曖昧さ回避
- 西洋悪魔学における悪魔。本項で解説。
- ゲーム『女神転生シリーズ』に登場する悪魔。本項目で解説。
- ソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』に登場する魔神柱の一柱。→解説記事(記事名じたいがネタバレ含むのでリンクを踏む際には注意)を参照。
- ソーシャルゲーム『メギド72』に登場するメギドの一人。 → アンドラス(メギド72)
- シミュレーションRPG『タクティクスオウガ』およびリメイク作『タクティクスオウガ 運命の輪』の登場人物。→アンドラス・ガフラヌ
- ファンタジー企画「pixivファンタジアFallenKings」に登場するギルド。→【暗殺部隊アンドラス】
- D.I.N.S.I.S.N社の同人作品『nox-project』の登場人物。→アンドラス=O=ノックス
- アニメ『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物。→シャニ・アンドラス
概要
『ゴエティア』では63番目、『悪魔の偽王国』では54番目に記載される悪魔。30の軍団を指揮する偉大な侯爵。
黒い「夜の鴉(Night Raven)」の頭を持つ天使の姿で現れる。ヨーハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』ではnycticoraciと記されており、これはゴイサギのラテン語での呼び名Nycticorax(夜のカラス)の単数与格である。
これが英訳でそのまま訳されてNight Ravenとなり、『ゴエティア』に引き継がれた。
英語表現ではゴイサギは「night heron(夜のサギ)」と呼ぶ。wiktionaryによると「Night Raven」は夜行性のフクロウ(night owl)やヨタカ(Nightjar)に対して使われたようである。
フランス語でもそういう用法があったのか、コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』のアンドラスの項目ではフクロウとされている。フレッド・ゲティングスの『悪魔の事典』では鴉と記されている。
アンドラスは黒い狼に騎乗し、手には輝く鋭い剣を持つ。彼の職能は不和の種をばらまくことにある。もしも召喚者が注意を払わないでいると、彼は召喚者とその仲間を殺害するという。
『地獄の辞典』によると、不和に加えて口論をもたらすとされ、敵たちと、主人と召使いの殺害を望む人々に対して教えているという。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はアナネル(Ananel)。
後世の作品におけるアンドラス
女神転生シリーズ
種族「堕天使」の悪魔(仲魔)。フクロウ寄りのビジュアルになっている。
『真・女神転生』では敵をパニック状態にする「プリンパ」、ハッピー状態にする「ハピルマ」、火炎属性魔法の「アギ」を使える。
仲魔のレベルアップがシステムとして取り入れられた『真・女神転生IMAGINE』ではブフ(氷結)、ムド(即死系)のような別系統の魔法も使えるようになり、レベルを上げると強力なメギドラオンも習得するようになった。