概要
第1宇宙、第5宇宙、第8宇宙、第12宇宙を除く8つの宇宙から最強の宇宙を決める武道大会。
全王が主催し、大神官が進行を務める。命名は現在の全王で、力の大会の「力」とは「戦闘力」を意味している。開催日時は王歴31億の3,550万603日157時(全覧試合より40時間後)。
大会の場所は「無の界」と呼ばれる時間も空間もない永遠と虚無に満ちた世界になっている。敗北した宇宙は即消滅というルールが設けられ、優勝した宇宙は宇宙消滅が免除される。また全王が選ぶ(あるいは終了時に最後まで残った一人の)最優秀選手(MVP)には、「超ドラゴンボール」で願いを叶えられる権利が与えられる。
元々は、宇宙が多すぎると常日頃から考えていた全王の思惑が根底にあり、「どうせ消すなら悟空の提案通り格闘大会に使おう」と考えた故に開催された大会で、人間レベルの平均の低い宇宙を消す事が目的になっており、優勝賞品の「生き残り」もどちらかというと「仕方ないから残してやる」「何もしない」という消極的な意味であり、大会が無ければノーチャンスで消されていた。
全王は人間レベルが7以上を望んでおり、それを満たしている第1宇宙、第5宇宙、第8宇宙、第12宇宙は出場自体が免除され、消される事はない。なお、負けた宇宙の界王神・破壊神は宇宙ごと消滅させられるが、天使のみ消滅する事を免除されている。
全覧試合
未来の全王は武闘大会の概念自体を知らなかったため、未来の全王の期待値を高める目的で開催された力の大会の前哨戦。開催地は全王の宮殿。力の大会本戦の情報通達も兼ねており、不参加宇宙も含め、全宇宙の神々が全王の宮殿に集結した。
3人の戦士が1人づつ戦い、その勝敗で宇宙の優劣が決まるものではないが、全王の期待に応えられなければ(「武道大会とはいうが言うほど面白くない」と判断されたら)試合途中で中断(つまり力の大会取りやめ、即刻全王に消滅させられる)も有り得る生死を賭けた戦いとなる。場外は無く、薬などのドーピングも許可されている。
特定の宇宙のみの参加で、選ばれた宇宙は人間レベルが最低レベルの第7宇宙と第9宇宙。この二つの宇宙は人間レベルが7以上が合格なところ、第7宇宙は3.18(サイヤ)、第9宇宙はその6割程度の1.86という有り様であった。
力の大会のルール
駒に似た大きな武舞台上で1チーム10人の10チーム全員がバトルロワイヤル方式で行われる。
制限時間48分以内(各話のナレーションによるとアニメ一話につき一分しか進まないがドラゴンボールシリーズではよくあることであるので気にしてはいけない…とはいえ上述の通り無の界には時間の概念もないので制限時間というのも言葉のアヤなのかもしれないが)に最後の1人になった選手のチーム・時間切れの時点で残っている人数の多いチームが優勝となる。チームメンバーは他の宇宙から選ぶ事もでき、必ずしも所属チームと出身宇宙が同じとは限らない。
ルールは天下一武道会に近く、武舞台から落ちた選手は即脱落になる。
ただし、気絶などの戦闘不能状態は失格にはならず、落とされさえしなければ目覚めたあと戦闘に復帰しても問題ない。
落下した選手は観客席へと転送され、全王が持つ「神Pad」に脱落者として登録される。転送後は観客席で観戦する事が出来るが、代表選手10人全員が登録されてしまうと全王の手によって自分達の宇宙と同時に消滅させられる。また観客席からの援助や攻撃は許されておらず、それを行おうとする者はその場で全王の手によって消滅させられる。ただし、援助に関しては全王が了承する範囲内ならば、ポタラ等の外部からの道具の支給や持ち込み、使用も可能である。 (大会中に受け渡すのはなし、前にくすねていたものなら参加者のものでなくてもヨシ)
各選手に不公平が生じない為に、それぞれ出身の惑星と同じ重力がかかるように設定されている。また場外というルール上、気を使った舞空術は規制がかかっており使用出来ないが、羽など生まれ持った飛行能力は使用が許可されている。
禁止事項は「術以外の武器の使用」・「対戦相手の殺害」・「仙豆等のドーピング」の三項。
武器の使用は武器についての定義が曖昧な事もあり、ノリによっては全王の判断で小瓶など一部使用が許される場合もある。また直接明言はされていないが、「全王が10人と言ったら10人」という全宇宙の暗黙の了解により9人以下での参加は認められず、その場合は即失格となりその時点で消滅させられる。
なお、自爆を行なった選手自身が死亡した場合もその選手は脱落扱いとなるが、「対戦相手の殺害」に該当しないために、その際の相手選手には特にペナルティは課せられない。また、「自爆により脱落」と判断され、後にその選手の生存が確認された場合は、選手が武舞台上に留まっていればそのまま復帰が認められる。
武舞台
無の界に建造される巨大なコマのようなステージ。
大神官の超能力により生成され、全覧試合から約40時間で完成した。
この上なく激しい戦いが予測される為、素材にはZソードでも切れなかったカッチン鋼よりも遥かに硬い「カチカッチン鋼」が使用されている。舞台の中心部は時間と共に下降する「時計柱」、舞台のやや上空に浮いている細長い足場が「ベンチ」、さらに上空には太陽のような照明が浮いている。ベンチの反対側に浮かぶ小島が全王が降臨する神棚の様な「玉座」となっている。