CV:安崎求/川原慶久(2016年版)、楠大典(パワパフZ)
概要
オリジナル版
パワーパフガールズを作った博士で、父親代わりでもある。
きちんと育てて溺愛しつつ、さまざまな発明品を作るが、どこか、というかかなり抜けているところがある。
一度、シティーズヴィルという街に引っ越した際、衛生的・環境的・人心的・治安的に明らかに劣悪な環境にもかかわらずえらく気に入ってしまい、ガールズを困らせた(しかし博士自身もシティーズヴィルで暮らしているうちにガールズと同じように劣悪な環境に馴染むことができなかったため、ガールズと互いに本音を打ち明け合ったことですぐタウンズヴィルに戻った)。
実はブロッサムを前科持ちにした張本人でもある(参照エピソード)。
優秀な科学者・発明家だが、「自分は偶然や事故でしか偉大な発明ができない」と思い悩んでいた事もあった。
ガールズとは、当然だがそれぞれの付き合い方が異なるし、一見異なっているように見えても全員に平等な深い愛情を持って接している。
先祖に、スティーミーパフ・ガールズの生みの親であるユウトニー博士がいる。
祖母の名前はムム。
一度、ガールズが博士とキーン先生をくっつけようとしたが、猫に対する意識の違いでくっつくことはなかった。
なお、パワーパフガールズを生むきっかけとなったのは、過去にタイムスリップしたブロッサム・バブルス・バターカップがまだ子供だった博士を救った事である。この時は、後年に「どうしようもない奴だった」と述べるなど、どこか冷めた子供であった。勉強とくに科学が嫌いで、「科学者なんていうつまらないものには絶対にならない」と言っていたり、モジョ・ジョジョを見て「アンタものすっごくブサイクなバケモンだね」と言ったり、「乱暴はするな」と言ってそれに従ったジョジョにすぐさま顔面に総攻撃(噛みついたり蹴りを入れたり)していた。
キーン先生やミス・ベラムとは同級生らしいが、ガールズが生まれた直後の騒動では二人と顔見知りであるような素振りは確認できなかった(しばらく会っていなかった可能性もある)。
原型となった『Whoopass Girls』での見た目が全く異なる。
2016年版
ブリスの生みの親でもある。オリジナル同様平等な深い愛情を持って接している。バブルスとは、一番甘えてくるものの、これまではガールズでは唯一共通の趣味がなかったこともあり、バブルスだけで孤独な時間を過ごすこともあった。また、二人きりになると長時間気まずい沈黙になったことも。バブルスは「嫌われてはいないが反りが合わない」「時々ネグレクトされる」「自分を捨てようとしているに違いない」と思ったことがあり、かなりの敵意を向けたこともあったが、後に博士がバブルスに合わせた共通の趣味を勉強している事とサプライズのために沈黙していた事が判明し、和解した。
ロボット化したブロッサムを見ても「髪切った?」で済ましてしまう。
愛を感じると巨大な蜘蛛の怪獣に (悪化するとスコーピオンキングのような姿に)変身してしまうインド人の彼女がいて、完治しないと本当の意味では一緒になれないということで、ユートニウム博士の要望とは裏腹に、彼女の願いで一時的に距離を置いている。ユートニウム博士と彼女が付き合い始めた頃、ガールズは (いつもながら) (良い意味でも悪い意味でも)豊かな妄想力で「付き合い始めたら自分たちが追い出される」と思い込み、ネットで嫌がらせを行って博士と距離を置かせ、そのせいで博士が浮浪者のような状態になってしまった。ガールズも今までに何度も変化しており、博士はある意味化け物慣れしているのかもしれない。
『パワパフZ』におけるユートニウム博士
本家では独身でガールズの父親代わりであったが、『出ましたっ!パワパフガールズZ』では既婚者で子持ちの設定になっている他、パワパフガールズZの誕生に直接関与していない。パワパフZの誕生は天才息子にして助手の北沢ケンが発射した、「ケミカルZ」を利用したレーザー光線から分離した「白い光」によるものである。なお、親子で苗字が異なる理由は不明。以下は、原作からの変更や追加された設定。
- パワパフZの3人とは面識がなく、赤の他人であった。これも「生みの親」としている原作からの大きな変更点。
- 「パワパフZの3人を我が娘のように思っている」のは原作の名残と思われるが、実息子のケンに対しても幼いころから甘いらしく、本家と同等以上に親バカな一面が強い。
- パワパフZの3人に対する愛情は彼女たちに恋人ができるなどの恋愛話を聞くと取り乱して反対するほどであり、第43話BパートではパワパフZの1人がついた「恋人がいる」という嘘に初めこそは取り乱していたが、それが嘘だったと発覚して周囲が彼女の嘘に激怒する中で唯一怒っていなかった。
- キャラクターデザインは、原作の直線的なものから日本の研究員らしいものに変化している。
- 妻(声:詩乃優花)は宇宙飛行士であるが、宇宙ステーションに長期間滞在しているため、同居はしていない。