概要
「神龍の伝説」とは「ドラゴンボール」初の映画作品のサブタイトル。
1986年12月の東映まんがまつりで「ドラゴンボール」のタイトルで公開され、ソフト化の際にサブタイトルが追加された。
原作やテレビアニメ版の番外編ではなく、新たなる第1話であり、本作のメインヴィランであるグルメス王軍がドラゴンボールを集める物語と化しているのも特徴。
悟空がまだ亀仙流に入門していないため最初期の紺色の胴着を着ているが、当時のポスターなどに描かれたイメージイラストでは、最初期の胴着をそのまま橙色にしたような独自の服装になっている。
この段階ではまだ東映まんがまつりの主力作品には至らず、次作は1987年夏の「魔神城のねむり姫」次々作は1988年夏の「摩訶不思議大冒険」と1年に一度映画化されるスタンスであり、主力皆勤作品は1989年夏の「ドラゴンボールZ(オラの悟飯をかえせッ!!)」まで待つことになった。
あらすじ
世界一高価な宝石リッチストンの産出国グルメス国。
国王のグルメス王は贅沢暮らしにより肥え太り醜い怪物へと姿を変え、国軍はリッチストン採掘のために国民を虐げていた。
グルメス国の少女・パンジは、虐げられている村人を救うため武術の神・武天老師を探す旅に出た。
一方、森の中でばったり出会ったブルマと悟空だったがグルメス軍幹部のボンゴとパスタにより、悟空の師父・孫悟飯じっちゃんの形見である四星球が盗まれてしまう。
グルメス王は「一度食べたものより上手いもの」でないと喉を通らなくなっており、そのためにドラゴンボールを揃え、神龍に世界一の美味を作らせようとしていた。
悟空たちはグルメス軍を追ううちにパンジと出会い、ドラゴンボール奪還のためにグルメス王との戦いに挑む。
登場人物
既存のキャラ
- 孫悟空:あんまり変わらないが、フライパン山のエピソードが無いためカメハウスで初めてかめはめ波を使っている。また、大猿にも変身しない。
- ブルマ:あまり変わらない。何気にグルメス王に止めをさした人物。
- ウーロン:森の中でパンジを連れ去ろうとしていた所で悟空たちと出くわす。
- ヤムチャ&プーアル:原作とはアジトが全然違う所にある。また、兎人参化が出ないため悟空達との共闘はグルメス城に入った後となっている。
- 亀仙人:グルメス軍の潜水艦が放ったミサイルの雨をかめはめ波で消し飛ばす活躍を見せるものの、終盤のドラゴンボール争奪戦には不参加。
- ウミガメ:亀仙人のペット。今作では陸地で迷子になることもなく、最初からカメハウスにいる。
オリキャラ
- パンジ:グルメス国の少女。荒廃した国土を憂いている。ウミガメやイルカに代わってカメハウスの案内役を務める。原作キャラのスノに似ている。
- グルメス王:美食への探求によりブクブクと肥え太り、心も体も怪物となったグルメス国の国王。
- ボンゴ(ドラゴンボール):グルメス軍の幹部。巨漢。
- パスタ(ドラゴンボール):グルメス国の幹部。美女。
関連項目
神龍の伝説 → 魔神城のねむり姫