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衛宮切嗣

えみやきりつぐ

『Fate/stay night』の登場人物であり、スピンオフの『Fate/Zero』では主人公を務める。
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「僕はね、正義の味方になりたかったんだ」

プロフィール

身長175cm
体重67kg
誕生日11月11日
星座蠍座
血液型AB型
イメージカラー灰色
特技射撃、破壊工作
好きなもの効率
苦手なもの家族愛
天敵セイバー
CV小山力也/入野自由少年時代)※
人気投票11位(男性4位・型月10周年記念)

※青年期(ナタリアの助手をしていた頃)は、ドラマCD版では入野氏、アニメ版では小山氏がそれぞれ担当している。

概要

Fate/staynight』の主人公衛宮士郎の養父であり、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンの実父。
第四次聖杯戦争におけるセイバーのマスターでもあり『Fate/Zero』では主人公を務める。
くたびれたコートに硝煙と煙草の臭いを纏った魔術使い。目が死んでる

人物

多数を救う為に少数を切り捨てることを絶対の信条・手段として徹し続けており、その為には師であり相棒であり、家族同然でもあったナタリアをも手にかけている。
しかし本来は家族や友人を愛する心優しい男であるため、こういった己の信条を執行するたびに罪の意識と喪失の痛みに苦しみ続け、涙を流す。
公式で士郎のことを「人間のフリをするロボット」と評することがあるため、それに倣いファンの間で彼は「ロボットのフリをした人間」と評されることも(当然公式ではない)。

「人々を争いに駆り立てる存在」として英霊という概念そのものを忌み嫌っており、信条の実行のためなら手段を選ばないという面も合わせてセイバーと相容れることはなかった。

Fate/Zero』の物語において、その戦歴をアインツベルンに買われで第四次聖杯戦争に参加する。聖杯に託す望みは「戦いの根絶」「恒久的な平和の実現」。

第四次聖杯戦争ではセイバーを召喚したが、本人はキャスターアサシンを望んでいた。実際、アサシンのサーヴァントには私情を持ち込まない人物が多く、そういう意味でも相性が良い。どちらにせよ策を講じることで真価を発揮するサーヴァントとの相性がいいのは確かであると思われる。

略歴

『Fate/stay night』
5年前に亡くなっているため、主人公・衛宮士郎の回想シーンにのみ登場する。
特に亡くなる直前の士郎とのやり取りは二人にとって大きな意味がある。

彼の人物像については藤村大河セイバー言峰綺礼の口から語られるのみであった。
各fateキャラからの呼称は基本的に「切嗣」や「切嗣さん」だが宿敵言峰綺礼は多くをフルネームの「衛宮切嗣」もしくは「あの男」と忌み、士郎からは「親父」および色々あって老けすぎた振る舞いを無邪気に「じいさん」呼ばわりされたり、日本語発音が苦手な者は「ケリィ」、時に外伝作品では「キリちゃん」などと馴れ馴れしく呼んでくるが居たり。

『Fate/Zero』
「魔術師殺し」と呼ばれる傭兵じみた魔術使いで、魔術師の家系である衛宮家五代目継承者。
幼い頃は、父・衛宮矩賢が魔術協会より封印指定された事から世界を転々としていた。
その中で、「アリマゴ島」と呼ばれる南国の島に隠れ住んでいた時、父の助手を務める原住民の少女シャーレイに初恋をする。
だが彼女は父の研究の犠牲となり死徒化。「殺して欲しい」と懇願する彼女を殺す事が出来なかったがために地元の村は壊滅する事になる。
混乱の中で偶然魔術師専門の殺し屋である女性ナタリア・カミンスキーに出会い、父の研究を放っておけばいずれ新たな犠牲者が増えることになると考え自らの手で殺害する。
その後ナタリアに師事するが、彼女のパートナーとして世界を巡る中で父のように周囲を巻き込む魔術師達を幾つも目の当たりにしていった事で、幼い頃からの夢であった「正義の味方」は少しづつ歪んでゆく。

そして、放浪の果てに聖杯によって自身の理想を成すためにアインツベルン家へ接触する。
開戦以前にアイリスフィール夫婦になり、娘のイリヤスフィールをもうけている。

戦争終盤に聖杯の正体に触れ、聖杯が万能の願望器ではない呪われた存在だということを悟り、絶望。令呪によってセイバーに聖杯を破壊させた。これは誰かの願いを聖杯の提示する歪んだ方法で叶えてしまうことで生まれる被害を最小限に抑えるが為の決断だった(そして聖杯の正体は・・・)。しかし、それも及ばず冬木大火災が引き起こされ大勢の犠牲者を出してしまう。絶望の淵に落とされた切嗣は、必死に無我夢中で生存者を捜し出した。そしてその現場で、幼い士郎を救出し、養子として引き取った。一縷の望みが叶った瞬間でもあった。

その後は士郎や近所の極道の娘さん達とともに至極平穏な余生を過ごす。たびたび士郎には「旅行」と偽りアインツベルンを訪問するが、アインツベルンを裏切った切嗣を森の結界は決して通さず、娘のイリヤとの再会は二度と叶わなかった。
聖杯の泥によって肉体が廃人同然まで衰弱していたため、五年後に死去。「正義の味方」の夢を士郎に託し、眠るように息を引き取った。享年34歳。

能力

起源は「切断」と「結合」。魔術属性はそれぞれの起源に関連した「火」と「土」の二重属性。
マスターとしての適性はノーマルだが、魔術師の常道を裏をかくため、爆破テロや狙撃といった魔術師が忌避する戦術と手段を多く用いる。「魔術師殺し」の異名はそれ故。
なお、彼が暗躍し過ぎたために、以降の時代ではこうした手口に対する対策が進んでいるとか。

魔術礼装として改造された銃トンプソン/センター・アームズコンテンダーと魔弾「起源弾」を用いる他、標的となる魔術師の性質に合わせた武器や火器を用いる。
第四次聖杯戦争では携帯し易さと装弾数の兼ね合いから通常火器にワルサーWA2000キャリコM950、その他ナイフに爆発物を使用している。

固有時制御(Time Alter)
衛宮の家伝である「時間操作」の魔術を戦闘用に応用したもの。
本来儀式が煩雑で大掛かりな大魔術なのだが、「固有結界の範囲を体内に限定し、自分の体内の時間経過速度のみを操作する」ことで、たった二小節の詠唱で発動を可能とし、戦闘時に用いている。

問言は「time alter 〇〇 accel(加速)またはstagnate(停滞)」。〇〇には倍率を示す単語が入る。
なお、固有時制御を解除した後に世界からの「修正力」が働くため、反動によって身体に相当の負担がかかる。この弱点のせいで、通常は2倍速(ダブルアクセル)か3倍速(トリプルアクセル)程度の使用にとどめている。「全て遠き理想郷」を体に埋め込んだ時には4倍速(スクエアアクセル)まで使用したが、それ以上の加速が可能かどうかは不明。

起源弾
粉状にすり潰した切嗣自身の肋骨を込められた弾丸。撃ち抜かれると、「切って」「嗣(つな)ぐ」という切嗣の起源が発現し、不可逆の変質と破壊をもたらす。
この弾丸を用いて魔術を撃ち抜くと、その魔術を行使した術者の魔術回路は全て切断された挙句、滅茶苦茶に繋げられる。そして、同時に発動中の魔術の強さに比例して魔術回路に破壊のフィードバックが起こり、最悪再起不能のダメージを与える「魔術師殺し」の真骨頂である。
完全に防ぐには物理的に防がなければならないのだが、それが事実上不可能な「トンプソン・コンテンダー」から発射されるという、凶悪極まりない初見殺しである。
なお、弾数は合計66発存在。この内、切嗣は第四次聖杯戦争までに37発を消費し、1発の撃ち損じもなく37人の魔術師を沈めてきた。
奈須きのこ曰く、RPG的に言うならば相手の保有するMP数値がそのまま肉体へのダメージ数値になるようなもの、のようで、HP100でMP3000のケイネスにとっては致命的だがHP50でMP5のウェイバーにとってはさほどのダメージにはならないとのこと。

あくまで魔術を発動し魔術回路を動かしている敵に撃ち込まねば「魔術師殺し」の異名通りの必殺の効果にはならない。そのため、ケイネス戦では彼を仕留めるため本気の力で魔術を使うよう挑発的な戦い方をしており、言峰綺礼に命中した初弾がまったく効かなかったのも、令呪で強化された黒鍵の刀身によって小銃弾自体の威力が削がれたことに加え、魔術師に作用する弾の呪いもこのとき綺礼が使った令呪は彼の肉体に作用する前に回路ごと消滅してしまう、彼の肉体から生ずる本来のものではない後付の使い捨て品だったからである。

ちなみにアニメ版の海外向けニコニコ動画放送用についた英語字幕ではThe origin shotと訳されていた。

Fate/GrandOrder』ではレアリティ5の概念礼装として起源弾が実装されている。効果は「キャスタークラスの敵へのダメージを35%付与」という正に魔術師殺しの異名を再現した性能で火力が伸び悩みがちなライダークラスのサーヴァントとの相性は抜群である。

トンプソン・コンテンダー
起源弾を発射するための銃。実在する銃である。非常にシンプルな構造で、バレルといくつかのパーツの交換だけで拳銃弾からライフル弾まで様々な弾種を使用できるのが特徴。構造上マガジンが無く自動排莢機能も備わっていないため、一発撃つたびに手動で排莢と再装弾をする必要がある。その分頑強な作りで、隠し持てる拳銃サイズの銃から自動車の外板をぶち抜く貫通力の弾を楽々発射できる。前述の通り起源弾の弱点は物理的に停弾されると無意味だが、素体の火力を魔術抜きでの防御が不可能なレベルに上げる事でカバーしている。これがコンテンダーを採用した最大の狙いである。
一方で乱戦には向かず、一対一でも何らかの事情で仕留め損じると途端に苦しくなるという致命的な弱点も存在する。言峰との戦闘時も初弾をいなされてしまったために再装弾のために固有時制御を使って無理やり対処していた。
射出用の愛銃コンテンダーは.30-06スプリングフィールド弾仕様だが、実銃では.30-06弾を使用可能なモデルは無い。一回り大きなアンコールであれば.30-06弾のようなフルサイズカートリッジが使用可能だがZEROの時代はまだ発売しておらず、公式イラストで切嗣が携えている銃はアンコールではなく、可変サイトのコンテンダー。後の2000年代に作られたアップデートモデル「G2コンテンダー」は、90年代と推測されるZEROの時代ではまだ存在しておらず、フルサイズカートリッジにも対応していない。よって、ZEROで切嗣が使っているのは彼の手で改造されたコンテンダーの規格外カスタムと考えられる。

余談

『Fate/zero』での服装はいわゆる「殺し屋のテンプレ」らしくほぼ黒尽くめの出で立ちで、黒く膝下まである丈が長いシングル打ち抜きのチェスターフィールドコートに黒の2ボタンスーツ、黒のネクタイ、グレーのワイシャツ、焦げ茶の紐なし革靴。無精ヒゲにニヒリスティックなくわえタバコもトレードマーク。
原作版ではこれらの服装について「ヨレヨレのコート」等の胡散臭さや不潔さが窺える描写がたびたびあらわれるが、アニメ版ではむしろ映画マトリックスのようなスタイリッシュなモノトーンファッションという描かれ方になっている。
わざわざ汚して描くよりシワ1つ無い方が手間が省けて見た目も宜しいということだったのだろうか。
また、ほとんどの場面で脱ぐのは室内だろうとコートまでで、成長し全身黒の姿になって以降は彼がジャケット以下を脱いでいる絵はまず見られない。

関連人物

アイリスフィール・フォン・アインツベルン
最愛の妻。自分の悲願の為に殺す事となる彼女に、最大の親愛と負い目を感じていた。

セイバー
サーヴァント。内面的には同じ性質の持ち主だったが性格的に相容れることは無く、聖杯戦争中も別行動を取る。コミュニケーションをほぼ取らず、最後までお互いに相手を知ろうとしなかった結果、セイバーは自身の存在さえ否定するようになるほどのトラウマを背負ってしまう。

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
最愛の娘。聖杯戦争後、切嗣が彼女と再会する事は最期までなかった。

久宇舞弥
部下兼愛人。「衛宮切嗣」を構成する付属部品として戦いの技術や知識を教え込んだ助手。

ナタリア・カミンスキー
師匠であり相棒であり母親の様な存在であった女性。
やむを得ない理由があったとはいえ彼女を手にかけた瞬間から、彼の血塗られた破滅の道は確定してしまった。

衛宮矩賢
実父。目的のためには手段を選ばない典型的な魔術師だったが、息子切嗣のことは父親として人並みに愛していた。また、切嗣もそんな彼を尊敬していたが・・・。

シャーレイ
初恋の人。彼女に起こった不幸な事件が全ての始まりだった・・・。

衛宮士郎
養子の少年。自身に向けられた羨望の眼差しに不安を抱くものの、最期は彼の言葉に安心しこの世を去る。

藤村大河
お隣りさんの娘。初恋の相手に似ていた事から、かなり甘やかしてしまったらしい。

言峰綺礼
セイバー陣営を苦しめた最大の宿敵。戦闘時に魔術回路をあまり使わず、鍛錬によって鍛え抜かれた肉体を最大の武器とするため戦闘面での相性も悪かった。

外部作品

フェイト/タイガーころしあむ アッパー

虎聖杯の結界の中で目覚める。
連れ去られた妻を助けるため奔走したり、娘に反抗期を通り越して「殺す」と言われたり、相変わらず外道神父には付きまとわれたりと割と散々。ただしセイバーは安定のガン無視である。

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

イリヤの父。ただし、こちらの世界では、自身の理想よりも娘の為に悲願を放棄する妻の判断を支持し、聖杯戦争を潰したらしい。その後、経緯は不明だが士郎を養子として引き取り、冬木市で家族と共に穏やかに過ごしていた。
だが、現在は再び聖杯戦争を起こそうとする勢力が現れたことから、それを阻止するべくアイリと共に海外を飛び回っている。
ドラマCDでは、イリヤによそってもらった餅巾着を保存する、イリヤに拒絶されかけてそれを一飲みにしてのたうちまわるなど、ギャグも親バカも極まっているが、原作ファンからするとまさしく全て遠き理想郷なものだから笑えるのに泣けてくる。
なお、今作での彼の顔は徹底して映らないようになっていて、例え写真であろうと反射光で遮られている。

その後、『ドライ!!』では平行世界の「美遊の義父」としての彼が登場。
こちらは聖杯戦争には関わっていないようだが、それゆえに士郎を災害から助けて養子として引き取った後も自身の理想も諦めておらず、共に世界中を巡っていた。
そして、旅の果てにそれを可能とする神稚児・逆月美遊を発見して、力を使うための研究をしていたが、根を詰め過ぎた事から道半ばで病死。月の無い夜空の下士郎に正義と理想を託して亡くなる。
ちなみに、こちらの彼はちゃんと顔が描かれている。

なお、

  • 士郎が巻き込まれた災害の場に居合わせたのが偶然とは思えない(実は魔術師が人為的に引き起こしたもので、そこに何かしらの形で関与していたという可能性は十分に考えられる)。
  • なぜか言峰綺礼に目を付けられている(美遊を引き取った件も前々から知っているような素振りであった)。
など、今もって謎が多いのだが、真相を知っていそうな言峰は現状なにも語ろうとはしない。

Fate/GrandOrder

Fate/Zero』とのコラボイベント『Fate/Accel_Zero_Order』にて、なんとサーヴァント化して登場した。
詳細はエミヤ(アサシン)を参照。

関連イラスト

Mage Killer
正義の在処


正義の味方に
フェイトぜろ



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