曖昧さ回避
- インド神話に登場する愛欲の神、カーマデーヴァと呼ばれることも有る。本項で解説。
- 『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント。1,を元ネタにしている。→カーマ(Fate)
- 『BORUTO』に登場する能力。1,を元ネタにしている。→楔(BORUTO)
概要
カーマという語はサンスクリット語で、肉体的な快楽、悦楽、官能、愛欲を意味する。
これを名とするカーマはまたカーマデーヴァ(愛欲の神)とも呼ばれる。
ラティ(愛)、プリーティ(喜び)という妻(両者は同一の存在とも)がいる。
ヴァーハナ(騎獣)はオウムないしインコであり、サトウキビで作った弓に蜂蜜が連なった弦を張り、先端を花で飾った矢を持つ。
妻のラティは鳩をヴァーハナとしている。
有名な性愛書『カーマ・スートラ』は神としてのカーマではなく、愛欲を意味するカーマを取り扱ったものであり、カーマ神にまつわる神話は書いていない。
シヴァとのエピソード
不死身のアスラ・ターラカに神々が悩まされていた頃、シヴァの子がターラカを倒せるとブラフマーに告げられた神々はシヴァに子作りをさせようとカーマを差し向ける。
今回のターゲットはあくまでシヴァであったが、彼とその配下が地上に降り立つだけで、あらゆる衆生が愛欲に心を支配され性交しまくったという。
それは聖者や苦行者ですら迷わせるほどであった。
カーマは苦行していたシヴァの瞑想を一瞬だけ揺るがすことはできたものの、シヴァの怒りを買い、第三の目から放たれた灼光によりカーマは肉体を滅ぼされてしまう。
アナンガ(体無きもの)となったカーマはクリシュナの息子プラデュムナとして生まれ、人としての生涯を終えたカーマはやっと肉体を取り戻したという。
女神転生シリーズでは
デビルサマナーで初登場。種族は神族/秘神(TCGやD×2では後者を採用)。
ハートの意匠がある兜を被り、花の矢を構えたデザインで登場。伝承通りにコンゴウインコをヴァーハナとしている。
『D×2』ではシヴァに焼かれた伝承を反映してか、火炎属性が弱点となっており、固有スキルに相手にダメージを与えつつ魅了状態にする「魅了の神弓」を持つ。
『デビルサバイバー2』ではセプテントリオンの『アリオト』を打ち落とすためにシヴァとカーマの封印を解き、上記のエピソードに由来する方法で落とすという役所で登場(このイベント後カーマは通常、シヴァは条件付きの悪魔合体で、仲魔にできるようになる)。
アニメでもしっかり再現され、第9話「5TH DAY 驚愕の木曜日」にてパスパタ(パーシュパタの事)で撃ち落とされた…。ちなみにシヴァは舞を好むために九条ヒナコが制御役に選ばれているが、カーマは伴亜衣梨(の臍)が好みらしい。
何かと関連付けされがちなマーラ様については別項目で解説。