概要
概してジオ系やメギド系の強力な魔法スキル、魅了系の技を持つ。
シリーズを通し、大蛇を身にまとわりつかせた美女という姿である事が多い。その肢体にも蛇が締め付けた跡のような模様があるのも特徴的。
髪型は、昔はカールした豊かな長髪だったが、PS版『真・女神転生』以降はポンパドールの短髪が代表的である。
各作品のリリス
真・女神転生
「百合子(ゆりこ)」という偽名を名乗り、主人公(ザ・ヒーロー)の行く先々で妨害をしたり意味深な行動を取る。ゆりこの姿でいるときはワンレンの長髪で紺色のスーツを身に着けている。
初対面はストーリーの冒頭で主人公が見る夢の中。妖艶に水浴びをしながら、いずれ主人公のパートナーになる存在だと自称する。実は登場自体はヒロインよりも先。
ルシファーの命令で主人公に近づいたに過ぎなかったが、アダムの面影を持つ主人公にいつしか本心から惹かれるようになる。本当に自分が主人公のパートナーになろうと画策しヒロインを排除しようとするも、それが叶うことはなかった。
終盤は「リエ」の偽名を使い、カオスヒーローと同行。主人公と共に新しいアダムとイブになるという願いが断たれたことに業を煮やした彼女は、最後に真の姿であるリリスとして現れる。自分の正体は悪魔だと明かし、思い切って主人公を葬り去ろうとするが非情になることができず、傷心のまま主人公の前から去っていった。
悪魔としての本性を現すと指の数が三本となり、鳥のような趣となる。悪魔絵師による設定画でのこの特徴は広げた手を前に突き出す、という形でプレイヤーに提示されている。
後年の作品『ソウルハッカーズ』や『真・女神転生Ⅲ』では足の指の数も三本指であることがゲーム中でも明確に描写される事になる。
またサウンドトラック『LAW&CHAOS DISC』同梱の冊子に収録された小説『残照の魔都(作:鈴木一也 画:金子一馬)』では、リリスが日本の未来を憂いた「ある男」の死に際の魂に接触し、彼がゴトウとして転生するために力を貸している。
真・女神転生if...
魔神皇ハザマが生み出した魔界の一つ、嫉妬界のボスとして登場。
ハザマ曰く「このリリスは主人公の嫉妬に狂った心が産み出した悪魔」。長髪の姿をしている。
ソウルハッカーズ
エクストラダンジョンのボスとして登場。
『真・女神転生』や『真・女神転生if…』同様長髪デザインであるが、グラフィックはしゃがみこんだセクシーなポーズで描き下ろされている。
悪魔絵師が『真・女神転生』時代から描いていた、鳥のような形状の指という「異形」のアクセントが大グラフィックで表現された。
本作では指の間に水かきがあるのが確認できる。この特徴は『真・女神転生Ⅲ』での短髪リリスにも引き継がれることになる。
真・女神転生Ⅲ
初めての3Dグラフィック化にて、短髪の姿での登場。肌の蛇柄模様が水着のように機能してCERO対策している。
没イベントでは彼女が進行役を務めるものもあった。
真・女神転生Ⅳ
人々の益となると思われる行いをしていたあるキャラクターの正体として登場。
黒い昆虫を思わせる三対の肢、頭部から生えた黒い湾曲した角と鳥の翼が特徴的。
胴体は美しい裸身を見せているが、そのすぐ上にある口はモンスターの如く裂けている。
大人向けの特撮に登場する女怪人といった風情である。
真・女神転生Ⅴ
夜魔として登場。
合体で作れる仲魔で残念ながらイベントなどは無く、ストーリーに関わってこなかった。のだが…。
真・女神転生VV
謎の組織「カドィシュトゥ」のリーダーを務める女悪魔。
前作Vの金子氏デザインから一新され、土居氏による新規デザインで登場。種族も夜魔ではなく女魔に変更されている。
赤い蛇を従える黒い百合を持った美女の姿をしている。担当声優はⅣ同様、田中敦子氏。
超力兵団、アバドン王
高位の下法属の悪魔として登場。物語の終盤に仲魔になるだけあって属性耐久が高い為、壁役として便利。