どんな態度で接しますか?
>友好的
威圧的
メガCD版 CV:緑川光
概要
真・女神転生の主人公にしてプレイヤーの分身でもある。それ故に台詞は無いが、選択肢によって「LAW(秩序)」・「NEUTRAL(中立)」・「CHAOS(混沌)」のどれかの属性に傾くようにそれがストーリーに大きな変化を与える。しかしニュートラルEDではセリフが存在する。
「ザ・ヒーロー」という呼び名が設定されたのは続編の真・女神転生Ⅱ及び真・女神転生if...からであり、この名前もただの通り名である。
199X年…不思議な夢から目覚め悪魔召喚プログラムを送られてきた事により物語は動き出す。
ヒーローが歩んだ道
夢
夢の中で十字架に磔にされている人物と悪魔に踏みつけられている人物と出会い、3人で彷徨っていると母親の声で目覚めた。不思議な気持ちになりながらもいつもの日常が待っているかと思いきや、自室のPCに送りつけられてきたのは、悪魔が現れたことを伝える「警告文」および「悪魔召喚プログラム」という、明らかに日常に存在するはずのないものだった。さらに、隣の家に行けば「幼馴染の少女の失踪」、そして近所で噂になっている「公園での猟奇的殺人事件」と、非日常的な事件が次々と発生。さらに2度目の夢では悪魔儀式の生贄にされそうな少女と出会い、次第に大きな戦いに巻き込まれていく。
決意
日常でも悪魔が出始めた。戦っていく中で突然理由もなく警察に捕まり、病院へ連れていかれ牢の中に入れられる。すると、そこで夢の中で出会ったロウヒーローと現実世界で初めて出会う。彼はヒーローの幼馴染(夢の中の少女と同名)である恋人を探すためパーティに加わる。病院を脱出しアーケード街に向かうと、オザワ一味にリンチにあっていたカオスヒーローと出会う。彼を助けたのち、オザワに復讐する為・強くなる為に彼はヒーローたちについていく。この後、自宅に帰宅するとどうも母親の様子がおかしい。初対面のロウヒーローですら不審に思うほどである。実は母親は既に悪魔に食い殺されており、悪魔がその皮を被って母親になりすましていた。極悪非道な悪魔を3人で仇を討つと、ヒーローは友人2人とそして着いてきた愛犬パスカルと共に進みだす。
救出
母親の件で哀しむ暇もなく、今度は悪魔合体したパスカルがターミナルへ飛びかかり、そのまま消えてしまった。それを追って飛び込んだ先はターミナルシステムを開発していた研究所であり、脱出した地千駄ヶ谷から新宿へ向かうと、そこに待っていたのはLAW勢力「トールマン」とCHAOS勢力「ゴトウ」の勢力争い、それを鎮圧するべく活動していた「レジスタンス」だった。
そのレジスタンスのリーダーが、夢に出てきたヒロインである事が判明。しかし度々ヒーローの前に現れていたゆりこによって誘拐され、都庁前で処刑されかける。すんでの所でヒーローたちは救出に成功し、その後は別アジトにて、ロウヒーローが「ヒロインと同名というだけで誘拐された女性たちの救出」を、カオスヒーローが「ゴトウの手先となって働いているオザワ一味の壊滅」の作戦を実行にうつすためパーティを離脱。代わりにヒロインがパーティへ加わり、2人はトールマンとゴトウの話を聞く為にアメリカ大使館と市ヶ谷駐屯地へ赴く。
東京崩壊
トールマンの話だと「ゴトウは東京に魔王ルシファーを召喚するのでその前に倒さないと行けない、ゴトウを倒せば東京には平和が戻り元の活気を取り戻す。しかし自分たちは弱い。でもあなたたちは強い、だから倒して欲しい。」
ゴトウの話だと「神の名のもとに千年王国を作り上げる計画がある。しかしそこに選ばれるのは神に選ばれた一握りの者のみで、その他の者は神の意思のもとアメリカ軍に抹殺される。今も古の神々が日本へのミサイル攻撃を防いでいる。我々の力はまだ弱い、だから力を貸して欲しい。」
どちらの話を信じるか、選択を迫られるヒーロー
トールマンについて神に忠誠を誓い千年王国を築き上げるか…
ゴトウについて千年王国の野望を阻止し日本を守るか…
しかしどちらを選んでもトールマンよって、神の裁きと称し悪魔を葬る為、東京にICBMが撃ち込まれる。しかし、ヒーローはヒロインの転移魔法により難を逃れ、気がつくと東京ではなく金剛神界にいた。
金剛神界
ヒーローが目を覚ました謎の世界。
そこで出会ったエンノオズノという人物が言うには、他にも飛ばされた人がいるから探しに行けとのこと。ロウヒーローとカオスヒーローもこの世界にいたのである。
彼らと合流し、オズノから金剛神界の事や地上の事を聞かされる。人間は生き延びているが、地上は既に荒れ果てており、魔界より酷い事になっている可能性もあると言う。それでも戻る方法を尋ねる一行に対し、オズノは様々な依頼をしてくるが、依頼達成の道中で3人は金剛神界を巡り、力をつけていく。
そこでオズノは「道は自分で切り開くしかない。何が正しく、正しくないか。決めるのは自分の意志だ、そして属性は意思に従う。」とアドバイスを送る。
そして全ての依頼を終えた後、3人は実力を示すために前鬼と後鬼戦いに勝利を収め、再び地上に帰っていく。
大崩壊後の東京
荒れ果てた大地と化した東京。シンジュクにオザワがいるという情報を耳にした一行は、いざ行ってみるとICBMによる崩壊から30年の月日が流れていたと知る。それと同時期にヒーローの意識の中に女性の声が響いてくる。
その女性は悪魔に憑りつかれたヒロインの転生した姿。彼女を助け共に歩んで行く。
だが、ロウヒーローやカオスヒーローの運命の歯車も回り始めた。
カオスヒーローはオザワを倒すため、悪魔と合体をしたのち、パーティを去った。
ロウヒーローは主人公たちを助けるために犠牲となり、復活してメシアとなったが、彼もパーティへは戻らなかった。
ロッポンギではゾンビとなった幼馴染と再会。
ウエノではスガモプリズンにて裁きを受ける。
トウキョウを支える四天王との戦い。
ルイ・サイファーと名乗る男との会遇。
その傍らにいるゆりこの正体。
東京タワーにて情報操作しているカズフェル。
神の名のもとに千年王国と理想のため救世主の復活を待つメシア教。
この世に破壊と混沌をもたらし悪魔と共存しようとするガイア教。
様々な出来事を経験しながらヒーローは東京を駆け巡る。
カテドラル
神が降り立つというカテドラル。
そこに行くには、主人公の属性によって方法が異なる。
LAWなら、品川大聖堂にいる「ハニエル」に助力を頼む。
CHAOSなら、TDL(東京デスティニーランド)にいる「エキドナ」に助力を頼む。
どちらも橋を架けてもらいカテドラルへ入ることが出来る。
NEUTRALの場合は、ギンザB3Fにいた老人の後ろからカテドラルへと進める。
TDLには序盤で別れたケルベロスが正気を失って門番として鎮座していたが仲魔になる。
カテドラル内では別れた2人、ロウヒーローとカオスヒーローが言い争っていた。
東京大洪水
復興をし始めた東京だったが東京を支えていた四天王が消え、神の力によりあっけなく洪水によって洗い流され海の底に沈んでいた。残ったのはカテドラルにいた人たちのみ。
LAWの大天使ミカエルとCHAOSの天魔アスラ王……
秩序と混沌……
ロウヒーローとカオスヒーロー……
ここで最終決戦が始まった。
戦い、そして…
LAWを選びカテドラルにて神を迎え救世主となり秩序ある世界を造るのか
CHAOS選びカテドラルにて神の降臨を阻止し混沌なる世界を造るのか
NEUTRALを選びカテドラルにて神達を退けて新たな世界を造るのか
それはヒーローの選択次第。
人物像
吉祥寺に住むごく普通の少年で母親と愛犬パスカルと暮らしている。PCが趣味でハンドヘルドコンピューターを身に着けている。父親は彼が幼いころに死去している。
プレイヤーの行動により属性も変化するのでどんな性格なのかは人によって違いがあるがメガCD版のイベントパートの一部で声があてられており、EDではロウルートが「私」、カオスルートが「俺」、ニュートラルルートが「僕」、と一人称が変わり差異が存在する。
これを踏まえてか、真・女神転生ⅣFINALに登場した際の一人称は「僕」で、発言もニュートラルの立場に相当するものだった。
SFC版では天然パーマなのか巻き毛が特徴的だったがPS版はストレートな短髪になっている。
ファンからの愛称は「フツオ」。
プロファイル版では「カズヤ」、攻略ノベル版では「ショウ」という名前が設定されている。
他作品にて
真・女神転生Ⅱ ヴァルハラにあるコロシアムで初代チャンピオンとして銅像が建てられている。理由はわからないが涙を流している。
真・女神転生if... パーティがニュートラルの際に現れる魔人、もしくは希少ガーディアンとして登場。また、本編前にパスカルと共に散歩しているところを軽子坂高校の教師に目撃されている。
真・女神転生ⅣFINAL DLC「金剛神界の救世主達」に登場。