概要
1994年発売のスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム/RPG。
2002年からプレイステーション版、2003年からゲームボーイアドバンス版がそれぞれ発売された。
前作から数十年後の20XX年トウキョウが舞台。
前作に引き続き今作でも主人公の行動によって属性が変わり、ストーリーも大きく違ってくる。
終盤の魔界は生命の樹(セフィロト)になぞらえたシナリオになっているなどオカルト的な要素は本作でも健在。他にも新たな施設や新魔法も登場した。
大破壊より数十年…
荒野を耕し、悪魔との群れと戦い無数の生と死を繰り返しながら人は生き延びてた……
だが、頼るもの、縋るもの無く生きていけるほど人は強くない
人は明日への希望を探した……
メシア教は救世主の降臨を説き、信じた人が集い、街が出来た
かつて…
カテドラルと呼ばれた所に……
20XX年
かくしてトウキョウはTOKYOミレニアムとなった
ストーリー
聖地「カテドラル」で共同社会を築いていたが、メシア教が主権を握ってから「TOKYOミレニアム」として改められ復興していく。そしてメシア教徒で構成される統治組織・通称「センター」に管理されるようになった。
メシア教が支配したミレニアムにあるエリアの一つ、ヴァルハラにて記憶喪失の青年・ホークが闘技場の決勝戦に挑む所から物語は始まる。
キャラクター
メインキャラ
※メインキャラは名前変更可
※以下、青字リンク先は重大なネタバレ注意
物語の主人公。記憶をなくしヴァルハラ・エリアで彷徨っていたところを岡本に拾われ、コロシアムの戦士として「ホーク」と名付けられ育てられる。ヴァーチャル・バトラーでのトレーニングの途中、ホークはスティーヴンと名乗る真紅のスーツを着込んだ車椅子の男性から悪魔召喚プログラムを渡され、その力を使役する。本名はアレフ。
爆発事故で行方をくらました子供を捜す為、花田という男を追ってきたセンターの住民。テンプルナイト所属。手がかりを捜すため、主人公に協力を求める。
アレフとは深い因縁があるが実は……
テンプルナイト所属の女性でメシア教が選んだ救世主アレフのパートナーに定められている。
メシア教の敬虔な信者でアレフに献身的に尽くしており、それを何よりも優先した結果……
テンプルナイト所属の男性でヴァルハラ・エリアでアレフと出会う。最初はセンターからの命令に忠実に従っていたが次第にそのやり方に疑問を抱く。後半には自分が何者かを悟りだしはじめ……
理想郷アルカディア・エリアの管理者の男性。物腰柔らかな美青年で月桂冠をかぶり、手には黄金の竪琴を持っている。優れた知力を以ってエリアを管理しているがそのエリアの正体は……
救世主と自称して主人公を倒そうとする男。アレフと同様にアームターミナルを持ち、ヴァルハラの闘技場で勝負を仕掛けてくるが勝負に敗れてからは何度もアレフに立ち向かい敗れるを繰り返すが、地下世界においてある出来事よって事態は一変する……
サブキャラ
仮想空間に現れた真っ赤なスーツを着た車椅子の男性。悪魔に対抗するため悪魔召喚プログラムを託すが、バーチャル空間・魔界を問わず度々現れ主人公にアームターミナルの機能をバージョンアップしてくれる。真Ⅰから引き続きの登場であるが何故か容姿はまったく変わっていない。
アレフの前に度々現れるスーツ姿の紳士。センターの動きを影で探っていたかと思えば魔界に行けたりと色々と謎にあふれている。その正体は……
ヴァルハラ関連
貧乏ジムのトレーナー兼オーナーで記憶喪失の主人公にホークと名付け闘技場の戦士として育て上げた彼。かつては名のある戦士だったが、現在は今では酒と賭博に溺れる自堕落な生活を送っており、多額の借金を背負っている。
「羽田ジム」を経営するオカマ口調の男。ヴァルハラ・エリアでは大手のジムでレッド・ベアーが所属している。かつては名のある戦士でコロシアムを勝ち抜いてセンターへの市民権を手にしたが何故かヴァルハラに留まっているが理由は不明。主人公を勧誘した時もあったがレッド・ベアーと比較しており傲慢かつナルシストな性格。コロシアムイベント終了後はダウンタウンに追いやられ落ちぶれたことをひどく悔しがっていた。
羽田ジムに所属する闘士で、センター市民の最有力候補と目されていたがホーク(アレフ)に敗れそのまま散っていった。
ヴァルハラ・エリアを支配する金髪の美しい女性でダウンタウンに逃げた花田を追う為に従順なペットの魔獣ケルベロスを主人公に貸し与える。実はヴァルハラは彼女の旦那が作り上げたエリアで彼の死後、彼女が引き継いでいる。未亡人。
マダムに仕える執事。
センター関連
センターを影で操る4人の最高指導者。正体は神により派遣された大天使ミカエル・ガブリエル・ラファエル・ウリエル。地上を法と秩序で満たされた世界にするために魔王達を服従させ大和神族と地下世界を封印し、センターや各エリアを造り、救世主を待ったが現れようとしない事に苛立ち、メシア・プロジェクトと言う名の暴走を始める……
センター司令塔を務める老人。だがそれは表向きで実際は元老院に命じられ、アレフの救世主伝説を既成事実化するため暗躍する。
元センター所属の科学者でメシア・プロジェクトの中心に携わるが方針に疑問を抱き、ある出来事がキッカケで爆発事故を起こしその際にアレフの記憶を消して花田と共にヴァルハラへ逃げ出した。真実を伝えるためにアレフと接触を図る。その際にアバドンに飲み込まれたが紆余曲折ありながらも真実を伝えた後、消滅してしまう。
元センター所属の科学者。センターから逃げ出した後、ヴァルハラにてマダムの所で研究を続けるが自由にさせてもらえない事に苛立ち逃走。ダウンタウンで悪魔召喚を試みようと魔界と現実世界を結ぶ儀式を行うが、自分が召喚した悪魔によって殺されてしまう。
ファクトリー関連
有翼の悪魔。ファクトリーにある塔の最上階に捕らわれ洗脳されており、ひたすら歌い続けファクトリー住民を強制労働に従事させる。
魔界住人の男性。最初は彼もセイレーンの歌声に惹かれていたがその内互いを思い合うようになりやがて恋人同士になる。しかし肉体は滅びており霊魂だけの存在になっている。
地下世界関連
地下世界シンジュクで薬屋を営む妖精でウェイトレスのような服装をした美少女。とあるイベントにて自身が作った浮気草でアレフ一行を混乱させてしまう。
ダレスに命じられヒロコに浮気草の露を使った妖精。悪戯好きで追いかけてくるアレフに対し様々な嫌がらせをしてくる。反省心に欠けた人を喰ったような性格をしており今回の件も悪びれる様子もなくかなり強か。緑の服を着ており某剣士に似ているが特に関係は無い。
地下世界ロッポンギにいる国津神。天津神と対立していておりトウキョウが地下へ封印される際に、ヘブライ神族(センター)にそそのかされて天津神も同時に岩戸に封印してしまうが、最終的には国津神も同じように封印されてしまう中、逃げ延びて将門公の肉体パーツを集め復活させ、国津神と天津神を封印から解くようアレフに頼み込む。だが神であるためかかなり上から目線。
天津神たちの指導者。岩戸に封印されていたがアレフに解かれたのち、ヒルコと金剛神界へ行った。
かつての東京の守護神だったが現在はその神体は6つに分かれ封印された。神体を集め邪教の館にて合体で肉体は復活したが精神が不安定でいた。だがヒルコが持っていた魂を入れる事により完全に甦った。
仲魔
マダムに使える魔獣。花田を追う為にマダムから貸し出され同行し一度別れるがヴァルハラ壊滅後に再登場しアレフの実力を認め仲魔になる。実は前作主人公の飼い犬・パスカル。
アジア系の少女の姿をした妖精。アレフに一目で好意を抱いており、地下収容所のある区画にヒロコ不在の時期に行った場合のみ仲魔にできる。見かけによらず高い能力を持つを持つ。
システム
悪魔合体において魔法継承という概念が初めて導入され、これは材料にした悪魔の持つ魔法が一定の法則に従って受け継がれるというシステムである。しかし有用な補助魔法タルカジャ(攻撃力強化魔法)やスクカジャ(命中率上昇魔法)の優先順位が低く継承されにくくなっている。
ゲームオーバーの演出は三途の川と同じだが、「黄色い草原をさまよってから三途の川に着く」や「渡し守のカロンが姿を現す」という2つにより、演出が長くなった。
余談
ヒロコを除くメインキャラの名前はヘブライ文字から付けられており
アレフは1、べス(ベート)は2、ギメルは3、ダレス(ダレッド)は4、ザインは7
となるが5と6の欠番の理由は不明。一説には四文字様を構成する文字(5はヘー、6はヴァウ、なお最後ひとつのヨッドは10)なので避けたとも。
スーパーファミコン版とPlayStation版の初期版はフリーズなどの深刻なバグが多い(後に修正されたバージョンも発売されている)。特にスーパーファミコン版の初期ロットにはバグの回避方法が記載されたメモが同梱されるなどバグを前提視して発売されていた、ドミネータはとくに有名。
致命的でないにしろテトラジャなどのエナジードレインを防ぐ要素が反転してエナジードレインを通しやすくする、スクカジャの効果が反転しパーティの命中率を下げてしまう、防具の耐性が機能していない…と、現在リリースされようモノなら炎上は確実な不具合だらけ。
2002年にPlayStationでリメイクされた際にキャラクターのイメージイラストやパッケージイラスト、一部の悪魔イラストが新たに金子一馬によって書き下ろされている。
関連動画
スーパーファミコン版
ゲームボーイアドバンス
関連イラスト
関連タグ
略称:真Ⅱ
外部リンク
- VC 真・女神転生Ⅱ バーチャルコンソール版サイト