CV:秋元羊介
概要
古くは原作小説から登場する古参悪魔。種族は基本的に「魔王」。
原作のエピソードから、メガテンにおけるカオス側魔王の「一神教の神による侵略で悪魔に貶められたかつての神々」というスタンスの代表格、ロウ思想に対するアンチテーゼ的な世界観を象徴する存在として描かれている。
口調は紳士的であったり、威圧感のある老人であったりと作品によって異なる。
『女神転生』での種族は「邪神」で、姿が描かれず真っ暗闇(リメイクの旧約では小さなハエ)で表現されていた。
続く『女神転生Ⅱ』においては禍々しい蝿の悪魔の姿で登場し、真のエンディングへ続く分岐で重要な役割を果たす。
※一番左
『真・女神転生』では青い肌の虎の毛皮をまとった男の姿(真Ⅱ以降は太った姿)で描かれ、現在の「巨大なハエの悪魔」のデザインは「真・女神転生Ⅱ」からである。
これ以降、人間態は仮の姿で、真の姿がハエという描写が定着していく。
これらのデザインが有名だが、『女神異聞録ペルソナ』では4脚の、『魔神転生Ⅱ』ではボンデージ姿の女性の姿で登場している。
『真・女神転生デビルチルドレンシリーズ』では、また違った姿でゼブルとして暗躍する。
『女神異聞録デビルサバイバー』では最強クラスのベル神として登場するも、“大いなる闇の右腕”という名称や主の意に従ってベルの王位争いに興味を見せず、ベル・ベリトのサポートに回るなど、印象的な活躍を見せた。
基本的に大魔王ルシファーに忠実なカオスサイドの重鎮として描かれ、多くの作品でシナリオに深く関与する。
一方でボス悪魔の宿命か、実際に仲魔として使役できる作品はやや少なめ(真・女神転生では倒してもレベル99にならないと創れない完全エンドコンテンツ)。特に仲魔システムの廃された『デジタルデビルサーガ』シリーズでは、ミニゲームや携帯アプリ版も含めて実に四回も敵悪魔として扱われている。
メガテニストの間では根強い人気のある悪魔で、女神転生シリーズの悪魔の中では投稿作品数はそれなりに多い。
『真・女神転生Ⅲ マニアクス』ではアマラ深界でボスとして登場。最初は青肌の大男の姿で、戦闘時はいつものハエの姿で登場。
リマスター版『真・女神転生Ⅲ』発売に際して行われた「真3HDベストオブ悪魔」にて6位にランクインした。本作から呪殺属性の専用技である「死蠅の葬列」を使うようになる。
『真・女神転生Ⅳ』では魔神バアルの姿から貶められた大悪魔として登場。
『真・女神転生ⅣFINAL』では多神連合に参加しベルゼブブの姿からバアルとなった。
『真・女神転生Ⅴ』でもハエの姿で登場するが、こちらではメインストーリーに登場せず、サブクエストで名前が言及される程度で単なる最高位の魔王という立ち位置だった。
ベルゼブブ自身には合体制限こそないが、初期レベルが95と恐ろしく高いことと、素材の一体に合体制限の解禁が必要なバアルを求められるため、よほど入念にレベルを上げていなければ仲魔にできるのは終盤か二周目以降になる。
固有スキルとして呪殺属性最強の「死蝿の葬列」を持つほか、雷・氷結属性にも優れ、補助にも適正があるため、様々な場面での活躍が見込める。
『真・女神転生VV』ではついにメインストーリーに登場。復讐の女神編にて、至高天へのカギを探す主人公と対峙する。
峻厳のカギを守るヴァスキを瞬殺し、主人公に何を目指してカギを集めるのかを問い、主人公の力を試すという形で戦いを挑んでくる。
この際にルシファーの意図についても話し、それに対して「納得し難い部分もあるが、ルシファーの考えを尊重し従う」という、忠臣としての一面を見せる。
撃破すると力を認め、満足してカギを渡してくれる。
また、対峙した際の台詞に「ほう、貴様がルシファー様お気に入りのナホビノか」と、真Ⅲをオマージュした台詞を言ってくるため、ニヤリ…とした人も多いだろう。
『D×2真・女神転生リベレーション』ではスマホゲームのお約束として悪魔合体で作れるほか、召喚(無償・有償ジュエルを使ってのいわゆるガチャ)で呼びだすこともできる。
ゲームの特性上アーキタイプと呼ばれる型が5通りあり、それぞれに異なる戦略性を持つ。
また、過去作品でも登場した人間体がベルゼブブ(人)として実装されている。
ベルゼブブはこのゲームは最高レアリティの☆5より1つ少ない☆4悪魔として実装されたが前述のベルゼブブ(人)といわゆるいつものハエの姿のベルゼブブを特殊合体させることにより☆5悪魔「魔王ベルゼブブ」を作ることができる。
『デビルサマナー ソウルハッカーズ』『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団』では隠しボスとして登場。
『ペルソナシリーズ』ではアルカナ「悪魔」の最強クラスのペルソナとして登場(『ペルソナ4』に至っては全ペルソナ最強と言い切れる耐性と技を持っている)。