概要
一作目である『聖剣伝説』には『ファイナルファンタジー外伝』とサブタイトルが付いており、
『ファイナルファンタジー』シリーズの派生作品としてリリースされたが、
『聖剣伝説2』以降は独立し、独自の路線を歩んでいる。
『ファイナルファンタジー』シリーズの一部作品における「クリスタル」のように、
『聖剣伝説』シリーズでは自然のエネルギーとも言える「マナ」の概念があり、
木々や森などの植物や自然を強く印象に残す世界観と、等身の低い粘土人形のようなキャラクターと、民族音楽調のBGMと、リングコマンドがシリーズの特徴となっている。
なお、略称として主に使われるのは『聖剣』。
ただ、本作を知らない人には「武器の聖剣(主にエクスカリバー)」とも取られるので注意。
余談ではあるが、かつて『聖剣伝説』の名がつけられた書籍が発売されたことがあった。
これは武器名鑑のようなもので、シリーズとは全く無縁である。
Pixiv上では『3』と『LOM』の投稿が圧倒的に多く、その次に『2』がそこそこ。
それ以外の作品は結構少なめ。ちなみに、ミリオンセラーを記録したのは『2』だけである。尤も新約〜4までの作品がかなり不評で黒歴史扱いされてるので仕方がない。
「(マイナーキャラ止まりであるものの)NPCにコアなファンが付きやすい」という特徴を持っているシリーズでもあり、Sa・Gaシリーズと同様、独自の解釈をしている二次創作、三次創作に出会えることも多い。
殆どの作品において、完全な形でのハッピーエンドには到らず、
童話のようなかわいらしい世界観と相反するかのように、
主人公の関係者やマナの関係で犠牲が大なり小なり出てしまう(いわゆる、ほのぼのダークの走り)。
時代は流れてスクウェア・エニックス(当時の聖剣伝説の開発スタッフは、既にスクエニを退社したので無関係)が『聖剣伝説 RISE of MANA』を2014年3月6日より正式サービスを開始したが、PSVita版のサービスは2015年5月14日から。各種イベントはスマホ版のを順に再配信している他、Vita版専用イベントもある。残念ながらVita版は1年も持たなかった。2016年3月31日をもってサービス終了した。
転機が訪れたのは2016年。2月4日に『FF外伝』をPSVitaとスマートフォンで3Dグラフィック対応版が発売した。(キャラデザは『RoM』コラボ時のものに変更される)。昔のスクウェア時代のテキストが評価される風潮もあり、GBに沿った丁寧な良リメイクで好評を得る。
2017年3月に1・2・3を収録してSwitch向けに移植した『聖剣伝説コレクション』が2017年6月1日に発売予定であることが発表した。M2が移植を担当。シリーズの再興に拍車が掛かった。
この流れで2017年8月に『聖剣伝説2』をPS4とPSVita向けにリメイクした『聖剣伝説2 SECRET OF MANA』が2018年2月15日に発売予定であることが発表される。ところがパッケージ版に「パッチがなければ遊ぶことができない」と明記されるほど未完成な代物になってしまい、発売後にバグどころかゲーム自体の強制終了エラーまで引き起こしており、復活を期待したファンは絶望の淵に再び叩き落とされる事になってしまった。スタッフロールによると本作の開発は東南アジアのQ Studiosである。
この惨状に危機感を持ったスタッフは同じ時期に計画していた3のリメイクの方針を転換、3DアクションRPGとして『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』として2020年4月24日に発売し2リメイクの惨状を覆すほどの良リメイクと高い評価を得る事に成功し、難を逃れた。機種はPS4とニンテンドースイッチとPC(Steam)。本作の開発はxeenが担当。
果たしてこのままシリーズの再興を為せるのか。ファンはその動向を期待と不安を抱いて見守っている。『聖剣伝説4』はシリーズ最後の内製開発であり。スタッフが全員退社し、世界観が終わったので、続く可能性は高くない。
シリーズタイトル
タイトル | 発売年 | ハード | 売上 |
---|---|---|---|
聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜※1 | 1991年6月28日 | ゲームボーイ | 約45万本 |
聖剣伝説2(聖剣2)※2 | 1993年8月6日 | スーパーファミコン | 約150万本/?万本(リメイク版) |
聖剣伝説3(聖剣3)※3 | 1995年9月30日 | スーパーファミコン | 約80万本/累計役20万本(リメイク版) |
聖剣伝説 LEGEND OF MANA(LOM) | 1999年7月15日 | プレイステーション | 約82万本 |
新約 聖剣伝説(初代のリメイク) | 2003年8月29日 | ゲームボーイアドバンス | 約27万本 |
聖剣伝説DS CHILDREN of MANA(COM) | 2006年3月2日 | ニンテンドーDS | 約28万本 |
聖剣伝説 FRIENDS of MANA(FOM) | 2006年10月18日 | アプリ | - |
聖剣伝説4(聖剣4) | 2006年12月21日 | PS2 | 約34万本 |
聖剣伝説 HEROES of MANA(HOM) | 2007年3月8日 | ニンテンドーDS | 約5万本 |
聖剣伝説 ECHOES of MANA | 2022年予定 | アプリ |
※1 2006年8月16日からフィーチャーフォンでフルカラー移植版が配信開始。
※2 2018年2月15日に『聖剣伝説2 SECRET OF MANA』がPS4とPSVita向けに発売。
※3 2020年4月24日に『聖剣伝説3 TRIALS OF MANA』がPS4とニンテンドースイッチ、Steam向けに発売。
漫画
- 聖剣伝説 LEGEND OF MANA
- 聖剣伝説 PRINCESS of MANA
- 聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop crystal-
シリーズ共通キャラクター
名前が同じだが、デザインはシリーズ事に異なる場合がある。
ワッツ…ドワーフの鍛冶屋。初代のみ一人称が「ぼく」だが、それ以降は「オレ」や「ワシ」など、豪快気質の性格に変わっていく。
ニキータ…獣人(猫・うさぎ等)の商人。がめつい性格。『3』までは完全な猫の姿だったが、『LOM』からはうさぎのような姿に変更されている。どちらも語尾に「にゃ」がつく。
モティ…宿屋・よろず屋を営む商人。全員ターバン姿で、常に踊っている。
ラビ…ザコキャラ。丸いうさぎみたいな姿をしている。シリーズを重ねるごとにバリエーションが増えている。
フラミー…『2』から登場。『3』では性別がメスと設定されていた。アイテム「風の太鼓」で呼び出し、空の移動を引き受けてくれる。『4』では口からレーザーを吐くシーンも存在する。
幻のファミコンディスクシステム版
実は聖剣伝説の名前が世に出たのはゲームボーイ版第一作ではなかった。それはファミコンディスクシステムにおいてリリースされるはずだった聖剣伝説というものであった。
内容は製品として世に出たものとは異なっており、「5部作という壮大なスケール」かつ「2」以降の仲間を引き連れていくのはディスクシステム版で採用され広告まで打たれて発売する予定だったがディスクシステム衰退と共にこの聖剣伝説はお蔵入りし幻となった。
タイトルは「聖剣伝説 THE EMERGENCE OF EXCALIBUR」、直訳すると聖剣の危機と読める。画像検索をかけると当時の広告が発見可能。なお、これは5部作構想の内の第一弾だった。
本作の開発中止後、初代『ファイナルファンタジー』が発売となった。FCD聖剣伝説の開発中止に伴い、予約していた人は返金もしくは『ファイナルファンタジー』を聖剣伝説の当初の定価(おおよそ三千円台)で購入できるお知らせのハガキが来ていたらしい。
さらに実はディスクシステムで出す予定以前に「聖剣伝説」の商標は出していたらしく、最初は「ウィザードリィ」のような3DダンジョンRPGを想定していたとの事。しかも「ドラゴンクエスト」よりも前だそうである。その為、もし聖剣伝説が先に登場していたら日本初のコンシューマーゲーム機の国産RPGになっていたかもしれなかったのである。
海外のみの聖剣伝説?
海外では「聖剣伝説3」が発売されず(理由不明)、その代わりにスクウェアUSAから発売された「2」をベースに内容が異なる「Secret of Evermore」という作品が存在する。ちなみに聖剣伝説シリーズには含まれていない。FFUSAミスティッククエストと異なり日本では発売されていない為、日本国内では知名度はかなり低い。詳しくは3の項目で。
関連タグ
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