、原作では3回、アニメでは『GT』での1回も加えれば4回も死亡し、そしてその度に蘇っている。
多くの人物(主人公の悟空ですら)が一度は死を迎えているドラゴンボールシリーズだが、ここまで何度も死亡したのはクリリンくらいである(ちなみに次点は餃子の3回)。
中でもフリーザによって爆殺されるシーンは彼の死亡シーンの中でもかなり有名であり、特にアニメではかなり生々しく描かれているのでリアルタイムで見てトラウマになった視聴者もいるのではないだろうか。
神龍による死者の復活は一度までという制限によって悟空を絶望させたが、「ナメック星のドラゴンボールは自然死でない限り何度でも有効」という設定によって晴れて蘇っている。『超』ではこの死と、敵への恐怖で強敵との闘いが純粋に怖いという様子も描写された。
また、上述のフリーザ戦での爆殺が悟空の超サイヤ人への覚醒の引き金になったのはあまりに有名だが、それ以前にもピッコロ大魔王の配下タンバリンに殺害された際には、少年期の悟空がこれまでに見せた事のないくらいの怒りと殺意を爆発させていた点から、死亡回数が多い分、主人公の悟空にとって重要な場面での死亡もまた多いとも言える。
『GT』の最終回では、ウミガメに「しかしクリリンさんもよく死にますねえ」と呆れられるというセルフパロディのようなギャグがあった(クリリンも、その時会った悟空に「俺また生き返ったんだ!」と報告している)。因みに『GT』での蘇生は地球のドラゴンボールによって行われたが、特例での復活となっている。
しかし、そこに比較的死亡メンバーの少ない『超』でピッコロが死亡した事によって、彼とは死亡回数で並ばれる事となった(それでもトップタイではあるが)。
絶望の未来
未来トランクスの世界を描いたアニメ版「絶望の未来」では、人造人間たちから逃げていたところ、突如前方に現れた未来の人造人間17号によって殺されている。逃げる間もなく気功波によって跡形もなく消し飛ばされてしまった。
同時に未来の人造人間18号も攻撃しているようにもとれる。
皮肉にもこの未来18号もまた、のちにパワーアップを遂げたトランクスによって逃げる間もなく気功波によって跡形もなく消し飛ばされている。
クリリンの靴
『ドラゴンボール超』第99話にて、第4宇宙のマジョラに対して使った戦法。
既に失っている視覚の代わりに研ぎ澄ました嗅覚で相手を察知するマジョラに対し、クリリンは自身のカンフーシューズの片方を投げつけた。
獣人特有の尖った鼻先にカンフーシューズが引っ掛かり、靴底の悪臭でマジョラは悶絶してしまい、その隙にクリリンのかめはめ波が炸裂するのだった。
上記の流れを踏まえて、ゲーム『ドラゴンボール_ザ_ブレイカーズ』では「クリリンの靴」が妨害技として登場。
相手がフリーザだろうが魔人ブウだろうが問答無用で悶絶させる悪臭兵器になってしまった。
関連動画
ドラゴンボール超 第84話予告 「スカウトマン孫悟空 クリリンと18号を誘う」(2017年3月27日公開)
ドラゴンボール超 第99話予告 「見せつけろ!クリリンの底力!!」(2017年7月8日公開)
※東映アニメーション公式YouTubeチャンネルより転載
PS4/ Xbox One「ドラゴンボール ファイターズ」クリリン/キャラクターPV
※バンダイナムコエンターテインメント 公式YouTubeチャンネル“876TV”より転載
クリリン&18号スカウト 【ドラゴンボール超】(ニコニコ動画より転載)
関連イラスト
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関係者・友人
孫悟空(ドラゴンボール) 亀仙人 ヤムチャ ブルマ(ドラゴンボール) 亀仙流 天津飯(ドラゴンボール) チャオズ
縁戚者
人造人間18号(妻) マーロン(娘) 人造人間17号(義弟)
技関連
その他
ドラゴンボール スキンヘッド クリリンのことか クソソソ クリパチ リア充
他作品
ポップ(ダイの大冒険):漫画『ダイの大冒険』の登場人物。「同誌連載」「主人公と同門」「師の元へ押しかけ弟子になるが修行を真面目にやろうとせず楽ばかりしようとする」「当初は主人公とは上手く行っていなかったが改心して無二の親友となる(クリリンのように対抗意識を燃やすのではなく主人公のやる気について行けず敬遠していた)」「劇中で死亡(爆死)してしまい怒り狂った主人公が新たな力に覚醒する(その後生き返る)」など類似点が見られる。
関連リンク
【集英社運営・ドラゴンボール公式サイト『ウィークリー☆キャラクター紹介!第13回目は孫悟空修業編の「クリリン」』】(外部リンク)