概要
『摩訶不思議大冒険』とは、アニメ『ドラゴンボール』の3作目の映画。
1988年7月9日に「東映まんがまつり」の一作として公開された。
タイトルはオープニングテーマの『魔訶不思議アドベンチャー!』の意訳。
原作の第21回天下一武道会とレッドリボン軍編をアレンジしたパラレルワールドで、レッドリボン編同様に原作者が同じDr.スランプのキャラクターもゲスト登場し、ピラフ一味や仙豆の初登場映画でもあるが最大の特徴は鶴仙流とレッドリボン軍の人物の設定が大きく異なっていることにある。
昨年に公開された映画「ラストエンペラー」の影響が強く、清朝がモデルの帝国を舞台にチャオズは無力な幼帝、鶴仙人は帝国の乗っ取りを企む大臣、天津飯は忠誠と友情の間で揺れる忠臣として描かれる。
オープニング映像は亀仙人の許で修行に励む悟空とクリリン、エンディング映像は悟空がシェンロンを呼び出し、ボラを生き返らせてもらった後、筋斗雲で飛び経つというものでエンディングのほうはドラゴンボール伝説が用いられるという粋な演出がされた。
後の配信ではコンテンツ警告に「暴力, 飲酒, 喫煙」が示されている。
「喫煙」はオープニングで亀仙人が煙管を吹かしているため「飲酒」は食事シーンで一般客がワイングラスを飲み干す場面を大きく映しているせいだが「暴力」は本編同様に死亡するキャラが複数登場する他、ブルマが戦闘機を撃墜したりランチが銃で兵隊を撃ち倒したり、桃白白や鶴仙人が跡形もなく消し飛んだように描かれるなど、登場人物の死亡・殺害を彷彿させる場面が多いのが原因と思われる。
ミーファン帝国
本作の舞台である東の帝国。
名前の由来は「白ごはん」を意味する「米饭」と思われ、中華圏でも「米饭国」と訳されている。
様々な武術の発祥の地とされており、武道大会出場者は皇帝の客人として扱われ、優勝者は皇帝に願いを叶えてもらえる。
底なしの淵と呼ばれる池には龍の形をした淵があり、そこにドラゴンボールが落ちてしまったものの悟空の呼び出しに応えて、シェンロンが出現した。
主な登場人物
※()内はこの映画のみの設定。
- 孫悟空
- クリリン
- 亀仙人
- ランチ
- ブルマ
- ヤムチャ
- チャオズ(ミーファン国皇帝。)
- 天津飯(皇帝チャオズの側近。実は鶴仙人の手下。)
- 鶴仙人(ミーファン国大臣。ドラゴンボールを集めている。原作で描かれなかった鶴仙人の戦闘がある。)
- 桃白白(殺し屋で天津飯の師匠。この映画の事実上ラスボス)
- メタリック軍曹(ミーファン国のロボット。最期が原作と違う。また、出番が多い。)
- ブルー将軍(ミーファン国軍人。今作では善人。)
- ピラフ一味(ミーファン国の協力者。桃白白に始末された可能性が高い。)
- ボラ
- ウパ
- カリン様
- 則巻アラレ
- ガッちゃん
関連タグ
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