ヒーロー(聖剣伝説FF外伝)
せいけんでんせつのひーろー
CV:下野紘
スクウェア(現スクウェア・エニックス)より販売されたアクションRPGFF外伝の主人公。
固定名は特にないが新約の小説版では『デューク』という名前が設定され、リメイク版でもデフォルト名となった。
グランス公国のシャドウナイトを倒すためグランス城に侵入したが失敗して捕らえられてしまった青年。捕らえられてからは奴隷となった。
その後、剣闘士としてただひたすらにモンスターと戦い続けていた。しかしとある日、ウィリーという剣闘士仲間が力尽きてしまう。
ウィリーは果てる前にグランス城の脱出のルートについてヒーローに教えてくれた。
それを聞いたヒーローは脱走を決意した。
無事グランス城から脱出したヒーローはヒロインと出会い、やがてジェマの騎士となった。
ヒロインとの出会いによりヒーローはグランス公国の陰謀へと巻き込まれて、挫折と成長を繰り返していく。
歴代主人公と比べると特に設定のない人物である。プレイヤーの分身という側面もあるのだろうが無口主人公ではなく普通に喋る。
主人公の旅は裏切りと喪失の連続でもあった。苦難を乗り越え成長した主人公はついにシャドウナイトとの一騎討ちを制する。ヒロインを助け出したと思いきや真の黒幕であるジュリアスに拉致されてしまう。
助けようとした主人公だがジュリアスの一撃でファラスの砂漠まで吹き飛ばされ、圧倒的な実力差に心を折られてしまった。
先代ジェマの騎士であるボガードから叱咤されても主人公の荒んだ心には届かない。だがチョコボが我が身を犠牲にして自分を助けてくれた事、イシュの町の女性サラからボガードが心配してくれていたという話を聞き、ボガードの元を訪れて謝罪。
ジュリアスに対抗するために伝説の聖剣エクスカリバーのことを聞き、再びヒロインを救うためにジェマの騎士として立ち上がる。
(しかもここからフィールドBGMが「聖剣を求めて」に変わるという憎い演出付き)。
最後の決戦の地マナの神殿にてジュリアスと対峙。
ジュリアスの正体は、かつてマナの力を悪用して世界を我が物にしようとしたバンドール帝国最後の末裔であった。主人公はマナの力を得たジュリアスと最後の戦いを繰り広げる。
一人の女性を利用して謀略の末に得た力と、一人の女性を救うために苦難の末に得た力。どちらが勝つかなど分かり切っていた。
膝をついたジュリアスは怒り狂い、マナの力によって人の姿を捨てた怪物へと変身。主人公はこれを打ち破り、ついにヒロインを取り戻す。
だがしかし、復讐鬼として蘇ったジュリアスが最後の勝負を挑んで来る。主人公はヒロインと協力して今度こそジュリアスとの決着を付けた。
戦いは終わったがマナの木は消滅してしまった。そこへヒロインの母親の魂が語り掛ける。「マナの一族とは、マナの木の種でもある」と。
ヒロインの母もまたかつてボガードによって守護された存在だったが、その身をマナの木に変えていた。ヒロインは迷った末に新たなマナの木の芽となり、主人公たちは別れの時を迎えるのだった。
ジェマとは平和を見守る新たなマナの芽。もしも邪悪に染まれば平和は失われてしまう。だからこそ温かく見守る者が――ジェマの“騎士”が必要なのだ。
主人公は二度とマナの木が邪悪に染まることがないように見守ることを誓うのだった。
なお、GB版の攻略本では、マナの木の芽になったヒロインの側で「ずっと一緒にいてあげるからね…」とじょうろで水を与える様子が描かれている。
新約での設定
詳細はこちら→デューク(新約聖剣伝説)
GB版
リメイク版
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