プロフィール
概要
冬木教会の元神父。聖堂教会、第八秘蹟会の司祭。第三次・第四次聖杯戦争監督役。そして言峰綺礼の実父である。
Fate/Apocryphaにおいてはシロウ・コトミネの養父でもある。
略歴
聖堂教会が初めて介入した第三次聖杯戦争の時に若くして監督役としての任を負い、冬木の戦いを見守った。そこで遠坂時臣の父である、当時の遠坂当主と友誼を結び、以来遠坂家と深い関わりを持ち続ける。
第八秘蹟会に籍を置き、諸国に散った聖遺物の回収を巡礼の試練として自らに課して、世界中を巡り歩いた過去を持つ。世界巡礼中に息子綺礼が誕生し、綺礼も幼少の折から聖地巡礼に同伴した。
第三次聖杯戦争の功績を認められて冬木教会に派遣され、第四次聖杯戦争においても監督役を務めることになる。
本来中立であるはずの監督役だが、璃正は「時臣の祖父との誓い」に従って、遠坂に助力をする。またこれは聖堂教会の方針にも反せず、教会は既に聖杯が教義とは関係のない、彼らにとっての「贋作」であることを把握しており、「聖堂教会にとって都合のいい、教義には抵触しない願いをもって聖杯戦争を終わらせようとしている遠坂時臣に、聖杯を取らせる」ことは是としていた。
そのため冬木の聖杯を下賎の輩から遠ざけ本来の用途に用いるため、古くから親交のある遠坂と共謀して時臣を聖杯戦争の勝者へ導かんと画策する。
第四次では第三次の教訓を生かしてよりよい運営を目指したが、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの凶弾に倒れる。
人物
謙虚かつ真面目な信徒。苦行によって悟りを得ようとした修道士。己の信念を人生の目的と定め、鉄の意志でそれを全うできる、深い信仰心を抱いている人物。
息子の苦悩については全く知らず、彼は、息子綺礼のも自分と同じ類の人間だと思っていたが……
能力
八極拳の達人で、綺礼に拳法の手ほどきをしたのは璃正。こと純粋な拳法の腕前においては綺礼をも凌駕するとされる。しかしこれは自己鍛錬と求道のために積み上げられた功夫であり、代行者ではない彼には戦闘行為を目的とした殺人術の心得はない。だが綺礼から見れば『正調の八極拳』という意味では父親の方が拳士として格上であるという認識だった。
監督役である彼は、預託令呪(過去の聖杯戦争で使い残された令呪)を有しており、彼の判断でその令呪をマスターに委譲する権利を持っている。しかしその権利を行使した際射殺され、残った令呪はダイイングメッセージで移譲方法を知った息子・綺礼が受け継いだ。
余談
元々は『Fate/stay night』で言及されるだけの人物だった、名前が明らかになったのは『Fate/hollow atarxia』、『Fate/Zero』で正式登場たが。作家が違うことにある人物のことを知らない。
プロフィールにて天敵として雨生龍之介を挙げているが、実際にFate/Zero作中で直接対面してはいない。しかし、彼とキャスターの引き起こした魔術の秘匿を無視した数々の無差別殺人、挙句の果てに巨大海魔出現による騒動で監督役の璃正は散々振り回されてしまっている。苦手なものに快楽主義者を挙げてもいるので、そういった面でも天敵と言えるかもしれないが。^
ちなみに、小説やアニメ化された際でも片鱗を見せていたが、八極拳の達人だけあって老齢ながら屈強な肉体をお持ちである。
マテリアルでは上着を脱いだ彼が掲載されているが、息子に勝るとも劣らない筋肉質なボディを披露している。
他作品での活躍
Fate/Apocrypha
第三次聖杯戦争において監督役を務めていたが、大聖杯がユグドミレニアに強奪されてしまい、やむなく状況に介入し、親交のあった遠坂家のマスターを救出した。その際、救出作業に手を貸したのが後のシロウ・コトミネであり、その在り方や信仰心に共感し、養子に迎えることとなる。
その後はシロウが聖堂教会での役職を得る伝手として協力したが、実子である綺礼が生まれた頃あたりから、シロウは意識的に璃正との交流を減らしていった。
Fate/strangeFake
回想に名前だけ登場。ドミニオ・セルバンテスが後に引き取ることになるハンザ・セルバンテスの師匠候補に挙げた、この頃の璃正は綺礼の指導のため忙しかったらしい。
Fate/typeRedline
コハエース版では第三次聖杯戦争でアーチャーに殺されたが、リメイク版では殺されなかった。しかし聖杯消失というハプニングからか不手際を理由に更迭された。