・・・主よ・・・・・・御名を祟めさせ賜え。御国を来たら賜え。
天に御心の成るが如くに、地にもまた成させたまえ・・・・・・
プロフィール
誕生日 | 12月28日 |
---|---|
星座 | 山羊座 |
血液型 | B型 |
年齢(※) | 28歳 / 24歳 |
身長 | 185cm |
体重 | 82kg |
イメージカラー | 黒 |
特技 | 鍛錬 |
好きなもの | 鍛錬 |
苦手なもの | 独り酒 |
天敵 | 衛宮切嗣 |
CV | 中田譲治 |
演 | 北園涼 |
人気投票 | 21位(男性8位・型月10周年記念) |
※年齢について
28歳説に関しては、奈須きのこ氏から「28歳の時、父・璃正を失い、非公式ではあるが司祭職を与えられた」という一問一答でのコメントが2012年の『TYPE-MOONフェス』のパンフレットに掲載されている。
24歳説に関しては、小説版『Fate/Zero』1巻にて1967年生まれと書かれており、ここから計算すると24歳となる。また過去の『Fate/staynight』特典資料集では「20代前半で第四次聖杯戦争に参加」と記述があった。
概要
「Zero峰」「ヤング綺礼」とも呼ばれる。
第四次開戦の2年程前、妻の病死後に令呪が発現したため、父と親交のあった魔術師遠坂時臣に弟子入り後、アサシンのマスターとして参戦する。
開戦後は表向きは時臣と対立を演じつつも裏では結託しており、使命を忠実に全うして時臣を補佐していたのだが、衛宮切嗣に興味を示した事から自身の独断で動き始める。
略歴
14歳でマンレーサの聖イグナチオ神学校を二年飛び級で主席で卒業。しかし、出世の道を外れて聖堂教会へ志願し、10代のうちに異端討伐を請け負う人間兵器「代行者」として猛威をふるう。
その後父と同じ第八秘蹟会へ転属するが、令呪が発現した事から聖杯戦争へ参加する準備のため、その事実を隠したまま魔術協会へ出向。遠坂時臣の下で様々な魔術(錬金術、降霊術、召喚術、卜占術など)を学んだ。
人物像
万人が「美しい」と感じるものに対して、美しさや喜び・充実感を感じることのできない破綻者。
『stay night』の頃とは異なり、まだ吹っ切れていないため、「そんな理想も願望も欲求も、何も持ちあわせていない精神的に空虚な自身にも美しいと思える何かがあるはず」と考え、高い倫理観から自らの破綻と歪みに苦しみつつも、厳しい鍛錬を始め様々な事に打ちこんでは捨てていった。その姿を周囲は「敬虔な信者」と見ており、親しい者達ですらその苦悩を理解していなかった。
そんな中、敵対マスターの一人である切嗣の経歴にシンパシーを感じ、「自分が見い出せなかった答えを出したのではないか」と思った事から執拗に狙っていく。
一方で、時臣のサーヴァント・アーチャーに目を付けられ、自身の本質が「他人の苦痛や絶望にのみ愉悦を感じるもの」であることを遠回しに突き付けられていく。
そして、「切嗣の答えではなく間桐雁夜の結末にこそ己の本質がある」という言葉に悩み、それまでの自身が破滅する予感を感じながらも、アーチャーの教唆に従って師である時臣を裏切り、聖杯戦争を戦い抜く事を決断する。
アーチャーと再契約後に雁夜を教唆してアイリを確保すると共に、時臣の遺体と遠坂葵を用いた愛憎劇を鑑賞した際には一度飲んだ酒を以前より美酒と感じ、悪の悟りを開き始める。
その後、完全な手駒となった雁夜とバーサーカーをセイバーにけしかけておき、自身は父親から受け継いだ予備令呪を魔力源として術を高めることで切嗣との死闘を演じるが、決着の直前に聖杯の泥を浴びて意識を失い、目覚めた直後に切嗣によって殺害された。
だが、聖杯が破壊された後、溢れた泥によってアーチャーが受肉した際に彼契約による繋がりを受けて復活を果たす。そして、冬木の大災害を見た瞬間に、生粋の聖人である父から生まれた自身を涙ながらに「邪悪、鬼畜、歪み、汚物」と称しながらも完全な自らの本質を悟るが、過程を通り越した結末に納得がいかず、今度はその方程式を求めるべく「この世全ての悪」の誕生を見届ける決意を固める。
能力
魔術師としては見習い修了レベルであり、霊媒治療では師を上回る素養を持つものの、突出した才覚は無い。
優秀な代行者であり、代行者特有の投擲剣「黒鍵」の使い手。また、八極拳を極めた達人でもある。ただし、実戦で鍛えられた綺礼のそれは、父の正当な八極拳とは異なり、彼独自の人体破壊術となってしまっている。またの名を「マジカル☆八極拳」。
『stay night』でも凄まじい戦闘能力を見せていたが、全盛期と評されるこの頃の彼はそれをさらに凌ぐものである。
具体的には以下の通り。
- 服装に防弾処理を施しているとはいえ、キャリコによる銃撃をものともしない。発射されたキャリコの無数の銃弾を黒鍵で弾き防御する事も可能。
- 木に縛り付けられた状態からの寸勁でその木を破壊して脱出する。
- 固有時制御で2倍速で動く切嗣を捕捉してワンパンでKO。
- 預託令呪の力を借りた上に右手を負傷したものの、30-06スプリングフィールド弾を素手で受け止め、軌道を反らし致命傷を避ける。
- 負傷で左目が塞がり、右手も使えない状態でありながら、聴勁を駆使して3倍速で振るわれる切嗣のナイフを凌ぐ。
ドラマCD『アーネンエルベの一日』でも「多くの読者からツッコまれた」「ヤング綺礼の肉体は無敵☆」とネタにしている。
他作品での活躍
アーネンエルベの一日
切嗣ストーキングで忙しいのにペンフレンドのネコアルク・カオスに呼ばれた事で臨時ウェイターを務める。
性格的については脚本家の関係や遠坂凛がいる事もあって『stay night』に近い。
キレた凛が放ったガンド乱れ撃ちを受けてもビクともしなかったが、ある人物が差し入れたどくだみ茶に混入されていた毒が回り死亡した。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
番外編とアニメ『ツヴァイヘルツ!』第3話で、BLに対するイメージ映像としてシルエットで登場。
相手役が衛宮切嗣な点からびぃえる時空にちなんだ選出と思われる。
ちびちゅき!
『stay night』の自分と共に別枠で登場。
あまりにかけ離れた立ち振る舞いの未来の自分に困惑している。
花のみやこ
ギラ・ギルガメッシュの執事として、切嗣と共に登場。
割と感情的になりやすいギルガメッシュに冷静にツッコんで弄ったり、色々と人間的にアレな切嗣を淡々と問いつめたりとマイペース。
戦車男
フリフリエプロンを着るで登場。
「母」でエルキドゥちゃんから「おばさん」と呼ばれているようだが性別は果たして。
超時空! トラぶる花札大作戦
導師時臣・サーヴァントアーチャーと共に「優雅なる愉悦倶楽部」チームで参戦。
詳細は愉悦部を参照。
Fate/GrandOrder
概念礼装のイラストで登場している。
☆4「聖者の行進」サンタクロースの衣装を着て遠坂凛共に登場。通称:サンタ綺礼。
☆5「目醒め前」半裸で鍛練中の姿。
関連人物
父。息子を「立派な聖職者」と見ており、その苦悩を理解していなかった。
魔術の師。当初は共謀していたが、第四次聖杯戦争の終盤に決別し、自らの手で殺害する。
妹弟子。時臣への弟子入り当初から何かにつけてからかっているため、向こうからは嫌われている。
第四次聖杯戦争初期のサーヴァント。
従順に従っていたが、場合によっては彼を出し抜く事も考えていたという。(もっとも、その前に脱落してしまったが。)
第四次聖杯戦争終盤でのサーヴァント。
その無自覚な悪性に興味を抱き、遠回しに突きつけていった。
最大の天敵であり、同じ存在たる対象と興味を持つ。
当初は彼の生き様から自らの苦悩の「答え」を得ようと執拗に付け狙っていたが、後に見当はずれであった事を知り、相容れぬ宿敵として対峙する。
『Apocrypha』世界における義兄。シロウが何者であるかは父の璃正に聞いていたが、義兄には避けられていたようで交流はほとんどなく、なるべく距離をとった付き合いに終始された。
シロウが彼を意識的に忌避しているのは「綺礼が生まれ持つ“歪み”に気づき、それを解放した上に肯定するような出来事が訪れれば、まず自分が狙われるのではないか」という疑いが強かったため。シロウとしては苦悩から解放してやりたいのは山々だったが、どう考えてもろくなことにはならないというため、結果、手紙のやり取りすらろくに交わさなかった模様。天寿を全うした璃正の葬式が彼らが顔を合わせた最後だった。
ちなみに聖杯大戦時での外見年齢は義弟の方が10は年上。
stay nightとの違い
『Zero』と『stay night』で第四次聖杯戦争以前のことについての回想が異なる。
『stay night』 | 『Zero』 | |
---|---|---|
自身の本質 | HFルートの綺礼の独白で青年時期(十代の頃、つまり妻との出会い以前)に自分の本質に気付いたと語り、妻の自害後に主の教えに決別した。
| 「妻は自分の性質に最期まで気付かなかった」、妻が病死した時に感じた気持ちも封じており、挙げ句自分の性質にも気付いていないことになっている。以降では第四次を通してその本質に気付いた姿が描かれている。
|
冬木の大災害 | 聖杯を手に入れた綺礼が切嗣と1対1の対決を目論み、そのために切嗣とセイバーの分断を狙い、他人の介入を排除することを望んだ際、汚染された聖杯が悪意でもって望みを叶えたことが原因、つまり聖杯が壊される前から既に冬木市中は火に包まれていた。
| 聖杯が汚染されていると分かった切嗣が小聖杯を破壊したものの、破壊された小聖杯はそもそも「器」でしかなかったので、そのため本来「器」に入るはずだった中身が入れ物を失いぶちまけられたことが原因。 |
凛との関係 | 第四次聖杯戦争に参加していたことを知らない。アゾット剣を渡したのは、彼にしては珍しく、ただの善意だった。 | 参加していたことは知ってる(見てた)、アゾット剣を渡した際、その描写からは裏に悪意(その凶器を、時臣の形見だと言って凛に渡し愉悦を味わう、という中々悪趣味かつ因果応報な味付け)が見られた。 |
父親から受け継いだもの | 両腕の魔術刻印。 | 右腕の預託令呪のみ。 |
『Fate/Zero material』によると、『Zero』当時はまだ『stay night』の時のような悟りと余裕がなく、迷いと葛藤から自らを内省するにあたって、かなり過去の記憶や事実関係をねじ曲げ(妻に関する記憶はその最たるもの)て語っており、そのため10年後の達観した自己分析のほうが的を射ている、とされる。
実際の作中で死別した妻のことを思い出そうとすると立ち眩みのような感覚に陥り靄がかかるように思考が散漫になるなど、明らかに異常な反応を示しているシーンもある。
ドラマCD『アーネンエルベの一日』にて彼が「ドラマの為ならば原作をも殺すをスローガンにしている」という発言がある他、奈須きのこは「Zeroは『stay nightと条件は同じだけど微妙に違う世界』」、「『stay night』の綺礼が持ってる“悟りと余裕”を剥奪し“迷いと葛藤”を付加した」と語っている事が『Zero』における綺礼のキャラ設定が違う理由の明白なる事の本質ではないだろうか。
関連イラスト
余談
『Zero』中で度々愉悦について述べられるため、ファンの間では「愉悦神父」「言峰は愉悦部」と評されることもある。
『stay night』になると10cm近く伸びているが、これは第三次性徴・・・ではない。
『Fate/Zero』においての彼は懊悩する青年神父であったため、「193cmは(『Zero』の)言峰のイメージではない」ということで、わざわざ『stay night』の頃よりも身長が低く変更されたのである。つまりは超縮んだ。
『Fate/Zero』の裏主人公で、ギルガメッシュと並んで虚淵玄氏の最愛キャラ。ぶっちゃけ『Zero』書きたい欲求の7割は言峰だったかもしれないらしい。
コミカライズ版に収録されている番外編によれば、実は一人娘が居たが、自分が娘を養育しなかったため、妻の病死後に娘から遠く離れていることが明かされている。
『Fate/Apocrypha』の世界での綺礼は、今も冬木で極めて真っ当な神父として暮らしているとされる。
これは第四次聖杯戦争が起きなかったことから、己の資質に目を向けることがなかったためで、義兄のシロウ・コトミネも彼の本質を察してはいたが、特に触れようとはしなかったという。
関連タグ
???:『Zero』中で自らの裡に秘めた本質と向き合った姿は別ベクトルだがある意味同類。