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プレイステーション・ヴィータ

ぷれいすてーしょんゔぃーた

ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)が開発・発表した携帯型ゲーム機。 同社製プレイステーション・ポータブルの後継機種。
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概要

略称は「PSVita」と「PSV」。

2011年1月27日に開催された「PlayStation Meeting 2011」にてコードネーム「Next Generation Portable」(NGP)の名で発表されたプレイステーション・ポータブルPSP)の後継機。

2011年6月6日のElectronic Entertainment Expo(E3)でその正式名称を「PlayStation Vita」、また本体はWi-Fiモデルと3G/Wi-Fiモデルの2種類が用意されること、仕様、希望小売価格が発表された。しかし、PSP人気を牽引したモンスターハンターが任天堂に移籍して3DSのソフトとして「モンスターハンター3G」、「モンスターハンター4」の開発が発表されてしまったことと、UMDを切り離したために豊富なPSPソフトとの互換機能がな買ったことから、既存のPSPユーザーをVITAへ移行させることがなかなかできなかった。
(高額なメモリーカードが必須なことも移行を躊躇させた原因と言われている)
マインクラフトが移植されるまでヒットに恵まれず、マイクラ専用機と揶揄された。
一方でPS4/PS3の一部のソフトが移植されており、それらのゲームを手軽にプレイすることが出来るのと、DL配信されているPSP及び初代PSソフトもほぼそのままプレイすることが出来るという後継機としての利点もある。特にPSPソフトに至ってはPSP実機よりもロード時間が短くなったり、右スティックにカメラなどの操作を割り当てることで操作性が向上するソフトも存在する。(諸事情で配信終了したものもいくつかあるが)リモートプレイを生かして一部のPS4のソフトを携帯機でプレイも可能なのも利点である。
メディアプレイヤーとしても優秀で、Youtubeをブラウザから(アプリはサービス終了)、ニコニコ動画を専用アプリから見ることが出来る他、メモリーカードに取り込んだ動画や音楽を再生することも出来る。

2018年9月に、2019年内に本体の生産を終了することが発表された。現時点で後継機発表の予定もないという。

性能

タッチパネルインタフェースを本体前後に搭載しており、直感的な操作が可能。
3G/Wi-Fiモデルに限るが、3G通信機能(日本ではdocomoの回線を使用)を有しており、インターネット通信のために別個固定回線を用意する必要がない。
2013年10月10日には、Wi-Fiモデル専用に絞ったPCH-2000型が発売開始された。
薄型・軽量化、専用コネクタの廃止、ディスプレイが有機ELから液晶ディスプレイに変更されるなど、PCH-1000シリーズとの違いは大きい。
同年11月14日には、据え置き型に改修されたPlaystation Vita TVが発売開始された。ただしタッチインタフェースが存在しない等の差異が大きく、遊べないソフトが少なからず存在する。

メモリーカードはPSNのアカウントと紐付けされる。そのため、インターネット接続環境およびPSNアカウントを持たない人は遊ぶ事そのものが不可能という仕組みになっている。(一回紐付けが行われれば、アカウントが停止しない限りはオフラインでもプレイ可能)

「Vita」はラテン語で、英語の「Life」に相当する単語である(ビタミン=vitaminの語源となった単語)。

主な仕様

CPUARM Cortex A9 4コア東芝・ソニー・IBMの共同カスタマイズ品
GPUPowerVR SGX543MP4+DirectX 9.x世代 プログラマブルシェーダー対応
メインメモリ512MBLPDDR2-S4 6.4GB/s
ビデオメモリ128MB恐らくメインメモリと同一
ディスプレイ960×544ピクセル 有機EL(PCH-1000シリーズ)/IPS液晶(PCH-2000シリーズ)静電気容量方式
メディア専用ゲームカード/専用メモリーカードPCH-2000シリーズは本体に1GBのストレージを内蔵(ただしメモリーカードとの併用は不可能)

本体

EE+GSCELL等SCE独自のカスタムプロセッサを搭載していた歴代のPlayStationから一転してCPUにARM Cortex A9、GPUにPowerVR 5XT系統と他の機器でも採用されている汎用的なプロセッサを採用している。
これは製造コストの低下(ひいては本体価格の削減)やゲーム開発を易しくする狙いがあると思われる。

クアッドコアのCPU/GPU合計640MBものメモリと当時の携帯ゲーム機としては非常に高いスペックを持っており、(単純なマシンパワーこそ劣るものの)PS3/360とほぼ同世代のゲーミングAPIやシェーダ表現が使えるため、据え置きゲーム機からの移植作品も多数発売されている。
近年でもPS4とのマルチソフトがコンスタントに発売されており、その高い本体性能を遺憾なく発揮している。

ディスプレイ

PCH-1000シリーズでは携帯型ゲーム機としては珍しい有機ELディスプレイを搭載。液晶と異なり自発光デバイスであるため色鮮やかで視認性が非常に高く、また液晶ではバックライトの影響で困難だった完全な「黒」の表現が可能。一方で同じ画面を表示し続けていると画面に消えない跡(画面焼け)が発生する事がある。
PCH-2000(薄型)以降はコスト削減の為か液晶ディスプレイに変更されている。

ディスプレイはタッチパネルインタフェースとなっており、これによる直感的な操作が可能となっている。本体背面もタッチパッドインタフェースになっているという珍しい構成。

ソフトウェア・メモリーカード

ソフトウェア提供はPlayStation史上では初となる半導体メディアのゲームカードにて行われる。
ストレージ用のメモリーカードは専用形状のものを使用する(セキュリティ及び品質管理上の観点から汎用メディアにしなかったとのこと)が、このメモリカードはソニーのメモリースティック(M2)と互換性があるらしいという報告もある(あくまでそのように推測できる材料があるというだけであり、実際の互換性検証は行われていない)。

ネットワーク

上記の通り、3G通信モジュールを追加搭載し、インターネット接続のために別個回線を用意する必要のないモデルが存在する(PCH-1000のみ)。
日本ではdocomo、アメリカではAT&T回線を使用。契約なしでも使用できるよう、プリペイドプランが用意されている。なお、docomoでSIMロックが行われているためauソフトバンクイーモバイルのSIMカードについては使用不可能であるが、docomo系MVNOの3G対応SIMカードは使用可能との報告があり、実際に対応を謳っている業者も存在する。LTE等に対応する上位モデルが将来的に出るのかどうかは未発表。
また、プレイ中はモバイルネットワークを無効化するオンラインプレイ必須のソフトも登場しており、2000シリーズに合わせて3G回線でのオンラインプレイは不可能となっていくと思われる。

後方互換

PSPの後方互換にも対応しているがUMDドライブは搭載しておらず、ダウンロード販売のものに買い換える必要がある。ただし救済措置として、UMDメディアで所有しているソフトの場合、PSP側から登録処理を行うことで大幅な割引措置を受けることが可能なタイトルが存在する(UMD Passport)。なお、しばしばPSP互換機能そのものであると誤解されがちであるが、UMD Passport自体は単なる割引サービスであり、理論上はPSPユーザーでも利用可能である。ちなみにセーブデータはPSP版のものがそのまま使用できる。引き継ぎは後述するコンテンツ管理アシスタントを使うことで可能。
2016年3月末日を持ってUMD PassportおよびPSP本体からのダウンロード購入は終了した。(PSP以外の機種から購入手続き可能、かつPSPからのダウンロード自体は継続)

PSP、PS3から引き続きゲームアーカイブスに対応。
ゲームアーカイブスのPSソフトはフロントタッチパネルかバックタッチパネルをL2、R2、L3、R3ボタンの代用とすることで操作の再現が可能。キーバインドはソフト単位である程度変更が可能。

連携機能

VitaとPC間のデータのやり取りは「コンテンツ管理アシスタント」というアプリを使用する。PC側は同名のアプリを別途インストールする必要がある。

同社製PlayStation 3との連携機能は健在、一部はさらに強化されている(DualShock3と同じハットスイッチ付き4軸12+1ボタン構成が再現可能になったため、操作性も向上している)。Playstation 4との連携も新たに対応した。

Bluetooth 2.1 HDRに対応。使用可能プロファイルはA2DP、AVRCP、HSPであり、Bluetooth対応スピーカーやヘッドセットなどを接続して使用することができる。意外な所ではiPhoneも接続可能(A2DP・AVRCP対応、スマートフォンとして認識)であり、接続することでiPhoneのサウンド出力先に設定することが可能になる(が、実際に接続しても送信された音声を聞く方法が無いため意味は無い)。

PCH-2000シリーズ

上記したようにディスプレイが有機ELから液晶に変更され、ボディも薄型・軽量化された。
USBコネクタがMicroUSB(TypeB)に変更となった。これによって、一般的なAndroidスマートフォンと同じ充電器・通信用USBケーブルが使用可能となった。
本体に1GBのストレージを内蔵しており、別途メモリーカードを購入しなくてもセーブデータの保存等が可能。ただしメモリーカードを差すと使用できなくなるので注意。(内蔵ストレージのデータはメモリーカードに移す事になる。)
本体上面のアクセサリ端子が廃止となった。なお、2014年11月現在、PCH-1000向けとしてもアクセサリ端子に接続する周辺機器はソニー・サードパーティー共に発表されておらず、用途は完全に不明である。

Playstation Vita TV

据え置き型として再設計されており、ディスプレイは通常のHDMI接続のもの、コントローラは基本的にはPS3と同様にSIXAXIS・Dualshock3を使用する。当然ながらタッチインタフェースは使用できないが、対応タイトルではR3の押下によりポインタを表示しタッチ操作を代替できるようになっていることが多い。
2014年のアップデートでPS4用のコントローラー(Dualshock4)も使用可能になった。Dualshock4にはタッチパッドがあるため、こちらを使うとタッチ操作を再現できる。
PS3・PS4用のBDリモートコントローラも使用できるが、設定操作のために別個SIXAXIS・Dualshock3/4が必要。

サウンドは映像とともにHDMIで出力されるかBluetoothで接続された機器に出力されるため、多くのPC用モニタのようにスピーカーがないモニタを使用する、外付けスピーカー等を使用する場合はHDMIサウンド分離器を用いて音声のみを取り出す必要がある。
Bluetoothの対応プロファイルにHIDプロファイルが追加されており、Bluetoothキーボードなどを接続することが可能になっている。ただし、HIDプロファイルでもゲームコントローラは使用できない(前出の通りSIXAXIS・Dualshock3・Dualshock4のみ対応)。
HDMI接続による統合機器制御に対応しており、PSボタンの押下による自動入力切替やテレビリモコンによる操作が可能。ソニー製品であるためブラビアリンクと錯覚しがちであるが、ブラビアリンクそのものではない模様(公式サイトでは「ブラビアリンクをはじめとしたHDMI機器制御に対応」としており、PS3・PS4と異なり明示的にブラビアリンク対応とは謳っていない)。

非対応ソフトに対する起動ロックが行われている。メモリカードへのインストール自体は可能(メモリカードを使いまわすことを想定しているとのこと)。
2016年2月末を持ってVitaTVの製造が終了し、以後は在庫販売分のみとなる。

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