曖昧さ回避
- 悪魔学における悪魔。ソロモン72柱の悪魔の一柱。本項で解説
- 漫画『足洗邸の住人たち。』に登場する悪魔。紫の体色の人狼の姿をしている。
- ソーシャルゲーム『メギド72』に登場するメギド(悪魔)の一人。 → マルコシアス(メギド72)
- 『wizardry外伝Ⅲ』・『Ⅳ』・『Wizardry~DIMGUIL~』に出現する魔物。
- 『ポポロクロイス物語Ⅱ』に出現する召喚獣。
- 『灼眼のシャナ』の登場キャラクター。“蹂躙の爪牙”(じゅうりんのそうが)を真名とする紅世の王でフレイムヘイズ、マージョリー・ドーと契約している。
- 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント』に登場するモビルスーツ。→ガンダムマルコシアス
- 『胎界主』に登場する帝王直属の六王の一人でマルコキアス名義。分躰を作る能力を持ち666人が世界各地に存在する。
- 『pixivファンタジア Fallen Kings』に登場するギルド。→【騎獣隊マルコシアス】
悪魔学におけるマルコシアス
『ゴエティア』での綴りはMarchosias、『悪魔の偽王国』での綴りMarchocias。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はカヴァキヤ(Chavakiah)。
肩書き
悪霊の軍団30を率いる侯爵。『ゴエティア』では35番目、『悪魔の偽王国』では31番目に記載される。
『ゴエティア』によると、1200年後に第七座天使の座に戻る事を望んでいるとソロモン王に伝えたという。
『悪魔の偽王国』では単に1200年後に第七座天使に戻りたいと思っているが、彼はその望みに思い違いをさせられているという。
アメリカ合衆国のTRPG『Dragon Quest』から新紀元社刊『幻想世界の住人たちⅡ』に引用された称号は「第七座天使の侯爵(Marquis of the Seventh Throne)」。
大元はあくまでTRPG作品でのオリジナル設定である。
容姿
①グリフォンの翼と蛇の尾を持ち、口から火を吐く黒い狼の姿。非常に獰猛で気性の荒い戦士とされる。『悪魔の偽王国』や『地獄の辞典』ではより詳細に「獰猛な雌狼」と書かれている。ただし、アレイスター・クロウリーによる『ソロモンの小さな鍵』では17世紀の写本に狼ではなく牡牛と読めるものがあったとも。
②精悍で誠実な人間の戦士の姿にもなれる(レジナルド・スコット『妖術の暴露』)。こうなって初めて召喚者の願いを聞き入れるらしい。『地獄の辞典』では「人間の姿」と記されているが、『悪魔の偽王国』では上記のように「雌狼の姿」と書かれている一方で「男」の姿になると書かれている。
職能
自信・自画自賛・快楽の感情を司るとされる。
また、召喚者の闘争を助け、あらゆる質問に誠実に答えるとされる。
日本独自の設定
江口之隆『西洋魔物図鑑』にはグレモリーの騎乗獣を務めた、翼に『炎の氷柱』と呼ばれる必殺武器を隠し持ち天界での戦争の際にはこれを用いて猛威を振るったと書かれているが、グリモワール類や悪魔学に出典を持たないオリジナル設定である。
シェアード・ワールド・ノベルズ『妖魔夜行』の最終章「戦慄のミレニアム」では、作者の山本弘が上記の書籍を元に悪魔を描写しており、最終決戦においてマルコシアスに載ったグレモリーがサブマシンガンを持ち天使の軍勢と戦った。
ゲーム『女神転生シリーズ』では『マルコキアス』表記の種族「堕天使」の仲魔として登場。
漫画『孔雀王』ではサタンの軍勢の一体として、浴びたものを石化させる炎を吹く悪魔として登場しており、ファミコンで発売されたゲーム版ではピラミッドの中で最初に戦うボス『まるこきあす』として登場した。
アニメ版『悪魔くん』では『マルコスキアス』名義で登場(アムドスキアスではない)。ルキフェルの乗り物という扱いである。