概要
PS Vita版『Fate/hollowataraxia』収録のミニゲーム。略称は『カプさば』。
PC版で収録されていた『トラぶる花札道中記』がDLソフトになった(PS Vita版『Fate/staynight』にも同様の物が付属していた)ため、それに代わるオマケ要素として追加された。
作中のノリはソーシャルゲームっぽいが、課金要素及び通信要素はない。
…とかなんとか言っていたら、2019年冬に、実際にソーシャルゲームとして配信されることが決定。(ただし、移植版なので買い切り形式である。)開発はディライトワークス。
『Fate/staynight』、およびこのゲームが収録されている『Fate/hollowataraxia』のクリア後にプレイすること推奨
世界観
ここ冬木市はまたしてもなんかめんどくさい時空の乱れに巻き込まれていた。
いわゆる聖杯とかきのことか虎のいたずら的に発生した平行世界、カプさば界。
カプセルあいらんどを舞台に流血とかはほぼ無いわりあいお子様に優しい世界である。時計塔のとある魔術師の「英霊召喚を聖杯戦争なしでなんとかなんないかなー?」となめた思いつきから偶然生まれた小規模召喚法「カプセルサモン」によって召喚できる「カプセルさーばんと」が子供向け魔術玩具(ベーゴマバトル的なアレ)として世界中で大ヒットしている最中だ!
さーばんと
英霊の小規模召喚法の確立により実現したプチサーヴァント。英霊の座からちょこちょこ部分的にデータを抜き出してるだけの英霊であって英霊ではない何か。街に出回っているのは「レプリカ・さーばんと」であり言葉を発したりはしない(意思のようなものはある)。
ちなみに「オリジナル・さーばんと」や「始まりのさーばんと」や「当たりのさーばんと」というのもあったりする。
ゲームシステム
対戦型の『タワーディフェンスゲーム』。
プレイヤーは『シロウ』または『リン』になり、様々なマスターと、多数のさーばんとを率いて様々なマスターと敵拠点の破壊を目指す。
プレイヤーはさーばんとの操作は出来ず、配置のみをしていく事となる。
ゲームが開始するとマスターの「マナ」が充填されて、マナが貯まるとさーばんとが召喚できる。さーばんとの召喚に必要なマナ数は個体ごとによって異なり、技や能力もそれぞれ設定されている。
なお、召喚するさーばんとは予め設定した7種類の中から選び、一度召喚したさーばんとは指定された時間が経過するまで再召喚できない。
また、さーばんとは最大で15体までしか召喚できない上に、自陣よりも遠くに配置する場合、距離に応じて召喚コストが増える。
これらは戦闘に参加させ、召喚ポイントを多く使うことによってレベルがあがり、各ステータスも上昇していく。
マスターにはそれぞれ必殺技があり、それぞれ異なった技を使う。
さーばんとの召喚数によって、プレイアブルマスターのレベルも上昇し、拠点体力、マナ充填スピード、必殺技の威力も上昇する。
登場キャラクター
プレイアブルマスター(初期)
必殺技:せいぎだいばくはつ(ナインライブズ・ボム)
難易度「かんたん」時の主人公。正義の小学生。衛宮キリツグが出張から帰ってくる途中にどこぞから拾ってきてそのまま衛宮家の養子としてすくすくと育つ。強すぎる正義感のためかあまり人の話を聞いていない。
必殺技:遠坂M.I.P.S(トーサカマネーイズパワーシステム)
難易度「むずかしい」時の主人公。遠坂家の跡取りにして凄腕小学生魔術師。割りと天才肌の魔術師でその才は父も舌を巻くほど。カプさばを始めたのは公式大会の賞金も大きな要因の一つである。
敵マスター
※以下、登場キャラクター、カプさば独自設定についてネタバレ注意
必殺技:超シンジ邪魔(ウルトラシンジジャマー)
間桐の御曹司『シンジ』自称天才カプさば使いだが実力はお察し。外ではアレだが、家の中ではしっかりお兄ちゃんをしていてサクラにもそれなりに慕われている。
彼が所属する時空帝国「マトー」にはエウリュアレ大元帥、大神官ステンノ(CV:共に浅川悠)という幹部がおり、巨大人型兵器めどーさを従えている。
必殺技:お腹ペコペコ(さくらバキューム)
間桐家のかわいい妹さんことサクラちゃん。まだ間桐家に来たばかりの頃の姿。まだ間桐の家風に馴染めず心細い感じ。わりとしんどい境遇だけどけなげに頑張る素敵な子。
必殺技:銀玉鉄砲(ヴォールメン・ハイドラ・ガトリング)
天才カプさばマスター。闇のカプさばおじさん。子供相手に余裕の資産勝ちをする空気読まないプレイスタイルには課金系マスターのファンも多い。奥さんはイケさば使い。
必殺技:メガネ変換(メガネクラフト)
ネガティブマスター『アヤカ』。いわゆるめんどくさい枠マスター。何故かイケメン系さーばんとばかりを引く星の元に生まれた。実は主人公系。なんか暗い、でも妙にモテる。最近イケメン同居人が増えた。
必殺技:時計塔の名教師(プロフェッサー・W)
天才カプさばマスター(自称)。本人は凡人だけど、教えるのはばつぐんに上手。カプさば教室で講師を務めた所これが大人気になり、全国レベルのカプさばマスターを量産中。無論本人は仏頂面。
ハクノ(CV:川澄綾子)※ブレスのみの収録。収録スタッフの九条ケントさんによると、ブレスのみで新規のキャスティングは出来ないため、奈須きのこの要望で川澄綾子さんが担当したとのこと
必殺技:我が名は…!(フランシスコ・ザビ…?!)
謎の転校生、鉄血少女『ハクノ』。基本的には本名とか素性とかいろんなことがぼんやり。黙々と相手を屠る。関係無いが別名ザビ子。
必殺技:エーデルフェルト家奥義(マッスル・スパーキング!!)
カプさば留学にやってきたストロングスタイル正統派魔術師レスラー。マッチョなさーばんとを好む。魔術の才はかなりの物で将来を嘱望されているが突然「マッスルがたりませんわ!」といって山篭りしたりする。
必殺技:激辛大盛麻婆丼(アンリ・マーボー)
性悪神父「キレイ」どうみても悪役です、本当にありがとうございました系マスター。大体いつも悪いことをたくらんでいるのだが…。暇なのでリンの邪魔をして暇つぶしをしている。
必殺技:常に優雅たれ(エレンガント・スプラッシュ)
遠坂家の現当主。光のカプさばおじさん。謎のカプさばおじさんとして近所の子どもたちと一緒によく空き地でカプさば勝負をしている。先日娘のリンに恥ずかしいからやめてと言われた。
必殺技:我が剣に誓う(アルトリア・オーダー)
JKマスター「アルトリア」聖・ジョージ女学園の生徒会長。雄々しい男言葉なのは家庭の事情。実は可愛いモノ大好きだが隠している。父ガウェイン、長兄ケイ、次兄ランス、末弟ベディヴィエール。
必殺技:超ブルマ時空(ブルマックス・グラビティ)
カプさば女王『セレブルマ』。セレブルマさん…一体何者なんだ…。最近本人が主演したマンガがアニメ化などしてウハウハ。
必殺技:GS・DRIVE(ジーエスドライブ)
トキオミ博士に魔改造され、巨大化したサクラ。でも、カプさばバトルなので、巨体の意味が無い。
必殺技:真・フラガ・ラック(ケルトシキセイケンヅキ)
仕事一筋。賞金稼ぎタイプマスター。今まで(物理的に)潰したパチモンカプさば工場は数知れず。凄腕(物理)マスター。何故かガチャではアヴェンジャーばかり引くが本人はランサーを引きたい。
必殺技:神の御旗の元に(えいれいおおやすうり)
ラ・ピュセル『ジャンヌ』。今回はルーラー特典の有給を使って極東旅行中。毎回旅行の度に各地で孤独のジャンヌするのがひそかな楽しみ。バカンス中のため夢のJK仕様。
行くところまで行ったところから来たあのひと。
いわゆるラスボス系マスター
※シロウかリンで1度クリアすると敵マスターもプレイアブルマスターとして利用可能
それぞれのキャラに戦闘やバトル結果画面など多数新規ボイスが収録されている。
特定のマスターと特定のさーばんとで専用召喚セリフ、専用ガチャボイスが有る。
さーばんと(※CV無し)
※以下、登場さーばんと、及びサーヴァントの真名についてネタバレ注意
- カプセルさーばんと
マスターキャラクターデザイン:雌鳥
サーヴァントキャラクターデザイン:経験値・CHAN×CO・ヒライユキオ・ふらんすぱん・ufotable
余談
本作発表時に登場済みのサーヴァントはほぼ全て登場している。と思いきや、何人かハブられたキャラクターがいたりする。
ハブられたキャラは以下の通り。
- 呪腕のハサン(zeroハサンは出演している。)
- クー・フーリン(プロトタイプ)
- アンデルセン
- シェイクスピア
- ヴラド三世(Apo版とEXTRA版の両方)
- ガウェイン
- ナーサリー・ライム
- ゲオルギウス
- ダビデ
- Fate/strangefake登場サーヴァント
チートすぎるラスボスとかゲスト的立ち位置のバーサーカーな真祖や戦闘が苦手な作家組は良いとして、何故、戦闘が得意なメンツを省いたのかは永遠の謎である。これを公式が認知していたのか、Fate/Grandorderではprototype勢で真っ先に旧ランサーが実装される事となった。逆に旧ライダーと旧アーチャーは、2020年が終わっても未だ実装されていない。
また、立ち絵は登場していても発表当時にサーヴァントとしては登場していなかったキャラクターは登場していない(ステンノ、エウリュアレなど)
ちなみに、Apocrypha勢に関しては小説版として発表される前から企画されていたキャラクターを中心に参戦している。これはカプさばが世に出回った時期が、小説版の完結前だったからと思われる。(カルナはCCC出典としてカウントされており、アヴィケブロンは企画段階から、モードレッドはアニメ版SNから基盤設定が存在していた事から参戦できたものと思われる。)
企画段階でボツになった上に、小説にも登場できなかったサーヴァント達に取っては初のゲーム出演となり、彼らもまたFate/Grandorderで本格的にFateの物語に組み込まれる事となった。
なお、アプリ版では最近のサーヴァントも多数登場するということが発表されているため、FGOで初出のサーヴァントや、ゲーム版で惜しくも参戦の叶わなかった上記のキャラクターも参戦できる…かもしれない。
パロディについて
- ベーゴマバトル的な何か:タカラトミーから販売されている玩具「ベイブレード」の事。
- え、虎とかそのへんじゃないの?:『フェイト/タイガーころしあむ』における聖杯「虎聖杯」のこと。
- 争え…もっと争え…:『神のみぞ知るセカイ』の杉本四葉のセリフ「やめて…争うのはやめて…」の改変AA。
- 「美沙夜さんみたいに!美沙夜さんみたいに!」:ネットスラング「エロ同人みたいに」から
- 「フッ、生き残るのに大人も子供もおねーさんもない」:任天堂のRPG『MOTHER2』のキャッチコピー「大人も子供も、おねーさんも。」。
- 悪の時空帝国マトー:『宇宙刑事シャリバン』の敵組織「宇宙犯罪組織マドー」か『時空戦士スピルバン』の敵組織「ワーラー帝国」。
- 超兵器S壱号:『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」より。タイプライター演出は『ルパン三世』からか。
- 超ド級人型兵器SAKURA:汎用型人型決戦兵器エヴァンゲリオンから。
- 超兵器GS _01:漫画「GS美神」から。
- 「砕け、ギガンティック・SAKURA!!」:ロボットアニメ『機神大戦ギガンティック・フォーミュラ』から。ロゴはどちらかといえばこっち。
- 「うむ、死ぬがよい」:CAVEのSTG「怒首領蜂」におけるセリフ「死ぬがよい」。
- 「フハハハハ、怖かろう!!」:『機動戦士ガンダムF91』のカロッゾ・ロナのセリフ「ふはは怖かろう」。
- 世界のジャンヌから:テレビ番組「世界の車窓」から。
- 河川敷に現れた巨大怪獣:『Fate/Zero』における超巨大海魔。
- 『やっぱり召喚するならオルレアンの乙女だろ、常識的に考えて!!』:2ちゃんねる発のAAキャラ「やらない夫」のセリフから。
- フランスBASARA:ゲーム「戦国BASARA」から。
- バゼットのタワー:牛丼チェーンの「吉野家」。
- 英霊トーサカのデザイン:ゲーム「BAYONETTA」の主人公ベヨネッタ。
- 人呼んでさすらいの魔女:『快傑ズバット』の名乗り口上「ズバッと参上!ズバッと解決!人呼んで流離いのヒーロー!!」から。
- 「み な ぎ っ て きたわね!!」:手書きMAD「みなぎるシリーズ」のタイトルみなぎってきたから。
- 「パパは驚愕4年生」:アニメ「ママは小学4年生」から。
外部リンク
関連タグ
Fate/hollowataraxia TYPE-MOON 公式が病気
Fate/staynight Fate/Zero Fate/apocrypha Fate/Prototype
ポケットモンスター:おそらくパロディ元の一つ。というかキャラクターの立ち絵はあきらかにそれを意識したものになっている。
SDガンダム ガシャポンウォーズ:おそらく元ネタの一つ。こちらも「ガシャポンからキャラ(MSだが)を出すところ」や、「元のキャラをデフォルメにする」など、随所にリスペクトしてるところが見受けられる。また、後にこのゲームを制作した会社はFGOのプラモデルを販売ことになる。