前から思っていたけど。貴方、ロックスターみたい
プロフィール
スペル | Caren Hortensia |
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身長 | 156cm |
体重 | 40kg |
スリーサイズ | B75/W54/H77 |
イメージカラー | 銀 |
特技 | オルガンの演奏、祈り、悪魔祓い |
好きなもの | トラウマつつき |
苦手なもの | 野蛮な男性 |
天敵 | 特になし |
テーマ曲 | カレンのテーマ |
CV | 小清水亜美 |
概要
『Fate/hollow ataraxia』に登場する、四日目の夜になると、魔獣たちを従えるように現れる謎の少女。
今作における夜のヒロイン。
言峰綺礼の後任代理として冬木市の教会に派遣されてきた、銀髪金眼の容姿を持つ修道女。
2004年の時点では冬木市で起こりうる全ての可能性には存在しない言峰綺礼の「聖杯戦争の監督役」という役目を肩代わりすることで登場している。
再開された聖杯戦争の真相を突き止めようとする「衛宮士郎」に助言を与える存在、彼女とのあるべき場所での出会いがこの物語の本当の始まりだといえる。
略歴
父親は不明、母親はカレンが幼い頃に死亡しているため、厳格で狭器な神父の元に引き取られる。
母親は「カレン」という名前(由来は「父親の国の言葉」)しか残さず大罪である自殺を行い、父親も一切名乗り出なかったため、預けられた教会では「病弱な女が行きずりの男と関係を持った際に生まれた」「厄介者」と周りから扱われる。
出自そのものが罪であるため、彼女は洗礼も愛も一切与えられず、だた主への祈りだけを捧げてきた。その後聖痕を発症したことによって、聖堂教会によってシトーという名門修道院に預けられる。
悪魔の存在を身をもって報せるその体質は教会内では重宝され、代行者としてエクソシストの助手の道を歩くこととなった。
(なお、この身の上話を聞き出したある人物は「教会から修道院にたらい回しにされ、そこで天職を得た」と要約し、その簡潔さから以降は彼女もその説明で済ませているらしい。)
物語終了後の彼女はその終生まで「暗黒の聖者」を追いかけ続け、最期の悪魔祓いが成った時その望みが叶ったのだという。
人物
寡黙で強い信仰心を持つ聖職者で、見るものに清廉さを感じさせる雰囲気の持ち主。
口調も常に冷静かつ丁寧。
だが、同時に大変なサディストで毒舌かつマゾヒスト。「他人の幸福は無性に潰したくなる」ドSであり、口癖は「porca miseria」(イタリア語圏の暴言)。
サーヴァント使いも荒く、人の突かれて嫌なところを的確に突き、冷徹な言葉を投げかけ、傷を開く。
その性格は英雄王からは「我でもあそこまではできんぞ…」と評価されている。
一応、自分の性格が歪んでいる自覚はあるらしく、士郎と二人で自分の性格をしみじみと「最悪だな」「誰に似たのやら」と言ったりしていた。
一方、わが身を顧みず人を救おうとする聖女めいた部分もあるが、これは二面性というよりは性格が不安定であるため。
またその過去の為か、他人に優しくされることに慣れていないようで、ある人物に気遣われた際にはかなり戸惑っていた。
後述の特異体質のため、常に傷が絶えない。そのため全身に包帯が巻かれている。見た目では分からないが右目の視力もほとんどなく、味覚は消失寸前で激辛激甘のものしか感じない、彼女にとって“味のするもの”とは、地獄のように辛いか天国のように甘い食べ物だけなのだった。
彼女は姦淫を人の心に巣食う魔がさせているものという認識でいるため、衣装自体に肉欲に憑かれた男性に自身を供する意味を含んでおり、男に犯されることを悪魔祓いの一環として割り切っている。
悪魔祓いに用いる戦闘服も男を誘惑するための意図を含むやたらと扇情的なものとなっている。また彼女は多くの男性に犯された経験がある(そもそも「被虐霊媒体質」により、行為がなくても他者の性欲が体に影響を及ぼすため、近づくだけで犯されるとも述べている)。
こうした自身に降りかかる様々な傷を、彼女は全て信仰のためとあるがままに受け入れているので誰かを恨んだりしない。
他人へかける容赦ない言葉は、ただ幸福そうな人を見ると皮をはいでやりたいと思うような趣味嗜好なだけなのである。
特技はオルガン演奏。かなり自信があるらしく、演奏後は得意気に拍手待ちをするほど。
教会にいる間は普通の修道女の服を着ている。
能力
被虐霊媒体質
近くに悪魔憑きがいるとその悪魔の霊障を自動的に自分も発症させてしまうという特異体質の持ち主。これは「悪魔に憑かれ幻覚で苦しむAさん」に近づくと、Aさんと全く同じ症状をカレンが負う…というもの。
カレンはこの体質を悪魔祓いの際の悪魔感知器として、教会に利用されてきた。自身の苦痛を以て魔の存在を報せる代行者の生業を、カレンは「鉱山のカナリア」と例えている。
なお「マグダラの聖骸布」という男を拘束するための霊装を用いるが、彼女自身の戦闘能力はほとんどない。彼女の役目はあくまで悪魔を感知することであり、それを倒すのは他の人間の役目なのである。
また、彼女はサーヴァントが蘇っている『hollow ataraxia』の世界では言峰の役目を借りて行動しているため、ランサーとギルガメッシュのマスター権限を所持している。だが令呪は授かっておらず、両者を従う気にさせているのは彼女の胆力によるものである。
外部作品
ギャグ作品ではやたらと黒幕が多い。10周年ドラマCDで「カレンが出たらその話の黒幕は彼女である」と断言されるほど。
ALL AROUND TYPE-MOON
「お帰りなさい疑心暗鬼。お行きなさい純真無垢。」
ドラマCD「アーネンエルベの一日」では、ネコアルク軍団と結託して遠野志貴を脅迫し反転させる、ある意味での黒幕。ドクダミ茶で言峰綺礼を殺す、後と宣い「店員だが今日は休日」との事だが真相は不明。
コミカライズ版ではふらりとアーネンエルベに訪れては迷える子羊(カモ)にハタ迷惑な助言を残す。また、毎年梅雨の時期に彼女が志貴をいたぶるのが恒例行事と化している。
タイガーころしあむアッパー
例のステッキの被害者の一人として、「マジカルカレン」へと変身する羽目になってしまう。紙袋を被って正体を隠しているせいで、様々な名前を名乗っているが周囲からは「マジカル紙袋」呼ばわりされてしまうことに。
物語のキーパーソンで二重の意味での黒幕、かつ主人公。破壊された虎聖杯を秘匿・回収し「アヴェンジャーのサーヴァントの現界」という自身の願望を遂に成就させる。しかも、後の作品からして「全人類を殺したい程愛している」なんていうとんでもなく危険なフレーズの台詞まで言い放つほど。
余談、カレンルートの脚本は奈須きのこ氏でありカレン愛が暴走した結果、会話パートは1時間以上という膨大なものになっている(他のキャラはだいたい20~30分程度)。
プリズマ☆イリヤ
詳細はカレン・オルテンシア(プリズマ☆イリヤ)を参照。
Fate/EXTRAシリーズ
直接的な登場はないが、桜が「自分が消えた場合の健康管理上級AIの後任はカレンという名前」と言及。
アルゴリズムに問題があるAIであり、マスターの命を優先せず、試練を良しとする性格をしているらしい。
桜曰く、彼女が保険委員として活動を始めたら主人公の生存率は一回戦時点で3%を切るらしい。ハードモードすぎる……。
カプセルさーばんと
今作では「ベィビィ・カレン」という名の通り赤ん坊で、某菌糸類っぽい服装をしている。
ラスボスであり全ての元凶。多くのプレイヤーが「お前かよ」「やっぱり貴女でしたか」のどちらかを思ったであろう黒幕。彼女を倒してもナマモノとか割烹着とかは出てこない。
妙に達観した死生観をもつ悟り系。世界を面白おかしくしてそれを暇つぶしに眺めようという漠然とした動機で大聖杯を起動した。
必殺技は一定時間敵軍のマナ充填を0にする「KAREN・THE・WORLD(カレン・ザ・ワールド)」。発動時には「時よ止まれ」と言う。
帝都聖杯奇譚
帝都での聖杯戦争においてランサーのマスター「言峰花蓮」として登場。苗字がどこぞの神父と同じだが、基本別世界なので関連性は多分ないとのこと。
「マグダラの聖骸布」も勿論装備している。聖杯はあくまでも「ついで」であり、本来の目的は聖遺物「栄光の右手(ハンズ・オブ・グローリー)」の奪還とのこと。
Fate/Requiem
詳細はカレン・フジムラを参照。
ちびちゅき!
『hollow』版と『プリズマ☆イリヤ』版と「ベイビィ・カレン」の3人が登場している。一人目が生徒役、二人目が保険医役。
月姫2
元々バゼットとカレンは「月姫2」でのキャラクターらしい。その際は体質が悪化しているらしく、魔が傍に居なくても人間離れした姿になっている。
余談だが、月姫のリメイク作品月姫-A piece of blue glass moonにおいてリメイクによって設定が一新され、カレンと同じFate世界における聖女のひとりがあちらに名字を変えて聖堂教会の代行者の最高位である埋葬機関のメンバーとして登場している(言明されたわけではないが、設定やテキスト内の口調から月姫世界における彼女自身だと推察されている)。
そのため、元々は月姫2のキャラだったがFate用に設定を作り直されたというカレンがリメイクされた月姫世界に登場するという可能性は決して0ではないだろう。
また月姫世界に登場していた人物がFate世界(主にFGO)に登場している事例も数多く存在していたり、逆に月姫世界(MELTY BLOOD)にFGOのキャラクターが登場したりとふたつの世界の隔たりは日に日に薄くなっており、下手すればFate世界のカレンがそのまま月姫世界に登場するという可能性すらも0ではなくなってしまっている。
というか、ぶっちゃけ奈須きのこの気分次第でどんな登場の仕方をしてもおかしくない。
Fate/GrandOrder
2021年バレンタインイベントにて彼女を依代としている疑似サーヴァント「カレン・C・オルテンシア」が登場。
Cの登場以前にフレーバテキストにオルテンシアと書かれたある人物の絆礼装&彼女自身が書かれた概念礼装『マグダラの聖骸布』が登場していた。
2022年3月9日に新たに『告解の惑い場』というカレンがパイプオルガンを弾いているイラストの礼装が実装された。
人間関係
終わらない四日間を終わらせる者として助言を与える。
誰かさんと比べて紳士的と評価している。
冬木教会の前任の神父。
『hollow』では既に死んでおり会うことは無いが、外伝作品などで出会う際はたいてい同族嫌悪から嫌味の応酬になる。
終わらない四日間におけるサーヴァント。
両者とも昼パートで度々酷い目に遭う。
アヴェンジャーのマスター。
『hollow』からの新キャラ同士だが直接の絡みはほとんど無い。
『後日談』ではある理由からお互いのサーヴァントを奪い合う関係。
夜、怪物達を倒してハイになっていた彼女によって殺される。死ぬ前に彼女の人間への憎悪を見透かし、反転させかけた
『後日談』ではカレンの好意(悪意)のため、苦手にされている一方、本人は先輩と呼ぶ。
余談
デザインに際してのモデルは奈須きのこ曰く「綾波レイ」。イラスト担当である武内崇も「綾波レイに対する自分のイメージ」だと述べている。
曰く『hollow』の製作にあたって最初に生み出され、シナリオ面では士郎と同じぐらい書くのが難しかったキャラクターという事らしい。
『hollow』中で彼女の母親の死因やいくつかの描写、また『Heaven's Feel』言峰綺礼の過去などから彼女の父親は『stay night』の言峰綺礼ではないかと古くから推測されていた。
この真偽については長らく公式から言及されず秘密とされていたが、『TYPE-MOON Fes. OFFICIAL PAMPHLET』に「言峰綺礼は父である言峰璃正が長年の信仰で得た秘蹟の恩恵で、『秘蹟を再現する資格』を持って生まれた。秘蹟を再現する資格とはつまり魔術回路である。これはカレン・オルテンシアには受け継がれていない」という旨の記述があり、2020TM展の設定集とOVA『カーニバル・ファンタズム』の「ぶっちゃけ娘」発言は真実であったことがほぼ証明された。
TM展『hollow ataraxia』の設定集にも「カレンは“オルテンシア”と“言峰綺礼”の娘。母親は自殺なのだが、言峰は妻の自殺を"他殺に見えるよう"偽装工作した」とある。
母親については、「敬虔な信徒だった母」が最期に主の信仰よりも尊い物を見つけたのだとある意味憧れているようだった。
一方、父親が言峰だと気付いてはいても、あまり父親だと認めたくないようだが、少なくとも言峰のことを恨んではいない様子。そもそもあまり関心がなかったらしい。
言峰とは、「私のお父さんは街のダニ、そろそろ死ねばいいと思う」と言うなど、『タイガーころしあむ』を初めとするギャグ作品では、ほぼネチネチとした口喧嘩を繰り広げている。
カレンの容姿と体質はクラウディアから、性格は言峰から受け継がれていると思われる。
言峰からも、(母親と)似ているのは面影(容姿)だけと言われている。
『hollow』本編中に出てくるカレンは全て本体ではなく、現実世界から送り込まれた“カレン・オルテンシア”という「情報」にすぎない。現実世界のカレンと本編中のカレンはいわば「座」にいる英霊本体とサーヴァントのような関係である。
そのため現実世界のカレンは繰り返される四日間での出来事や、"彼"のことも全く知るところでは無い。
…はずなのだが、外伝作品では何故か割と覚えられていたりする。
関連イラスト
関連項目
紅月カレン…偶然にも名前と中の人が同じ。