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トリムールティ

とりむーるてぃ

トリムールティとは、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの三神が一体であるというヒンドゥー教の教えである。

概要編集

トリは「三」ムールティは「姿」を意味し、一人の至高の神がそれぞれ創造維持破壊を司る三大神ブラフマーヴィシュヌシヴァの姿で顕れている、という思想。


対となる三人の女神(サラスヴァティーラクシュミーパールヴァティー)がおり、「トリデーヴィー」と呼ばれる。


聖典では『クールマ・プラーナ』『マイトリ・ウパニシャッド』、それ以外では『カター・サリット・サーガラ』『クマーラ・サンバヴァ』にトリムールティ説は見られる。

仏教の論書でも言及されている程だが、ヒンドゥー教の全ての宗派がトリムールティ説を受け入れているわけではない。


ヴィシュヌを最高神とするヴァイシュナヴァ派ではヴィシュヌとそれ以外の神の地位が隔絶しており、他の神々は人間の信徒がそうであるようにヴィシュヌに仕え、拝むべき存在とされている。

スマールタ派では一つの神(ブラフマン)の顕現としてガネーシャ、ヴィシュヌ、シヴァ、デーヴィー、スーリヤの五神を定めている。

ただし、シヴァを最高神とするシャイヴァ派ではシヴァとヴィシュヌ、ブラフマーとの一体性を認めている。シヴァの破壊神としての相は「ルドラ」と呼ばれる。シヴァの原型となったヴェーダの暴風神の名である。


関連タグ編集

三位一体/トリニティ

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