曖昧さ回避
- 『ソロモン72柱』の悪魔。本項で解説。
- 『デビルマン』の主人公・不動明と合体したデーモン。本項で解説。
- 『ACVシリーズ』に登場する兵器。本項で解説。
- 『マギ』に登場するキャラクター。本項で解説。
- 『幻想古書店で珈琲を』に登場するキャラクター。本項で解説。
- 『星のカービィ』(アニメ版)に登場するキャラクター。⇒アモン(アニカビ)
- 『女神転生シリーズ』に登場する悪魔。⇒魔王アモン
- 『パズドラ』に登場するキャラクター。⇒アモン(パズドラ)
- 『メギド72』に登場するキャラクター。⇒アモン(メギド72)
- 『ドラゴンリーグ』に登場するキャラクター。⇒アモン(ドラゴンリーグ)
- 『ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア』に登場するキャラクター。⇒異才のアモン
- 『悪魔執事と黒い猫』に登場するキャラクター。⇒アモン・リード
- 『カードファイト!!ヴァンガード』に登場するユニット。⇒魔界侯爵アモン
概要
『ゴエティア』では7番目に、『悪魔の偽王国』では5番目に記載される悪魔。
40の軍団を率いる侯爵。
描写される姿にはバリエーションがあり、例として
①ヘビの尾を持つ狼の姿。
②口から犬の牙が覗くワタリガラスかゴイサギか梟みたいな頭を持つ男の姿。
がある。
※召喚者が人の姿になれと命じられてなった姿。他にも様々な諸説があり、正確な姿ははっきりしていない。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はアカイヤ(Achaiah)。
職能
『悪魔の偽王国』では他の全てよりも、最も強い君主の中でも最も強い君主(プリンケプス、プリンス)であると記されている。
本書でも彼の位は侯爵であるので、より広い意味での王侯という意味での「プリンス」という用法と思われる。
アメリカのSPI社製TRPG『Dragon Quest』では設定として「The Marquis of Fire」の称号がつけられ、新紀元社刊『幻想世界の住人たちⅡ』ではこれが和訳され「炎の侯爵」と記された。
『ゴエティア』にある口から吐く炎という描写から連想されたネーミングだろう。
召喚者に過去と未来の知識を授ける。
人の間に不和を招き、逆に和解させることもできる。
備考
名前が似る強欲を司るマモンや、『ゴエティア』や『ホノリウスの書』などに登場する四方の王の一人アマイモンと同一視されることもある。
『エジプト神話』の至高神アメンがルーツではないかともいわれているが、あくまでもひとつの説である。(鳥頭の魔神はほかにもいるし、魔神アモンは鷹の頭ではない)
日本における俗説
日本で語られる出典不詳の説として、アモンは詩才がある。また、悪魔の中でも珍しく義侠心がある、というものがある。彼はルシファーが神に反旗を翻した時に、義勇軍を引き連れ駆けつけたという。こうした俗説は2010年にはネット上に存在しているのが確認でき、2011年1月7日にIPユーザーによってウィキペディアの「アモン(悪魔)」の項目に加筆された(2013年10月6日に出典の怪しさを理由に削除された)影響か、それなりに流布しており版権作品にも反映された例がある。
アモンと義侠(心)を結びつけた版権作品として『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』等がある。『アビス・ホライズン』では義侠心に加え詩才要素も取り入れられた(公式ツイート)。YouTubeのATLUS公式アカウントにて投稿された「アモン - 真・女神転生V 日めくり悪魔 Vol.181」では「サタンが神に反旗を翻した際に、義勇軍を引き連れて駆けつけるなど、義侠心に富んだ一面を持つ」と解説された。
その他の作品のアモン
デビルマン
永井豪の漫画『デビルマン』の主人公・不動明と合体したデーモン。
非常に強力な個体で「デーモン族屈指の勇者」「地獄の野獣」と称される。本編を始めとする永井氏の作品では性格などの描写は一切ないが、派生作品などでは人間・悪魔の区別なく敵対し、悪魔王ゼノンや大魔神サタンにすら牙を剥く狂犬のような人物として描かれる事が多い。
『マジンカイザーSKL』の主人公の片割れ・海動剣のコードネーム「アモン6」は同キャラクターが元ネタと思われる(ちなみにもう片方は「ルシファー4」。そちらは大魔神サタンが由来か)。
また『TVアニメ版・デビルマン』のアモンは
『興味を抱き共に暮らす様になった結果、人間を愛する様になった』という義侠心の持ち主から更に派生したキャラとなっている。
ACVシリーズ
ACV及びACVDではAMMONの名を持つ未確認兵器が登場する。
目玉の付いた球体に4枚の翅の外見を持ち、浮遊している無人兵器。
ACVでは突撃型と呼ばれる体当たりからの自爆攻撃を行うAMMON A、射撃型と呼ばれるレーザーキャノン及びミサイルで攻撃してくるAMMON Sが、ACVDでは大型のAMMON A'、拡散型のパルスキャノンを積んだAMMON S'が追加された四種が登場する
マギ
『マギ』ではアリババ・サルージャのジンとして登場。炎を操る力を持ちアリババの剣に宿る。
頭が長く髭を蓄えた仙人を思わせる老人の姿をしている。厳格そうな外見に反してお茶目な性格。
元は異世界「アルマトラン」に住む「仙老族」と呼ばれる知的生物だった。
幻想古書店で珈琲を
舞台となる古書店『止まり木』の主、亜門(あもん)という名で登場。自称「魔法使い」を名乗る。
こちらでは眼鏡の似合う知的な英国紳士風の男性として描かれており、実態の一つとされるフクロウを思わせる表現が時おり登場する。
詩才や人の仲を取り持つといった特徴がふんだんに反映されており、古書とハッピーエンドをこよなく愛する。