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Fate/Apocrypha

ふぇいとあぽくりふぁ

『Fate/Apocrypha』とは、Fateシリーズのひとつである聖杯大戦を描いた小説。
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これは、人間(ヒト)が願いを叶える物語だ。


概要編集

2012年12月~2014年12月に「TYPE-MOON BOOKS」から発売された『Fate/stay night』のスピンオフ小説。2019年9月~2020年3月には角川文庫版も発売された。いずれも全5巻。著者は東出祐一郎、イラストは近衛乙嗣

「黒」のサーヴァント7騎 VS 「赤」のサーヴァント7騎、計14騎+1騎で展開されていくストーリー。


奈須きのこ曰く、「『Fate/stay night』とは、途中までは同じだけど今は完全に違う世界」

この為、第四次以降の聖杯戦争が行われた世界にも本作の人物がゲスト出演する。(ただし、経歴に多少の変化がある。)


小説版発売までの経緯編集

元々は『三国志大戦』のように色々な英雄をいろんな作家に描いてもらうというところからスタートしたオンラインゲームとして企画が立ち上がるものの、リソース不足のためにお蔵入りとなり、『Fate/complete material IV Extra material』にて登場サーヴァントの設定が公開される。

2011年冬発売のTYPE-MOONエース Vol.7にて、ジャック・ザ・リッパーの設定を担当した東出祐一郎による短編小説『Unbirth』が掲載され、これを発展させる形で小説の刊行が決定する。

『Unbirth』の段階では作品舞台は新宿で、第四次聖杯戦争よりも後の時間軸とされていたが、小説版ではルーマニアに変更。さらにこれまで公開されたサーヴァントの内、数騎が没案となり、新規に追加された者と入れ替わっている。


ストーリー編集

冬木市で行われていた第三次聖杯戦争。その大聖杯が第二次世界大戦の混乱の中、ナチスによって奪われる。秘匿されるべき聖杯のシステムが流出された結果、世界中で小規模な聖杯戦争が行われていた。


時は西暦2000年。

大聖杯を奪ったユグドミレニア一族の魔術師たちが揃って魔術協会から出奔。大聖杯を掲げ、協会に反旗を翻す。協会側はユグドミレニアに刺客を送るも敢え無く敗退。しかし聖杯の予備システムを起動させる事に成功する。

ユグドミレニア一族である「」の陣営と、魔術協会に雇われた魔術師の集まりである「」の陣営。

両陣営による7対7の、そしてこの事態に召喚されたルーラーを加えた全15騎のサーヴァント。

それぞれの野望と刃が交錯する時、前代未聞の「聖杯大戦」が始まる。


登場キャラクター編集

ルーラー陣営編集

ルーラー(CV:坂本真綾)ジーク(CV:花江夏樹)
ジャンヌ*
主人公の一人。真名はジャンヌ・ダルク。現代の人物であるフランス人の少女・レティシアに憑依・人格統合するという異例の現界を果たした。主人公の一人。ユグドミレニア一族により、アインツベルンの技術を流用して作り出されたホムンクルスの少年。

黒陣営編集

サーヴァント編集

ランサー(CV:置鮎龍太郎)アーチャー(CV:武内駿輔)セイバー(CV:諏訪部順一)
The Lord Impalerfgoまとめ黒のセイバー
『串刺し公』の異名を持つルーマニアの王。広大な森のような気配を持つ青年。大剣を背にする長身の青年。有名な竜殺しの英雄。
ライダー(CV:大久保瑠美)バーサーカー(CV:野中藍)キャスター(CV:宮本充)
アストルフォきゅんフランケンシュタインアヴィケブロン
派手に着飾った中性的な少年。トラブルメイカー。白いドレスを着たか細い矮躯の少女。蒼いマントと無貌の仮面をつけた男性。
アサシン(CV:丹下桜)
センシティブな作品
露出の高い服を着た、あどけない口調で話す少女。

マスター編集

ダーニック(CV:檜山修之)フィオレ(CV:赤﨑千夏)ゴルド(CV:大川透)
黒のランサーとマスター接続強化型魔術礼装【Fate/Apocrypha】ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
ユグドミレニア一族の長。ランサーのマスター。可憐な車椅子の少女。アーチャーのマスター。優れた錬金術師。セイバーのマスター。
セレニケ(CV:石上静香)カウレス(CV:小林裕介)ロシェ(CV:加藤英美里)
春の新刊の一部サンプルですが…バーサーカーちゃん可愛いロシェくん
黒魔術の使い手にしてライダーのマスター。フィオレの弟。姉とは違い、魔術師としては凡庸。バーサーカーのマスター。人形工学の分野で名を馳せる魔術師。キャスターのマスター。
相良豹馬六導玲霞(CV:中原麻衣)
No Image六導玲霞さん
アサシンを召喚しようとした魔術師。「切り裂きジャック」に目を付けアサシンとして召喚するが・・・黒の陣営でただ一人ユグドミレニアの人間ではない女性。アサシンのマスター。

※ユグドミレニアに吸収された家門には『ユグドミレニア』というファミリーネームが付いている


赤陣営編集

サーヴァント編集

セイバー(CV:沢城みゆき)アサシン(CV:真堂圭)キャスター(CV:稲田徹)
モードレッドセミラミスシェイクスピアおじさん
重厚な全身鎧に身を包んだ白銀の騎士。中身は見目麗しい少女。暗闇のようなドレスを身に纏った退廃的な美女。近代ヨーロッパ風の洒脱な衣装の伊達男。
ランサー(CV:遊佐浩二)アーチャー(CV:早見沙織)ライダー(CV:古川慎)
Karnaアタランテアキレウス
英雄王と同等の力を持つ不死身の大英雄。翠緑の衣装を纏った野性味と気品を併せ持つ少女。いかなる攻撃でも疵を受けず、三頭の神馬に牽かれた戦車を駆る無双の武人。
バーサーカー(CV:鶴岡聡)
圧制者に我が愛(反逆)を
全身に数え切れないほどの傷跡を持つ筋骨稜々とした戦士。

マスター編集

獅子劫界離(CV:乃村健次)シロウ・コトミネ(CV:内山昂輝)ジーン・ラム
2019.4.14把聖杯藏在自家後院的男人No Image
フリーランスの死霊魔術師。セイバーのマスター。強面に違わぬ歴戦の「魔術使い」聖堂教会から派遣された監督役にして、アサシンのマスター。キャスターのマスター。本来はマクベスを召喚するつもりだった。『疾風車輪』
フィーンド・ヴォル・センベルンロットウェル・ペルジンスキーキャビィク・ペンテル
No ImageNo ImageNo Image
時計塔の一級講師。ランサーのマスター。ケイネスとは友人『銀蜥蜴』過去に亜種聖杯戦争に参加したことがある。アーチャーのマスター。『結合した双子』ペンテル兄弟の弟。ライダーのマスター。
デムライト・ペンテル
No Image
『結合した双子』ペンテル兄弟の兄。バーサーカーのマスター。

※獅子劫以外の5人は魔術協会の要請で聖杯大戦に参加した人物だが、シロウの奸計によって精神を侵され、サーヴァントを奪われてしまう。


魔術協会編集

FATE

フリーランスの魔術師を雇うことを提案し、ベルフェバンと共に優秀な人材を集めるのに奔走する。


祝Fake書籍化

ロード・エルメロイⅡ世の弟子。世界が変わっても相変わらず能天気で、月霊髄液に映画を見せたりデートの約束をするなどの奇行の数々によって、彼女に変な影響を与えている。


召喚科学部長を長年務めている老人。聖杯大戦対策の中心人物で、獅子劫に参加を依頼する。


ライネスとトリムマウ

時計塔の名門・アーチボルト家の現当主を務める、尊大な話し方が特徴の幼い少女。彼女はエルメロイⅡ世を「兄」と呼ぶ。


降霊科学部長の後継者であり、ソラウの兄。時計塔で一級講師を務めており、聖遺物の選定を担当する。


ユグドミレニア編集

ユグドミレニアによって鋳造された戦闘用ホムンクルスの少女。ジークとの対話で自分の意志に目覚め、生き残ったホムンクルス達のリーダーとなる。喋り方はぶっきら棒だが戦闘用なだけにその能力は高く、素の状態のジークより強く、有事の際にはホムンクルス達の指揮を執る。当初は名を持っていなかったが、後にゴルドによって命名された。


  • アルツィア

ユグドミレニアによって鋳造されたホムンクルスの少女。

魔術に詳しく、フィオレの紹介でルーラー達と共に黒のアサシン探索に従事する。


  • カール・レクサーム
  • シルヴェルト・コッチェフ
  • アヴィ・ディケイル(CV:小林竜之)

ユグドミレニアの魔術師。

三人とも黒のアサシンによって拷問された末殺害された。


  • ツークツワンク

ユグドミレニアの一員であるエインスカヤ家が擁する暗殺部隊。10人の男女。

魔術刻印を分割し、半分をリーダーの“王(キング)”、もう半分を“兵士(ポーン)”と呼ばれる者らが保有している。個々の力は強くないが、全員が揃って刻印を起動させることで他者の力・精神との連結が可能となり、全メンバーが“王(キング)”並の能力を発揮できるようになる。

ユグドミレニアに探りを入れてきた六導玲霞の調査のために日本に派遣されるが、玲霞と黒のアサシンの前に手も足も出ずに全滅させられた。

Fate/strange Fake』にも登場。


その他編集

7

ジャンヌが憑依したフランス人の少女。聖杯大戦以外の知識は彼女のものがベースとなっている。

極めて感受性が強く、信仰心に篤かったせいか、自身に宿った聖女の人格をごく自然に受け入れた。

やや男性恐怖症気味で、ジークとの距離感に影響することもある。


言峰親子

かつて冬木市で行われた第三次聖杯戦争の監督役。そこで出会ったシロウに敬服し、彼の言葉をそのまま信じて、戸籍や身分を偽るため養子として迎え入れていた。本編開始前に死去している。


トゥリファス近郊の集落に住む農夫の老人。ミレニア城塞から逃げてきたジークとジャンヌを自宅に泊めた。


過去の人物編集

黒のセイバーの親友。


ハーゲンが仕える王であり黒のセイバーの生前の義兄。


センシティブな作品

赤のセイバーの父である「騎士王」。彼女にとっては憎み、挑み、敬い、愛すべき存在。


摩根+?+

赤のセイバーの母。アルトリアを蹴落とす事に必死な姿は、赤のセイバーから嫌悪されていた。


行く道は

ルーラーの盟友であったフランス軍元帥。


「フランケンシュタインの怪物」こと、黒のバーサーカーの創造者。

後に赤のキャスターによって幻影として召喚される。


メディア・リリィ

コルキスの王女であり、後の裏切りの魔女

赤のアーチャーとは同じ船で旅をした仲間


ルーラーの母親。


没案となったサーヴァント編集

其の、のこされし者の名は。

※絵は、左から順に弁慶、ダビデ、金時、ゲオルギウス。

後に『Fate/Grand Order』で正式に登場し、FGOとApocryphaのコラボイベントでは特攻効果が付いた。


コミカライズ版編集

コンプエース2016年8月号からコミカライズ版が連載された。作者は『まおゆう魔王勇者』や『CANAAN』のコミカライズを担当した石田あきら氏。

単行本はカドカワコミックス・エースより全16巻で発売中。


TVアニメ版編集

2016年12月31日に放送されたスペシャル番組『Fate Project 大晦日TVスペシャル First & Next Order』内にてテレビアニメ化が発表され、それと共にPVも公開された。

同じく派生作品の『Fate/EXTRA Last Encore』よりも後の発表となったが、放送は本作の方が先である。

2017年7月1日から、TOKYOMX他にて連続2クール全25話+総集編2話で放送された。


Fate/GrandOrder』に登場済みのサーヴァントについては、キャストはそのまま続投し、後から実装された者も継続となっている。また、回想シーンでは『FGO』にも登場したサーヴァントが度々出てくるため、ファンには嬉しいサービスとなっている(円卓組メディア・リリィアルテミスなど)。


制作スタッフ編集

原作東出祐一郎/TYPE-MOON
監督浅井義之
シリーズ構成東出祐一郎
キャラクター原案近衛乙嗣
キャラクターデザイン山田有慶
サブキャラクターデザイン須藤智子
プロップデザイン田中一真/伊藤公規
モンスターデザイン蛯名秀和
アクションディレクター榎戸駿/坂詰嵩仁
美術監督井上一宏
美術設定須江信人
色彩設計茂木孝浩/土居真紀子
CGディレクター中島宏
撮影監督岡﨑正春
編集髙橋歩
音響監督岩浪美和
音響制作HALF H・P STUDIO
音楽横山克
制作A-1Pictures

主題歌編集

オープニングテーマ編集

「英雄 運命の詩」 (第1話 - 第12.5話)

作詞・作曲・編曲 – ryo / 歌 - EGOIST


「ASH」 (第13話 - 第24話)

作詞 – マオ / 作曲 – 御恵明希 / 編曲 – 江口亮 / 歌 - LiSA


エンディングテーマ編集

「Désir」 (第2話 - 第12話、第25話)

作詞 – メイリア / 作曲 – toku / 編曲・歌 - GARNiDELiA


「KOE」(第13話 - 第24話)

作詞・作曲・編曲 - Saku / 歌:ASCA


ラジオ編集

Fate/Apocrypha Radio トゥリファス!

公式サイトと音泉で配信された。

パーソナリティは黒のライダー大久保瑠美赤のライダー古川慎


2021年7月には『Fate/Apocrypha Radio トゥリファス! リターンズ』と題して復活配信が行われた。


関連画像編集

聖杯大戦、開幕Fate詰め3

-Death Waltz-センシティブな作品


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外部リンク編集

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