ゲーム用語の一つで、キャラクターの特殊能力のひとつ。
スパアマと長音を省略する場合もある。
アーマーと呼ばれているが、鎧や防具などの装備品のことではなく、攻撃からキャラクターを守るものという意味から来た比喩表現である。
カプコンの格闘ゲーム『X-MEN Children of The Atom』のコロッサスが使用するXパワー(超必殺技)が用語の発祥と言われている。
概要
ゲーム内のキャラクターは相手から攻撃を受けると『のけぞる』『よろめく』『ダウンする』など攻撃や移動などのアクションがキャンセル(中止)されてしまう事がある。
しかしアーマー持ちとされるキャラクターは、このようなキャンセルが発生せず、即座に反撃へ転じられるという利点がある。
また、格ゲーでは乱舞系の必殺技が命中しても拘束されない特性もある。
アクションゲームでは敵に、格ゲーでは特定のキャラの技が発動する一定時間だけ搭載される事が多いが、リアクションしないだけでダメージは受ける為、無敵状態とは厳密に区別される。
攻撃を受けても行動が完結するというのは現実でもあり得る現象だが、相応のリアクションがなければ理不尽と受け取られることも多い。また、本来のけぞり中には当たらない攻撃や、ダウンするような攻撃が多段ヒットし、思わぬ大ダメージを受ける事もある。
しかし敵の攻撃をものともしない姿は、強靭なキャラクターの象徴となっている。
技の発動から一定時間だけ発揮する場合は『アーマー効果』と区別して呼ばれる。
一方、常時スーパーアーマーを纏っている状態のキャラクターは『ハイパーアーマー』と呼ばれている。こちらは『MARVEL VS. CAPCOM』の隠しキャラであるハイパーアーマーウォーマシン、或いは『MARVEL VS. STREET FIGHTER』のメカザンギエフが基と言われている。
類似システム
セービングアタック
ストリートファイターⅣに登場したシステム。全キャラが使用可能。
発動中は特定の技以外の攻撃を一度だけアーマー効果で受け止める事が出来る。
このセービングアタック中に受け止めたダメージは、次の攻撃を受けるまでの間、受けた分のダメージが時間経過で回復する「リカバリアブルダメージ」となるのが特徴。
パワークラッシュ
鉄拳7に登場したシステム。
発動中は相手の上・中段攻撃を受け止めながら強引に攻撃を行う「パワークラッシュ対応技」が全キャラにいくつか割り当てられている。
スーパーアーマー同様、技発動中に受け止めたダメージはそのまま残る。
こちらは弱点も多く、下段攻撃を始め、投げ技・ガード不能技・パワークラッシュ・レイジアーツといった特殊な技は受け止める事が出来ず、普通に食らってしまう。