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エクスカリバー

えくすかりばー

①…『アーサー王伝説』に登場する聖剣の名前。(前半参照) ②…①をモデルとした、数多き作品の用語。(後半参照)
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曖昧さ回避編集

  1. アーサー王の所持する剣。
  2. それをモデルにした数多き武器・キャラクター。

アーサー王の所持する剣編集

言わずと知れた伝説のブリテンの王「アーサー王」の愛剣。

伝説によれば、マーリンの弟子たる湖の貴婦人ヴィヴィアンニムエといった名前がある場合もある)から与えられた剣で、決して折れず毀(こぼ)れず、千の松明を集めたような輝きを放ち、あらゆるものを両断したという。

だが、その真価は剣の(さや)にあり、不老不死の加護によって所持者は不死身となるという。この剣と鞘がある限り、所持者は無敵であるとされる。

しかし、伝説によれば鞘は何者かに盗まれて紛失しており、エクスカリバー本体も騎士道に反した行いをした際に折れたという逸話もある。実際のところ、決して無条件で無敵というわけではないようだ。


ちなみに、王がこれを入手する経緯に関しては伝説によって多少差異がある。アーサー王が石から引き抜いたのがこの剣であるとか、マーリンが渡したとか、石から引き抜いたのはカリバーンでのちに湖の貴婦人に貰ったとか、上述の騎士道に反した際に折れたのがカリバーンで、それを打ち直したものがエクスカリバー(綴りがEXカリバー(ン)なので)であるとか、さまざまである。


最後は、アーサー王の死の直前、本人の命令を受けたベディヴィア(隻腕の槍騎士で円卓の騎士の一人、ベディヴィエールとも)、或いはグリフレット(王の幼馴染で円卓の騎士の一人、ランスロットがグィネヴィアを奪還する際殺された騎士の一人であることもある)の手によって湖の貴婦人に返還されたらしい(なおその際、王の命惜しさにベディヴィアは二度「返した」と嘘をついたが、その都度見抜かれ、結局泣く泣く返還し、最期を看取ったという、この逸話はあったりなかったりし、そもそも誰が返したのかも違うためので、一回で返したのか二度躊躇ったのか、或いはどちらが返したのかといった原典は不明)。

ちなみに、鞘についてはその最後を言及した伝承は特になく、もしかしたらどこかに現存する可能性もある…… のかもしれない。


……と言うか身も蓋もない事実を言うと、アーサー王伝説の原典である「ブリタニア列王史」にはエクスカリバーなどと言う剣は存在しない

元々存在したのはカリバーンのみであり、しかも選定の石やら泉の精やらと言った伝説も存在しておらず、ほとんどの伝承が後付け。その後付けされた存在の一つが、このエクスカリバーなのである。

なお発生の原因としては、「フランス語訳版の動詞『es』を翻訳の過程で『ex』に空目し、更に意味不明なりに読もうとしたことで生まれたのでは?」と言うのが主流。

そういった、いわば好き勝手に二次創作した結果が現在知られるアーサー王伝説やエクスカリバーの伝承なので、諸説あったりそれらが一致していないのは当然なのである。


また、ほとんどの創作ではロングソード、とりわけナイトソードと呼ばれる剣身が細めの両刃直剣の姿で描かれる場合が多いが、史実でカリバー(カリバーン、キャリバーなどとも呼称)と呼ばれた刀剣は片刃のファルシオンサクスなどに近いものであるため、実際はそれらに準じた片刃の肉厚剣ではないかともいわれている。


有名な剣であり、ゲームやアニメなど、さまざまなジャンルに登場している。

近年ではそれらのジャンルにおいて、刀剣系の武器に「○○カリバー」という名前がついていることがある。その場合、名前の由来は恐らくこのエクスカリバーである。


動画編集

エクスカリバー(Excalibur)ヤン・ヴァンデルロースト


関連タグ編集

アーサー王 聖剣



アーサー王の剣がモデルになったもの編集

ゲーム編集


※ゲームにおけるエクスカリバーは強力な伝説の武器としてよく登場するが、ゲーム中で最強の剣である例は意外と少ない。原典たるアーサー王伝説ではさまざまな逸話を持つが、それらがゲーム中で再現されることは数少なく使われるのはあくまで名前だけのことが多い。とはいえ、それはほかの伝説・神話に登場するあらゆる武具にもいえることではある。名前を使われた回数とそこからくる知名度の高さでは、恐らくあらゆる「伝説の武具」のなかでもナンバー1であろう。


漫画編集


アニメ編集


その他編集


余談編集

スクエニ作品でのエクスカリバーはゲームにおけるエクスカリバーの項目とほぼ同じであるが、FF9ブレイブリーセカンドではエクスカリバーの名を持つ剣が複数登場し、『エクスカリバーⅡ』『エクスカリバーⅢ』といったものがあり、また、FFシリーズにおいてはこのエクスカリバーの偽物であるエクスカリパーも登場する。(なおアーサー王伝説にもエクスカリバーの偽物が出てくる。当然こんな名前ではないが)


その名前の紛らわしさや圧倒的な弱さなどがネタ的な人気を博し、剣豪ギルガメッシュを語る上でエクスカリバーともども必ず欠かせない存在となった。デビュー作のFF5では、攻撃力自体は本物のエクスカリバーに迫るものがあるのだが「与えるダメージが全て1となる」という全てを台無しにする効果が付いている。(ちなみに「なげる」や「ゴブリンパンチ」を使用すると攻撃力だけが参照されるのでスペック通りの火力が出せる。また盾や「しらはどり」の防御を無視して必ず当てる効果がある(ピクセルリマスター版以前では分身すら無効にして当ててきた。なんなんだこの偽物?))以降の作品でも多少性能の差異はあれど、一貫してロクなダメージを与える事ができない剣として存在感を放っている。


ちなみに、ブレイブリーセカンドではゲーム中の図鑑にはアーサー王伝説を元にした逸話が書かれており、『エクスカリバー』だと岩から引き抜いた伝説、『エクスカリバーⅡ』は淑女から授かった伝説を元にしているが、『エクスカリバーⅢ』のみ元ネタが不明。

それぞれ『大剣(エクスカリバー)』『剣(エクスカリバーⅡ)』『短剣(エクスカリバーⅢ)』と種類が異なる。なお、エクスカリバーⅢは常に皮肉を語る聖剣の子供であるらしい。


聖剣に子供がいることにも驚きであるが、聖王に対して人の悪意と聖王自身の愚を教える皮肉屋とはエクスカリバーⅢ、恐ろしい子……っ!!

「言葉を喋るエクスカリバーの子」はゲームブック『グレイルクエスト』に登場する、マーリンが作ったエクスカリバーの模造品「エクスカリバー・ジュニア(EJ)」をモチーフにしているのかもしれない。



関連タグ編集

FF ソウルイーター Fateシリーズ

ソニックと暗黒の騎士 ブレイブリーデフォルト ブレイブリーセカンド

エクスカリバール エクスイカバー


もしかして編集

エクスカリパー:エクスカリバーの偽物

刑事剣士Xカリバー富士原昌幸):自称であり本当は「剣道男」。まぁ仮面ライダーも本当は「怪人バッタ男」だし。

エックスキャリバー(漫画)


外部リンク編集

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