枠(ローカル)を、超えろ。
次は 福岡の番だ。
概要
2020年4月から6月まで、福岡県の「九州朝日放送」と佐賀県のケーブルテレビ局「ぶんぶんテレビ」内で放送されたローカルヒーロー番組。全12話。
また、SDGsの一環として残薬問題解消の促進を目的とした番組でもある。
テレビではこの2局のみでの放送だったが、全国向けにニコニコ動画などで配信が実施。放送終了後はフジオンデマンド、Amazonプライムビデオでも視聴が可能になった。
内容としては、福岡出身のローカルヒーロー達の戦いと日常を描く番組となっているが、スタッフや一部キャストがメジャーヒーローで活躍していた人物である事も相まって中々に本気度の高い作品になっており、特にアクションは必見の一言に尽きる。
また、中村優一氏が友情出演することが早くから発表されていたものの、中村氏本人も気にする程登場の気配が無かったが、最終回で無事に出演を果たした。
番組名は九州の言葉でどげん(どうした、どうにか)+某アメコミのヒーローチームに由来。
劇中オーガマンが命名した時にルーキー達は慌てふためいていたが、脚本を担当しているシャベリーマンによると「弁護士に何度も確認して商標登録は既に済ませ、法律的にも全然セーフ」との事。
- 3ヶ月という期間を無事に放送し終わった後、シーズン2の制作が決定。『ドゲンジャーズ ~ナイスバディ~』のタイトルで2021年4月11日から放送された。九州朝日放送の他、鹿児島放送、熊本朝日放送、TOKYOMXでも放送。これに先駆けて、同年1月10日から九州朝日放送とTOKYOMXでシーズン1が放送された(九州朝日放送は再放送)。TOKYOMXは視聴アプリ「エムキャス」に対応しているため、エムキャス対応地域であればMXが無くても視聴可能。
- シーズン2の放送期間中にヤバイ仮面のオーディションのツイートからシーズン3の制作が発表され、『ドゲンジャーズハイスクール』のタイトルで2022年4月10日から放送開始。「(株)悪の秘密結社」公式YouTubeでライブ放送が実施され、地域を問わず福岡との同時視聴が可能。更にGYAO!、DMM.com、hulu等での配信も始まり規模が大きく広がった。
- 2022年12月にはシーズン4の制作が発表され、『ドゲンジャーズメトロポリス』のタイトルで2023年4月9日から放送開始。テレビ朝日系列のUX新潟テレビ21、長野朝日放送、北陸朝日放送にも放送枠が拡大された。
※ヒーロー達は実在しますが、この物語はフィクションです。
予告冒頭に表示されるテロップで(2期については「この物語はフィクションですが、ヒーロー達は実在します」)、本作が一般の特撮作品と異なる点の一つ。
登場するヒーロー達や悪の秘密結社は、ほぼ全てが元々実在しているため、現実世界においても本作とは異なる形での戦いを繰り広げている。
特に顕著なのがツイッター上でのやり取りで、本放送前後(ネタバレ防止のため実際には同日夜のニコ生配信直後が多い)は番組及び各キャラ達の公式アカウントで番組内容と連動した会話や舌戦(主にキタキュウマンvsヤバイ仮面)、撮影の裏話が披露されることがある。
また、映像におけるCG技術の向上を過信した結果「怪人は爆破とかでボロボロになるけど、ヒーローの方はCG処理でなんとかなるしスーツも傷付かないでしょ」と勘違いしたヤバイ仮面が1期第10話でヒーロー達を叩きのめした直後には、ヒーロー達(「博多織の洗濯」という面倒臭い肉体労働を要求した一人を除く)からヤバイ仮面に宛てて次々とスーツの修繕費など(一人は番組撮影に関係ない項目までちゃっかり追加)を記した請求書が送りつけられ、果ては監督から給料の請求書の出力を、撮影先の一つのこのしまアイランドパークからは砂浜でスタックした社用車の救出費用を請求され、弱点の経済面で反撃されたヤバイ仮面が悲鳴を上げていた(外部リンク )。
なお、最終回放映終了後からスーツ修理費用弁償&2期制作積立金用クラウドファンディングが開始された。なんと1日で目標の3倍近い額を達成している(外部リンク)。
クラウドファンディングで目標金額を達成した事でスーツの弁償を済ませ、ついでにスピンオフとなる12.5話『エピソード・オブ・アイドール』を制作。特装版Blu-rayBOXの特典ディスクに収録された。地上波でも1期再放送後、TV用に再編集・仕上を施した「地上波放送版」が放映された。
ストーリー
※ここからは第1期の情報を扱います。2期以降は各項目を参照。
日本列島の九州地方にある県の一つ・福岡県には、県内各地で地域の平和を守るために戦うヒーロー達がいた。
ある日、どっかで聞いた事があるタイトルや企画の新番組『HEROHOUSE』のオファーを受けたヒーロー達は、福岡市西区の博多湾に浮かぶ能古島で鼻の下を伸ばしながら参加していた。
しかし、撮影が終わって帰ってみると、福岡はヤバイ仮面率いる悪の組織「株式会社『悪の秘密結社』」によって恐ろしい怪人や荒くれ者達がひしめく修羅の国へと様変わりしてしまっていた。
善良な市民を能古島に避難させ、(株)悪の秘密結社に立ち向かうヒーロー達だったが、絶大な力を手に入れたヤバイ仮面によって散り散りにされ、駆けつけた最強ヒーロー・オーガマンも運悪く戦いに巻き込まれた一般人の青年・田中次郎を助ける為に傷を負ってしまう。
その時、(株)悪の秘密結社に怯えながらも立ち向かう次郎の素質を見抜いたオーガマンは彼に「ヒーロー」としての力を託した。
かくして福岡の平和を取り戻す使命を託された次郎は、福岡ローカルヒーロー達を再び集結させ、(株)悪の秘密結社との戦いに身を投じるのだった。
登場人物
一般市民
- 田中次郎/ルーキー(演・CV:正木郁)
本作の主人公。
ごく普通の青年にして、福岡の最後の希望。トラブルに巻き込まれやすい不幸体質。
悪者を前に怯えるなど感覚も非常に普通な一方で、根はヒーローへの憧れを隠し切れずに思わず体が動いてしまう一面がある。
- ゆき(演:桃咲まゆ)
福岡に住んでいる次郎の幼馴染でヒロイン。
(株)悪の秘密結社が福岡を制圧してしまったため、一時は能古島に避難していたが、そこでヤバイ仮面に追い詰められた次郎と再会する。
その後は福岡本土へと戻ってきたようで、修羅王丸との一件の後に本格的に次郎と再会。
次郎から今までの経緯を聞いて理解し、協力者になる。
- おやっさん(演:中谷一志)
エルブレイブのスポンサーである有限会社『八幡建設』の従業員で、エルブレイブの上司。
職人気質な性格で、カラミーを圧倒するほど腕っぷしが強い。
福岡ローカルヒーローズ
福岡県を拠点に各々活動しているローカルヒーロー達。(株)悪の秘密結社の魔の手から福岡県を守るべく日々戦っている。
数多のローカルヒーローの中で、作中には下記の6人(アオイロンとダイダイロンを含めると8人)+αが登場。
キタキュウマンメタルと妻帯者である事を理由に不参加だったオーガマンを除く全員が、能古島での『HEROHOUSE』収録ロケで女の子とイチャイチャしている間に(株)悪の秘密結社に福岡全土を制圧されてしまった上、格段にパワーアップしたヤバイ仮面によって散り散りになってしまった。
なお、1期最終回時点での人物関係図は→外部リンク参照。
- キタキュウマン(CV: 滝夕輝)
北九州市を拠点に活動している、福岡県内では知名度トップクラスのローカルヒーロー。
見た目は正統派でスタイリッシュ、加えて中身も長身のイケメンで戦闘力も割と高い方だが、「体が硬い」「スーツに傷が付く」など、何かと自分勝手な理由をつけて戦闘に参加したがらず、「私の役割は戦う事じゃない」とキッパリと豪語するほどのダメヒーロー。
「詮索」「悩み相談」が必殺技(公式設定)。
だが、弁が立つためヒーロー達の仕切りや相談での進行役を務めたり、ごく稀にヒーローらしい発言や行動をして次郎を導くこともある。
良く言えば「未熟な主人公を振り回し時には対立もするが、潜在的な実力は高く参謀としては優秀な皮肉屋の二枚目」的ポジションなのだが、そう徹するにはふざけている感が強く、本人もそれは自覚している。
赤いタイツを着ると全身真っ赤な「充血モード」を展開するが、特に何か強化されるわけではない。
最終回でようやくメットを外し、端正な素顔を披露した。
- 営業部ヒーロー課ヤマシロン(CV:金廣邦高(レッドロン)、岡村昇裕(アオイロン)、高橋力也(ダイダイロン))
山代ガス株式会社の公式ローカルヒーローで、礼儀正しいレッドロン、クールだが真面目なアオイロン、ムードメーカーな大食漢ダイダイロンが「稟議承認」を経て合体した姿。
普段は子供達に正しい食事の方法を教える食育活動に精を出しているため、料理が得意。
人格は最初に合体を言い出した者がベースになり、今作ではレッドロンが表に出ている。
合体中も3人の意識は独立しており会話も可能だが、3人の想いが1つにならないと「稟議却下」されて合体できない。
ネクタリスの金印の力をうっかり飲み込んだ事で強化形態「強火モード」に進化したが、なぜか元の3人の姿に戻れなくなったため以降は「強火モード」の姿のまま活動する。
同時にアオイロンやダイダイロンと会話できなくなってしまい気に病んでいたが、アオイロンの発言から単にマナーモードになっていただけだった事が判明した。
実は山代ガス株式会社は佐賀県の会社だが、福岡にも事業所があるのを理由に参加している。
- 天元の勇者エルブレイブ(CV:谷口勇)
中間市を拠点に活動するローカルヒーロー兼プロレスラー。普段はスポンサーの有限会社『八幡建設』でおやっさんら職人達と一緒に勤務している。
ヒーローにしては身長が低いのが関係者の悩みのタネらしく、本人は気にしていない素振りを見せていたが、「弱さを認めることはヒーローじゃない」と頑なに強がり認められなかっただけだった。
- 吹王火剣フクオカリバー(CV:岩村真司)
スーツに福岡の伝統工芸品・博多織を用いたローカルヒーロー。
名前は福岡県とエクスカリバーのもじりで、決して「福岡の川」という意味ではない。
その名の通り「流炎(りゅうえん)」「巻嵐(けんらん)」という二振りの剣を用いた二刀流を得意とし、曲者揃いの福岡ローカルヒーローの中でも唯一の正統派。
変身前の装着者が武術・武道経験者なので戦闘でも頼りになる上、たとえ悪であっても救いの手を差し伸べようとするヒーローらしい善良さを持っているが、善良が過ぎて若干天然というか不思議ちゃんともとれる言動を連発しがち。
ちなみにスーツはこの番組のために新規造形されたもので、8年間もの長きに亘って活動していた旧スーツが存在する。6話では修羅王丸の術で弱体化して一時的に前の姿に戻ってしまったが……。
また、最終決戦ではこの旧スーツもルーキーの金印の力で実体化して参戦する。
「ちゃんとしたヒーロー」枠で扱われていたが上記の通り「戦闘は正統派だが言動は変」という扱いが定着。3期ではとうとう「昔はまとも担当だったが荷が重かったため『天然担当』に変更となった」と公式サイトに書かれてしまった。
「薬飲んで、寝ろ。」で有名な大賀薬局の公式ローカルヒーロー。
残薬問題を解決するべく日夜戦っている薬剤師兼ヒーローで、その正体は大賀薬局社長・大賀崇浩。
カタログスペックではあの仮面ライダージオウ・オーマフォームを凌ぐ破格の強さを持ち、しかも普段は本気を出し切っていない。
曰く「本気を出した状態でパワーアップしたヤバイ仮面と戦えば、福岡そのものが消し飛んでしまう」らしい。
もちろん(株)悪の秘密結社の方でも「一番ヤバい奴」として恐れられ、福岡ローカルヒーローの中でも特にマークされている模様。
ヤバイ仮面との戦いの後は(株)悪の秘密結社が手に入れた金印の力の正体を突き止めるため、次郎に福岡を任せて独自に行動。
その後、弥生時代の地層にある邪馬台国の遺跡まで自ら掘り進んでもう1つの金印を探り当て、(株)悪の秘密結社との最終決戦に合流した。
- キタキュウマンメタル(CV:吉村匠生)
キタキュウマンの弟であるメタルな出で立ちのローカルヒーロー。
体が硬くて戦いたくないと言い訳をするキタキュウマンの代わりに戦闘を担当する。
兄のキタキュウマンと違って真面目な性格で、出会ったばかりのルーキーが素人であることを見抜いて助言するなど、よく出来た好青年。
- 光神戦士NEWエクス
鹿児島県で活動しているローカルヒーロー。一度消滅したが、マスター・ワンによって生まれ変わった「楽しみ」の戦士。
敵味方関係なく楽しんでいきたいとか考えているポジティブな性格。声が高い。
最終回で急遽参加し、(株)悪の秘密結社の残党と戦った。
株式会社『悪の秘密結社』
福岡県福岡市に本部を置く、ヒーローショー専門のイベント会社。実在する企業である。
戦績100戦100敗と福岡ローカルヒーローの面々に全く勝てたためしが無いが、志賀島で偶然発掘された国宝「漢委奴国王印(金印)」の力で格段に強化され、福岡ローカルヒーローズが『HEROHOUSE』収録ロケで能古島にいる隙を突いて福岡全土を制圧し尽くした。
本作では本人役として登場し福岡ローカルヒーローズと激闘を繰り広げる。
悪の組織でありながらスポンサー持ちであり(スポンサーがオーガマンやヤマシロンと同じというツッコミはNG)、番組制作に予算を使い過ぎた責任を取るため、本編終了後に事務所をオーガマンの自社ビルである大賀ビルへ移転することが発表された(外部リンク)。
(株)悪の秘密結社・代表取締役社長。そして公式ヒロイン。
自称「日本一金の掛かった怪人」であると共に「日本一借金を抱えた怪人」でもあるらしい。
御本家に出てきても違和感の無いスタイリッシュな姿で、感情に合わせて目が変化する。
目標は「飲酒運転・落書き・ポイ捨てゼロの世界征服」を実現し、あらゆる会社の上場を手中に収める事。
金印を取り込んだ事でオーガマンを凌駕するほどの力を会得し、名実ともに福岡と福岡ローカルヒーローズの命を頂くための革命を起こそうとする。
金印の力を取り込んでヒーローを殲滅できる力を会得したため、福岡ローカルヒーローズに対しては余裕綽々、特に次郎に対しては半分一般市民である事から半ば小馬鹿にした態度を取っている。
町の一角を爆破、戦いに巻き込まれた次郎を人質に取る、仲違いしたせいで迷いが生じたダイダイロンに揺さぶりを掛けて自陣営に引き込もうとするなどと悪役らしい悪事を行いながら、見込みがあると判断した相手をスカウトしようしたりコミカルながら度量が広いところを見せる一面も。
また、性格がツンツンしているアイドールには頭が上がらない。
福岡ローカルヒーローズの殲滅のためなら積極的に自ら作戦を立てて出勤する行動力もあり、部下からの信頼も厚く、なんだかんだで憎みきれない存在。
武器は刃先から光弾を発射できる長剣で、意思が共有された自身の分身を作り出す能力を有する。
さらに「直帰しようと思ったけどもう少し頑張っちゃおうかな」と思った時は強化形態「サービス残業ver.」に変身。
「サービス残業ver.」にはフルアーマー形態と軽装(グリーディング用)形態の2種類が存在しており、フルアーマー形態は強力なレーザーや光弾を発射する左腕の銃「オンリーマイレールガン」や巨大な刃先を持つ右腕の剣「名刀鍵付きZIP」など多彩な武装を備えていいる。
一方、本来は子供に武器や装飾が当たるのを防ぐための形態である軽装形態では格闘戦を得意としている。
最終決戦では実際にクラウドファンディングを経て制作されたコミック版での姿「コミックver.」に変化。この姿になると声質が変化する。
(株)悪の秘密結社の新入りである謎の女怪人。あと声がめっちゃ可愛い(公式設定)。「うるさい」が口癖。
ツンデレらしいが比率で言うならツン9.5:デレ0.5というやたら攻撃的な性格で、期限を損ねると上司のヤバイ仮面にすら容赦ないパワハラを振るいまくる。
また、次郎(ルーキー)に対しては「嫌い」と口にするほど強い敵対心を抱いている。
- メイド執事 (CV:高畠直人)
罪務部部長。ヤバイ仮面の秘書。
その名の通り正面は執事、背面はメイドという攻めつつも凝った容姿が特徴で、武装しているレイピア「幻惑瞑剣バトラー」による剣術が得意。
物腰が柔らかい丁寧口調で話すが、「ヤギ」と言われると口調が粗暴になるほどキレる。
普段は男性の声だが、必要ならば女性の声を出すことも出来るらしく、性別は謎。
- シャベリーマン (CV:笹井浩生)
広砲部部長。この作品自体の脚本と、番組冒頭での「前回のあらすじ」のナレーションを担当している。
DJとサラリーマンが掛け合わさった出で立ちを持ち、額には「AHK」と社名の略称が書いてある。
武器はマイクにもなる長剣。
また、胸部のアーマーを展開すると実況台になる。
- 修羅王丸 (CV:本人)
別の悪の組織『筑前忍八剣衆』の元締め。小倉城を始め、全国各地に神出鬼没に現れる。
対象の生物に取り憑いたり相手を過去の姿に戻して弱体化させたりと、妖しげな術で敵を翻弄する。本作には未登場だが式神を生み出すことも出来るなど、術者としては忍というよりも陰陽師に近い。
本作での使用武器は「名刀美汝丸」で、そこから繰り出す『慟哭剣・宵闇(どうこくけん・よいやみ)』が必殺技。他にも黒い刀身の「妖刀無縁仏」や「鉄刀下足丸」という刀を持つ。
本来は(株)悪の秘密結社とは無関係な赤の他人なのだが、ヤバイ仮面とは個人的に親交があり、社外相談役として失態を犯した社員を再教育する職務などを任されている。
他の怪人と比べてギャグ要素が控えめ。
- エボシ武者(CV:藤原圭一郎)
鋭業部部長。ヤバイ仮面が多額の借金を背負いつつ、大枚を叩いて『ガイアの夜明け』の特集のために生み出した最強クラスの怪人。薙刀「幕下」による槍術を駆使して戦う。
胸部に鬼の顔が施されている恐ろしげで猛々しい武者の姿とは裏腹に、一人称は「僕」でとても低姿勢な性格。
しかも、その姿とはミスマッチな落書きレベルのひょうきんな素顔を持ち、その素顔を見られると恥ずかしさのあまり戦えなくなってしまう。
そのコンプレックスから普段は黒い幕で素顔を隠しており、風が吹いている日は黒幕が飛ばされないかを気にしている。
実は、第1話で(株)悪の秘密結社が福岡を制圧した際に能古島から帰ってきた福岡ローカルヒーローズとの戦闘シーンにこっそりと映り込んでいた。
OPにもそのシーンが使われていたが使い回しや編集ミスではなく、実際に本人もその戦いに参加していた事が後に判明。
しかし、その際に調子に乗ってフクオカリバーと交戦したせいで、彼からの回し蹴りを食らった拍子で素顔を隠す黒幕と共に金印の力を早々と喪失、出勤するのもままならない状態になっていた。
この失態で幹部から降格されてしまっている様で、第9話での緊急会議でもホワイトボードに「論外」と書かれてしまっている。
また、根っから悪者気質な性格ではないので、シャベリーマンが拉致したゆきを解放し、最終決戦に臨む次郎(ルーキー)達の元へと同行。戦いが終わった後はフクオカリバーと地域貢献活動に勤しんでいる。
- 魔狼怪人ガルフ (CV:本人)
(株)悪の秘密結社の構成員である人狼怪人。同じ魔狼怪人であるガリアの兄。
厳つい顔立ちした恐ろしげな出で立ちだが、イヌ科の性かキタキュウマンが咄嗟に投げた木の棒に反応し、それを拾いに走って行ったりと、見た目に反して意外にあざとい。
大阪府に生息していたので関西弁で話す。
戦闘力が皆無のガリアの代わりに戦闘全般を担当し、右手の「ガルフ爪」による斬撃攻撃が得意。赤色の宝石が取り付けられたバックルのベルトからビームも出る。
元々はガリアの提案で(株)悪の秘密結社自体を襲撃しようしたが、その恐ろしげな出で立ちからヤバイ仮面にスカウトされて、社内では外回りと工作を担当している。
ガリアとの仲は良好だが、内心ガリアのあざとさにムカついているらしい。
- 魔狼怪人ガリア (CV:本人)
(株)悪の秘密結社の構成員である人狼怪人で、同じ魔狼怪人であるガルフの弟。
可愛らしい顔立ちをした人狼の少年で東京都出身の都会っ子。
ガルフと同じくベルトからビームを放つが、本人の戦闘力は皆無なので、戦闘はガルフに任せっきりである。
- ネクタリス (CV:中村裕)
(株)悪の秘密結社の構成員。
かつて大阪府浪速区で活躍していたローカルヒーロー・地球戦士ゼロスと拳を交えており、ゼロスが復活するのを心待ちにしながら勤務している。
「魔心眼ネクタリス」という不気味な眼が施されている禍々しいデザインの剣と盾を用いて戦う。
- ウザギ (CV:園田有由美)
(株)悪の秘密結社のマスコット型怪人。「~きゃも」が口癖で、性別はメス。
可愛らしい姿だが、(株)悪の秘密結社の経費削減のあおりを受けて自身の影の部分が濃くなってしまい、全身を見渡すと「ウザギの被り物を頭に被った全身黒タイツの人間」というなんとも言えない真の姿を持つ。
影の部分はエルブレイブよりもデカい上に影なのに独立した意思を持ち、ウザギそのものを武器にして殴り掛かってくる時がある。
徒手空拳と黒色のバットによる凶器攻撃でエルブレイブを一度は惨敗させた。
(株)悪の秘密結社の平社員で、戦闘員枠。
社員証を首から提げており、「カラミティソード」という剣で武装している。戦闘員だが普通に喋れる。
なお、肉弾技で倒された場合はともかく、必殺技で倒された場合は労災が降りるかどうかは不明。
- 荒くれ者(演:三天屋多嘉雄、小川栄司、出田源貴、カズマッスル)
(株)悪の秘密結社の構成員。レスラーばりの屈強な男達で、狼のように見える毛皮のローブと装飾品、一部は狼の口元を模したマスクを身につけている。
最終決戦が終わった後は、上記の支給された衣装がダサい事に気付いた事で殆どが脱退、マスクを着けた者だけが残り、魔狼兄弟と共に懲りずに悪事を行っている様子。
関連動画
ヒーローショー「ドゲンジャーズ episode.0」(2020年3月22日かしいかえん)
オープニング
関連タグ
- ドゲンジャーズシリーズ
- 第1期:ドゲンジャーズ
- 第2期:ドゲンジャーズナイスバディ
- 第3期:ドゲンジャーズハイスクール
- 第4期:ドゲンジャーズメトロポリス
- 第5期:シン・ドゲンジャーズ
怪人開発部の黒井津さん:アニメ2話でゲストとして登場。このアニメには他にも様々な実在のローカルヒーローが登場するのだが、ドゲンジャーズの面々は個別ではなく『ドゲンジャーズ』として揃って登場・紹介された。