誰も僕を愛さない・・・僕は誰も愛さない・・・
概要
軽子坂高校に通う生徒2年生で高校を魔界に落とした張本人で、それが切っ掛けで〈魔神皇〉を自称している。眉目秀麗・頭脳明晰でIQは256に達する天才的な頭脳の持ち主。女生徒の中には密かに彼のファンがいる程。
主人公よりも先に『悪魔召喚プログラム』を入手し、魔界へ行く。
魔界へと乗り込み次々と制圧していき、その時に強力な力を我が物とし、魔界の中に独自の「魔界」を勝手に作り出して、作った魔界では所々に自身を称える魔界人を集めた街や自身の銅像を建てるなど、性格は自己顕示欲と自尊心の塊みたいな人物に見える。
何故か学園指定の制服ではなく、白い学生服を着ている。
この事件の真相は赤根沢玲子をパートナーにした時にしか語られない。
魔神皇として
自身で作った魔界で更に傲慢界・飽食界・怠惰界・嫉妬界・憤怒界・貪欲界を創世、そこへ軽子坂高校の生徒と教師を校舎ごと魔界へと落とした。
その後は魔界のどこかに身を隠し、校舎に悪魔を侵入させて魔界へ誘き出す。
抵抗する主人公達の前には霊体(アストラル体)を飛ばして不安を煽ったり、挑発したりして生徒達が混乱する様子を眺め嘲笑し見下していた。
中には自身が直接手を下した生徒もおり、主人公のパートナー候補の1人・宮本明の級友だったアキコとリュウイチ(石化状態で登場)、悪魔を取り憑かせた校長先生がなどおり、他にはほとんどの生徒を怠惰界で穴掘りの強制労働させたりもした。
特に不運な生徒はゾンビくん・ゾンビちゃんになってしまっている状態。
また赤根沢玲子・白川由美がパートナーの時は、信頼関係を壊そうとし洗脳させて主人公を孤立させる、黒井真二がパートナーの時は主人公をさんざんパシリに使い、挙句にパートナーの焦りを利用し主人公達自身の手で、石化したアキコとリュウイチを殺害させるなどの悪辣さを見せつけた。
終盤には主人公とパートナー、保険医の3人を残して他の生徒と教師は全員を消失させてしまう。
「全てのものは不要」だの「取るに足らないゴミだのカスだの消え去るのが当然」等々の暴言を吐き、しかもレイコだけでなく、他人に対して自分の全てを知っているフリをされる事を嫌い、魔神皇の姿に変身し主人公達に最後の復讐をするが、敗北。
レイコルートでは彼が自身の精神世界に逃げ込む。
彼の精神世界の最深部にいる彼の精神体は主人公達に踏み荒らされてしまった事態に激怒して、異形化して襲うが再び敗北し、子供になって泣きじゃくるが、赤根沢玲子に慰められ改心する。
最後は自身の精神世界の消滅により、永遠に存在しなくなった。
マルチメディア
小説『魔界のジン』においては、校舎から悪魔の住む魔界に出てしまった真辺真ら一行との関りはほとんどないが、終盤においてジン達の住む町へと攻め込む際に、魔界へ落とされた現状を嬉しがる手紙を受け取って、ジン達を元の世界へと送り返してしまった。
コミカライズ作品『真・女神転生if… 学園の悪魔使い』では、単行本1冊の都合もあるが飽くまでも〈倒される敵〉で終わってしまった。
しかし、事実上の続編『真・女神転生〈KAHN〉カーン』では、処女懐胎の奇蹟を起こしたレイコの子として転生、真・女神転生におけるロウヒーローポジションで行動する。
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佐藤勝彦:軽子坂高校電算部の部長。コンピュータに精通しており、狭間に匹敵するほどの頭脳を持つ。
中島朱実:女神転生シリーズの原作となった伝奇SF小説「デジタル・デビル・ストーリー」の主人公。私怨と好奇心で自ら作成した悪魔召喚プログラムを稼働させ、日本のみならず世界を混乱に陥れる大事件を引き起こす。
デビルサマナー ソウルハッカーズ:カメオ出演している。
ここから先は事件の真相についてのネタバレがあります。
事件の真相
過去「アトラスモバイルコンテンツ」では、狭間を主人公とする「ハザマ編」が配信されていた。この話は真・女神転生if...の前日譚になり、狭間偉出夫が魔界を制圧する様子が描かれており、剣、COMP、魔法を使うメガテンの主人公とは思えぬ万能っぷりを発揮する。
尚、ランダマイザは本来は彼の専用スキルでif…で初登場したこの魔法は、全てのンダを同時にかける強烈な効果でプレイヤーの度肝を抜いたが、ラスタキャンディ(すべてのカジャを同時にかけるアイテム)もあったので対処は意外と簡単だった。
既に配信は停止しており携帯電話用ゲームでプラットフォームは「iアプリ」「S!アプリ」「EZアプリ」。
ハザマ編 あらすじ
悪魔召喚プログラムを調べる過程で魔界の存在を発見した狭間は、最初に召喚した悪魔アモンをパートナーとして従え、学校の愚かな連中を意のままにできるような力を手にすべく、「無限の塔」をのぼっていく。
やがて塔の中で力をつけた狭間は、塔最上部「天のバクス」にいた “時を治る者" 神霊「ズルワーン」(ゾロアスター教の創造神)を倒し、力を手にする。〈神〉に至るのを望んだ狭間だったが、心の奥底に眠る人への未練が邪魔をし、人の上に立つ〈皇〉になれても、あらゆるものの上に君臨する〈神〉になれなかった。
そこで、狭間は宣言する。
「ならば私は人ではなく、魔界を統べるものとなろう。魔界の皇…我は今日より“魔神皇”である!」
狭間は己が支配する魔界を作り変え、「無限の塔」は名を「幽閉の塔」に改め、自分の心の秘密を知って邪魔者になったアモンをその地下に封印。そして軽子坂高校を魔界に引きずり込むのだった。
復讐の為に。そして、自分の中の〈人間〉を捨て去る為に。
真・女神転生if...の真相
名門ハザマ家の長男で相応に優秀であるが、両親からの愛情は与えられず、学校では陰湿なイジメを受け、告白した相手には軽くあしらわれる始末。愛に飢えていながら愛を知らずにおり、それ故に他人との関わる方が下手で、自分をアピールする方法が優秀な所や尊大な姿勢ぐらいだったため、周りからは一歩引かれたり反感を買ったりしてますます孤独を深めていく。
そんな環境下の中悪魔召喚プログラムを偶然手にしてから、上記の鬱屈が一気に爆発し「自分を否定した者達への復讐」と「自身の優秀さの証明』のために、学校を魔界に落とす凶行に走った。
魔界での出来事も実際は逆に自信のなさ、不安の表れである。
魔神皇として倒されると赤根沢玲子がパートナーの場合、そこでエンディングを迎える事なく、彼の精神世界へ侵入する事になる。
彼の精神世界の深部にいる彼の精神体は自分自身が悪魔のような尻尾と翼を持った巨大な胎児の右目に全裸になった狭間偉出夫が融合している姿になる。
コンプレックスの塊の狭間だがその原因は家族関係にあり、幼少期に母親が父方の家族と不仲で折り合いが着かず、それが切っ掛けで家を出るのだが、その時、自分を捨て妹とだけで連れて逃げた過去がトラウマとして残り、彼の心の奥底に残っていた。
それからは内向的な性格になり、コミュニケーションが取れず周囲との関係に悩み、勇気を出して相手に踏み込んでも拒絶される。そんな彼の本来の望みは『教師や生徒への復讐』ではなく『自分自身を含む全てのものの消滅』であり、自らを含む全てを無に帰す自己否定と破壊願望の表れだった。
精神世界での独白からも、彼が愛情(特に母性愛)を求めていた本心が読み取れる。保険医の香山先生が消されなかったのは、まがい成りにも狭間と向き合ってくれた人物だからであろう。
精神世界でも負けた末に心が折られてしまい、幼児退行に陥る狭間だが赤根沢玲子が彼を抱きしめて正気を取り戻す。そして崩壊していく魔界に残る選択をした2人は、偽りのない愛をその腕の中に感じ取るために抱き締めるのであった。
狭間偉出夫のデザインコンセプトは「女神転生でユミコに出会えなかったナカジマ」。
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