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シルバーサムライ

しるばーさむらい

MARVELコミックの『X-MEN』シリーズに登場するキャラクター。割と珍しい日本人のミュータントである。
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概要編集

本名はケンイチロウ・ハラダ(原田剣一郎)。職業はヤクザである。

(※ただし、原語での綴りはKenuichio Harada(ケヌイチオ?)という日本人から見ると謎な表記となっている)

妹のマリコ・ヤシダとウルヴァリンが婚約していた(が、結婚式当日に殺害されてしまう)ため、ウルヴァリンの義理の兄にあたる。

日本政府によって結成されたヒーローチーム「ビッグヒーロー6」のリーダーとして活躍したり、洗脳されて悪役に回ったり、その後洗脳が解けてヒーローに復帰したりした。


X-MENとの関係としては前述のようにウルヴァリンとの絡みが多く、戦いの中でお互いを認め合って友情を築いたり、ウルヴァリンから養女の養育を頼まれたり、かと思いきや色々あってまた戦ってたりしている(展開や人物関係の変化がめまぐるしいのはアメコミにはよくあることなので、あまり気にしてはいけないのだ)。

詳細は下記参照。


装備する刀をより強力にする、フォースフィールドを使うミュータントである。その能力は、タキオンエネルギーのフォースフィールドを発生させ、構えた刀の刃を包み込む事。

この状態の刀は、アダマンチウム以外の物質なら大抵切り裂けるほどの切れ味を誇り、シルバーサムライ自身の剣技も優れているため、接近戦では極めて強力と言える。

また、刀剣を用いない素手の戦いも達人クラス。

さらに、彼自身の能力ではないが、テレポーテーションリングを装備しており、瞬間移動する事が可能である。


他に、自身の出自や経歴から、犯罪組織およびその手法や活動について詳しい。


まだマーベルの制作陣に日本についての正確な知識を持っている人がいなかった時期に制作されたキャラクターなので、その名のとおり銀色で旭日旗があしらわれた鎧を身にまとう強烈なデザインだったり、自宅が城だったりするのが玉に瑕、かもしれない(自分で大名と名乗ってるらしい)。

なお、着ている鎧は近代の素材で作られたもので、軽量のスチール合金製。


ちなみにアイドルオタクである。いや、マジで


経歴編集

日本最大のヤクザ、ヤシダ一家のオヤブン、シンゲン・ヤシダの非嫡出の子として生まれた。そのため、自分の力を父親に見せつけんと試行錯誤。武道を学び身に付ける。

後に、国際的テロリスト・ヴァイパーの護衛として登場。以後、ヴィランとしてウルヴァリンなどと戦う。


やがて、シンゲンの娘マリコの死後、自身がヤシダ一家の総帥となるが、組織は莫大な借金を有し、潰れる一歩手前だった。

なんとか金策に走り、組織を立て直していく事で、敵であったウルヴァリンの信頼も得る。

ウルヴァリンは後に、実の親に虐待されていた少女・アミコを助け出した際、自分が所有していたヤシダ一家の銘剣をシルバーサムライに渡す事で、アミコの養育を依頼する。

また、東南アジアの密林地帯にある遺跡の怪物「ドゥームブリンガー」をウルヴァリンが退治しに向かった際、同行してともに戦った。


他に、ゴジラと戦った巨大ロボット「レッドローニン」が環境テロ組織に奪われた時、ウルヴァリンやサンファイアと協力し戦った事もある。


やがて、日本政府が結成した日本初のヒーローチーム、「ビッグ・ヒーロー・シックス」のリーダーにも就任した(後に脱退)。

しかし、ミュータントのヴィラン・ブラインドスポットによって洗脳されてしまい、自身がヒーローとして活動していた時期の事を忘れさせられ、逆に「これまでの自分の行為はプロフェッサーXに洗脳された結果」であると信じ込み、再び犯罪行為を繰り返すように。

アメリカの超人専門刑務所ラフトに収監されるも、ヴァイパー、および日本の悪の忍者集団「ザ・ハンド」により自由の身になり、日本へ戻る。

彼らに仲間になれと誘われるも、シルバーサムライはそれを拒否。アベンジャーズと協力して彼らを打ち倒した。


ここから再び、日本人を守るために戦う事を決意。ヒーローに復帰する。

後に、日本首相の警備チーフを務めるまでになった。


だが、また別の理由からウルヴァリンと戦う事になり、ウルヴァリンの心臓を貫くのと引き換えに、自身は片腕を失ってしまった。

(ウルヴァリン自身は、ヒーリングファクターで傷跡も残らず回復している)


近年、ザ・ハンドの忍者集団、およびヴィランのサムライ集団「ブラックサムライ」に襲撃され、マリコの墓を守るため戦い、大量の忍者を道連れにして壮絶な戦死を遂げた。


後に息子のシン・ハラダが二代目を襲名し、父親とは異なるアーマーを着て活動している



※ちなみにブラックサムライは、元はウルヴァリンに恨みのある集団「レッドライトハンド」の一派であり、シルバーサムライと同じような鎧と刀剣を用いる。ちなみに兜は某暗黒郷に似ている

「レッドライトハンド」はウルヴァリンの恨みから、彼の親しい人間たち全てをターゲットとしており、シルバーサムライもその一環としてターゲットにされていた。シルバーサムライの他、ジョンレイス、X-メン、ユキオ、小林亜美子(アミコ)、ウルヴァリンのクローンX-23、チームXの仲間であるマーベリックなども、ターゲットとされていた。


他メディア編集

ゲーム編集

日本においては、ゲーム『X-MEN Children of The Atom』『MARVEL vs CAPCOM 2』に出演したことで存在を知った人が多いと思われる。


このうち、前者に関しては使用される切っ掛けが「隠しコマンドで豪鬼を出そうとして失敗した」というのが一番多そうというのがアレだが。

  • ※隠しキャラの豪鬼を使うためのコマンドが、1P側だと「カーソルを特定の手順で動かした後、最後にシルバーサムライに合わせて特定のボタンを同時押し」というものだったのだが、このタイミングが非常にシビアでコマンド失敗者が続出。結果当時のゲーセンのX-MEN筐体ではシルバーサムライが大量増殖する事態になってしまった模様。ちなみに同様の豪鬼失敗キャラ仲間で『スパIIX』の茶色リュウも居る。

ウルヴァリン:SAMURAI編集

ヴァイパーがヤシダ産業のテクノロジーを利用して作り上げた、アマダンチウム合金製のパワードスーツとして登場。


本作ではケンイチロウ・ハラダではなく、別のある人物が装着者。

一応ハラダも登場しているが、原作とは異なり剣よりも弓の扱いを得意としており、シルバーサムライにもならない、しかも韓国系アメリカ人が演じているため日本語がおかしい、というちょっとややこしいことになっている。


なお、銀色の鎧はヤシダ家の守護神のような意味合いで祀られているらしく、ヤシダ家には銀色の甲冑が安置されている。中盤、この甲冑を真田広之演じるシンゲン・ヤシダが装着してウルヴァリンと戦った。


また実写映画そのものではないが、シリーズ1作目『X-メン』の前日談コミックにも登場している(この頃は、まだ映画の今後の展開などを想定していなかったため、現在は矛盾が生じている)。

記憶喪失のローガンがバンクーバーにて、同じく記憶喪失のアジア系女性と知り合う。

彼女は日本人の手塚奈津で、バンクーバー署の刑事である事、そしてバンクーバーに手を伸ばす日本のヤクザ・古浜組を追っている事が徐々に判明。古浜組はローガンと奈津を殺すため、日本のシルバーサムライに仕事を依頼する。……という内容。

本作のシルバーサムライ=原田は、フリーの殺し屋で、自家用ビジネスジェットを所有しているらしい。上記『SAMURAI』よりも原作コミックに近い人物及び外見と能力で、タキオンフィールドを剣にまとわせて切り付ける様子を披露していた。

劇中ではローガンに刀を折られるも、ローガンの爪を掴み、直接パワーを送り込んでダメージを与えていた。しかし、逆転され敗北した模様(倒された場面は描かれていない)。


ローガンはこの後、記憶を取り戻した奈津から、自身の記憶喪失解決の手がかりを受け取り、別れる。そして映画の冒頭部の、ローグと出会う酒場のシーンに繋がる。



ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ編集

CV:西川貴教


本作では「日本トップクラスの凶悪なヴィラン」として登場。

ヴィランではあるが義理を通す男。


三年前に妹が対抗組織に襲われかけた所をアイアンマンに助けられ、アイアンマンとの対決で弱体化した対抗組織を倒し、日本一のヴィランとなった経緯がある。

上述の貸しとアイアンマンのパートナーアカツキ・アキラの覚悟を見定めたことから協定を結び、ロキ一味とアベンジャーズの戦いに一切介入せず、あくまで中立の立場を取る。

そのためディスクには封印されておらず、最終回にアベンジャーズの味方として参戦する。


関連イラスト編集

シルバーサムライ


関連タグ編集

X-MENウルヴァリン

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