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概要

火山や凍土などの主に環境下の厳しい地域に生息しているジンオウガの亜種。

亜種の体色は全体的に黒っぽく、龍属性の赤黒い雷を身に纏っている。

別名は「獄狼竜」。「獄」とついているからには、ケルベロスのイメージなのだろうか?

なお、間違っても ご苦労竜 なんて呼ばないように。討伐に苦労するのは大抵ハンターの方である。

原種が雷光虫を集めていたのに対し、亜種は蝕龍蟲という龍殺しの実を好む甲虫を集める習性があり、それにより龍属性エネルギーを得ているらしい。また、そのエネルギーの影響からか、高温や極寒の環境下でも活動することができる。

こちらも原種同様に充電行い、チャージが完了すると「龍光まとい状態」に移行する。

雷属性モンスターの亜種が龍属性モンスターという点はどっかの誰かさんと似ている。また、原種が得意としていた雷属性が弱点となっている。

なお、こちらは足を止めて咆哮をしながら充電することは少なく、代わりにゆっくり移動しながら静かに充電する。

この時は一見隙だらけのように見えるが、至近距離にランダムで黒雷が発生するため剣士タイプにとっては隙になっていない。

最も厄介な攻撃として「蝕龍蟲弾」がある。

原種の時はただ弧を描くように飛んでいたのだがこれが亜種だと「一旦周囲に停滞し、一定時間後ハンター目掛け飛んでいく」というMHFでもなかなか無さそうな変態軌道になる。

厄介な点を順に説明すると…

停滞時間が中途半端に長い

このせいで回避のタイミングがつかみ辛く、停滞中もジンオウガはお構いなしに動き回るので龍蟲に気を取られた結果、ジンオウガの攻撃に被弾するということにもなりやすい。

停滞中から当たり判定が発生する

ジンオウガの周囲にふよふよと浮いている状態でも触れれば無論吹っ飛ばされる。最大4つ打ち出し、上記のように割と長く停滞するため、中距離ガンナーにとってはまるで地雷のような存在となる。地雷なだけならまだよいのだが

速い

停滞後、龍蟲はリオレウス等のブレスと同じかそれ以上のスピードで飛んでくる。その速さたるやある程度近づいた状態なら動き出したと思ったら被弾していたということに。

動き出すタイミングがバラバラ

龍蟲飛ばしの最も恐ろしい点。複数個打ち出された龍蟲は一気には飛んでこず、一個ずつ飛んでくる。なので一回回避した程度では避けられず、最悪回避したその先に飛んでくる。

ちなみに多人数で狩猟する場合、二人のハンターを対象にして放ってくるため、いつの間にか自分が狙われていた、なんてことも。

以上のような厄介な攻撃を結構な頻度で連発する

そのため近接遠距離関係なしに頻繁にペースを崩され、なおかつそれなりの威力、龍属性やられという面倒な追加効果とあいまってハンターのストレスは溜まる一方である。

実際、開発スタッフの1人である藤岡要ディレクターも、あるインタビューにて「誰もが嫌がる蝕龍蟲弾の完成です」と述べている。

主にこの攻撃のせいでジンオウガ亜種は最凶にウザ…相当な強敵と見なされることも多い。

ちなみにこの攻撃はジンオウガにも当たるので龍蟲と自分の間にジンオウガが来るよう立ち回ると龍蟲は容赦なくジンオウガに襲い掛かる。共生とは何だったのか。

そのせいかジンオウガと密着することの多い武器種にとってはガンナーほどの脅威ではない。

あくまで「ガンナーほどの」ではあるが。

あまりにもプレイヤーからの不評の声が多かったためか、MH4で再登場した際には蝕龍蟲弾の仕様が大幅に変更、使用頻度自体が激減したうえ、ジンオウガ亜種の体から放たれた後、プレイヤーをホーミングすることなくそのまま適当に前方に飛んでいくようになったため、立ち回りが容易になった。

それと引き換えに主に体術面が強化され、龍光まとい時に飛びかかりの後で確定で一撃で体力の半分程度を消し飛ばす尻尾浴びせ攻撃を繰り出す(怒り時はさらに尻尾なぎ払い攻撃が追加)、怒り時にボディプレスを繰り出した後、起き上がり時に尻尾なぎ払いを繰り出すなど、原種と同様様々なコンボ攻撃を習得している。また、蝕龍蟲弾射出の際、ハンターが一定範囲内にいると二度目の射出をキャンセルして代わりに尻尾浴びせ攻撃で迎撃してくる。ただ、3Gの時のような完全にこちらの攻撃チャンスを奪ってしまうような露骨な隙潰しは行ってこないため、これにより前作ほどプレイヤーから酷評されてはいないようである。・・・それでもジンオウガとは全く別のベクトルで、且つよりやりづらい相手であることに変わりない。

…が、MH4Gから追加されたG級個体では、誰もが嫌がる蝕龍蟲弾の性質がマイルドながら復活。ホーミング性能こそ無いものの、発射の際にこちらの位置を捕捉するようになった。

しかも、一部の攻撃の際に蝕龍蟲弾をついでに発射するようにもなった。どれもモーションの隙を補うように発射してくるため、隙を見て回復や攻撃をしようとして被弾する事が多い。

おまけにジンオウガ本体をすり抜けるようになり、回り込んで弾を消す戦法ができなくなった。

なお、モーション自体は実は原種と全く同じモーションを組み合わせを変更して使っているだけ。

だが、なまじモーションが同じなのに組み合わせが違うためにジンオウガを狩り慣れているひとはジンオウガ戦の経験が逆に邪魔になってタイミングが狂いやすくなる。

また、ジンオウガも結構素早いタイプだったがこちらはそれに輪をかけて素早いので、状況いかんによっては力尽きることが確定し、あとはそれをどれだけ後ろにズラせるかという王手ラッシュのような状態に陥ることもある。

そんなジンオウガ亜種だが、G10.1アップデートを以てMHF-Gにデビューする。果たしてフロンティアの獄狼竜はどんな魔改造を施されるのだろうか…

その後、MHXシリーズでは一部のモンスター同様亜種に代わり二つ名モンスターである金雷公ジンオウガが登場し、原種がワールド不参加だったこともあり長らく鳴りを潜めていたが…

アイスボーンにて原種が新大陸に姿を現したことで復活の可能性が突如浮上、ハンター達は密かに再び彼の姿を拝める日を心待ちにしていた…

…そして

第2弾アップデートが予定されていた12月にあと1週間と迫っていながらほぼ何の情報も無かった矢先の11月24日、幕張メッセにて行われた「モンハンフェスタ19-'20」のステージイベントにてアイスボーンの第2弾アップデートとしてクリア後のマップ「導きの地」の氷雪地帯と共に新大陸にやって来ることが決定した。

原種の動きをそのままに、オドガロン亜種のような2連尻尾回転や龍属性エネルギーを全身に纏いさながら超級覇王電影弾のような回転攻撃を披露。ハンター達は彼の再来に大いに盛り上がった。

歴戦の個体は危険度3となっている。なんと古龍やイビルジョーラージャンたちと同格扱いなのだ。

もっともこれらと出くわすと原種同様すごすご退散してしまうので、世界観的な強さを反映してるのかは疑問符がつく。

JUMP・獄界の門番

2012年3月23日に配信された、MH3Gにおけるイベントクエストの1つ。

場所は火山。受注はHR6から。狩猟目標はジンオウガ亜種一頭。

このクエストに登場する固体は、2ヶ月前に配信され多くのハンターを絶望のどん底に叩き落した電撃・ランディープのラギアクルス亜種を髣髴とさせる超強化固体であった…。

サイズは最大金冠固定、攻撃倍率、全体防御率、怯み値、体力は通常の固体よりも大幅に上昇しており、挙句の果てには最初から龍光まとい状態。

ダメ押しとして疲労時限定の拘束攻撃を(ごく稀にではあるが)龍光まとい状態でも使用してくる。

しかし前述したとおり、ジンオウガは攻撃の合間合間に隙ができる上、広範囲攻撃技も全体落雷攻撃1つしか持っておらず、多くの攻撃は回避性能のスキルがあれば割と楽に避けることが可能である。

その点ではランディープラギアよりはまだマシかもしれない。

ただし前述の通り全体防御率も怯み値も大幅に跳ね上がっている為、怯みによるチャージ阻止がまず不可能な事は念頭に置こう。尻尾の切断も一応可能だが、正直耐久値が跳ね上がりすぎててかなり困難。無視してさっさと倒してしまった方が良い。

そして5ヵ月後、ハンター達は更なる地獄に叩き落される事となった…。

余談だが、本来行けない低ランクで火山に行けることから炭鉱夫用のクエストにも最適解とされ、本クエストの個体は「不正なルートで炭鉱に入り込んだ者を送り返す番犬」だのと揶揄されることになった

武具

武器

以下が亜種から作成できる武器名である。

多くはダンテの『神曲』に出てくる地獄の名称から取っていると思われる。

武器種武器名【 】内読み
大剣狼牙大剣【辺獄】へんごく
片手剣狼牙剣【欲獄】よくごく
太刀狼牙刀【悪獄】あくごく
双剣狼牙双刃【雷獄】らいごく
ハンマー狼牙鎚【食獄】しょくごく
狩猟笛狼牙琴【異獄】いごく
ランス狼牙槍【怒獄】どごく
ガンランス狼牙銃槍【貪獄】たんごく
スラッシュアックス狼牙剣斧【暴獄】ぼうごく
ライトボウガン狼牙弩【反獄】はんごく
ヘビィボウガン狼牙砲【逆獄】ぎゃくごく
狼牙弓【邪獄】じゃごく

なお、MH4ではG級が存在しないため、強化前の「獄◇リュウ△△」で止まるという中途半端なことになってしまっている。

防具

MH3GではジンオウZMH4ではジンオウUが存在する。

回避性能、集中といったスキルが発動するため、大剣やハンマー等と相性が良い。

また、体力全開時に攻撃力がアップする「フルチャージ」というスキルが発動する。

なお、女性用頭は剣士がケモノ耳、ガンナーがサイドテール(発掘装備ツインテール)のような外見になっており、黒くシックなカラーリングと相まって、可愛い装備として大人気である。

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