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私を殺してもいい、呪ってもいい。きっとあなたには、その権利がある。

私はあなたが怖い、だけど..... 今は、セイバーから逃げ出す方が怖い

概要編集

CV:花澤香菜

Fate/strange Fake」に登場する主人公のひとり。

日本からスノーフィールド市へやってきた旅行者。10代後半ほどの背格好の、眼鏡をかけた女性。

染めているのか髪は金髪で、右手・右肩・背中・左肩・左手に令呪を持つ。


日本の冬木市出身らしいが、ある理由から逃亡を続けていたところ白い女に捕まり、5つの令呪と呪いを押し付けられ強制的に渡米。

結果スノーフィールドに入ってすぐ捕まり殺されそうになったが、偶然が重なりセイバーの召喚に立ち会う。

彼の問いを拒絶したものの、意図せず魔力パスが繋がってしまったため、「保護」という形で同行する羽目に。


一見すると髪の色を除けば『Fate/Prototype』の主人公沙条綾香に瓜二つだが、この世界の綾香はルーマニアに滞在していることがロード・エルメロイⅡ世によって確認されており、両者は明確な別存在。

それゆえ、アヤカがどこからやってきた何者なのかは謎に包まれている。

人物編集

一人称は私。綾香と同じ制服を身に纏い、容姿、性格ともに彼女とそっくりだが、アヤカの髪は金に染まっており、口調も彼女より強気で、たまに中性的な言葉遣いになる事もあるが、より不器用。しかし、その不器用さ故に真剣な時はとことん真剣。


過去のある体験によって強い罪悪感を持っており、自分には護られる価値などないと感じている。同時にエレベーターに乗ることを極度に恐れており、またそれに付随する「赤ずきんをかぶった少女」の幻影に苦しんでいる。

本来は人に懐かないはずのエルキドゥマスターである銀狼に妙に懐かれている。


魔術回路を持ち魔術の存在は知っているが、「魔術」と「魔法」の違いを知らない。

またセイバーとは偶発的に魔力供給パスが繋がっているものの、正式なマスターではない事からステータスやスキル、果ては人間と英霊の区別すら付かない。そもそも他者の魔力を感知するすべを持っていない可能性もある。それに加え、戦争における駆け引きも未経験な素人だが、その素人さはセイバーの車輌での大仰で真名に関するヒントだだもれな演説を目の当たりにしても、仮契約相手の偽アサシンが隠密度外視な挙動をとっても心労が軽度で済むなどプラスに働く事もザラ。

 

「余程疲れていたのか眼鏡を外さずに寝ている」と本編で態々描写されていることから、綾香と同じく眼鏡を外すと様子が変わるキャラである可能性が高い。

 

好奇心旺盛で自分の欲求に素直なセイバーに振り回されているものの、彼の足手まといにはなりたくないと思っている。

そのため、巻き込まれただけの自分が彼のマスターになるべきではないとも考えていたが、真キャスターとの邂逅をきっかけに願いを見つけたセイバーからの申し出を受け、出会って3日目にして正式に契約を結ぶ。




能力編集

前述したように魔術には疎いが、魔力の供給能力は異常と言えるほど高い。

セイバーが宝具を連発しても肌がピリピリする程度で済み、一時的にではあるが第二宝具のセイバーの従者達5名を実体化させる(並行して恐らく偽アサシンの魔力もセイバー経由で肩代わりしてる)等、並の魔術師でもあり得ないような魔力量を保持している。


余談編集

経歴の元ネタ編集

彼女の語る「赤ずきん」とはFateシリーズ第2作『Fate/hollowataraxia』冒頭の怪談が元ネタ。

新都玄木坂四番地に建つ蝉名マンションにて20代学生のA氏が一家心中に巻き込まれたと思しき、隣人の3歳ぐらいの少女が赤い外套姿(赤ずきん)で毎晩訪問してくるというもの。そしてしまいにはA氏は行方不明になってしまったというオチ。

エレベーターはその怪談中で少女の血痕が途絶えた場所とされ、遺体も見つかっていない。

氷室鐘の口から実際に起こった事件だと明言されている。


PVもこの怪談話が導入になっている他、「玄木坂の工房の残滓か」というワードが確認でき、魔術師絡みの事件であると推測されるが…。


『hollow』本編では単なる与太話でしかなかったのだが、『Fake』ではモロに本編に絡んでいるらしく、「A氏」というイニシャルがアヤカと一致するなどの点から関連性が窺えるものの、いくつか矛盾点もあり、アヤカは女であるのに対してA氏は作中で「青年」と明言されている点などである(声も男性声優が当てている)。


余談だが、赤い外套は型月において抑止力がらみで登場する服装でもある。

代表的な例で言えば、初代アーチャーや英霊もどきのアサシンが該当し、『魔法使いの夜』でも蒼崎青子の前にも抑止力と思しき「赤い影」が登場している。


元になったキャラクター編集

綾香は『prototype』ではオリジナルの聖剣を持つ騎士王のマスターだったのに対して、彼女はそれを模倣した宝具を持つセイバーのマスターとなっているが、この関係は意図したものであるかは不明。


三つ目に元ネタになったキャラクターは2008年に成田良悟氏がエイプリルフール企画として発表した『Fake/states night』(のちのFakeの原型)の「プレイヤー」だと思われる。

セイバーの穴を埋める英霊を使役するスノーフィールドの聖杯戦争参加者という共通点を持つ。


ただし、本編とは異なり、サーヴァントは十数種類の中から五柱を30分だけ召喚できるという設定。判明しているサーヴァントはスキュレー董白ペルセウスイアソンスカサハヒュドラとなっている。

複数サーヴァント使役は形を変えて相棒のセイバーに受け継がれ、個別に限られた数のサーヴァントを短時間だけ召喚するという特徴は後に『Fate/Grandorder』の主人公が実現している。


また、エイプリルフール版で名前が挙がったサーヴァントのいくつかは後に公式に設定されてシリーズに登場しているものもある。イアソン、スカサハ、ペルセウスが該当し、ここまではサーヴァント化されたが、ヒュドラは『Fate/grandorder』での巨大エネミー、スキュレーはキルケーが召喚する存在としての登場となった。


関連事項編集

Fate/strangeFake 沙条綾香 主人公 金髪 眼鏡 ツンデレ

セイアヤ リチャアヤ













この先、ネタバレ注意
































  • 正体

その正体は、月霊髄液が完成する以前のエルメロイの至上礼装が、複雑な経緯を経て沙条綾香の姿に擬態した存在

俗称は玄木坂の赤ずきん


元々は、数百年前のエルメロイが様々な手練手管を駆使して手に入れた霊墓アルビオンの発掘品である最高クラスの幻想を原料とし、三基で一揃いの魔力炉として作り上げたもの。

その性能は、1つだけでも建造物を丸ごと異界化できるほどの魔力を数週間に渡って捻出し続ける上に、3つ揃えることで相互作用を起こし、魔力の自然回復量も跳ね上がるという代物。

要するに、無限に魔力を捻出し続け、いくら汲み出しても尽きぬ魔術炉の完成形である。


その希少性は他のロード達ですらおいそれと手に入れることはできず、聖杯ほどではないにせよ戦争を起こしてでも欲しがる魔術師もいるだろうとされるほど。

『先代』ロード・エルメロイが第四次聖杯戦争において出した、5つぐらいある致命的損失の中でもとりわけ大きなものでもある。


超抜級の個性こそ無いもののその出力だけで他者を圧倒する、万能を謳うエルメロイ家だからこそ映えるシンプルイズベストの極致である礼装だが、その反動からか現在の至上礼装である月霊髄液はケイネス『魔力だけの代物では美意識に欠ける』という主張を反映し、多機能かつ個性的なものに仕上がったという。


ケイネスは第四次聖杯戦争に際して冬木市にこちらも持ち込んでいたが、衛宮切嗣による襲撃によって魔術工房ごと放棄、失われたとされていた。

しかし実際は、とある無名の魔術師の夫妻が火事場泥棒同然に持ち去り、住居兼魔術工房である玄木坂の蟬菜マンションに隠匿していたのである。


だが、夫妻はエルメロイがしなかったことをしてしまった。

三基の魔力炉を個別運用するのではなく、そのまま統合して人の形をした一つの礼装にしてしまったのである。

結果、夫妻は礼装の効果によって狂い、互いに殺し合って自滅したが、礼装は隣に住む「A」に助けを求めた。

この少し前、「A」は本物の綾香から軽度の暗示魔術を施されていたが、それらが本人の精神性と混ざり合った結果、礼装を保護した「A」は最終的に自らを同化吸収させてしまい、礼装はアヤカへと変質した。


作中においてセイバーとアサシンの二騎に魔力を供給し続け、宝具を連発しても疲弊さえしないことからロード・トランベリオにも匹敵する魔術回路の持ち主ではないかと他の勢力から警戒されていた彼女だが、そもそも人間でさえなかったのである。


全てを思い出したアヤカは「……私は……私が……赤ずきんだ」「私が、『あの人』を……殺したんだ」と嘆き、ティア・エスカルドスは彼女がいずれ自分と同じく人類の敵となると語り、抹殺対象として捉えた。

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