概要
1970年代まで日本においてもありふれた職であったが、各地の炭鉱の閉山に伴い現代では希少な職となった。炭鉱労働は概して過酷で危険な仕事であり、落盤事故によって命を失ったり、粉塵を長年吸い込んで呼吸器官を損傷したり、過労で倒れる者も多かった。
また、洗濯の手間を省くためか、日本では褌1枚という半裸姿が多かった。
出自や経歴により差別され、普通の仕事にありつけない男性が炭鉱労働者になることも多かったという。
ちなみに肩書きとは裏腹に女性の炭鉱労働者もいたが、日本の場合は職業柄なのか上半身裸で働いていた。
フィクションにおける扱い
ハリー・ウォーデン
ホラー映画『血のバレンタイン』で登場した炭鉱夫姿の殺人鬼。詳細はリンク先を参照
モンスターハンター
モンスターハンターシリーズ、特に3以降のシリーズで、お守りを求めて延々と採掘を続けるハンター達の総称である。またpixiv内での炭鉱夫は主にこれが該当する。
ハンターにとって、高性能のお守りの入手は狩りを容易に進めるためにも重要であり、その為に本来の仕事である狩りをそっちのけに、火山フィールドに潜り、延々とピッケルを振るう姿が炭鉱夫を連想させることからこう呼ばれた。
その語感の良さと、前述の通り、狩猟も何もない姿を揶揄・自嘲して面白おかしく表したものである。
なお、モンスターハンターワールド以降ではお守りの入手手段が採掘ではなくなったことにより、純粋に鉱石系の素材集めや金策の意味を込めて炭鉱夫と呼ばれることが多い。
坑夫
夏目漱石の長編小説。主人公の青年は自殺を覚悟で鉱山で坑夫として働くことを決意するが、周囲はそれを心配して止めたほうがいいと進言している。実在した人物の経験をもとに作られた小説だが、当時、坑夫として働くことがいかに危険であるか窺わせている。