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聖剣伝説

せいけんでんせつ

『聖剣伝説』とは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)発売のアクションRPGシリーズである。
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概要

一作目である『聖剣伝説』にはファイナルファンタジー外伝とサブタイトルが付いており、ファイナルファンタジーシリーズの派生作品としてリリースされたが、聖剣伝説2以降は独立し独自の路線を歩んでおり、聖剣伝説3ではシリーズ内でも特に人気の高い作品である。


ファイナルファンタジーシリーズの一部作品における「クリスタル」のように、『聖剣伝説』シリーズでは自然のエネルギーとも言える「マナ」の概念があり、木々や森などの植物や自然を強く印象に残す世界観と、頭身の低い粘土人形のようなキャラクターと、民族音楽調のBGMと、リングコマンドがシリーズの特徴となっている。


殆どの作品において、完全な形でのハッピーエンドには到らず、童話のようなかわいらしい世界観と相反するかのように、主人公の関係者やマナの関係で犠牲が大なり小なり出てしまう(いわゆる、ほのぼのダークの走り)。


略称として主に使われるのは『聖剣』。ただ、本作を知らない人には「武器の聖剣(主にエクスカリバー)」とも取られるので注意。かつて『聖剣伝説』の名がつけられた書籍が発売されたことがあったが、これは武器名鑑のようなもので、シリーズとは全く無縁である。



苦難の歴史

スクウェア・エニックスへと社名が変わった2003年には新約聖剣伝説、2006年には聖剣伝説4を制作するも好評は得られず徐々に勢いは衰えていく。その前後でスピンオフ作品を出すも好評は得られず、2007年を最後にシリーズは事実上断絶状態になっていた。

ちなみに当時聖剣伝説1~LoMの主要な開発スタッフは、既にスクウェアから退社していたので無関係


2014年にはアプリゲーム聖剣伝説 RISE of MANAを2015年にはPSVita版の正式サービスを開始した。各種イベントはスマホ版のを順に再配信している他、Vita版は専用イベントもあったが残念ながらVita版は1年も持たなかった。そして2016年3月31日をもって全サービス終了した。


そして2016年2月4日に聖剣伝説FF外伝をPSVitaとスマートフォンで3Dグラフィック対応版が発売した。(キャラデザは『RoM』コラボ時のものに変更される)。昔のスクウェア時代のテキストが評価される風潮もあり、GBに沿った丁寧な良リメイクで好評を得る。2017年3月には1・2・3を収録してSwitch向けに移植した聖剣伝説コレクションが2017年6月1日に発売予定であることが発表した。M2が移植を担当。シリーズの再興に拍車が掛かった。


この流れで2017年8月に聖剣伝説2をリメイクした聖剣伝説2 SECRET OF MANAが発表される。

ところがパッケージ版に「パッチがなければ遊ぶことができない」と明記されるほど未完成な代物になってしまい、発売後にバグどころかゲーム自体の強制終了エラーまで引き起こしており、復活を期待したファンは絶望の淵に再び叩き落とされる事になってしまった。


この惨状に危機感を持ったスタッフは同じ時期に計画していた3のリメイクの方針を転換、3DアクションRPGとして聖剣伝説3 TRIALS of MANAとして2020年4月24日に発売し2リメイクの惨状を覆すほどの良リメイクと高い評価を得る事に成功し、難を逃れた。機種はPS4ニンテンドースイッチPCSteam)。本作の開発はxeenが担当。


果たしてこのままシリーズの再興を為せるのか。ファンはその動向を期待と不安を抱いて見守っている。『聖剣伝説4』はシリーズ最後の内製開発であり、仮に再興したとしても当時のスタッフが全員退社しているため聖剣伝説の世界観が初代〜3、および4周辺からは大きく変わっていく可能性が高い。


2023年12月、「聖剣伝説 Visions of Mana」が発表。発表時には約16年ぶりの完全新作であることが強調されている。つまりはHOM以来になるオリジナル作品となり、規模的にナンバリング相当作品になる可能性が高い。現状発表されている開発スタッフは近年の作品を統括している小山田将氏のみではあるが、内製開発であれば新たな第一歩になりうる重要な作品になると思われる。

後にデザイン監修に株式会社グレッゾ(聖剣伝説の元プロデューサーにして生みの親である石井氏が所属している)が関わっている事が明かされた。



聖剣伝説作品

ナンバリング

※2006年にフィーチャーフォンでフルカラー移植版が配信された。


外伝


リメイク

タイトル発売年ハード
新約 聖剣伝説2003年GBA
聖剣伝説2 SECRET OF MANA2018年PS4、PSVita
聖剣伝説3 TRIALS OF MANA2020年PS4、SWITCHSteam

オムニバス

タイトル発売年ハード
聖剣伝説コレクション2017年SWITCH

派生作品

漫画アニメ
  • 聖剣伝説 LEGEND OF MANA
  • 聖剣伝説 PRINCESS of MANA
  • 聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop crystal-

共通キャラクター

名前が同じだが、デザインはシリーズ事に異なる場合がある。


  • ワッツ
    • ドワーフの鍛冶屋。初代のみ一人称が「ぼく」だが、それ以降は「オレ」や「ワシ」など、豪快気質の性格に変わっていく。
  • ニキータ
    • 獣人(猫・うさぎ等)の商人。がめつい性格。『3』までは完全な猫の姿だったが、『LOM』からはうさぎのような姿に変更されている。どちらも語尾に「にゃ」がつく。
  • モティ
    • 宿屋・よろず屋を営む商人。全員ターバン姿で、常に踊っている。
  • ラビ
    • ザコキャラ。丸いうさぎみたいな姿をしている。シリーズを重ねるごとにバリエーションが増えている。
  • フラミー
    • 『2』から登場。『3』では性別がメスと設定されていた。アイテム「風の太鼓」で呼び出し、空の移動を引き受けてくれる。『4』では口からレーザーを吐くシーンも存在する。

幻の作品

実は聖剣伝説の名前が世に出たのはゲームボーイ版第一作ではなかった。それはファミコンディスクシステムにおいてリリースされるはずだった聖剣伝説というものであった。


内容は製品として世に出たものとは異なっており、「5部作という壮大なスケール」かつ「2」以降の仲間を引き連れていくのはディスクシステム版で採用され広告まで打たれて発売する予定だったがディスクシステム衰退と共にこの聖剣伝説はお蔵入りし幻となった。


タイトルは「聖剣伝説 THE EMERGENCE OF EXCALIBUR」、直訳すると聖剣の危機と読める。画像検索をかけると当時の広告が発見可能。なお、これは5部作構想の内の第一弾だった。


本作の開発中止後、初代『ファイナルファンタジー』が発売となった。FCD聖剣伝説の開発中止に伴い、予約していた人は返金もしくは『ファイナルファンタジー』を聖剣伝説の当初の定価(おおよそ3000円)で購入できるお知らせのハガキが来ていたらしい。


さらに実はディスクシステムで出す予定以前に「聖剣伝説」の商標は出していたらしく、最初は「ウィザードリィ」のような3DダンジョンRPGを想定していたとの事。しかも「ドラゴンクエスト」よりも前だそうである。その為、もし聖剣伝説が先に登場していたら日本初のコンシューマーゲーム機の国産RPGになっていたかもしれなかったのである。


海外のみの聖剣伝説?

海外では「聖剣伝説3」が発売されず(理由不明)、その代わりにスクウェアUSAから発売された「2」をベースに内容が異なる「Secret of Evermore」という作品が存在する。ちなみに聖剣伝説シリーズには含まれていない。FFUSAミスティッククエストと異なり日本では発売されていない為、日本国内では知名度はかなり低い。


詳しくは聖剣伝説3の項目で。


Pixivでは

聖剣伝説3LOMの投稿が圧倒的に多く、その次に聖剣伝説2がそこそこでそれ以外の作品は結構少なめ。ちなみに、ミリオンセラーを記録したのは聖剣伝説2だけである。尤も新約~4までの作品がかなり不評で黒歴史扱いされてるので仕方がない。


「(マイナーキャラ止まりであるものの)NPCにコアなファンが付きやすい」という特徴を持っているシリーズでもあり、Sa・Gaシリーズと同様、独自の解釈をしている二次創作三次創作に出会えることも多い。


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聖剣伝説聖剣伝説2
31周年
聖剣伝説3聖剣伝説4
27th Anniversary[聖剣4]ファンアート

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