概要
もうちょっとだけ続くんじゃは、漫画『ドラゴンボール』で亀仙人が言った台詞。
1度目
孫悟空がマジュニアを倒した後、悟空はチチと共に筋斗雲に乗りみんなに別れを告げ飛び去っていく。
そしてこの最終回のような雰囲気の中、最後のコマで亀仙人はこう言うのだった。
「最終回じゃないぞよ もうちっとだけ続くんじゃ」
単行本17巻に収録されている。この後、ここまでの期間よりはるかに長い42巻(17巻を1巻として数えても26巻と、ここまでの巻よりも9巻も多い)まで連載が継続することになる。実は当初はこの通りの台詞ではなく、伝達される内に改変されている。
アニメ版ではこのあとアニメオリジナルの結婚回が導入した後、タイトルを『ドラゴンボールZ』と改称している。
ファンブックによれば、元々はシンプルに孫悟空が孫悟飯を連れてカメハウスに行って紹介するだけの、ただの後日談を連載して締めようとしていたところ、それが許されなかったため、そこから話を膨らませて、悟空の生き別れの兄・ラディッツ等を登場させ、サイヤ人編という新章になってしまったとのこと。
2度目
セルとの戦いが終了した後、今度こそ最終回かと思われたが孫悟飯を主人公として話が続くことになった際、再び亀仙人はこう言った。
「ドラゴンボール」は もうちびっとだけ続くぞ!
単行本36巻に収録されている。この時はオレンジスターハイスクールに通う悟飯の話と、その後メインとなる魔人ブウとの戦いで遂に連載が終了した。
しかし『ドラゴンボール』というコンテンツが終わることはなく、その後アニメオリジナルの『ドラゴンボールGT』が始まり一度は本当に終了したが、近年では新たに『ドラゴンボール超』が放送される事でドラゴンボールブームを復活させている。
「ちょっとだけ」という割に続いてしまったのは人気作であったため、外部(※)の都合で引き伸ばされた事に起因する。
作者としては本当に「もう少しだけ」続けるつもりだったのだろう。
最終42巻には、新たなステップのため随分前から決めていたが、関係者(※)に無理を言って終わらせた旨が書いてある。
※なおここでいう「外部」や「関係者」とはジャンプ編集部や出版社に留まらず、アニメ制作会社などの『ドラゴンボール』関連のビジネスを行う企業全般にまで及んでいた。詳細はこちらの「連載終了について」を参照のこと。
ちなみにジャンプに掲載された三百十六話『宇宙の恨み、フリーザを貫く!!』の次回予告は『永遠へ…』という最終回を示唆するタイトルであった。
関連タグ
ドラゴンボール 亀仙人 漫画 もうちょっとだけ続くんじゃよ:表記ゆれ。
スラムダンク:ドラゴンボールと共にジャンプ黄金期を支えていた作品でドラゴンボールと同時期に連載終了したが、ジャンプ編集部側の1部終了の煽り思惑にのる事なく連載は完全に終了した。
週刊少年ジャンプ:ドラゴンボールとスラムダンクが終わった事によりジャンプ黄金期は終了し、ジャンプ売り上げが600万部から200万部に激減するという事態が起きた。2000年以降はワンピースがジャンプを支える大看板と化しており、100巻過ぎても連載が終わらない事態となっている。
最終章:明確に終わりを表記しているが中々終わらないケース。
ハレンチ学園:同じような理由で連載終了と再開を繰り返した作品。
魔弾戦記リュウケンドー:第50話でラスボスを倒し、次話でライバルとの決着。次々話でパートナーとの別れを描いて番組を終了した。
変身忍者嵐:第39話で二つの組織の幹部・ラスボスを倒すも、直後に真のラスボスが出現。さらに8話かけて真のラスボスとの決着を迎え番組を終了した。
対義語
俺たちの戦いはこれからだ! 打ち切り 未完 先生の次回作にご期待ください
ジャンプではある意味対義語・・・だったが、このうち、二次元界隈での「未完」の代名詞ともなったジャンプ作品は数十年の時を経てwebにおいて連載再開となった(男坂参照)