「やはり貴様らとはモノが違うわな。グワッハッハーッ!」
概要
『真・女神転生』から登場した悪魔。種族は「魔王」。(『ペルソナ』では「塔」)。
いわゆる煩悩の化身であり、「摩羅(魔羅)」の語源となった悪魔である。
あまりにもそのままな御姿が多くのプレイヤーを驚愕させた。
ちなみに作中ではミシャグジさまと違って「様」は付いてない。
「ご立派様」とも呼ばれる。
作品によっては「押し潰し(のしかかった)」「誘惑の霧(白いけむりを噴き出した)」「地獄突き(のどをついた)」等、プレイヤーにアレな想像を促すような名前の特技を、これでもかと言わんばかりに使ってくる。
しかし、魔王だけあってその実力は馬鹿には出来ず、敵として現れた際になめてかかると確実に全滅しかねないので、対決前には念入りに準備をして挑まなければならない。
各作品のマーラ様
真・女神転生
特にイベントはなく、通常悪魔として登場するのみ。加えて通常敵やボス敵としては登場しない為、合体でしかその御姿を拝めない。
後のデザインと比べると簡素ではあるが緑色の巨大なアレというインパクトのある御姿はこの時から既に完成されている。
真・女神転生Ⅱ
コクマの塔で主人公を待ち受けるボスとして戦う。現在の金色の戦車に乗った姿が定着したのも、「ご立派な」と言う形容詞が生まれたのもこの作品から。
更に、GBA版で追加されたビジョナリーでは、マーラ様が何者かをしつこく誘惑する姿が描かれる。
主人公が人工的に作られたメシア(すなわちイエス・キリスト的な立ち位置)であるという設定上、宗教は違えども開祖と言える存在を誘惑する立ち位置にあるのだろう。「前の男には7年がかりで付き纏った」という言葉も、その立ち位置を象徴している。
真・女神転生Ⅲ
バフォメットとマネカタ達により実体化が不完全なスライム状態で召喚されてしまい、頭だけのフニャフニャな姿で登場。しかしその実力は侮れず、強力な全体物理攻撃や毎ターンHP全回復する等、対策なしで挑めば昇天間違いなしである。
真・女神転生Ⅳ
御姿は『真Ⅱ』準拠。
仲魔になる魔王の中では、かのベルゼブブ様をも上回る最強の存在として君臨する。
本作ではガチガチの物理特化ステータスで、スキルも初期状態で「チャージ」「冥界破」など荒ぶったものを習得しており、レベルアップで「ドーピング」や「身体異常無効」まで覚える、実に絶り…もといパワフルなご立派様。
ターミナルの番人との9戦目において召喚されるが、その戦闘前後の会話では例によって、矢鱈とご立派な事を強調してくる。
真・女神転生ⅣFINAL
チャレンジクエストにて登場。マルオと言う男性に取り憑いて誘惑し、好き勝手暴れさせていた。
主人公を「お盛んボーイ」と呼ぶ。
初登場時は完全体ではなかったが、さらに力を蓄えて完全体になると主人公に挑んでくる。その際に「バッキバキじゃあ」と自身の状態を教えてくれる。
テキストで「精気」と言ってるがボイスでは「精子」と言ってるような・・・。
更には専用スキル「地獄突き」や「マラマラダンス」を所持する。
真・女神転生Ⅴ VENGEANCE
ダアト:新宿区(VENGEANCEの新マップ)に強敵シンボルとして配置されている。シナリオの進行上必ず通る道に鎮座しており、主人公を見つけるとガシャガシャ激しい音を立てながら猛スピードで迫ってくるという凄まじさを見せつけた。
アールマティが出すクエストでは「振りまく不浄が他者と比較にならない」という理由から討伐対象に指定されている。会話内容は当然のようにアレな内容であり、戦闘後会話には選択肢も発生する。
デビルサマナー ソウルハッカーズ
次元の回廊に登場するボス悪魔で、所持スキルが物理属性のみと言う雄々しさに満ちている。
女性キャラを優先して攻撃する思考パターンになっている。
デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王
別件依頼「ニセライドウ現る!」にて、平行世界のライドウ(葛葉雷堂)を襲っていたところに鉢合わせた葛葉ライドウと戦う。
3Dデザイン完全体で大暴れできる初の作品である為か、CEROコードギリギリの発言を連発し、増援として呼ぶ悪魔が全員女性系悪魔などノリにノっている。特にスキル「猛突進」時の姿は見る者を畏怖させる威容に満ちている。
その他にも「たたり生唾」という白いナニかを射出して攻撃してくるが、名前も見た目も絶対に当たりたくない技なので全力で避けたプレイヤーは数知れず。倒すとライドウを不感症呼ばわりして消え去る。
この作品にはミシャグジさまやアリオク様もいるのでマーラ様とセットで召喚すると色んな意味で見物である。
尚、戦闘の舞台となるワ電イ号機と呼ばれる電波塔は、男性器のような外見をしている。
真・女神転生20XX
冒頭にスラム街で友人のモスと共に過ごしていた主人公に謎の老人として近づき、「獣の指輪」というアイテムを渡す。
カオス寄りの行動を行うと何故か主人公の能力が上昇するアイテムである。
ロウ側の指揮官であるメタトロンを向こうに回して、カオス側のラスボスを張っており、主人公がロウ・ニュートラルの場合は旧ウエノで待ち構えている。
真・女神転生STRANGE JOURNEY
事前に「美しい女神」と称した上でご立派な姿を現し、EXミッションを依頼してくる。実際にそういう姿にもなれるらしい(そもそも、元来は死を司る女神であり、現在の姿は仏陀の敵として現れた、マーラ様の三人の娘との混同、あるいはマーラ様と愛欲神・カーマが一体化した複合存在・カーマ=マーラが原因と推測される)。
「スライム化しかねん」「カオスの諸兄」と言う発言や、ミッション名が「マーラ様のご依頼」、報酬が「ピースメイカー」等、ファンサービス的な要素が強いイベントである。
EDで表示されるとあるスタッフの名前を、悪魔パスワードとして入力する事での入手も可能で、その際のスキル構成は「ファイナルヌード」「至高の魔弾」「不屈の闘志」「勝利の雄叫び」「銃ブースタ」という実にあからさまなもの。
ちなみに、海外ではマーラ様が原因でM指定(17歳以上対象)にされてしまったようである。
女神異聞録ペルソナ
トロの腹部から伸びたアレのような外見のペルソナが登場。
実はこれマーラ様ではなくて、トロが飼っていた亀がペルソナになったものらしい。
『2』でもトロは噂屋トロとして登場するが、ラストバタリオンがトロの食っていたエンガワを台無しにしたのでペルソナを顕現させてボコボコにしたという。
ペルソナ3
FESにて追加ペルソナとして登場。他のペルソナの大半が過去作からの流用な中、グラフィックが新たに書き下ろされている。
「マララギダイン」なる専用スキルを備える。これは火炎相性最強の技なのだが、緑色の液体が怪しげなSEと共に纏わり付くと言う、かなり衝撃的なエフェクトとなっている(余談だがマーラ様の元であるインドラは雷神である)。
尚、マーラ様を装着した状態でエリザベスと会話するとお褒めのお言葉がいただける。逆に、ポータブル版女性主人公に装着して弟のテオドアと会話するとたしなめられる。どういう事かはお察しください…。
ペルソナ4
ペルソナとして使用可。マララギダインは削除されてしまったが、相変わらず「ベノンザッパー」や「チャージ」と言った絶妙な名前のスキルを備える。
ペルソナ5
本作ではマーラ様の分身体「ちぎれた煩悩大王」が存在しており、比較的序盤から中ボスとして現れる。
マーラ様自身の登場は終盤から。
ペルソナとしても使用可能で、やっぱりというか「ワンショットキル」「チャージ」「ヒートアップ」「仁王立ち」などの名前はアレだが有用な技を覚える。
また、ペルソナ5 スクランブルではクエストで倒すことで合体が解禁されるタイプになり、主人公達と戦う。この時のマーラ様はなんとクエスト名が「煩悩の化身 蠢く」、マーラ様の名前が「そびえる煩悩大王」となっている他、「マララギダイン(炎の色が緑だが)」が復活している。もちろん、チャージやワンショットキルも健在。
真・女神転生デビルチルドレン
悪魔に堕とされる前の「インドラ」の名前で登場しているが、中々カッコいい。
D×2真・女神転生リベレーション
最上位レアの星5悪魔としてサービス開始時から登場。スマホながら3Dにて大暴れする御身を見ることができる。
そのレア度から入手難度はかなり高いものの、ガチャ限定悪魔ではないので合体にて作成することも可能。
基本スキルとして「緊縛無効」「ティタノマキア」「地獄突き」を持ち、力と運が高い物理アタッカーである。
またアーキタイプ毎に追加される覚醒スキルとして、素体なら「メガトンレイド」、荒神なら「ソウルドレイン」、加護なら「チャージ」、異能なら「物理貫通」、防魔なら「氷結無効」を覚える。
なお今作の地獄突きは相手を魅了状態にする多段ランダムヒット型の物理攻撃である…そして思念融合という御業を用いてマーラ様を強化すると、地獄突きを使った直後にチャージ状態になる効果が追加される…流石はマーラ様、どう見ても確信的です。
その他
『ペルソナストーカー倶楽部』第12回の羊毛フェルトでペルソナを作るというコーナー「てづくりこ~ぼ~」にて、羊毛フェルト作家の「のそ子」氏によって、フェルト人形が作られた(コーナー内ではデフォルメで作っていた)。
のそ子氏は収録前に2日がかりで超リアルなマーラ様フェルト人形を作っており、それを初見したMCのマフィア梶田氏は絶句していた。
2017年2月に開催された『ワンダーフェスティバル2017冬』で、グッドスマイルカンパニーがフィギュア化する予定として、テスト品を会場で展示した。
何故にフィギュア化しようと思ったのか、R-18的な意味で購入に年齢制限が加わるのか不安要素はあるかもしれないが……。
2017年10月25日にニコニコ生放送で行われた『悪魔人気投票結果をカウントダウンしながら、DSJ発売を迎える放送』では幼女悪魔で名高い魔人アリスを押し退け、まさかの1位。ギンギンに輝いてしまった。御立派ァ!
放送コメントやSNS内では「アーッ♂トラス」「アトラスの看板悪魔」「不正はなかった」「放送事故レベル」「知ってた」「TLがDSJの発売記念絵とち○こで合体事故」と呟きが流れていた。
なお、悪魔設定の鈴木一也氏が描いたラフを元にデザインされたそうで、金子一馬氏がそのままのドット絵を上げてきた為に心配したが、何故か任天堂チェックを免れた。鈴木氏は、これは任天堂側にも今作のファンがいたからではないかと考察している。
ちなみに、5位までの順位は
5位『ジャックフロスト』
4位『マンセマット』
3位『クー・フーリン』
2位『アリス』
1位『マーラ様』
『真・女神転生』関連のCDブックレットやファンブックでは御祇島千明氏によってネタにされる頻度が高く、「エキドナの家に遊びに行った事により身体に歯形が付いていた」「アメノウズメのセクシーダンスを見た結果、頭から泡を吹いて倒れる」「マーラ様とアリオク様の戦いで(自主規制)の様子を語る(「全然伏字になってないぞ」とツッコミも入る)」など、お父さんに聞かないと分からない(お母さんに聞くのはお勧めしない)ネタでインパクトを残している。