プロフィール
誕生日 | 1980年トビウオ3日(5月3日) |
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身長 | 139cm |
体重 | 31kg |
趣味 | コスプレ(80年代の時点でネコ耳や着ぐるみを常用) |
特技 | 「地球割り」「あいさつ砲」等 |
一般的タグ | 「アラレちゃん」 |
CV | 小山茉美(1981年版)、川田妙子(1997年版) |
演 | 中条あやみ(GUでの実写コマーシャル) |
概要
鳥山明による漫画『Dr.スランプ』及び、その作品を原作としたアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』、『ドクタースランプ』等の主人公。
則巻千兵衛がノリと勢いで開発した人間型ロボット(アンドロイド)で、アラレがロボットである事はガッちゃんズとオボッチャマン、頭脳明晰な則巻ターボ以外には内緒にしている(オボッチャマンを製作したDr.マシリトは例外)。
当初は「大都会島で養生していた妹」としていたが、千兵衛の祖父が登場した時は「キャラメルのおまけ」とごまかしていた。
アラレを開発した理由は原作漫画版及び1981年アニメ版では不明となっていたが、1997年アニメ版では当初千兵衛がナイスバディな美人家政婦ロボ『アラレさん』として開発しようとしていたが、開発プログラムを起動する際に落雷によるショックでプログラムが改変され、少女型ロボット「アラレちゃん」になった事が描かれている。
食事は出来ないし排泄もしない(だからあんなにウンチに興味を示しているらしい)。
エネルギー源はロボビタンAなる液体(原料は海水)だが、たまにジュースや水を飲んでいるシーンがある(初めこそ「おなか錆びない?」と気にする素振りを見せていたが、徐々に気にしなくなっていった。ただし、食物を消化出来る様になった訳ではない。アラレが人間の食物を摂取した後は、先達同様、千兵衛がメンテナンス時に取り出して処分する。物理的に咀嚼された以外、唾液や消化液の類が混ざる事も無い為、独身時代の千兵衛はこれを食事にしていた事も多かった……なのに、なぜか酒で酔っ払う)。
よく首が取れる。
物語当初は、それでも首と胴体がコードで繋がっている「有線式」だったのだが、後述のクマを助ける為の施術をきっかけとして頭脳が電波を飛ばして体を制御する「無線式」へ、さらに後には体にもバックアップ(補助)用のサブ電脳が搭載されており、頭脳の指令が受けられない際には体だけが独立して動ける「頭体相互半独立式」へと地味にバージョンアップした。
人前で度々自分から首を外す事も多く、これが普通の漫画ならロボバレを危惧する場面になるのだろうが、ペンギン村の住民達が誰も彼も適当な性格な為、深く追求される事はほとんど無い。
メタ的な事を言えば、こうした「首とれ表現」はロボットであることを示す描写であり、作画と物語の都合によって発展した設定だったりする。
眼鏡をかけているが、これは伊達眼鏡等ではなく本当に視力が悪い。
眼鏡を外すとロクに物が見えなくなる(「アラレ目テレビジョン」によって描写された裸眼時の視界は、ボヤけて一切何も認識出来ないレベルであった)。
これは「ロボットなのに眼鏡をかける」という作者のシャレ的発想によるもの。
ロボットなのだから本来は眼のパーツを修理すれば良い筈なのだが、あえて眼鏡で解決するズレた発想こそが千兵衛博士の真骨頂である。
特筆すべきは漫画・アニメ界において作中で眼鏡っ子と呼ばれたキャラクター第一号。
つまり、この言葉の語源であり、その後の眼鏡キャラのジャンルに一石を投じた存在でもある。
当時、彼女の存在により勇気づけられ救われたリアル眼鏡っ子は数知れない。
実際に「アラレちゃんのおかげで眼鏡を掛ける事が楽しくなりました(苦ではなくなりました)」という類の心温まるファンレターがジャンプや作者の元に数多く届いたとか。
というのも、彼女が登場する迄のアニメ・漫画ジャンルにおける眼鏡少女は、大抵が知性とパワーバランスを狡猾に用いたモラハラやマウンティングで主人公をイジメるライバルキャラだったり、あるいはお嬢様(悪役令嬢)の腰巾着キャラで主(友達)の為に主人公を陥れて罠にかけるキャラだったり、というヒール役である事が多く、味方側としても知性を武器にするキャラ(あるいはただのモブ)であり「子どもに身近な存在」「明るいキャラ」としては描かれてこなかったのである。
少女漫画に至っては眼鏡=ファッションの敵という扱いでありアラレの登場迄眼鏡っ子とはブスキャラの象徴であったのだ。
(小山が本作放映の1年後に主演した魔女っ娘アニメ「魔法のプリンセスミンキーモモ」でも、主人公のモモが眼鏡着用の美人に変身してモデルとして活躍し、世の眼鏡っこたちに夢と勇気を与えるというエピソードがある)
因みに彼女を眼鏡っ子というあだ名で呼ぶのは、毎回アラレにパトカーをぶっ壊されるペンギン村の警察官コンビ「ガラ&パゴス」の二人。
「んちゃ!」「キーン!!」「ほよよ~」「バイちゃ!!」等の「アラレ語」は1980年代初頭に社会現象を巻き起こし、ビートたけしが当時ネタにしていた程。
10年後にはオボッチャマンと結婚しており、千兵衛に赤ちゃんアンドロイド(ロボット)を密かに作ってもらい1児の母親になる。
結婚して母親になっても相変わらずウンチつつきやパトカー壊し等をやってる為、作者の鳥山からは「母親になってもまだこんなことしているのか?」と言われる始末。
上記の様に当時としては非常に属性が多い女性キャラクターでもある。
ちなみに原作・1981年版では紫髪であるが、1997年版(ドクタースランプ)では茶髪になっている。
だがその後は原作のデザインに再度戻され、21世紀になって登場した作品ではほぼ原作のデザインで統一されている。
声優についても1997年版版を除けば小山が一貫して演じ続けており、千兵衛を演じた内海賢二氏が亡くなってからは1981年版から唯一出演し続けているキャストである(『ドラゴンボール超』の千兵衛は、1997年版の屋良有作が演じた)。
性格
一言でいえば純粋で天真爛漫。
はた迷惑な位に天然で無茶苦茶ではあるものの、彼女自身には悪意というものが全くない。
とても優しい心の持ち主で、友達のクマ(熊型の人ではなく普通の動物)が撃ち殺された時にはクマにサイボーグ手術を施す為に自分の体を丸ごと部品として差し出した(結果クマは、指先一つで木々を薙ぎ倒せるアラレ並みのパワーになった)程である。
自分と同じ存在であるオボッチャマンの事は大切に思っており、彼のピンチには我をも忘れて駆けつける事もしばしば(その性格から恋愛感情は殆ど感じられないが、それなりにオボッチャマンの事が好きではある様だ)。
意外にも原作の連載最初期では、比較的他人に礼儀正しく話したり、時折大人びた思考も見せ、普通の女の子の様に「クスクス」と自然に笑う仕草も見せ、千兵衛にも敬語を使う等ある意味まともな面も見せていたが、天然ボケな面が破壊的に目立つ様になるのと反比例して、初期の数少ないまともな面もまるで見せなくなった。
喜怒哀楽の感情で云う、「喜」と「楽」のみに偏った様な性格だが、友達の動物が危害を加えられた時等には怒りの感情を表す事もある。
哀しみの感情に関してはさらに稀である。
普段つるむ様になった木緑あかねの影響で千兵衛をしょっちゅうおちょくる様になるが、その一方で千兵衛の発明品についてその能力を疑問視する事がない(たまに文句を言うのは自身の修理中の代替ボディ位)。
「Dr.スランプ」の通りどこか間の抜けている千兵衛をいまいち信用しきっていない他の村民との明らかな差異である。
【中田ヤスタカがアラレちゃんをイメージして作詞・作曲した歌謡曲『すんごいオーラ』】(歌唱:竹村桐子)
※「すごいすごいってなるくらい」や「ておーい ておーいって逃げてくよ」ついで「すんごいオーラに包まれた まぶしいくらいの女の子」等連想出来るキーワードを歌詞にちりばめている。
尚、アラレの体内にオケラが入ってしまった際には別人のように可憐でおしとやかな性格に変貌しており、一話限りの一時的な物とは言え、その変貌っぷりは村民全員がドン引きする程だった。
能力
理不尽な迄のスーパーパワーである。
ロボットなのでパワー面や頑丈さで人間より強いのはある程度おかしくない現象だが、アラレはこんな小学生並みのサイズの体で地球を鉄拳一発で真っ二つにしたり、体当たりで人間を月迄吹っ飛ばしたりしているのである。
初期の頃は体が異常に頑丈なだけであったが、話が進むにつれてパワーインフレを起こしており、気がつけば神にも等しいスーパーロボットに成長してしまった。
子供の頃とは言えあの悟空が仰天する程のパワーを発揮したんだから相当なモンである。
(後に、少なくともあの時点では悟空よりアラレの方が強かったんじゃないかなあと作者が明かしている)
千兵衛にとってアラレの桁外れなパワーは予定した物ではなかったらしく(いわゆる設計ミス)、作中でも何度かアラレのパワーを人並みに抑える改造を施そうとしていたが、当然のように尽く失敗に終わっている。
行動の精神年齢が低いのであまり知られてないが、電子頭脳は極めて優秀である。
教科を問わず勉強が得意で、特に数学が強く、大都会島からやってきたインテリ転校生の問題集を暇つぶしに解いて全問正解していた。
そんな頭脳もアラレ自身の底抜けに脳天気な性格に加えてギャグ時空なペンギン村では平和的な意味で宝の持ち腐れである(これは開発者の千兵衛にもいえるのだが)。
代名詞である「んちゃ」の挨拶を大声で叫ぶ事で「んちゃ砲」というかめはめ波を思わせる光弾の様な物を発動出来る。
具体的に何を発射してるのかは不明だが、「んちゃ」以外の言葉でも発動可能である為、大声そのものに破壊力があるという事なのかもしれない……。
が、この技はエネルギーを大量に消費するらしく、数発で機能停止してしまうため連続使用の際はロボビタンAでの補給が必須の様である。
もしかしたら活動エネルギーそのものを凝縮して放出しているのかもしれない。
もしも、現実に再現できたらイグノーベル賞位は堅いだろう。
しかし、原作漫画の中では意外にもアラレが最強というわけではない。
エネルギー切れに追い込まれたり、普通にアラレ以上のパワーをもつ敵が出現するので、アラレの力をもってしても敵に歯が立たなかったり、ボディを壊されてしまったり、という事態も何度か起こっている。
その度に、ガッちゃん、オボッチャマン、摘突詰など、他のキャラクターが敵を倒している。
尚、家事能力は皆無。製作意図が不明な原作およびアニメ1981年版はまだしも、メイドロボットを目的としていた1997年版版も同様なのは目も当てられないが)。
鳥山明氏にとっても思い入れのあるお気に入りのキャラである。
ドラゴンボールでの登場
因みに、無印版ドラゴンボール、およびその劇場版のひとつ「摩訶不思議大冒険」にてガッちゃんと則巻千兵衛と共にゲスト出演している。
ゲーム作品でも「ドラゴンボールZ Sparking METEOR」、「Jスターズビクトリーバーサス」等でも共演している。
2014年9月にスズキの軽自動車・ハスラーのCMに出演(CV:小山茉美)。
同CMのシリーズにはアラレ以外のキャラクター達も多数出演している。
「ドラゴンボール超」にも登場。
桃白白と戦うより前に出たきりなので、映像作品での悟空との共演はアニメ2作目のドクタースランプ以来で本当に久しぶりである(作中の年月でも25年以上ぶり)。
「超」43話で一瞬だけの登場となった。
※この経緯が生かされたか、元々予定にあったのかは不明だが3DSソフト「ドラゴンボールフュージョンズ」にも登場が確定、原作での初登場の時期を考えれば「ドラゴンボール」枠ではあるが「ドラゴンボール超」枠に収まっている。
※ブウが地球ぶっ壊した時にはどうなったんだ、とお思いの方もおられるだろうが、人造人間8号が普通にブウ編最終回や「超」で出ていた事から、鳥山世界においては高度な人格を有していればロボットでも神龍の力で生き返る事が出来るのかもしれない。
『ドラゴンボールGT』では地獄からメタリック軍曹が復活していたし。
……え?
そもそも地球壊したぐらいでアイツら破壊しきれるかって?
その後、「超」69話にて再登場。
留守番を担当していたが、地獄から蘇ったDr.マシリトが混入した「アソビタインX」によって遊びたい欲求を100倍にされガッちゃんとともに暴走し、世界発明品アワードの会場を荒らしていく。
ギャグ漫画のキャラの力を存分に発揮しベジータを翻弄させて瞬殺し、んちゃ砲は超サイヤ人ブルーとなった悟空のゴッドかめはめ波と互角の威力を発揮した。
おまけに次は100倍んちゃ砲を撃とうとしたが、ビルスの登場により中断された。
前回は一瞬の登場だった為か、アラレと悟空は二人とも今回が久しぶりの再会だと認識していた。
年齢差以外に初対面と知り合いの違いもあるのか、ベジータは「おっさん」、悟空は「悟空くん」と呼んでいた。
余談
連載開始時はあくまで千兵衛が主人公でアラレはマスコットキャラクター的な位置づけだったのが、担当編集者鳥嶋和彦の指示によりアラレが主役の作品に方針転換された。
物語序盤では小柄ながら背丈もそれなりにあり、膨らみもくびれもちゃんとあったのはあまり知られない事実。
意外だが、序盤はDr.スランプらしからぬシリアスな展開が含まれており激怒した表情のアラレの描写もある。
話が進んでいく中で、登場キャラ全体のデフォルメ化が進行し続けた為、現在の知られる幼児体型に落ち着いている。
尚、原作の後期(JC16巻)には「読者の疑問にお答えする」というギャグ漫画ならではの回があるのだが、案の定、このデフォルメの進行に関してツッコミが入っており「アラレにはサイズの異なるスペアボディ(あるいはバージョンアップに合わせて使わなくなった旧ボディ)が複数、用意・保管されている」という一応の回答が成されている。
ただし、これは作者が辻褄合わせに出した(千兵衛を100円で買収して用意させた)回答である事も同時に表現されている(なので、それ以前にアラレがバラバラになった回では、これらのスペアボディは使われず、代わりにオボッチャマンのボディで代替した事がある)。
関連イラスト
関連タグ
Dr.スランプ アラレちゃん ペンギン村 則巻千兵衛 則巻ガジラ オボッチャマン アバレちゃん
ロボット アンドロイド 眼鏡 眼鏡っ娘 紫髪 怪力 手を広げる
ルッカ…鳥山明がスタッフとして参加したゲームの登場人物。容姿が似ているので、よくネタにされる。
霰(艦隊これくしょん)…口癖が「んちゃ」だったりする。
遠野美凪…「おはこんばんちは」とあいさつする。
パワーパフガールズ(キャラクター)…アラレと同じく科学者によって作り出されたスーパーパワーを持つ女の子達。作中、アラレを元にオボッチャマンやアバレちゃんが作り出されたように彼女達をベースとした敵キャラも登場している。
白玉兎のロール…アラレに影響されたと思わしき要素がいくつか存在し、原作でのお月見衣装と上手くミックスさせた様な意匠となっている。
ギャル刑事トマト…本作を描くきっかけとなった鳥山による読み切り作品のタイトル兼主人公。初期のアラレは、トマトにどこか似ている。