概要
MARVELとCAPCOMの提携による対戦格闘ゲームは『X-MEN CHILDREN OF THE ATOM(以下、X:COA)』(1994年)に端を発する。
グラフィックの原画は『MVC2』までほぼ同一で、グラフィックが2Dから3Dに一新された『MVC3』以降もキャラ性能等はほぼそのまま引き継がれている(新タイトルのたびに調整はされているが)。
さらに『X:COA』の時点で拳を極めし者が隠しキャラとして参戦している。
このことから以下のタイトルも含め同一のシリーズとして扱うこともある。MVCシリーズではキャプテン・アメリカやリュウなど複数のキャラクターが皆勤しているが、『X:COA』から『MVC3』までの皆勤賞はウルヴァリンのみ。
下記のCPU専用キャラのうちいくつかは隠し要素として、または移植に伴う追加要素として使用可能になっている。
X-MEN CHILDREN OF THE ATOM
(1994年)
当時放映されていたTVアニメ版『X-MEN』のスポンサーがCAPCOMであった縁からの提携企画。
その為、キャラクターデザインなどはアニメ版準拠でキャストも原語版のアニメから一部引継ぎである。
Xパワーゲージを消費してXパワー(特殊能力)やハイパーX(超必殺技)が使用できる。
また二画面分の高さまで跳躍するスーパージャンプと、ベクトル理論の採用も本作の大きな特徴の一つ。
同時期の格闘ゲームと較べて非常に難易度が高く、マグニートー戦で挫折したプレイヤーも少なくない。以降のシリーズでは爽快感を重視した調整がなされるようになった。
使用可能キャラ
シルバーサムライ / スパイラル / オメガレッド / センチネル
CPU専用キャラ
隠しキャラ
MARVEL SUPER HEROES
(1995年)
1991年のクロスオーバー企画『Infinity Gauntlet』がベース。
インフィニティゲージを消費してインフィニティスペシャル(超必殺技)やインフィニティカウンター(ガードキャンセル)が使用できる。
本作最大の特徴は六つのインフィニティジェムの存在。
所持しているジェムはコマンド入力で使用可能であり、一定時間能力をアップさせることが出来る。
さらに特殊な効果を得られる『得意ジェム』が各キャラクターに設定されている。
また必殺技がヒットすると所持しているジェムを落とすので、対戦中にジェムの争奪が発生する(ラスボスであるサノスのみ、インフィニティスペシャルがヒットしなければジェムを落とさない)。
もう一つの特徴はエリアルレイヴ(空中コンボ)の採用で、特定の始動技をヒットさせると↑入力のみでキャンセルスーパージャンプに移行でき、スーパージャンプ中は通常技や必殺技を自在につなげることが出来る。
このシステムは以後のシリーズでも定番となった。
1996年、『MSH』と同じく『Infinity Gauntlet』を原作とする『Marvel Super Heroes: War of the Gems』も発売されている。こちらはSFC用の横スクロールアクションゲーム。
使用可能キャラ
スパイダーマン / ウルヴァリン / サイロック
ジャガーノート / マグニートー / ブラックハート / シュマゴラス
CPU専用キャラ
ドクタードゥーム / サノス
隠しキャラ
X-MEN VS. STREET FIGHTER
(1996年)
操作キャラクターを二人選んでのタッグ戦で、ハイパーコンボ(超必殺技)ゲージは二人で共有。体力ゲージは別個に存在し、対戦中にパートナーとの交代が可能。
交代手段は
- 攻撃を繰り出しながら乱入し、着地後決めポーズをとるヴァリアブルアタック
- ゲージを一本消費するガードキャンセルヴァリアブルカウンター
- ゲージを二本消費し、二人同時にハイパーコンボを繰り出すヴァリアブルコンビネーション
が存在する。
体力ゲージは二層構造になっており、ダメージを受けて減少した部分に赤い部分が発生。交代して控えに回っている間、赤い部分が徐々に回復していく。ただし再度交代すると赤い部分が消滅し、回復しないダメージとして確定する。
その他の特徴としてはガードしながら相手を押し返すアドバンシングガードの採用がある。
使用可能キャラ
サイクロップス / ストーム / ウルヴァリン / ガンビット
ローグ / セイバートゥース / ジャガーノート / マグニートー
CPU専用キャラ
隠しキャラ
豪鬼
ストリートファイターはZEROシリーズのグラフィックが使用されているが、ベガ親衛隊コスチュームのキャミィは『XVS』で新規にデザインされ、『ZERO2』移植版での追加要素を経て『ZERO3』からレギュラー参戦となった、いわゆる逆輸入のパターンになっている。
MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER
(1997年)
パートナーが乱入して援護攻撃を繰り出し、交代せずそのまま撤退するヴァリアブルアシストが追加されている。
使用可能キャラ
キャプテンアメリカ / ハルク / スパイダーマン / サイクロップス
ウルヴァリン / オメガレッド / ブラックハート / シュマゴラス
リュウ / ケン / 春麗 / ザンギエフ
CPU専用キャラ
アポカリプス / メカ豪鬼
隠しキャラ
U.S.エージェント / アーマースパイダーマン / メフィスト
シャドウはシャドルーに改造されたナッシュ。『ヴァンパイアセイヴァー』の同名キャラクターとは別物。
MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES
二人のタッグに加え、援護攻撃専用のスペシャルパートナーをルーレットで選択する。スペシャルパートナーの面々はエンディング後のスタッフロールで集合し派手に動き回る。
さらに一定時間タッグを同時に操作し、ハイパーコンボを無制限に繰り出せるヴァリアブルクロスが使用できる。
対応機種
ドリームキャスト プレイステーション(EX EDITION)
使用可能キャラ
キャプテンアメリカ / ハルク / スパイダーマン
リュウ / 春麗 / ザンギエフ / キャプテンコマンドー
ロックマン / ストライダー飛竜 / モリガン / ジン・サオトメ
スペシャルパートナー
マイティ・ソー / U.S.エージェント / サイクロップス
アイスマン / ストーム / コロッサス / サイロック
ローグ / ジュビリー / マグニートー / ジャガーノート / センチネル
CPU専用キャラ
隠しキャラ
ハイパーアーマーウォーマシン / ハイスピードベノム / MSH性能ハルク
ボスキャラは当初ギャラクタスにする予定だったが、当時のMARVEL側から「ヒーローや格闘家達とサシで戦って敗北する様な規模の相手ではない」と言われ、NGとなった。後にMVC3で実現。
その他参戦候補として、ハワード・ザ・ダックやマイク・ハガー市長も挙がっていた。
表記ゆれ
MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES
(2000年)
詳細は「MARVELvsCAPCOM2」のタグ参照。
対応機種
アーケード ドリームキャスト プレイステーション2 Xbox
表記ゆれ
MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds
詳細は「MARVELvsCAPCOM3」のタグ参照。
対応機種
表記ゆれ
マブカプ3 マヴカプ3 MVC3 Marvel_vs_Capcom_3
MARVEL VS. CAPCOM INFINITE
詳細は「MARVELvsCAPCOMINFINITE」のタグ参照。