「────よろしい、ならばこれは決闘ではなく誅伐だ」
プロフィール
スペル | Kayneth El-Melloi Archibald |
---|---|
身長 | 181cm |
体重 | 62kg |
誕生日 | 4月11日 |
星座 | 牡羊座 |
血液型 | B型 |
イメージカラー | 真鍮 |
特技 | 絵画、彫刻、工芸 |
好きなもの | 自分 |
苦手なもの | 愚か者 |
天敵 | 衛宮切嗣 |
CV | 山崎たくみ |
演 | 伊藤裕一 |
概要
時計塔・鉱石科の君主(ロード)。
魔術世界に君臨する十二人の王の一人である、ロード・エルメロイ。
エルメロイ家の当主かつ九代続く魔術師の名門・アーチボルト家の頭首。
※タグでは「ケイネス」のみの登録が多い。
希代の才能を持ち合わせた天才魔術師。
さまざまなジャンルの魔術で才能を見せるその出鱈目な多才ぶりは平賀源内か曹操かという有様であった。ただし、貴族でもあり研究畑の人間という事もあり実戦経験には乏しい。
そんな彼がわざわざ冬木の地の聖杯戦争へと身を投じたのは、その経歴に「戦歴」という箔をつけるためであり、聖杯そのものに願いがある訳では無かった。聖杯戦争を前触れ通りの「魔術の決闘」であると認識していたことが彼の命運を分けた大きな要因の一つである。
本来なら征服王のマントの一片を触媒に征服王イスカンダルを伴う筈であったが、それを弟子のウェイバー・ベルベットが窃盗。急遽手配した代替の聖遺物からランサーを召喚し参戦した。
『Fate/Zero』で追加されたキャラクターではあるものの、『Fate』シリーズ作品において関連事項として言及される事も多い。
人物
名門生まれ故、誇り高くプライドがある性格。嫉妬深く、苛烈な気性との一文も。ただし、本来ならば感情に流されて冷静さを失うことなど決してない。
また己の地位や実績に関しては自身の才に付随する当然の事実であると考え、そこには驕りも、高慢さもなかった。
だが、壁に突き当たる事も挫折する事も一切無かった故に、予期せぬ不都合や偶然の積み重ねに因って目論見が外れる事態が発生すれば、それに対処する術を持たなかった。
師でもある降霊科の君主ルフレウスの娘、ソラウに一目惚れして以来、許嫁となってからも頭が上がらない一面もある。ただし誇り高いが故に、深層心理ではその事実の理解を拒んでいるという複雑な状態である。
そんな彼だが、魔術師としては三流とは言わざるを得ないウェイバーの荒唐無稽な論文に目を通して批評するなどの律儀な所もある。(本来なら聴講生であるウェイバー押し付けた論文は読む義務など無い)
成長後のウェイバーからは誠実と評されたり、エルメロイ二世の事件簿アニメ特別編では生徒からケイネス先生が不正を許すはずがないと言われたり公正な人物像も描かれている。
原作の著者である虚淵玄氏が書き下ろした『Accel Zero Order』においても、誠実さを提示した相手に対しては相応の誠実さを返す様子を見せる(カルデアへの協力)。また、冗談も言う面白みのある人物としても描かれた。
FGO内のカーマの幕間では、英国貴族らしくノブレス・オブリージュの精神を語る場面も。
能力
稀有な属性(ノウブル)である『風』と、『水』の二重属性。支配する鉱石科のみならず、降霊術、召喚術、錬金術に関してもエキスパートである。
鉱石科にとどまらず降霊でも才能を発揮しており、そのため降霊科一級講師も務めている。
ケイネス自身の魔力を込めた水銀、『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)』は硬度・重量を自在に変化させ武器にも防具にもなる強力な魔術礼装。変幻自在、攻守に隙のない魔術礼装でありつつ、その本来の性能は隔絶した演算機。
これはエルメロイ家の至上礼装であり、ケイネスが趣味で作り上げた産物である。
至上礼装とは、君主を輩出する十二家やそれに匹敵する名家の蔵する中でも、その家系を象徴するに足ると認められた特別な礼装である。月霊髄液の場合、いまだ二十代前半であった君主ケイネスがつくったというのだからいかに優秀だったか窺いしれる。
すでに二十代のロードである彼がいまだに稀に神童と呼び称されるのは、若干十歳足らずから異常なまでの実績を挙げ続けていたことの名残りである。
なお政治力もかなりのものであり時計塔内での最大派閥をつくる勢いであったとか。
第五次聖杯戦争のマスターと比較した場合、作中時点での魔術師としてのレベルは衛宮士郎が10〜20、遠坂凛が20〜30とした場合、ケイネスは100+α(特殊礼装分)であり、冬木においてはトップランクの魔術師であるイリヤスフィール・フォン・アインツベルンすらも魔術戦で撃破可能であるなど、戦闘向きの魔術師ではないながらも魔術世界の頂点に君臨するロードの一角に相応しい実力を持つ。
聖杯戦争中の動き
本来ならばマスターとサーヴァントの間で繋ぐパスを、婚約者であるソラウと繋げる事によりアドバンテージを得ようとした。この術式改変は天才であるケイネスだからこそ出来たものであり、御三家の敷いた聖杯戦争のルールそのものを揺るがすほどのものであった。だが皮肉にもこの事により彼の陣営の歯車は大きく狂いはじめてゆく。
また、開戦後も第四次聖杯戦争のマスターのほとんどが異端者である(真っ当な魔術師は自身と遠坂時臣のみ)という事と、ランサーとの価値観の相違によるすれ違い・不信感のめばえや、ソラウがランサーの魅了(チャーム)を受け入れるなど、ケイネスの思い通りにいかないまま聖杯戦争は進む。
特に衛宮切嗣の魔術師らしからぬ戦法に『生粋の魔術師』であるケイネスは翻弄される。苛烈な気性が現れたのも魔術師の戦い方ではない切嗣のやり方に対するものであった(冒頭に記載されたセリフの一文が彼の姿勢を物語っている)。
その怒りもあってアインツベルン城に単身乗り込み魔術師同士の一騎打ちを繰り広げるも、切嗣の切り札「起源弾」を受け魔術回路が暴走。身体・魔術回路全てに多大なるダメージを負った。
二度と魔術が行使できず、一生車椅子生活となる重傷を負ったが、サーヴァントへの魔力供給をソラウが分担していたことで、聖杯戦争は続行可能であった。そのため、聖杯の力で傷を治すべく戦争を続けるが、切嗣にソラウを人質に取られる。
同時に、切嗣から「セルフ・ギアス・スクロール」という契約書を渡され、「全ての令呪を使い尽くしてサーヴァントを自害させれば、切嗣はケイネスとソラウに危害を加える意図を持った一切の行動を永久に禁止する」という交換条件が書かれていた。
この契約は、もしもケイネスが条件を満たせば、切嗣はたとえ命を差し出そうとも解かれないギアスの呪いに支配され、具体的には魔術刻印あるかぎり死後の魂に至るまで契約内容に束縛されることになり、仮に逆らおうものなら呪いが発動して生き地獄の果てに死ぬという、過酷極まりないもの。
しかし、その為に切嗣の提示した条件を呑むという事は、事実上聖杯戦争の棄権を意味していた。
愛する人の為に己の名誉を放棄するか?
葛藤に苛まれるケイネスであったが、それでも人質を取られていた彼に選択権は最早なく、切嗣の要望通り令呪でランサーに自害を命じ聖杯戦争から脱落。契約は成立し、ギアスの呪いがかかった切嗣に殺される可能性はゼロとなった。
しかし、契約書には「『切嗣は』ケイネスとソラウに危害を加えない」と書かれてあり、切嗣の協力者による加害は含まれていなかった。
次の瞬間、切嗣の助手である久宇舞弥から銃撃され、ソラウともども蜂の巣にされる。切嗣に早く殺してくれと懇願するほどの重傷を負うも、上記の決して違約できない契約によりその懇願すらすげなく断られ、最後はセイバーの手で介錯されるという無残な最期を遂げた。
切嗣による、「マスターを失ったサーヴァントが別のマスターとの契約に走らないよう、両者を同時に始末する必要性」を考えての策にかかった結果であった。
なお、魔術以外の戦法を容赦なく扱う衛宮切嗣を擁するアインツベルンに対して「聖杯戦争を辱めた」と評しているが、こればかりは別の理由とはいえ本質を突いた発言と言っても過言ではなく、アインツベルンは異なる世界線の聖杯戦争でもルール違反をしている。
また冬木の聖杯戦争においては徹底した御三家、とくに
間桐臓硯の情報統制によりウェイバー、時計塔も聖杯戦争に対してケイネスと同様の認識であった。
死後
ケイネスの突然の死によって、彼が時計塔において積み重ねてきた多くの貴重な研究は散逸の危機に晒され、エルメロイ派も没落してしまう。
だが魔術の実践はからっきしだが理論の最講釈と系統分類という方面に妙な才覚を持ち合わせていた一番無能な弟子ことウェイバー・ベルベットにより、『ロード・ケイネス秘術大全』という一冊の魔道書として編纂された事で、彼の全ての秘術はアーチボルト家の管理下へと戻され、後のアーチボルト家の繁栄を盤石のものとした。
聖杯戦争で彼が死んだことに時計塔は騒然としたが、それだけ大きな話題にもかかわらず聖杯戦争は未だに「極東の田舎町で行われる魔術儀式」扱いにすぎなかった。これは何らかの情報工作が行われているのでは?とライネスは推測している。
様々な研究を行い発展に貢献して来たケイネスを失った時計塔からしたら『もう2度と関わりたくない』と思っているのも事実だろうが。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿において
2014年12月から刊行されているこのシリーズにおいて、時計塔内部が詳細に描写され情報がアップデートされている。
時計塔はロンドン郊外に位置する中世と近代の入り混じった街で四十を超える学生寮と百を超える学術棟、そしてそこに住む人々を潤す商業で成り立つという巨大な学園都市である。
そこには12の学部があり、各学部を統括する12人の学部長は「君主(ロード)」と呼ばれ、絶大な権力を誇っている。
学部長はそれぞれの学部が広大な学園都市の中で割り当てられている区画に君臨し、独自の、あたかも一国のごとき自治を行うことすら許されている。
ケイネスはそんな十二人の内の一人、鉱石科の君主(ロード)である。エルメロイ学派の長にして鉱石科学部長であるが、その多才さ故に「降霊学科」の一級講師も務めていた。
また、2015年度のタイプムーンエイプリルフールのⅡ世とフラット・エスカルドスのやり取りで、最低二十代年上の『コルネリウス・アルバに並ぶ逸材』と『彼がいなければ時計塔の発展は10年遅れていた』などと評価されていたことがのツイートで明らかになった。
つまりⅡ世がやらかしたのは『私怨で時計塔の発展を妨げる』というバレたら本気で抹殺されかねない事である。
なお、同作二巻においてケイネスの魔術階梯は第二階位『色位』である事が判明。同四巻では十代の時点で第三階位「典位」に到達し、派閥内の有力家からエルメロイの君主の座を勝ち取り、神童の呼び名を盤石としていたと記述された。
事件簿アニメ版では冒頭の過去の描写・若かりしロード・エルメロイⅡ世が写った集合写真の中などで登場。
10話にて、エルメロイⅡ世の心理世界で登場。
設定考証の三輪氏はアニメの解説補足として同日に「自分に助言してくれる内的存在として自身の恩師や先祖、尊敬する人物などを意識内に構築して時にそれらと自問するようにして内的会話を行ない、思考をまとめることもあります」とツイートしており、Ⅱ世の夢もそれに該当すると考えられる。
対人関係
婚約者。降霊科の君主ルフレウスの娘。
出会った瞬間に一目惚れし、その弱みからか全く頭が上がらない相手。普段は冷徹で尊大なケイネスも、彼女の前ではついつい得意げになってしまう。好きな物が「自分」であるケイネスが本心から惚れこんでいたのだから、彼女に対する愛は間違いなく本物であった。
2012年のアニメ版Fate/Zero放映時に公開された「Fate/Zero 陣営別トークセッション」にて、ケイネス役の山崎たくみは冗談めかして曰く「俺なんであんな女に惚れたんやろな?」
婚約者の実兄。将来の義兄…になるはずだった人物。
降霊科の君主。ロード・ユリフィス。
婚約者ソラウの実父にして、師匠。将来の義父…になるはずだった人物。事件簿マテリアルでは(同じ貴族主義派の君主である)ケイネスに娘ソラウを差し出した、とある。
ケイネスの才能を目にかけており、寵愛していた。
ソラウさえブラムが後継者として無事育ったことで用済みと断ずるほど徹底した選民思想の権化であり、娘の死はどうでもよいと吐き捨てたが、ケイネスの死は惜しんでいた。
アーチボルト家に連なる親族。ケイネス存命時の序列は低く、末席に据えられていた。
時計塔での生徒。ただそれだけで歯牙にもかけていなかった。聖杯戦争で使う予定だった触媒を強奪されたことにより、明確に『敵』として容赦ない殺意を向ける。
ウェイバー自身はケイネスが破滅の道を辿ったそもそもの原因は自分のやらかしのせいであると自覚して責任を感じており、ケイネスの死後はその都度、師に対して惜しむ言動をしている。
ロード・エルメロイII世の冒険7巻では、もう一度学生時代に戻れたらという問いに対して「先生の授業を真面目に聞くさ」と答えている。
- 2015年型月エイプリルフールでの言動
- 『FGO』のZeroコラボイベントでの「御身は時計塔の至宝」等の慮る発言
- 事件簿小説「(ケイネス師が)己の理想の魔術師である」という記述他
- 事件簿アニメ「人間としては今でも好かないが一人の魔術師としては尊敬している」という発言や夢への登場。
なお、派生作品などで未来の彼と邂逅した時は思いの外良好な関係を築いている。
ウェイバーに触媒を盗まれていなければ、本来呼び出すはずだったサーヴァント。しかし、当人からはむべもなく『つまらない男』と否定され、マスターでなかったことを幸いと酷評される。
しかしながら戦略家として天才であったライダーが、マスターは後方に控えるという『戦略として正しい一種』を否定することは考えにくく、ウェイバーに対する鼓舞の意味合いが大きいと思われる。
事実、ケイネスがライダーを召還したらという原作者の虚淵玄氏の回答は以下の通りで、豪快な応対をするようである。
東出祐一郎「ケイネスがライダーのマスターだったら絶対にうまくいかなかったね。浮気は絶対にないだろうけど」
虚淵玄「浮気というか普通にもう両方抱いてやるの勢いだったと思うよ」
東出祐一郎「そういえば両刀だった」
鋼屋ジン「昔の人は両刀がわりと普通だからね」
(TYPE-MOONエースvol.7)
ライダーの代わりに用意した触媒で呼び寄せたサーヴァント。しかし、魔術師故に等価交換を物事の原則として捉えるケイネスには、忠誠を謳っておきながら途中で自身の騎士道精神を優先させたランサーに信頼を置くことはできず、相性は最悪だった。また、スキルによってソラウを魅了してしまったため、それも深刻な確執の原因となってしまう。ランサーの方もマスターを忠誠を捧げる器としてしか見ておらず、ケイネス個人を理解することを二の次にしていた節があった。
さらに「グラニアとのやりとり(=結局奪った女を愛した)」を夢に見たことで、ランサーへの疑念が深まる。「主君の許嫁を寝散る間男」と発言してしまう。
下記の『Fate/Accel Zero Order』では、ランサーが騎士道精神に目覚めてしまうセイバー戦を回避。ランサーが主君の意向を無視するというこじれの一因がカルデアの面々の介入によって発生しなかったことで、ランサーとの関係は良好なままの状態でいた。(※ソラウも原作と同様の状態で存在しているにもかかわらず、である。)
最後は令呪による命令でカルデアにランサーを託して別れる。
しかしながら、「騎士道」や「魔術師」という違いはあれど、両者ともに「誇りを重んじる性格」であり、女難の相があるなど実の所、かなり似た者同士である。
聖杯戦争で戦った最後の相手。『魔術師殺し』たる彼にとっては、典型的な魔術師、ましてや戦闘よりも学者が本分のケイネスなど格好の獲物でしかなかった。
フィーンド・ヴォル・センベルン
旧友にして同じ時計塔一級講師で、ランサーのマスターと言う共通点もある。
彼もまた奸計に嵌められて聖杯戦争の表舞台から失脚する事になる。(ケイネスと違い、生き残ったようだが。)
ちなみに作中では彼が『Zero』で口にした「誅伐」を引用するシーンが見られる。
教え子の一人。彼女からは「性格は悪いが誠実な教師」と評価されている。
他、「ケイネス先生の黄金に等しい授業」(アムレス・ヴォータン)と評されたり等、教師として生徒からは相応の尊敬を得ていたようである。
余談
本来は第四次聖杯戦争に参加したマスターの中では間違いなく最強の実力を持つ魔術師であり、奈須きのこ氏からは「天敵」である衛宮切嗣以外のマスターは手の出しようがなく、切嗣以外のマスターで太刀打ちできるのは遠坂時臣のみ、それ以外のマスターはサーヴァントに倒してもらうしかないと明言され、しかも『アサシン以外ならなんとかなるはず』という発言から、場合によってはサーヴァントでさえ彼を仕留め損なう可能性があることすらも示唆されている。
Fate/zeroマテリアルの総括対談(p139)では
奈須:ほんと、切嗣が相手じゃなけりゃな……。
虚淵:たぶん無敵だったでしょうな。
奈須:実力的にはやっぱトップランクだったんよ、ケイネス。
虚淵:まあ、戦闘経験の少なさもあるのですが。
と語られている。
『strangeFake』9巻のあとがきにて、奈須きのこ氏があるアルターエゴについて言及した際に『Zero』にて衛宮切嗣がケイネスのビルを破壊した時の話をネタにしていた。
平行世界、他登場作品
- とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
プレイアブルキャラの1人で、ランサー、ソラウとチームを組んでいる。主役ルートではトラブルに巻き込まれやたらと頭髪を弄られながらもランサー陣営3人仲良く(?)なり、更にはラストバトルで騎士の忠節に胸を張って応える器を見せつけ、切嗣にも見事逆襲を果すなど、どうしてこうならなかった時空がフルボイスで繰り広げられる。共に戦う内に相互理解が進んでいたようで、最後の最後でランサーの忠義に報いたその姿は魔術王ケイネスと讃えられるべき堂々たるものであった。
ちなみに、『月霊髄液』は宝具扱いなのだが、使っても彼の髪が少し散るカットインが入るだけという無駄スキルとなっている。
作中ではこのように髪について弄られるシーンがあるが、オールバックにしているだけで別に生え際がヤバイとかそういう事では無いはず…。
敵マスターとして登場。天才カプさばマスターとして大人げなくも元気にやっている。プレイアブルキャラとしても選択可能。
第3次聖杯戦争から分岐したこの世界線においても、やはりウェイバーがⅡ世を襲名している為、亜種聖杯戦争で死亡したと考えられる。
こちらの世界線でも第4次聖杯戦争〜第5次聖杯戦争は起こっており、名前が伏せられた状態で度々言及される。
君主だったので当然と言えば当然か。
特に魔術工房(笑)が破壊された件はスクラディオ・ファミリーの耳にも届いており、彼らの有する巨大複合魔術工房の結界は35層にまで厚くなり、上空や地盤からの破壊手段に対する対策がなされている(出典:『Fate/strange Fake⑤』(電撃文庫)P.231より)。
コラボイベント『Fate/Accel Zero Order』に登場。
聖杯の起動を阻止するために現れたエルメロイⅡ世の接触を受ける。彼が語る未来の出来事に半信半疑だったものの、その性格を熟知していた事と『書きかけのラブレターの文面についての言及』や『惚れた弱み』につけ込んだ『カルデアの成立が全部自分の成果』『ソラウと幸せな生活を送っている』といった半分嘘半分混じりのおだてにいとも簡単に乗せられて協力を受け入れる。その後もエルメロイⅡ世の口車に乗せられ策略通りに動いた挙句、なんと聖杯戦争を中途放棄して帰国。何がどう転んでも聖杯戦争を生き残れないと明言されていた彼が生き延びてしまう異例の事態となった。
ケイネス先生マジチョロい
…と思いきや
実はⅡ世の発言の一部から、嘘の一部や自身の結末を察していたようで、特に「この私が書きかけのラブレターなんぞ放置した状態で部屋を他の誰かに探らせるなど絶対にあり得ない、察するにそのラブレターを見たのは主人の帰らなかった部屋で、ではないのか?」と言及、破滅の運命から自分を遠ざけようとしていた彼に「その一点においては礼を言おう」と言葉を残し、ディルムッドを託して日本を去っていく。会話の随所では知見の深さを垣間見せ、また間桐雁夜と接触し彼との共闘を取り付けるなど、原作でのやられ役イメージを払拭する有能な一面も見る事が出来た。
なかった事になってしまう特殊案件とはいえケイネスを破滅から遠ざけることができたⅡ世もどこか満足げな様子を見せていた。
2018年の復刻版ではイベントのアイテム交換でも登場している。───が、ここでもなんかチョロい感が満載であった。
というのも印章と交換するアイテムを準備してくれたソラウさんの事を思いっきり褒め称えてたり、少し遠回しに、印章はソラウさんへの贈り物として喜ばれる物なのかと聞いてきたり、確実にソラウさんの事を気にしている節がある。
その一方で自分のサーヴァントには海魔のゲソ焼きを食べさせるという (本人曰く、「サーヴァントの忠誠心を得るのに有効」らしいが…) 本気なのかイジメなのか分からないぐらいの仕置をしている。
イベント終了後は主人公の事をかなり気に入ったらしく、全てが終わって時計塔に来る事があれば、自分の講義に参加する事を勧めて来る。しかも、教壇に近い席を用意するという厚遇っぷりである。
総じて原作で救いのなかった面々の中でも自らのサーヴァントであるディルムッド共々特に救われたキャラクターと言えるだろう(しかも直接の登場こそないものの少なくともイベント内においてはソラウも一緒に生き延びている)。
ただし、特異点で事件を解決すると特異点は泡沫のように消滅してしまう上に特異点で起こった事件については全て『無かったこと』になってしまう為、特異点修正後にケイネス達がどうなったかについては生死も含めて不明である。
その後は2020年9月に実装したカーマの幕間の物語でまさかの再登場。
主人公と学生生活を送っているというシミュレーター起動の折に不可欠な『先生』というエネミーの外殻として(恐らくカルデアの記録から適当に)使われていた。
ちなみに本人じゃないとはいえ作中でも「婚約者がいる」という設定が当てはめられており、全マスターが「またか・・・」と嘆息したり呟いたりしたとか何とか
本作ではイラストはpako氏が担当されており、星5概念礼装「月霊髄液」でも同様のイラストが使用されている。
社長絵やアニメと比べて彫りが深く、若干ダークなイメージに仕上がっているが、煽てられた際には顔芸差分を見せているなどどこか憎めない。
エルメロイⅡ世がいるため、この世界でも死亡している可能性が高い。
また、平行世界を舞台とした第3部『ドライ!!』の過去編にて、美遊の兄が戦った聖杯戦争の相手として登場。使用カードはランサー。
原作では1コマのみであったが、劇場版『雪下の誓い』では詳しい戦闘描写やボイスが追加されている。戦闘の中で、士郎と英霊エミヤの関係を一目で見破った。槍よりも自慢の水銀に頼り過ぎた事が仇となって敗れた。
その正体は第四次聖杯戦争で死亡したケイネスをドールに置換したものである。
彼自身の登場はないが、月姫・魔法使いの夜よりの世界と明言されている「2015年の時計塔」において、エルメロイが没落した、エルメロイⅡ世が現代魔術の学部長に納まったなど、聖杯戦争が無い筈のこの世界でも死んでいる可能性があることが示唆されている。
『MELTY BLOOD:TYPE LUMINA』では「Ⅱ世君」なる人物が示唆されますますこの説が補強されてしまった。