曖昧さ回避
- ソロモン72柱の悪魔の一体。
- 『悪魔くん』シリーズのキャラクター。オリジナル版は下記を、令和版はグレモリー(悪魔くん)を参照。
- 『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ』に登場するガンダム・フレームの一つ。ガンダムグレモリー
- 『ハイスクールD×D』における家系の一つ。メインヒロインリアス・グレモリーもここに属する。
- 『パズル&ドラゴンズ』に登場するキャラクター。本項目で解説する。
- 女神転生シリーズに登場する悪魔(仲魔)の一種。本項目で解説する。
- 『メギド72』の登場人物。→グレモリー(メギド72)
- 『ガーディアンテイルズ』の登場人物。→グレモリー(ガーディアンテイルズ)
- 『混血のカレコレ』の登場キャラクター。→グレモリー(混血のカレコレ)
概要
26の軍団を率いる、強壮にして強力な公爵。『ゴエティア』では56番目、『悪魔の偽王国』では51番目に記載されている。
文献によって名前表記にバラつきがあり、ジョセフ・H・ピーターソン編『レメゲトン』収録の『ゴエティア』ではゲモリー(Gemory)、マクレガー・メイザースとアレイスター・クロウリー版『ソロモンの小さな鍵』ではグレモリー(Gremory)あるいはガモリ(Gamori)、『悪魔の偽王国』とアーサー・E・ウェイト編『儀式魔術の書』ではゴモリー(Gomory)となっている。
『ミュンヘン降霊術手引書』ではガエネロン(Gaeneron)という名で言及され、27軍団を率いる公爵とされる。
『精霊の職務の書(Liber officiorum spirituum)』では5あるいは42の軍団を率いる公爵であり、君主であり、キャプテン(captain)であると記される。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はポイエル(Poiel)。
容姿
Duchess(女公爵、公爵夫人)の冠を腰のところに結びつけた美しい女性の姿で現われる。そしてラクダの上に乗っている。
『地獄の辞典』第六版で追加された、19世紀から20世紀中盤くらいまでの西洋人が思い浮かべる『アラビアンナイト』の情景にあるような、オリエンタルな装いをした女性がヒトコブラクダに乗る挿絵は後世における表現に大きな影響を与えた。
※ウェパルと並び72柱では珍しく女性の姿と明言されている悪魔だが、前述の二文献ではhe(彼)と表記されている。また、72柱において『唯一』女性型の悪魔とも言われているがこれは文献にないデマであり、前述のヴェパルがmermaid(女人魚)と明記されている他、過半数の悪魔は原典において男の姿か女の姿か明記されていない。
職能
過去・現在・未来にわたる事象と隠された財宝を見通す。
老若問わず女性の愛を得る方法を知る。『悪魔の偽王国』によると、彼の力は特に少女、乙女からの愛を得るものだという。
創作におけるグレモリー
女神転生のゴモリー
「堕天使」種族の悪魔(仲魔)として登場。『真・女神転生IMAGINE』における悪魔全書で「また、大きな駱駝に跨っていることから、『駝上の貴婦人』の異名を持つ。」という解説がなされているが出典は不明。
この異名は『フルボッコヒーローズ』といった他社作品でも採用された。
女神転生Ⅱでは恐れの山に於ける癒し担当。ピンでしか出現せずギリメカテやサウォバクと違い呪殺魔法ムドハンマをブッパしてくる事もないため(それでもドルミナーによる睡眠とマリンカリンによる魅了をしてくるが)。
パズドラのグレモリー
ローブを着ている美女。後ろにラクダがいる。
クトゥルフ神話のゴモリ
『ネクロノミコン断章』に記された「ヨグ=ソトースの球体」の一体。黄金の冠を被ったラクダそのものの姿をしている。「球体」は13体おり、他の面々にも『ゴエティア』モチーフがいる。
アニメ版『悪魔くん』のゴモリー
1000年生きたガマガエルが更に1000年生きて変化した悪魔。弥生時代の日本に侵略の手を伸ばした事があったが、当時の白悪魔に封印された。現代ではメフィスト2世に敗れてガマガエルの姿に戻った。
以上の設定からドレスを着たブサイクなガマガエルの姿をしている。
この姿の出典は入門百科シリーズの「悪魔くんの悪魔なんでも入門」(小学館)であり、ガマを眷属としている。こちらでは本来は美女の姿であり、原典のグレモリーと似た権能を持つとされているのだが、姿以外に設定は反映されなかったようだ。
令和悪魔くんにおいては、伝承に則った姿と名前で登場した。グレモリー(悪魔くん)を参照。
『ファイアーエムブレム』のグレモリィ
『ファイアーエムブレム』シリーズにおいて、兵種の一つとして「グレモリィ」が登場。
女性のみがなれる魔法専業職の最上級職である。
備考
なお、グレモリーを月の女神や、リリスの妹、ルシファーの寵妃、マルコシアスの元主人とする説は、グリモアには見られない近年の創作である。