概要
「万国」ではなく「萬國」の旧字体表記が原作準拠。
技名の元ネタは、1960~70年代にフジテレビ系列で放送された、世界のびっくり人間を紹介するバラエティ番組『万国びっくりショー』である。
人体に流れる微量の電気を体内で増幅し両腕へと集中し、広げた両手から放電する技。
相手に命中すると動きを封じるとともに空中に持ち上げ、持続的に感電させ続ける。そのまま技を解かなければついには相手を死に至らしめる。動きの拘束や空中への持ち上げに、電気とともに磁力を利用しており、技中は周囲の地面から砂鉄が両手に集まる場合があるという。
相手の動きを封じ一方的に痛めつけられる強力な技だが、弱点としては放電の間使用者自身も身動きが取れないという点が挙げられ、一対多の戦いには不向きである。
技の危険性から亀仙人はかめはめ波以上の奥の手として滅多なことでは使用せず、漫画『ドラゴンボール』内での使用は後述する天下一武道会での一回のみ。
克己心の養成や自習自得を旨とする亀仙流の流儀もあり、見よう見まねで多くの弟子に受け継がれたかめはめ波と異なり、目撃する機会の少なかった萬國驚天掌を習得・継承した弟子はいなかった。
原作漫画ではジャッキー・チュンの状態でのみ使用したことから、ゲーム作品などではジャッキー・チュン形態での必殺技として採用される例が多かったが、後年『ドラゴンボール超』で亀仙人の状態で放つ例も登場した。
使用例
天下一武道会
第21回天下一武道会決勝戦、ジャッキー・チュン対孫悟空戦で使用。
弟子たちが優勝し慢心することのないよう、変装して大会に参加した亀仙人(ジャッキー)だが、悟空の想定外の成長や潜在能力に苦戦を強いられ、奥の手として使用(この時、「孫悟飯もこれほどには耐えられんかった」と、かつて一番弟子にも使用したことを語っている)。
悟空は身動きがとれず降参しかけたが、その時空に昇っていた満月を目撃し大猿に変身。巨体の動きを封じることはできず、技は解かれてしまった。
ドラゴンボール超
『ドラゴンボール超』宇宙サバイバル編では亀仙人の状態でも使用しており、まずカリン塔でヤジロベーに使用。力の大会本戦では、第3宇宙の戦士ザ・プリーチョに放って動きを封じ、そこを天津飯が新気功砲でリングアウトさせるという連携を見せた。