概要
漢王朝崩壊の主役であり、権力を自らの手中に収めてからは暴虐と贅の限りを尽くした魔王・董卓の孫娘。
まだ幼い少女の段階で、祖父・董卓から自分の領地をあたえられるなど、この世の考えうるすべての物を与えられて育った。
(オンラインTCAG三国志大戦武将カードより抜粋)
魏書董卓伝裴松之注、『英雄記』より引用部分に記述がある。(参考:ちくま学芸文庫 正史三国志Ⅰ 今鷹真・井波律子訳)
董卓の白という孫娘はまだ15歳に満たぬ少女であったが、渭陽君として領地を与えられた。
董卓の居城・郿城の東に縦横2丈あまり、高さ5~6尺の壇を築き、金の華かざりと青い蓋のついた車に白を乗せ、都尉・中郎将、郿に滞在する刺史や太守などに命じて正装させて車に乗り込ませ、白の先導役やお供をつとめさせた。
壇上に上るや、兄の子の董璜を使者に仕立てて、白に印綬を授与させた。
前述通り、取り立てて何かしたという訳でもなく、その上女性のため、三国志の登場人物の中ではかなりマイナーな部類に属していた。
しかし、『三国志大戦』に登場したことをきっかけに爆発的に知名度とファンを作り、pixiv内でもその影響を受けている。
また、『真・三國無双8』でNPCとして登場したため、そのイラストも徐々に追加されてきている。
ちなみに小説『三国志演義』には登場しない。
死没に関する記録も残っていないが、上記の煌びやかな時代からわずか2年後、暴君董卓が殺された際に王允によって董氏一族が見境なく処刑されたという経緯に鑑みて、このとき董白も殺されたとみて間違いないだろう。
ただし、三国志大戦を基にしたスマホパズルゲーム『さんぽけ』では蜀伝、及び董白伝で生存している。
董白伝では城下で出会った学という少年を側近にし、彼が身代わりを買って出たことにより生き延びる。その後蜀伝にてトウ噸に生贄にされようとしていたところを劉備達によって救出される。
董卓が死んで自暴自棄になっていたが趙雲の叱咤により立ち直る。廖化の手によって逃がされ、物語からはフェードアウトした。
ちなみになぜ劉備が董白と面識があったかは不明。
創作作品における董白
- 『真・三國無双シリーズ』のキャラクター。→董白(真・三國無双)