概要
モンスターハンター3(トライ)Gとは、カプコンから発売されたNintendo 3DS用ソフトである。
ついにモンスターハンターシリーズがNintendo 3DSにも進出。…ではあるのだが、
本作は初代→MHG→MH2→MH3と据置機で続いてきたナンバリング系統の位置づけにある。
なぜか発売の発表から発売日までの期間がシリーズの中ではやたらと早い。
2011年9月8日(木)発売の週刊ファミ通で「2011年末発売予定」・「価格未定」として公開
その5日後 ↓
2011年9月13日(火)に任天堂が業界向けに開催した「ニンテンドー3DSカンファレンス」で「2011年12月10日(土)発売予定」・「税込5,800円」と発表
その2日後 ↓
2011年9月15日(木)から東京ゲームショウ2011でプレイアブル出展。
その52週後 ↓
2012年9月13日(木)に任天堂がユーザー向けに開催した「Nintendo Direct Wii U Preview」ではWiiUでHD ver.の発売が決定。「2012年12月8日(土)発売予定」と、やっぱり発表から発売までやたら早い。
なお、本作は海外でも『Monster Hunter 3 Ultimate』(略称:MH3U)というタイトルで発売されている。
…ちなみに「ニンテンドー3DSカンファレンス」のモンハン関係のサプライズのもう1つは別項目。
実はこのMH3Gは、MH4よりも後に開発されていた事が明かされている。タッチパネル等の機能はMH4の企画段階で決まっていたが、先にこちらに実装して世に出している。また、本来はMH3をそのまま移植するつもりだったが、せっかくだからと新モンスターや過去のモンスターを投入してモンハンシリーズのセオリーとしてG仕様となったようである。
なお、携帯ゲーム機のモンスターハンターはモンスターハンターポータブルシリーズがあるのだが、実はNintendo DSでモンハンを出す計画があったらしい。
しかし、Nintendo DSではそのスペックではモンスターのポリゴンモデルを動かすにはスペックが低く、一応試作まではされたらしいが、結局は見送ったとのこと(このNintendo DSにおけるポリゴンモデルを動かすスペックの問題はコナミのラブプラスの開発者からも公言されており、こちらはテクニックでカバーしている)
Nintendo 3DSでスライドパッドが追加された為、一部では当初からモンスターハンターの3DS版が出るのではないかと囁かれていたが、このMH3Gの発表で現実の事となった。
これ以降、Nintendo Switch発売まで、モンスターハンターシリーズは3DSに舞台を移して展開する事となる。
明確な理由は明らかではないが、携帯ゲーム機の海外でも販路に強みを持つ任天堂の影響力によってモンスターハンターの海外展開を広めたいカプコンの思惑ではないかとされている。
後述のタッチパネルによる操作性の拡張がモンハンにマッチしていたとの噂もある。
MH3あるいはMHP3からの変更点
- MHP3ではハードの性能上実現できなかった「水中戦」が復活。
- タッチパネルにアイテムや調合のメニューを呼び出すショートカットアイコンが設置できるようになった。
- 新機能「ターゲットカメラ」が追加。タッチパネルに出現するモンスターのアイコンをタッチしてターゲット化し、Lボタンで瞬時にカメラがモンスターがいる方向に向くようにできる。ただし、あくまでもカメラ操作であるため、照準としては使えない。
- MHP2G以来3年半ぶりにガノトトスが登場。しかも水中戦対応。
- MHP2G以来3年半ぶりに「G級クエスト」・「村上位クエスト」の復活。
- G級クエスト専用の新スキルが追加。
- 使用可能な武器はMHP3と同じ12種となり、ミドルボウガンはオミット。
- ボウガンの強化に「リミッター解除」が導入。レア度6以上のボウガンに特殊機能を加えることが可能となった。共通して一部の弾の装填数が増える。
ライトボウガン:一回のリロードで手持ちの弾すべてをリロード、さらに弾種を変更してもリロード状態維持。ただし速射ができなくなり、発砲後の派生回避が回転回避になる。(操作性向上型)
ヘビィボウガン:攻撃力増加、および龍撃弾の使用が可能。ただし取り回しが悪くなるのかしゃがみ撃ちができなくなる。(攻撃性向上型)
- 狩りの舞台として、MHP3で登場した渓流の追加と、MHP2Gに登場した塔が復活。
- 新マップとして、今までの集会所の役割を持つ交易の拠点「タンジアの港」が追加。砂の都「ロックラックの街」は本作では登場しない。
- 新キャラクターとして奇面族の「カヤンバ」が登場。
- 新モンスターとして砕竜ブラキディオス登場。
- “MT Framework Mobile”エンジン採用により、これまでの作品で簡略化されていた影が、より正確な形で描画される。(ただし飛行中は従来の丸影になっている)
あれこれ
モンスターハンター3(トライ)G | モンスターハンター3(トライ)G HD ver. | |
---|---|---|
機種 | ニンテンドー3DS | WiiU |
ジャンル | ハンティングアクション | 同左 |
発売日 | 2011年12月10日(土) | 2012年12月8日(土) |
希望小売価格 | 5,524円+税→廉価版3,619円+税 | 4,571円+税 |
販売元 | カプコン | 同左 |
CERO | C(15歳以上対象) | 同左 |
関連動画
関連タグ
シリーズ全体→モンスターハンターシリーズ
前作→モンスターハンター3
← 前シリーズ:MH2|MH3/MH3G|次シリーズ:MH4/MH4G →
《登場が確定した大型モンスター》
飛竜種:リオレイア リオレウス ディアブロス ナルガクルガ ギギネブラ ベリオロス
魚竜種:ガノトトス
海竜種:ラギアクルス チャナガブル ロアルドロス アグナコトル ハプルボッカ
獣竜種:ボルボロス ウラガンキン ドボルベルク イビルジョー
牙竜種:ジンオウガ
●亜種モンスターはMHP3に登場したほぼ全ての亜種が登場している。さらに旧作よりガノトトス亜種・リオレイア亜種(希少種)・リオレウス亜種(希少種)がグラフィックを新たに描き直されて、久々の参戦となった。
●アマツマガツチ アカムトルム ウカムルバス ティガレックス ドスファンゴの5体は参戦しなかった(ドスファンゴの部下のブルファンゴはいるのに)。
《新登場の大型モンスター》
飛竜種:【月迅竜】ナルガクルガ希少種
海竜種:【白海竜】ラギアクルス亜種 【冥海竜】ラギアクルス希少種
獣竜種:【砕竜】ブラキディオス 【尾斧竜】ドボルベルク亜種 【恐暴竜】怒り喰らうイビルジョー
牙竜種:【獄狼竜】ジンオウガ亜種
古龍種:【皇海龍】ナバルデウス亜種 【霊山龍】ジエン・モーラン亜種
●2011年11月30日に公開されたOPムービーのラストで、タンジアの港らしき場所に佇む謎の大型モンスターが登場した(背景に灯台のような物が確認できる上、港近郊に厄海とされている場所がある)。
●発売から4日後の2011年12月14日、謎のモンスターが【煉黒龍】グラン・ミラオスと判明。HR7の緊急クエストで討伐後はHRの上限が999まで開放される。