モンスターハンターシリーズに登場する武器種のひとつ。略称・愛称は「ガンス」。
概要
『モンスターハンター2(dos)』で初登場。
高いガード能力を持つランスに、火薬による砲撃能力(火竜のブレスに着想を得たものという設定がある)を持たせた特殊な武器。
砲撃タイプは武器によって3種類に分かれ、それぞれ固有のレベルが設定されている。
砲撃タイプ | 威力 | リーチ | 装填数 | 通常砲撃の特徴 |
---|---|---|---|---|
通常型 | 小 | 短 | 5 | 特記なし |
放射型 | 中 | 長 | 3 | 砲撃の射程と威力が若干伸びている |
拡散型 | 大 | 中 | 2 | 単発の威力が最も高めで範囲が横に広い |
ガード性能は高いが重量級の武器ゆえに鈍重、かつランスと違って三連ステップもできず突進のような高速移動技も無いため抜刀時の移動能力は全武器中でも最低クラスであり、打撃属性もない。砲撃も一発一発が刀身に負荷をかけてしまうため切れ味の消耗が激しい。
モンハンに登場する武器の中でも特にクセが強く、慣れるまで時間がかかる武器だろう。
しかし、砲撃は相手の肉質を無視して攻撃できる為、グラビモスやウラガンキンといった堅い甲殻を持つ相手でも安定したダメージを与えられる。硬化の特性を持つミラボレアス系統には最適の武器として扱われていた事もある。
また、切り上げを使えば他の武器では届かないような高い位置の相手にも攻撃を当てられる。砲撃を合わせればリーチはさらに長く。
そして、発射後一定時間の冷却を要するものの、圧倒的な破壊力を誇る『竜撃砲』と、ロマン溢れるその見た目から一部のハンターを魅了してやまない武器でもある。
あと対人戦では砲撃の仕様上ぶっちぎりの最強武器である。
MHP2(及びMHP2G)のみに存在する装備以外のアイテムが持ち込めない「トレジャーハンタークエスト」では、他の武器では切れ味や効率の関係上ほぼ爆弾によってしか破壊できない障害物の岩(大抵はレアアイテムを入手出来るポイントへの移動や運搬の邪魔になる場所に配置されている)を砲撃・竜撃砲といった武器性能のみで破壊できるといった利点もあった。
MH3には登場しなかったが、MHP3でアクション面を強化されて再登場。
弾かれ無効の斬撃技の「叩きつけ」、一発だけ素早く装填する「クイックリロード」、
通常よりも威力が高い「溜め砲撃」、そして装填中の火薬を全て炸裂させる「フルバースト」ができるようになった。
またここから砲撃タイプによって特定の攻撃に威力補正がかかるようになった。
具体的には、通常型は(一度に装填できる火薬が多いため)フルバーストに、放射型は竜撃砲に、拡散型は溜め砲撃に威力の上方補正がかかっている。
他、砲撃関連の斬れ味の消費量が減少した。(通常:3→2、放射:4→2、拡散:7→3、竜撃砲:20→10)
MH4では立体的な狩猟に対応した結果、ジャンプ中に突き、叩きつけ、砲撃ができるようになった。
MH4Gでは、フルバーストから竜撃砲に派生することが可能となった。
この武器を愛してやまないハンターたちを、畏怖と敬意を込めて「ガンサー」と呼ぶ。
ちなみに、連続でステップを出すことは出来ないが、実はステップの移動距離はランスの2倍近くあり、踏み込み突きと組み合わせればそれなりに小回りも利く。『回避ガンス』も十分に可能だったり。
あと独特のギミックから、小説などでの需要は高い。
アーマード・コアシリーズの武器腕ブレードや射突型ブレードのようなものである。
な・・・何を言っているのかわからねーと思うが・・・
MHP3で色々と変更があったガンランス、オートガードスキルを発動させているとき、砲撃中に突進を喰らって「やべえっ」と思ったらガードが発生した……クイックリロードでもそうなった……頭がどうにかなりそうだった……
あれは仕様だとか見間違いだとかそういうチャチなもんじゃ断じてねえ……もっと恐ろしいモンの片鱗を味わったぜ……
この「オートガードスキル」が発動できる護石は村長さんからもらえるのだが、その際に村長さんが思わせぶりな言葉を残しており、もしかしたら仕様かも知れない。
これは「AGガンス(オート・ガード・ガンランス)」とプレイヤー間で呼ばれ、その性質から「これがガンランスの全盛期」と捉える声もある。
当然ながらこれは開発側も想定していなかったバグによって生じたものであり、MH3G以降は修正されて使用できなくなっている。
ただ、近年では「バグであるなら他のガード可能武器で類似の現象が見られないのはおかしい」、「クイックリロード等の新規アクションと時期が重なっている」、「MHXXのブレイヴスタイルのクイックリロードにはガード判定が有る」等の理由から実際に「仕様(クイックリロード他の新規アクションの練習用)では?」と見る向きも無い訳では無い。
また、3Gでの修正自体、3(トライ)でのオートガードのデータが当作での新規追加スキル「以外」のスキルデータ共々流用された結果の様である。
尤も、「適当に砲撃やクイックリロードをしていればゴリ押しでも勝てる」というAGガンスはモンスターとの駆け引きを主眼化したモンハンのゲームシステムと明らかに乖離しており、加えて所かまわず砲撃をぶちかまして味方をふっ飛ばして妨害してしまう俄かガンサーの増殖に伴いガンランスの評価に著しい傷がつく結果となってしまったのも事実である。
ガンランスとは
ガンランスは、それ単体ではただの銃槍である。
設計限界を超え、撃つ度に刀身に負荷をかけるポンコツである。
しかしガンランスは我々が扱うことによって最強の火砲と化す。
『ガンランサー101・序章』より抜粋
銃槍無くして我役立たず。また、我無くして銃槍役立たず
『ガンランス教練所心得・第1条』より
全てのガンランスは、我々ガンランサーに扱われることによって最強の武器になる。
盾、銃槍、そして射手の3つが揃った時こそがガンランスをガンランスたらしめるのである。
『出所不明』
「ガンランスは決して最強の武器ではない。しかし、決して扱いにくい武器でもない。我々はこれを使用して戦闘に勝たねばならない。我々のガンランスは、我々が扱うことによって初めて最強となる。また、そうならねばならない。それが、狩人としてのガンランスを成功させる唯一の道である」
"ガンランスとは、画家の筆であり、打者のバットであり、料理人の包丁であり、ガンサーのガンスである。"
『浪漫の呟き 第九巻』
MHFでのガンランス
元々はMH2が元になっていたので長い間、ガンランスの性能自体が低かった
しかし、度重なる上方修正により現在では優秀な武器となっている
因みに、凄腕ランクからは砲撃LV5が一般的になりG級昇格前後ではLV6が、G級では最大でLV9というとてつもない砲撃LVへと到達する
MHFでの追加アクション
- 排熱ステップ
ステップ回避時に、ガンランスからの排熱の勢いを活かして2回目のステップ回避を行う
- 薙ぎ払い
抜刀攻撃の一種、後述の連撃砲に派生可能
- 連撃砲
MHP3以降のフルバーストに相当するアクションだが、砲撃の種類によってモーションが異なる
通常型 | 武器を振り下ろした後に一点に全弾発射 |
放射型 | 武器を横に薙ぎ払いながら扇形に全弾発射 |
拡散型 | 武器を振り下ろしながら縦方向に全弾発射 |
- クイックリロード
砲撃後に1発だけ即座に装填、薙ぎ払い、突き、砲撃、ステップに派生可能、更に装填から数秒間は1度だけ砲撃の威力が1.5倍化
- 爆竜轟砲
竜撃砲から派生可能な「更なる竜撃砲」
竜撃砲発射準備中に砲撃の弾を装填させることで発動可能
威力、攻撃範囲は竜撃砲を超える(威力は装填させる弾が多いほど上昇する)
弱点は、竜撃砲以上の切れ味消費と放熱時間(装填する弾が多いほど悪化する)
秘伝書で習得可能なアクション
既存のモーションと入れ替えで使用可能、元のモーションに戻すことも可能
ガンランスは他の武器種と違って型によって運用方法がガラリと変わるという特性がある為、防具をそのまま流用して扱うのは難しい
天の型
ヒートブレード
竜撃砲と入れ替えで発動可能
竜撃砲の炎を刃にする事で突きの性能を大幅に強化する効果は2分間の間
常時斬れ味MAX
最大斬れ味が紫以下の場合、1段階上の扱いになる(例:切れ味青は白扱い、白は紫扱い)
常時はじかれ無効
会心率+200%
突きと独立してバーナーの刃による追加攻撃
3回突きを放てば追加の4回目の攻撃として「回転叩き付け」が使用可能になる(動作は遅いが非常に高威力&スーパーアーマー付)
というとんでもないもの、この為砲術スキルは完全に不要で突きに特化したスキル構成が必要になる為、運用には防具丸ごと作り直す必要すらある
デメリットは、竜撃砲と同じ放熱時間と竜撃砲の10倍以上に相当する切れ味消費
嵐の型
属性砲
上記のヒートブレードの効果中に発動可能なアクション(必然的に、嵐の型もヒートブレードが使用可能)
効果は武器の属性値の数倍の威力の属性攻撃の砲撃を発射する(物理威力は皆無に等しい)
嵐の型では、属性攻撃に特化したスキルが必要になる
MHX系列でのガンランス
狩猟スタイルや狩技の存在により、これまでに無くプレイスタイルの多様化が起こった。ブラストダッシュを始めとして、スタイルやスキルとの組み合わせを厳選すればソロでもパーティーでも個性を輝かせながら活躍出来る…のだが、オンライン上では一部の悪質プレイヤー達のせいで一部のスタイルユーザーが風評被害を受ける事態が残念ながら起こってしまった。
また、このシリーズで追加された「ヒートゲージ」というシステムがあるのだが、評価はかなり悪い。
元々ガンランスは物理攻撃特化や砲撃特化といったカスタマイズ性も売りの一つだったのだが、このシステムは性質上「嫌でも通常攻撃と砲撃を織り交ぜることを強制してくる」ものであり、特にマルチでは性質上使用を強制されている砲撃や竜撃砲で味方を巻き込んで吹き飛ばしてしまう危険性を抱えてしまうためにどうしても扱いが難しくなってしまう。
加えてXシリーズに移行する際にモーション値が全体的に下げられた影響でヒートゲージそのもののモーション値にかかる倍率自体はオレンジで1.15倍、赤で1.2倍とそれなりに強力になってこそいるが、4シリーズと比較するとオレンジで同等、赤で漸く1.04倍、黄色なら0.9倍という結果になってしまっており、元より不遇武器として有名なガンランスにとっては「必死に強化してやっと並程度」という微妙な調整だった。
更に竜撃砲を使うか砲撃のし過ぎでゲージが右に振り切れてしまうとオーバーヒートを起こして2分間ゲージが固定されてしまう。
竜撃砲でオーバーヒートした際はゲージの状態によっては2分間ゲージを赤で固定して自由に暴れ放題となる(というか、恐らく竜撃砲でゲージを赤で固定した状態で暴れることが前提なのかと思われる)のでまだ良いが、右に振り切れた場合は強制的にゲージが一番左に下げられて火力が下がってしまう上に、オーバーヒートの冷却が終わるまで竜撃砲も使用不能になってしまうという中々キツイデメリットがある。
ガンランスの廃熱機構を活用した面白いシステムではあったのだが、調整に問題がありゲージ維持にもかなりの慣れが必要で多くのガンサーにとっては単なるストレス要因となってしまっていた。
モンスターの体力がインフレしていることも相まって「ただでさえプレイスタイルに制限がかかるうえに、維持の手間と失敗した際のデメリットに対してリターンが釣り合っていない」とかなり不評であった。
一応砲撃は肉質無視の固定ダメージなので、固い部位が相手でも安定したダメージを奪えるため使いこなせればそれなりに強いのだが、それでも扱いづらさが勝ち過ぎている感が拭えない。
MHワールドでのガンランス
構えながら前ステップの追加、砲撃直後のクイックリロードは健在であり、一回のリロードで全弾装填する。
そのため砲撃を短時間で連発することが可能に。
スライディングや空中フルバーストも存在するなどモーションが多め。
更に通常の砲撃では味方を吹き飛ばさないようになっている。
なお竜撃砲(ガードしながら○+△)は漏れなく吹き飛ばすので注意。
- 竜杭砲
新たに追加された攻撃モーション。
所謂パイルバンカーに相当するもので、攻撃コンボやフルバーストの後に近接の追加入力でモンスターに金属製の杭を炸薬で叩き込み、突き刺さった後に炸裂して大ダメージを与えるという中々エグいもの。
刺さってから炸裂するまで一定のダメージを与え続ける多段ヒット系であるため、肉質が柔らかい部分にぶち込めば高い火力を叩き出せる。
元々射程が非常に短いガンランスであるため、思い切って近接特化の武装を追加した形である。
一発きりの撃ち切り式であるため、使用後は通常装填作業(クイックリロードでは再装填されない)を行うまで使用できない。
発動中と装填中は隙が大きいため、モンスターの動きを見極め、確実に叩き込む必要がある。
大型拡張版DLC・アイスボーンでのガンランス
アイスボーンでは新たに「起爆竜杭砲」が登場。スリンガー弾を全弾使用して装填し、命中すると一定時間命中したモンスターの部位に食い込み続ける特殊な竜杭砲。
食い込んだ起爆竜杭砲に砲撃を当てることで杭が爆発し、追加ダメージを与える。
与える追加ダメージは砲撃の威力で変化する。
ただ、この「起爆竜杭砲」はかなり評判が悪い。
体験版時点で微妙過ぎたために製品版では色々と強化されたのだが、その性かガンランスの他の要素は軒並みノータッチのままだった。これがいけなかった。
まず砲撃にかかっていた上位での火力1.2倍補正がマスターランクでは等倍になっており、それを補うための砲撃スキルの上限解放もストーリーが終了する迄出来ない。
その為、ワールド時代にあった殴り主体型やフルバループ型などと言った多種多様なガンスのプレイスタイルは軒並み性能が微妙になってしまったために消滅し、放射型の溜め砲撃で起爆竜杭砲をひたすら炙り倒すのが最適解という事態に。
しかも、この起爆竜杭砲が鼻くそを擦り付けている様に見えるという事からついた蔑称が「鼻くそ炙り棒」。
加えて起爆竜杭砲の仕様上、スリンガー弾を増やすスキルも必要になってしまい、ただでさえ必須スキルが多くて特級呪物扱いされているガンランスに更なる呪いが追加されてしまうという事態に…。
この事態はエンドコンテンツであるミラボレアス武器が実装されることで、半ば力押しで解決されたのだが、あまりにも乱暴なやり方だったのでやはり評判はよろしくない。
MHRiseでのガンランス
大まかなアクションはワールドと同じだが、様々な調整が入った。
- 突き
踏み込み突きの移動距離がかなり短くなった。
- 砲撃
通常型及び放射型の砲弾装填数が一つ増加した。
斬れ味の消費量が減少した。(通常・放射:2→1、拡散:3→2)
抜刀状態から即溜め砲撃が出せるようになった。
水平突きからの派生がかなり早くなった。(その分砲撃から水平突きへの派生が遅くなっているのでコンボのスピードはあまり変わらない)
溜め砲撃をキャンセルして砲撃できるようになった。
空中で弾のある限りは何度でも砲撃できるようになった。(連射するとハンターが重力を無視して浮き上がる。)
踏み込み突きキャンセル溜め砲撃キャンセル砲撃が削除された
- 竜撃砲
フロンティアのようにチャージ中にガードポイントが発生するようになった。
クールタイムが画面左上に表示されるようになり、一部の武器で竜撃砲が撃てるのか分かりづらかったのが解消された。
斬れ味の消費量が減少した。(10→6、ヒット数が+1される放射のみ8)
- 竜杭砲
斬り上げ、叩きつけから派生できるようになった。
溜め砲撃から派生できるようになり、その場合は普通の竜杭砲よりも早く出るようになった。
拡散型の竜杭砲に気絶値が付与されるようになった。
- ステップ
ステップからリロードへの派生のコマンドがAからZR+Aに変更され、ステップ後即砲撃が出来るようになった。
大バックステップが一回おきから二回おきに変更された。
2021年3月28日には日曜朝という時間帯に140文字の世界のトレンドに入ったのである。それだけ、モンハンにおけるガンランスの立ち位置は不動のものになったのかどうかは定かではない。
※なお、このトレンド入り、この記事に有る通り、ブラストダッシュの性能強化と「空中砲撃」の組み合わせ等に着目したガンサー達の啓蒙による所が大きい。
…では強いのかと言えば、残念ながらそうではない。
モンハン開発お得意の「前作より弱体化させて新要素で無理矢理補う調整」が今回も炸裂しており、例えば地裂斬の砲撃関連強化倍率は字面だけ見ると1.2倍と強力だが、ヒートゲージの時と同様に砲撃関連の火力がWorldシリーズより下げられているので、このバフ補正を受けて漸く前作と同等程度(つまり地裂斬抜きでは前作未満の火力しか出せない)という虐め。
スキル関連も必須スキルが他の武器種と比べて多いうえにその装飾品が軒並みスロット②を要求してくるという重さがあり、本格運用するとなると防具の半分以上がバゼルギウス防具で固定されてしまう(ただしそれでも斬撃のフォローまでするのは難しい)。おまけにお団子砲撃術が確定発動ではないという呪い…。
ついでに言ってしまえば、竜撃砲は砲術スキルで軽減できるとはいえ基本冷却時間が200秒と大幅に延長され(模倣品であるはずのヘビィボウガンの「竜撃弾」の方が倍以上の火力を出せるという悲しい現実もある)、竜杭砲に至っては直前の行動によって発動ボタンが変化するという操作の難しさに加えて威力計算に武器の攻撃力を参照しなくなった結果威力も低下。
挙句「武器の見た目で竜杭砲の射程が変化する」というバグを疑う謎仕様によってガンランス内でも格差が発生し、百竜武器の見た目も事実上固定されてしまうという虐め。
総評すると、運用時の楽しさはあるが火力に難があり、全体的に見るとパッとしない印象が強い不遇武器となってしまう。
なお、開発プレイ動画ではガンランスの動きが矢鱈と優秀な事から、「ガンランスが不遇なのはこれが原因なのでは?」と疑われているが、事実かどうかは不明。
だが実際問題、ティガレックスを相手にした開発プレイ動画では一発撮りで三分弱という記録を達成している(一般的なガンサーの場合一発でここまで行くのは至難の業)。
しかも開発のガンサーは比較的珍しい殴りメインで砲撃はおまけ程度(一般的なガンサーは殴りの方がおまけ(溜め砲撃型やフルバループ型等)が多い)の殴り特化型の中でもかなりレアなスタイルで、「ティガレックスの突進に合わせてカウンターで竜杭砲を頭に叩きこむ」という高等技術を当たり前のように為している。
このため、前述した「開発のガンサーのプレイヤースキルが高過ぎて、結果ガンランスのスペックが低くなってしまっている」という仮説に信憑性が出ている(開発が想定しているガンランスの運用方法と一般的なガンサーの運用方法が大きく乖離しているのも要因の一つだろうが…)。
大型拡張版DLC・サンブレイクでのガンランス
新たな鉄蟲糸技として「フルバレットファイア(FBF)」と「リバースブラスト」、入れ替え技として「爆杭砲」が登場。
「爆杭砲」は竜杭砲と入れ替える形となり、従来の欠点であった『突きつけてから発射するまでのタイムラグ』を克服。素早い突き出しと同時に発射、起爆するようになり取り回しが大幅に改善された。また、爆杭砲使用後は一定時物理攻撃ダメージ(突きや叩きつけ)が上昇する。その代わりに多段ヒットしなくなり、単体の火力は竜杭砲よりもわずかに低下している。
こちらの鉄蟲糸技をセットしているときに後述のFBFを使用すると同時発射される竜杭砲が爆杭砲の扱いになる。
「リバースブラスト」は背面方向へブラストダッシュを行う鉄蟲糸技だが、通常のブラストダッシュと違い出始めの無敵時間の発生や、打撃属性を伴う当たり判定など相違点が見られる。
「フルバレットファイア(FBF)」はモンスターに向かって飛び込んで砲撃・竜杭砲(爆杭砲)・竜撃砲を一度に全てをぶっ放すという常軌を逸した技。例えリロードが出来てなくても竜撃砲のクールタイムが残っていても発動時に即座に装填・冷却してから行う上に装填・冷却中は一度限りのハイパーアーマー付きのため、モンスターの咆哮に合わせて撃ったり1発被弾覚悟でぶっ放すことも可能。
一瞬でまとまったダメージを叩き出せるガンランス待望の高火力技で、
竜撃砲発射後、立て続けにFBFを使用することで実質竜撃砲2連射というロマンあふれるコンボも可能。
見た目の派手さと火力の高さが相まって、サンブレイクの体験版では大きく注目を集め、近年激減していたガンランス使用者が増えるのでは?…と期待されていた。
がしかし、見た目が派手な大技ではあるが脳死で使えるほど簡単な技ではなかった。
- 装填・冷却後にブラストダッシュで前進してから行うため、「モンスターとの適切な距離を保つ」「モンスターの体に引っかけるなどして前進そのものを受け止めてもらう」等をしないとモンスターを通り過ぎて虚空に向かってぶっ放してしまう。(一応目の前に障害物やモンスターがいると自動で前進する量を弱めてはくれるが、判定が若干曖昧なため過信しすぎてはいけない)
- 方向指定がかなり難しく、装填・冷却してから前進するまでにある程度の向きは調整できるものの、狙った場所に着弾させることがまぁまぁ難しい。
- 竜撃砲も一緒にぶっ放すため、当然ながらマルチでは味方もろともぶっ飛ばす。
マルチでは、味方プレイヤーが寄り付かないタイミングを狙うか、ダウン中などは頭などの人が集中する部位ではなく敢えて味方が寄り付かない肉質の硬い部位を狙う必要がある。だが、上記の通り狙った場所に当てるのにはある程度の熟練度が必要なため、マルチでは狙った場所に当てれる玄人ガンサー以外はFBFを使わない方がいい。
それに加えて、操作の難しさだけでいえば全武器最高難度ともいえる部分は従来から全く改善されておらず、武器の切れ味はもちろんのこと、竜撃砲のクールタイム、砲弾の残弾、竜杭砲の装填状況に加えて、本作では翔蟲ゲージまで管理しなければならないので狩猟中に気にかけるゲージ管理が多い。
とは言え大盾によるガードの安定感はいまだ健在で、通常砲撃や竜杭砲(爆杭砲)メインに立ち回ればどんな肉質相手にも十分な火力が見込める。
「どっしり構えて派手にぶっ放す」という戦い方をしてみたいハンターさんは一度使ってみてはいかがだろうか。
関連イラスト
背負った状態では砲身が中折式に折りたたまれており、取り出すと展開してガンランスとなる。通常リロードする際は砲身が折れて弾を排莢、再装填する。
この中折機構がデザイン上では全てのガンランス共通の仕様となっている。※一部例外有り(古龍銃槍エンブレム他)
ガンランサーの浪漫が最高潮に達する瞬間
関連タグ
先輩→ランス
ギアオルグ→ガンランスがモチーフになっているモンスター