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メタフィクション

めたふぃくしょん

メタフィクションとはフィクションの特殊な形態の一つである。ここは概要だからリンクや画像を入れられないんだ。
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概要

fiction(作り話、創作)に「高次の~」「~を超えた~」という意味の接頭辞「meta-」を付けた言葉。

フィクションとは基本的に閲覧者(視聴者、読者、プレイヤー)を現実から虚構の世界に踏み入れさせ、その世界を感じ取る事を目的としている事が多い。
映画を見ていればその視聴者は映画の世界感に漬ることになるし、ゲームをプレイしていればプレイヤーはそのゲームの世界に漬ることになる。
その中で「それがフィクションである」ということを意図的に描き出したものをメタフィクションという。

別の言い方をすれば「現実世界」「作品世界」の2つが交わらずに完結するのが非メタフィクション、更なる重層化や階層の混乱を起こす作品がメタフィクションとも言える。

メタフィクションの例

枠物語

メタフィクションの最もシンプルかつ最も歴史ある形式は作中作、詩中詩、劇中劇である。小説家や漫画家を扱う作品は多かれ少なかれこのタイプのメタフィクションと言える。このような導入部の物語を外枠として、その内側に物語を入れ込んでいく入れ子構造の物語形式を指して「枠物語」と呼ぶ

古くはホメロスの『オデュッセイア』で、主人公オデュッセウスが異国の地で自分の来歴を長々と語るシーンが挙げられる。初の近代小説である『ドン・キホーテ』は、前編がこの枠物語として語られるが、後編は後述するほとんどのメタフィクション手法を全面的に駆使したメタフィクション小説の先駆として名高い。

メタ発言

作中のキャラクターが作品外部の事情に言及する等の「メタ発言」と呼ばれる形式は漫画を始めとしたギャグとして多用され、かの漫画神手塚治虫もよく用いた。
劇中のキャラクターが「この作品の中ではこう言うパターンなんですよ」と言う『忍たま乱太郎大人の事情で作中はアルコール飲料が出ない旨を言う『はれときどきぶた』人物が作者へ文句を言って展開をなんとかしようとする『七色いんこ』など、例を挙げればキリがない。

作者登場

モブや後書きに作者自身をキャラクターとして登場させ、作中の矛盾点への言い訳や説明をさせるという方法もある。この手法も手塚治虫が多用したことで知られる。原作者が単行本の巻末などに描く楽屋ネタ、創作関係者が描くエッセイが独り歩きしてしまったようなものもある。

「受け手」に注目する形式

漫画の中で「漫画を読んでいる人」に対してスポットを当てる、ゲームの中からプレイヤー(≠主人公)に語り掛けるという風に、「受け手」に注目する形式も考えられる。
いきなり「あなたはいまイタロ・カルヴィーノの新しい小説を読み始めようとしている」という書き出しではじまるイタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』が代表的。
小説『トリストラム・シャンディ』は、作中作の作者(主人公のトリストラム)が読者に対して語りかけてきたり、突然展開が「読者の想像」にお任せされたりする。
子供向け作品で「もっと応援して!君たちの声援が力になるから!」と子供たちに応援を求めるのもこの形式に含まれるかもしれない。

その他

「『小説とは何か』について論じた小説」のように、媒体そのものについて語るという形式もある。この場合、作中のキャタクターが物理法則を破るわけではないのだが、読者は否応なしに「この理論は今読んでいる小説にも当てはまるだろうか?」などと考えることになる。
「何かが壊れた演出として、ページ自体がビリビリに破かれた小説」「圧倒的な力の表現としてゲームシステムに必要なゲージや体力バーを吹き飛ばす、あるいはそのものを武器にする」などの、媒体の枠を超えた演出も一種のメタフィクション的技法と言える。

メタフィクション的な表現は得てして(作中の)物理法則を破り、フィクションの世界感に漬っている人を現実世界に引き戻す力を持っているわけであるから、無闇に用いるべき手段ではない。
一方で巧みなメタフィクションは受け手に鮮烈なメッセージを届けることができるため、上手く使われた作品は高く評価される。

メタフィクション作品

メタフィクションの中でも、単なる1シーンの技巧やギャグ描写、特殊演出に留まらず、メタが作品の根幹となっている作品がある。五十音順。ネタバレ注意。適宜追加して下さい。

  • Undertale』 … インディーズRPG。画面表示の破壊、セーブデータの改竄、プレイヤーへの語りかけ、ゲームシステムについて論じる等、さまざまなメタフィクション技法がふんだんに用いられる。
  • うみねこのなく頃に』 … ビジュアルノベル。孤島を舞台にした殺人事件を巡るミステリーだが、この事件の真相に関する議論が作品世界を飛び出し、上位世界での論戦が主題となる。
  • かまいたちの夜』 … 1では本編がプレイヤーがプレイするゲームであることを気付かせるシナリオがあり(しかも、シナリオごとに人物の設定が違い、劇である伏線が散りばめられている)、2では1が実在の人物の名前を借りたフィクションだったと判明する。そして、2も別の現実で作られたフィクションだと判明する。
  • 学校を出よう!』 … ライトノベル。主人公の一人、宮野秀策は作品世界が上位存在によって小説のように書き換えられる世界であることを認識する。上位存在は世界に解決不能な問題が発生しないように工作し、この小説のストーリーを成立させようと努力する。
  • 君と彼女と彼女の恋。』 … エロゲー。ヒロインは自分が「アダルトゲームのヒロイン」であることを認識しており、作中でゲームシステム自体の再構築が行われる。また読者への語りかけ、パッケージを使った仕掛けもある。
  • 『第三世界の長井』 … 漫画。作中に「設定XX」と書かれた便箋が登場し、作品世界の設定を書き換えていく。また作中人物が「絵柄」「版権」等についての言及を行う。ながいけん作。
  • てさぐれ!部活もの』 … ショートアニメ。「部活もの」とは何かについて作中人物が模索する。OPテーマ『Stand Up!!!』も「OPムービーあるあるネタ」についての歌詞であり、極めて自己言及的。
  • デッドプール』シリーズ … アメコミ。主人公デッドプールは自分が漫画(あるいは映画)のキャラクターであることを認識しており、読者や編集部に向かって語る。作中では狂人の戯言と思われている。
  • DokiDokiLiteratureClub!』…詳細は控えるが、メタフィクション系ホラー演出を含むゲームである。
  • トリストラム・シャンディ』…上記参照。
  • ドン・キホーテ』(後編)…おそらく世界一有名なメタフィクション作品。後編の作品世界では前編が出版されて評判になっており、登場人物が前作の矛盾をめぐってドタバタを繰り広げる。また、作中に作者が登場してネタを探し回ったり、登場人物が主人公一行に前編の内容を下敷きにした悪戯をしかけるという趣向がある。
  • ムカデ人間』シリーズ … ホラー映画。一作目ではハイター博士の狂気的な犯行を描いた物語だが、続編の「ムカデ人間2」では一作目を劇中劇として視聴したマーティン・ローマックスの犯行を描いた作品となり、三作目の「ムカデ人間3」では前二作が劇中劇として作中で批評されるシーンが何度も登場する他、ムカデ人間の監督が本人役で出演するなど、よりメタフィクション色が強い内容となっている。
  • Re:CREATORS』 … テレビアニメ。メタフィクションそのものを題材にした作品。物語では作中に登場する様々な劇中劇のキャラクターたちが上位世界である現実世界に出現する。

関連タグ

メタ メタ発言 第四の壁
フィクション 観客席 舞台裏 現実オチ 楽屋オチ
劇中劇 絵中絵 作中作 事実は小説より奇なり

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