日本の軍事において
大日本帝国の軍旗として使われていた旗。白地に放射状に旭光が伸びる日章が配されている。
大日本帝国海軍の軍艦旗のイメージが先行しているが、大日本帝国陸軍が軍旗として定めたのが最初。この項目のメイン画像になっているのも、陸軍の軍旗である。海軍の旭日旗(軍艦旗)は、赤丸が左(旗竿側)に寄っている。陸・海ともに中心の太陽より16本の光線が伸びる「十六条旭日旗」である。
現在も、軍艦旗と全く同一のものが海上自衛隊の自衛艦旗として用いられている他、陸上自衛隊においても光線の本数や周囲の模様が帝国陸軍時代とは異なる(八条旭日旗)旭日旗が自衛隊旗として用いられている。
非軍事関連において
元々旭光の意匠は古くよりハレを意味し、めでたい、縁起の良い模様とされており、大漁旗やお正月の縁起物などに使われていた。また特に九州地方の武家の家紋としてよく使用されていた。軍旗として制定されたのは明治維新以降である。
一方でいわゆる暴走族とかヤンキーと言われる(国とか軍事とかに全く興味無さそうどころか、寧ろ反抗してそうな)手合いの方が好んで使うデザインの一つでもあり、近年では(それらの影響もあるのか、それとも日本の象徴としてなのか)JDMスタイル(※)のカスタムカーにも見ることができる。
※Japanese Domestic Marketの略で、日本人から見ると「日本のクルマ文化(特に走り屋系)をアメリカ人が独自の解釈で取り入れたモノ、およびそれを日本人が逆輸入したモノ」といえる。
外国では
タイ王国では、首都バンコクの中心街はもちろんのこと、小さな商店にも旭日旗が飾られており、タイで外国人観光客が最も訪れる場所の一つであるカオサンロードには、あちこちで旭日旗がプリントされた服が売られているという。
また、北マケドニア共和国のように、日本とは無関係に国旗などの意匠が旭日旗と類似している国や団体も存在する。ただし、北マケドニアの国旗については、元々「ヴェルギナの太陽(ヴェルギナの星)」と呼ばれるマケドニアに伝わるシンボルを使用していたところ、同シンボルは自国のものと考えるギリシャの反対によってデザインを変更したものであり、日本とは全く関係無いが太陽の図案化という意味するところは同じと言える。
他にもアーティストなどが旭日旗的なデザインをイラストの背景などに用いることもある事から、個人的に好む人も居る事がうかがえる。
外国人からすれば、余程の日本嫌いでもなければ受け入れられるデザインなのかもしれない。